2017年 07月 22日 ( 1 )

PMFオーケストラ・プログラムB@Kitara2017

【プログラム】

1 リスト 交響詩「レ・プレリュード」
2 ドビュッシー 管弦楽のための『映像』から「イベリア」
3 R.シュトラウス 交響詩「ドン・ファン」
4 バルトーク 管弦楽のための協奏曲

今夏の首席指揮者の準・メルクルさん指揮によるPMFオーケストラ演奏会の2回目。
<プログラムB>は4曲と変則的構成。
一日目はメルクルさんが全曲指揮してお手本を示し、二日目にアカデミー生3名が
休憩前の3曲を指揮し、休憩後はメルクルさんが指揮するという趣向になっている。
その一日目を聴いた。

「プログラムBのテーマは、オーケストラの"リズムとハーモニー"。
その醍醐味を味わう。」(PMF BOOKより引用)

1はやや慎重な出だしだったが、終結に至る起伏はきちんと表現されていた。

休憩前の3曲の中では2が一番テーマがとらえやすい演奏だったかもしれない。
カスタネットは鳴り出すとは途端に景色が一変する力を持つが、生み出すリズムと
オケの音色が溶け合い良い感じだった。これはメルクルさんの中庸さか。

3は作品の劇的な物語をオケが一体となって描写しており、PMF生だけでは
一番様になっていた。メルクルさんの指揮ぶりをみていると、手加減している
気配はなく、指揮台で全身を使って躍動して演奏を導こうとしている。
その迫力たるや善し、ですね。

休憩後の4ではPMFアメリカの指導陣が加わる。
各楽器パートが独奏的に演奏され、色彩感に富むだけに、指導陣のうまさが
総体的にオーケストラを一層引っ張り上げていた感がある。聴き応えがあった。


終演後は盛大な拍手とブラボーが。わかるな~
最後は次の教育セミナーの時間を気にするメルクルさんが、コンマスの
チャンさんの弓を持って退場し、ようやくお開きに(笑)
客入りは7~8割か。
内容が充実していただけに空席がもったいなかった。

<蛇足>
今回でメルクルさんがPMFに登場した5回のうち3回聴いたことになるが、
いつも満足度が高い。メルクルさんの札幌滞在は10日間あまりでしょうが、
見事にPMFオーケストラを仕上げてきたことが窺える演奏会でした。
PMFのような教育音楽祭には適任ですね。
芸術監督であるゲルギエフの任期は2020年までだが、
自身の創設したウラジオストックでの国際芸術祭とのかけもちで、
札幌滞在は総仕上げ時だけのごく短期間のようなので、
今後のPMFにおいても首席指揮者の比重はますます高くなるだろう。

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by capricciosam | 2017-07-22 23:58 | 音楽 | Comments(0)