カテゴリ:音楽( 321 )

札幌交響楽団第603回定期演奏会@Kitara2017

【プログラム】

1 スッペ 喜歌劇「ウィーンの朝・昼・晩」序曲
2 グルダ チェロと吹奏楽のための協奏曲
3 ブルックナー 交響曲第1番ハ短調(ウィーン版)

指揮:下野竜也
チェロ:宮田大

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by capricciosam | 2017-09-23 22:17 | 音楽 | Comments(0)

東京都交響楽団札幌特別公演@Kitara2017

【プログラム】

1 ワーグナー 歌劇「ローエングリン」第3幕への前奏曲
2 シベリウス ヴァイオリン協奏曲ニ短調
3 サン=サーンス 交響曲第3番ハ短調《オルガン付》

指揮:大野和士
ヴァイオリン:パク・ヘユン
オルガン:室住素子

近年、Kitaraで在京オーケストラを聴く機会は限られている。
来札してくれるのはNHK交響楽団と東京都交響楽団(以下、「都響」という。)
で、今回は都響が2年ぶりに札幌特別公演として演奏会を開催してくれた。
これまで都響は4回聴いたが、都響にポストを有する指揮者が振るのを聴くのは
今回が初めて。毎回素晴らしい演奏を聴かせてもらい満足しながら帰路につくため、
大野和士音楽監督登場となれば、期待するなというのは無理というもの。

挨拶がわりの1。毎回都響の金管には魅了される。

2はソロとしての派手さが目立たないだけに深みを感じさせてもらいたいところ。
ソリストの技量は高いのだろうが、可もなく不可もなくで淡々と終わった印象。
大野さんもオケも無難にソリストを支えていた。
拍手に応えてアンコールにちょっと変わった曲を演奏してくれた。初耳。

エルガー 性格的練習曲集Op.24より5番

Kitaraのオルガンを活かすために選曲されたという休憩後の3が素晴らしかった。
大野さんは指揮台も取り払い暗譜。この作品は第2楽章の後半部のオルガンの
壮麗な響きが印象深いため、作品の他の部分でのオルガンの役割をあまり意識せずに
聴いてきたが、第1楽章の後半部のオルガンの繊細さ、美しさとオケの作り出す響き
には魅了された。都響の精緻なアンサンブルが見事に決まり、引き締まった演奏には
会場からも惜しみない拍手が送られていた。名演。

アンコールの前に大野さんから挨拶。
「今日は本当にようこそおいでくださいました。
皆様が無事帰宅することができますように願っています。」
との気遣った言葉が。

アンコールにドヴォルザークのスラブ舞曲第1番
胸のすくような演奏でした。

昼公演。客入りは7~8割か。
今回は台風18号直撃(しかも演奏会開催時間に台風通過!)という最悪のコンディション
だった。しかし、雨はともかく風がそれほどでもなかったので、当日行こうと決めた
方も多かったようで、当日券を求める長蛇の列ができていた。

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by capricciosam | 2017-09-18 20:11 | 音楽 | Comments(0)

アンドレア・バッティストーニ&札幌交響楽団@Kitara2017

【プログラム】

1 ヴェルディ 歌劇「ナブッコ」序曲
2 プッチーニ 歌劇「ジャンニ・スキッキ」より"私のお父さん"
3 プッチーニ 歌劇「修道女アンジェリカ」より"母もなしに"
4 プッチーニ 交響的序曲
5 プッチーニ 歌劇「トスカ」より"歌に生き、恋に生き"
6 プッチーニ 歌劇「蝶々夫人」より"ある晴れた日に"
7 ヴェルディ 歌劇「運命の力」序曲
8 レスピーギ 交響詩「ローマの松」
e ロッシーニ 歌劇「ウィリアム・テル」序曲よりスイス軍の行進

指揮:アンドレアス・バッティストーニ
ソプラノ:木下美穂子

来年10月開場する札幌文化芸術劇場のこけら落とし公演はヴェルディの歌劇「アイーダ」
で、アンドレア・バッティストーニ(以下「バッティストーニ」という。)指揮札響が
ピットに入ることが決定している。両者に加え、当日出演する木下美穂子さんも加わった
特別演奏会がプレ・イベントとして開催された。

驚いたことに、バッティストーニは全曲暗譜。
全身を使い緩急、強弱を自在に付けて指揮するが、生み出される音楽のなんと魅力的で
活き活きとしていることか。基本的にテンポが速いためまるでスポーツカーでドライブ
しているかのような疾走感と躍動感が伝わってくる。
かといって歌心まで置き去りにしている訳ではないから驚く。
札響をドライブして、ここまで爽快感あふれる音を引っ張り出した指揮者はこれまで
体験したことがなかった。今まで聴いたイタリア人指揮者のムーティ、サンティ、
ルイージとはまったくタイプの異なる、異色の存在だろう。
素直な感動と興奮が残った演奏会として語り継がれるのではないか。

当日客演された方が「ヘロヘロ」とつぶやいているのを目にしたが、
札響団員もエネルギー消費が激しかったのではないか。バッティストーニが
首席指揮者を務める東京フィルハーモニー管弦楽団の演奏会はどうなんだろうか、
と俄然興味が湧いた。

また、当日ダブルキャストでアイーダを演じられる予定の木下さんの歌唱も素敵で、
中でもトスカは絶品だった。会場からの拍手が一段と大きくなった。

いやはやものすごい熱量溢れる演奏会だった。
終演後のサイン会は長蛇の列だし、出待ちして一目見ようとする人で黒山のひとだかり。
プレ・イベントは大成功だったのではないか。
「アイーダ」を予習しなくては。

