札響えべつニューイヤーコンサート@江別市民会館2008

江別市で行われたニャーイヤーコンサートが今年の聴き始め。
会場は異なりますが、ジュリアード弦楽四重奏団で江別に来たことが
あるので、江別で聴くのは今度で2度目。主催はえべつ楽友協会。
1曲目モーツァルト歌劇「フィガロの結婚」序曲
編成を小さくした札響の軽やかな調べで、まずは新春の華やぎを。

2曲目モーツァルトのピアノ協奏曲第20番ニ短調
ピアノのイェルク・デームスさんは御歳80歳。
昨秋Kitaraでピアノデュオリサイタルをされているが、これは未聴。
評判が良かったようなので、聴きたかったなぁと思っていたら、
こんなに早くチャンスが巡ってくるとは…
ステージに登場したデームスさんは背中が丸く、年齢を感じさせるが、
足取りはしっかりしており、曲が始まれば、やや遅いテンポながら、
年齢など忘れさせるような音を次々に紡ぎ出していく。
第2楽章の最後に演奏し終えて、空中で静止した手がひらりと返ったと
思ったら、アタッカで第三楽章に入って弾き始めた時は内心で感嘆。
確かに音のきれやダイナミックスさは感じませんが、
その訥々と語りかけるが如き滋味深い味わいは他に得がたいものが…

3曲目シューマン「序奏とアレグロ・アパッショナート」
初めて聴きましたが、有名なピアノ協奏曲に似た部分もあり、
ずいぶん表情付けのある曲だな、という印象を持ちました。
ここではデームスさんも、モーツァルトよりも一段踏込むような表現を
されていましたが、基本的な印象はモーツァルトと変わりません。

鳴りやまぬ拍手に応えてアンコールを2曲
シューマン「トロイメライ」もう何をか況や。ただただ聴き入るのみ。
シューマン「幻想曲」これも初耳。
調べると30分程度の曲のようですから、その一部だったのでしょうか。
デームスさん、なかなか情熱的に弾き終えました。

4曲目ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」
昨秋写真のCDを発売したのをみてもわかるように、札響にとっても
自家薬籠中の一曲なのだろう。(というよりも、プロオケでこの名曲が
レパートリーにないなんて、ちょっと想像できないが…)
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今回の札響は各パートの首席がほとんどおらず、副首席がリードを
努めていたが、それでもアンサンブルも良く、安心して聴いていた。
指揮者の飯森範親さんもこの曲は暗譜で通していたが、指揮者、
オケともにこの手垢のつきすぎた名曲を惰性など感じさせずに、
熱演していたと思う。
アンコールのJ・シュトラウス「ラデッキー行進曲」でお開きに。
終わってみればなかなか充実していたことに満足、満足。

蛇足ですが、近くの座席に医師でピアニストの上杉春雄さんが。
デームスさんの演奏が終わると、真っ先に会場を出て行き、
戻ってきませんでした。
かつてデームスさんとピアノデュオリサイタルをやられていた、
と記憶しているので、行き先は楽屋だったんでしょうね、と勝手に想像。
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by capricciosam | 2008-01-20 22:28 | 音楽 | Comments(0)


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