ロンドンにつながる言葉

オリンピックは「世紀の祭典」とも称されるくらいですから、
多様な評価がされるのは毎度のことです。
特に、今回は政治的側面での評価が加わったことが
従来の評価に一層の陰影を与えているような気がします。
宴の後、中国国内にどんな動きや変化があるのでしょうか。

オリンピック期間中はご多分に漏れず、ヒマさえあればTV観戦。

4年に一度のこの機会にかけるアスリートたちには、
やはり耳目を一瞬にして奪う「迫力」がありますし、
気がつくとそれにつられるように応援している自分がいます。

メダリストの印象に残った言葉を書き留めておいたメモが
手元に残っていますが、印象深い言葉は、実は勝者だけではなく
破れた挑戦者たちにもいろいろありました。
そこで、今回は惜しくもメダルには手が届かなかったけれど、
4年後には楽しみな若い力の言葉を。

◆女子100メートル一次予選で敗れた福島千里さん・20歳
「別世界だと感じた。ここまでずっとうまくきていたのに…」
(女子短距離では1952年ヘルシンキ大会以来の出場でした)

◆バドミントン女子ダブルス4位の前田美順さん・22歳
「楽しすぎた。また五輪に出たい。」
(世界ランク一位を破る大金星で、一躍「スエマエ」として注目)

◆カヌー女子スラロームカヤックシングル4位の竹下百合子さん・19歳
「悔しい。次のロンドン五輪はメダルを狙う。」

◆体操男子種目別ゆかで5位の内村航平さん・19歳
「個人総合はびっくり。ゆかで現実に引き戻された感じです。」
(団体、個人総合ではメダルで種目別でも期待されていました)

◆卓球女子団体4位の福原愛さん・19歳
「練習してきたことを出せた。メダルを取れなかったことに
悔いはあるけれど、自分の戦いについて悔いはない。」

◆トランポリン個人男子4位の外村哲也さん・24歳
「もっと経験を積んで、ロンドンを目指します。」

◆女子高飛び込み11位の中川真依さん・21歳
「4年後も同じ舞台に立って、もっといい演技をしたい。」

世紀の大舞台に立てたという経験が、彼らの成長に
つながることを期待したいところです。

ところで、先ほど「多様な評価」と書きましたが、
メダルを期待されながらとれなかったことで
酷評されがちな競技の代表が野球でしょうか。
私はメダルが穫れなかったことよりも、日本のプロ野球が
自らのレベルを疑われかねない危機的状況に追いやられた
のではないか、という点を心配しています。

やはり国際試合をして互いに切磋琢磨する機会がない
「井の中の蛙」状態が、もろに出たということなのでしょう。
それは、国際的に戦う場を積極的に持とうとしない
各国野球の自国主義の限界なのではないでしょうか。

次回のオリンピックにはエントリーできないラストチャンスだった
にもかかわらず、こんな状態では競技存続を望む連帯しての
アピールはやはり無理だったのでしょうね。
この点は、同じ立場のソフトボールと比べてしまいます。
それだけに、表彰式後の各国のメダリストたちが声を合わせて
「Back softball !!」
と、アピールしていた光景のなんとも輝いていたことか。
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by capricciosam | 2008-08-25 22:13 | 時の移ろい | Comments(0)


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