聖響&シエナ・ウインド・オーケストラ@Kitara2007

今夜、入場する際もらったチラシの中に7月に行われるKitaraの
バースディ演奏会のものがあった。そこには、N・アーノンクール、
ゲルギエフ、マゼールの「Kitaraの響き」への賛辞が連ねられていた。
確かに、どうにも響かないホールで聴いてきた身としては、その響きに初めて
接した10年前は、まるで奇跡でも起きたのか、とびっくりしたものだった。
その分、発する側の音の素性も露わにする怖さもある、ということなのだろう。
所詮素人の身には大別してうまいか、へたか位しかわからないのだが、
今夜の聖響&シエナは「うまい」と断言しても差し支えないような気がした。

構成は2部になっていて、1部はアルフレッド・リード名曲集。
1曲目「音楽祭のプレリュード」からその確かな響きにグッと引き込まれる。
2曲目「春の猟犬」ツアーの疲れか、少々ハッとするところも。
3曲目「エル・カミーノ・レアル」この曲の多彩な音色に楽しめました。
4曲目「アルメニアン・ダンス パート1」
予習できたのはこれぐらいだったが、CD以上の出来に感じた。

会場に詰めかけた多くの吹奏楽関係者は、この一部ですっかり魅了されて
しまったのではないか、と門外漢の私としても感じるくらいの
規範的、でも生き生きとしているという上級の演奏でしたね。
もともとブラスの響き自体が若々しさを掻き立てる感じがするので、聖響さんの
サウンドづくりとも相まって、実にフレッシュにホールに響きました。

2部はジョン・ウィリアムズ名曲集。
1曲目「カウボーイ」
もともと吹奏楽にあうような曲なんでしょうね。聴かせます。
2曲目「ハリホ・ポッター」組曲
おなじみのメロディが次々に展開されて、楽しめました。
3曲目「プライベート・ライアン」~戦没者への賛歌
この曲が流れている間、ライアンが墓の前に佇む姿が眼前に現れ、
厳粛な気持ちにさせられたが、それぞれの楽器の技量が高くなければ
難しいと思われるこの曲を完璧なまでに演奏していた。今夜の白眉。
4曲目「スター・ウォーズ」組曲
ダース・ベイダーのテーマからはじまりメインタイトルまで。
弦楽器の厚みが欲しくなる部分もちょいとありましたが、これは欲張りというもの。
逆に弦楽器なしで、まるでサントラのような再現をすることに大満足でしたね。

鳴りやまぬ拍手に応えて、アンコール
1曲目はジョン・ウィリアムズの「1941」マーチ
これ知っている人少ないと思いますが、第二次大戦中日本の潜水艦が
ハリウッドを攻撃するというトンデモ映画で、艦長を三船敏郎が演じていました。
S・スピルバーグの作品では失敗作の部類なんでしょうが、
音楽を聴いて懐かしくなりました。
2曲目に入る前に会場が明るくなって聖響さんがマイクをとってスピーチ。
「楽器を持ってきている人は急いでステージに上がってください」
すると、会場から大勢の聴衆が次々に上がって、シエナのメンバーとともに
一大集団の完成です。会場も手拍子で参加して始まったのが、
TV等でおなじみのスーザの「星条旗よ永遠なれ」。
いや~、楽しくて、粋な趣向ですね。

道内初の演奏会とあって全席完売で、当日もほぼ空席は見あたらず。
聖響さんがまた来道するような計画があるというお話をされていましたが、
今夜の聴衆の満足度は高かったと思いますから、
次回は今回以上の人気沸騰となるのではないでしょうか。
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by capricciosam | 2007-05-22 23:26 | 音楽 | Comments(0)


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