マカル&チェコ・フィル@Kitara2007

届いたばかりの季刊ゴーシュを読んでいたら、次のような記事が
目に止まった。それは、海外オーケストラを札幌に招聘する際の
プログラムの決め方についてである。

「(略)招聘元もマネジメントも、収益事業だから「知名度が低い曲を
選べば集客が心配」と考える。いきおい、(略)著名曲がプログラムに
入りやすい。だが、それだけでは、熱心なファンからは「またか…」
という嘆きが出かねない。つらいところだ。(略)」

「そうか、今回はちょっとした賭けだったんだな…」
なにやら昨夜の演奏会の満席とはほど遠い入りと照らし合わせて
考えさせられる。なるほど、スメタナのモルダウは結構耳にはする
ものの、全6曲だけの演奏会では地味で、かつお得感がない。
それ故、演奏会の意義は感じるものの、これ一曲だけでは対価に
乏しく、チケットを買ってまででかける気にはならないのかもしれない。
しかし、中国・日本・台湾ツアーでの全曲演奏は4回で、
日本では東京と札幌のみという希少な機会であっただけに、
もう少しプロモートする手はなかったものか、とちょいと残念。

話が最初から横道にそれたが、チェコを代表する音色は格別だった。
決してきらびやかという感じではなく、むしろくすんだような、落ち着いた響き。
ちょっとつまり気味で、独特のリズムを感じさせる、とでも言ったら良いか。
例えは変かもしれないが、世界には十分通用する言葉を話すのだが、
自らの言語まして方言は大事にしている、とでも言うべきか。
いずれにせよ、今年のプラハの春音楽祭のオープニングを飾った
マカル/チェコ・フィルの演奏は傷はあった(ツアーによる疲れもでたか…
札幌は最終日)ものの、名演というにふさわしかった。
特に、あんな見事に決まったモルダウを聞いた記憶がない。
これからモルダウの実演に接したら、なかなか満足しないかもなぁ…
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by capricciosam | 2007-11-29 23:56 | 音楽 | Comments(0)


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