東京クワルテット@PMF2007

これまでPMFの演奏会に出かけながら、PMF生と隣り合って座る
ということはなかった。
でも、昨夜はたまたま座った席の隣や周囲が彼らで、間近で
彼らの鑑賞する様を体感することになった。
当夜はPMFオケは旭川市での演奏会なので、弦楽四重奏コースの
PMF生らしい。つまり、彼らの先生の演奏会を聴きに来たようだ。

メンバー表を見ると、3つのグループがあり、いずれも多国籍。
どのようにしてクワルテットを形成しているのか定かではないが、
今回のPMF限りのクワルテットなのだろうか。
休憩中には席を越えて、(恐らく英語で)コミュニケーションをとっていて、
先生たちの演奏での気になる点を身振りを交えて話していた。
隣に座ったPMF生で興味深かったのは、演奏中でも身振りを交えた
反応をすることで、特に4つの楽器が一瞬の間を置いて強奏する場面で
しきりにしていたことだ。レッスンで苦労しているところなのかな。
その反応も周囲に迷惑をおよぼさない程度の控え目なものでマナーはOK。
演奏会も進むにつれて、反応も段々開放的になり、しきりに「ブラボー」を
とばしていた。「いっすねぇ、若いって」

さて、肝心の演奏ですが、下記のとおりです。
1曲目ベートーヴェン弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」
2曲目アウエルバッハ弦楽四重奏曲第2番「Primera luz」(日本初演)
3曲目ドビュッシー弦楽四重奏曲ト短調
アンコールは2曲
1曲目モーツァルト弦楽四重奏曲第22番より第4楽章
2曲目ハイドン弦楽四重奏曲第74番「騎士」より第4楽章

ベートーヴェンもドビュッシーも第一楽章の冒頭から全員で気合いの入った
入り方をする印象的な曲だが、アンサンブルにいささかの乱れも感じることなく、
この名曲を聴かせてしまう。「うまいなぁ」
アウエルバッハはまだ30代半ばの女性作曲家の曲で、Primera luzとは
「原初の光」という意味らしい。両端楽章は、その遠い記憶につながるような
響きを有するが、全体にあまり聞きづらくなく、思わず「ホッ」

アンコールの1曲目のアナウンスをビーヴァーさんがしたが、モーツァルトの
途中で詰まってしまい、池田さんにヘルプを求めて一言。「My センセイ」
これには会場が受けました。
そう言えば、アンコールの2曲目は、冒頭から騎士が馬に乗って駆けていく
ようなイメージが頭に浮かんだのですが、隣のPMF生もすかさず、両手を
前に出して手綱をとるマネをしたのには、思わずニンマリ。
この辺は万国共通なんでしょうね。

PMFに弦楽四重奏コースが設置されて3年目。
毎回、こんな素晴らしい演奏をする東京クワルテットを聴くことができ、
実に幸せなことだと思う。
ぜひ、次年度も継続してもらいたいものだ。

演奏会後、Kitaraの近くに設置されたSCJのテントを見て帰りました。
21日から8/5まで開催されるのですが、写真はそのメイン会場となるテントで、
テント全体に映像が映し出されるそうです。
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by capricciosam | 2007-07-21 23:39 | 音楽 | Comments(2)
Commented by yoyogi39 at 2007-07-22 18:13
3つのグループは前日に時計台ホールでそれぞれ演奏しており、
東京SQは、格の違いを見せつけてくれました。
直接指導を受けることができるアカデミー生は幸せですね。
Commented by capricciosam at 2007-07-22 23:15
>yoyogi39さん、コメントありがとうございます。
>直接指導を受けることができるアカデミー生は幸せ
おっしゃるとおりで、こういう場を提供しているからこその「教育音楽祭」なのでしょうね。東京Qの達意に満ちた演奏ぶりから推測して、その指導ぶりもさぞかし、と考えてしまいます。


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