あなたと違うんです、とムキになる

月初めというのは不思議なもので、なにやら気持ちが改まった
感じがムクムクと湧いてきて、さてブログに何を書こうかな、と
しばし考えることがあります。1日も記事にしようとすることが決まり、
「さぁ、これから…」
と思っていたら、突然の福田首相退陣ニュースである。

座り直してライブで見ていたが、あの気色ばんだ場面は異色だった。

記者:
「一般に、総理の会見が国民には他人事のように聞こえる
というふうな話がよく聞かれておりました。今日の退陣会見を
聞いても、やはり率直にそのように印象を持つのです。 (略)」

総理:
「他人事のようにというふうにあなたはおっしゃったけれども、
私は自分自身を客観的に見ることはできるんです。
あなたと違うんです。(略)」
(以上、「首相官邸」福田総理の演説・記者会見等より)

ジャーナリストならこのくらいズケズケと権力者の弱点を突く
のが本来では、という小気味よさを感じさせる質問であった。
首相もリーダーたる重い決断を下して大人の対応に終始するのか、
と思ったら、そうでもないらしく、相変わらずムキになる。
ただ、どうやってもねじれた国会の勢力図では限界もあるのだろうから、
自らの限界を悟った、という風にも受け取れる。
それが「自分自身を客観的に見る」というちょっと傲慢な表現に
なっているのだろう。
その上、「あなたと違うんです」と言い放つ失礼ぶり。

でも、「パッションを感じさせることのなかったリーダー」にしか
私には見えなかったですね。
福田首相は退陣することだけは間違いないのですが、
二人続けて政権放棄では、国内のみならず国外での信用も
低下でしょうから、長い目で見て、国益を損ねたんじゃないのでしょうか。

でも、「やめる」ということに関して、安倍前首相の場合は、
やめるタイミングが悪いなぁ~、と内心での苛立ちがあったように
記憶しているのですが、今回は
「へぇ~、そうなんだ」
程度でした。
やはり早晩、退陣は必至だった、と思っていたからなんでしょうね。
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by capricciosam | 2008-09-03 22:25 | 時の移ろい | Comments(0)


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