準・メルクル&PMFオーケストラ@PMF2008

春にPMFのチケットが発売された時、演奏会一覧をざっと眺めて
食指が動かなかったのが、実は今夜の演奏会。
確かに北海道初演らしいから記念にはなるんですが、
メシアンですよ、トゥーランガリア交響曲ですよ…
(ファンの方ごめんなさい)
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写真のCDも一年に一回聴くか、どうか、という程度ですから、
正直足を運ぶつもりなんて全然なかったんですが、
いろいろ事情があってチケット確保どころでなく、出遅れていたら、
予定していたF・ルイジの演奏会は完売。
仕方なく、という感じで今夜をチョイスしましたが、
大当たり!でした。いや~、楽しめました。

実を言うとトゥーランガリアを聴いて、メシアンの他の曲は
聴く気がしなくなったので、未だメシアンはこの曲しか知りません。
そのくらい、この曲の複雑怪奇な独特の響きの連なりは
オモシロイのですが、CDで聴いてもなじめないままでした。
しかし、今夜はオンド・マルトノに注目して楽器の動きに注目していたら、
全然飽きないどころか、実に聴き応えのある曲でしたね。
音の曼荼羅、とも称される意味が感じられ、改めて、
この曲に対して目を見開かされた思いがした一夜でした。
トゥーランガリアは実演に如かず、そんな気分です。

昨夜のウィーン・フィルのメンバーがもれなく入ったオケは
130名以上らしく、オンド・マルトノやピアノ等も置かれると、
オケがステージからはみださんばかり。圧巻。
いざ演奏が始まると、さすがR・キュッヒルさん。
オケをぐいぐいリードしていきますが、今年のPMF生も
上手な人が多いらしく、よくがんばっていました。
準・メルクルさんも達者な指揮ぶりでしたね。
それに特筆すべきは暗譜で通したエマールさんと原田さん。
ほんと、上手!さすが、です。

1曲目の「雲と光」笙とオーケストラのために
宮田さんの吹かれる笙は、一体どこで息継ぎをされるのだろう、
と一瞬思ってしまう程、四六時中吹いている感じ。
日本初演、演奏後は作曲された細川俊夫さんもステージに。

<蛇足>
ところで、オンド・マルトノって見たことありますか?
案の定、終演後はこの楽器に聴衆が殺到して、
ケータイで写真を撮っていました。
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実は、私も近くへ見に行ったひとりです。
見ていたら聞こえてきた声。
「もう二度と見られないだろうな」
う~ん、わかりそうな気がするのが、ちと淋しい。

<必見>
毎年楽しみにしているのですが、今年もyoyogi39さんが
聴講生になられて、リポートされています。お疲れ様です(^^)
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by capricciosam | 2008-07-12 22:50 | 音楽 | Comments(2)
Commented by yoyogi39 at 2008-07-13 00:11
メシアン、これ以降は落ち着いた作風になりますので、トゥーランガリラはともすれば、若さゆえにうるさく感じる部分もあるのですが・・
実演でなければ味わえないところ、たくさんある曲ですね。
昨日のリハ、ゲネプロに続き、通しで聴いたのは3回目ですが、やはり本番はぐっとい演奏でした。
Commented by capricciosam at 2008-07-13 00:58
>yoyogi39さん、TB&コメントありがとうございます。
>実演でなければ味わえないところ、たくさんある曲
おっしゃるとおりで、今夜の実演で印象が一変した感じです。
こういう重層的な構成の曲は、やはり実演が良いですね。
ちょっと食わず嫌いのメシアンでしたが、機会があれば聴いてみようと思います。


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