真実はどこに

偽ミンチ事件はとうとうミートホープ廃業という事態に至った。
<6.28追記>
廃業ではなく、休業の後再開を期す、または施設をそのまま買ってもらい、
従業員も再雇用するというように方針も定まっていないようです。
おまけに禁止されている雨水での冷凍肉解凍という事実も…
いずれにしても件の社長には経営権を放棄してもらいたいものです。


事件発覚が20日だったので、わずか7日という短期間であった。
件の社長は、事ここに至って
「消費者に申し訳ない」
「いっしょにやってきた従業員に申し訳ない」
という、至極真っ当な発言をようやくしだした。
ようやく自分の欲に走った誤った判断が多くの人の生活を狂わせたばかりか、
食品への信頼という社会システム自体にパニックを引き起こした波紋の大きさに
気がついたということなのだろうか。ちょっと遅いけど…
今回の一件を通じて、生命活動を維持する上での食品の重要性に鑑み、
食品への信頼というファンダメンタルな部分を犯す行為は重大な犯罪である、
という社会的共通認識をもっと強める必要があるように感じた。
食品を扱う仕事に倫理観がない者は就くべきではない。

ところで、この事件にからんでくすぶっているのが、北海道農政事務所への
内部告発が一年以上も放置されていたという点だ。
放置されていなければ、もっと早く偽ミンチ事件が暴かれたのではないか。
こと食品の安全性に関して、この怠慢は許されるものではないはず。
農政事務所は道庁に連絡したが、道庁の担当課は受け取っていない。
農水大臣は早々と道庁に連絡した、と記者発表しているが、大丈夫なのか。
国と地方で180度言い分が異なっている。珍しいことだ。
一体どちらの言い分に真実があるのか。
今夜のニュースでは、「農政事務所の職員が直接出向いて手渡した」との
発表を農政事務所側がしたようだ。だったら、具体的検証が可能なのだろう
から、さっさと道庁と詰めて、真実を明らかにできるのではないか。
<6.28追記>
どうやら道庁の出先機関へも別途内部告発があったようですが、
おざなりな対応と連携のまずさから、結局道庁も見逃したようです。


また、真実がどこにあるのか混沌とした様相を呈してきたのが、
山口県光市母子殺人事件の差し戻し審である。
当時18歳だった少年(現在26歳)が高裁でのやり直し裁判で
これまでの供述を一転させて、犯意を否定したのだ。
これで20人以上もの弁護士たちは争いやすくなったのだろうし、
裁判の判決が確定するのが遠のくのだろう。
最高裁判所は実に罪なことをしたものだ、と思う。
特別な理由がない限り死刑に相当する、との判断にまで踏み込んでいて、
何故最高裁自らが判断を下さずに、回避したのか。
犯罪被害者の家族の苦しみをいたずらに延ばしただけではないのか。
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by capricciosam | 2007-06-26 23:54 | 時の移ろい | Comments(0)


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