夜公演。チケット完売だけにほぼ満席。

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by capricciosam | 2017-09-15 23:58 | 音楽 | Comments(0)

仙台フィルハーモニー管弦楽団@函館市民会館2017

【プログラム】

1 グリンカ 歌劇《リュスランとリュドミラ》序曲
2 ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番
3 チャイコフスキー 交響曲第5番

指揮:広上淳一
ピアノ:岡田奏

札幌交響楽団(以下「札響」という。)と距離的に一番近いプロオーケストラは
仙台フィルハーモニー管弦楽団(以下「仙台フィル」という。)だろう。
しかし、距離的には近いが、交通アクセスの利便性によっては必ずしも近いという
感情が沸いてこないものだ。私的には仙台市もそのひとつ。
むしろ仙台より遠方にある東京が圧倒的に近いと感じる。
そんな気持ちもあり仙台フィルは、私的には「近くて遠い存在、いつかは聴きたいが
多分無理かな」と思っていたオケのひとつだった。

今回の来函公演は「北海道新幹線開業1周年記念」という節目で実行された訳だが、
確かに函館圏は新幹線で仙台市と結ばれたから、企画としては「あり」ですね。
ただ、会場が多目的ホールだけに初めて聴く上で少々不安があったが、
そこは指揮者が広上淳一さんとくれば、練達の腕前でなんとかしてくれるだろう
との期待があった。案の定、会場は残響に乏しく、よくブレンドされた音色の響き
としてはあまり望むべくもないことがわかったが、オーケストラ自体は各パートの
バランスもよく、アンサンブルには随所にプロらしいうまさが感じられた。

淡々と終わった1の次に演奏された2が会場を興奮のるつぼと化した。
この熱狂はソリストが地元函館出身という地元びいきだけのものとも思えない。
力強い打鍵で表情豊かに、かつパッション溢れる演奏には惹かれた。
広上さんと仙台フィルもピアノを力強く支え熱い演奏を繰り広げた。
鳴り止まぬ拍手にドビュッシー「月の光」をアンコール。見事なクールダウン。
十代半ばからフランスで研鑽を積んだ成果なのだろう。
豊かな表現力と芯の強さを感じさせる将来楽しみな才能が現れたものだ。
2で暖まった仙台フィルが、休憩後の3ではさらなる力演を披露し、
大盛り上がりの内に終演となった。

鳴り止まぬ拍手に広上さんがひと言挨拶
「(函館は)25年ぶりです。その頃はもっと髪の毛がありました(笑)
私たちの音楽が皆さんの心の支えになれるようこれからも活動してまいります。
仙台フィルは躍進しているオーケストラです。
これからも仙台フィルをよろしくお願いいたします。」(拍手)
「では、やさしい音楽を。」と言ってアンコール。

グリーグ ホルベアの時代より「サラバンド」

初めて聴く仙台フィルは、東日本大震災で一時的に定期演奏会どころか演奏活動
自体もままならなかったと聞くだけに、今回その実力の片鱗を十分に味わわせて
もらったことを喜びたい。果たして仙台フィル定期演奏会の開かれるホール
ではどんな風に聴こえるのだろう。いつか本拠地のある仙台で定期演奏会を聴き、
その真価を味わいたいものだ。
昼公演。ほぼ満席。

<蛇足>
確か、かなり前に札響と仙台フィルの合同演奏会があったはず(記憶が曖昧、未聴)。
まだ先の話だが、札幌まで延伸される予定の北海道新幹線を使えば
札幌と仙台の往来も今よりスムーズになるのだろう。そうなったら合同演奏会
でなくても、お互いの本拠地に乗り入れて演奏会を開くということも実現可能だよな、
とつい夢想する。

<蛇足2>
この日の夜は「函館バル街」で、これも函館まで足を運ぶ動機のひとつになったことは
否定できない。札響の演奏会に遠征される方も北海道の食を味わうことを楽しみに
されているようだが、旅の楽しみ方としては極めて妥当なことだと思う。
その点、札幌でも食の一大イベントに急成長したオータムフェストが開かれる毎年9月は、
札響も演奏会の企画を凝らして道外ファンの集客にも目配りしても良いのかもしれない。

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by capricciosam | 2017-09-11 23:07 | 音楽 | Comments(0)

札幌交響楽団第602回定期演奏会@Kitara2017

【プログラム】

1 ベートーヴェン 序曲「レオノーレ」第3番
2 モーツァルト 協奏交響曲変ホ長調
3 フランク 交響曲ニ短調

指揮:ユベール・スダーン
ソロ:関美矢子(オーボエ)、三瓶佳紀(クラリネット)、山田圭祐(ホルン)、
坂口聡(ファゴット)

フルート、クラリネット、トロンボーン、オーボエの各首席奏者をソロに起用した
「札響ザ・プリンシパルズ-札響管楽器首席奏者たちとボレロの祭典」
2013年7月に特別演奏会として実施された。その時は、各楽器の協奏曲で4曲演奏され、
最後はその各楽器が活躍するボレロだった(しかも各首席は演奏しない)だけに
企画に相当な自信ありと見たが、本当に充実した良い演奏会だった。
当時のプリンシパルの皆さんは下記のとおり。
高橋聖純(フルート)、三瓶佳紀(クラリネット)、山下友輔(トロンボーン)、
金子亜未(オーボエ、現新日本フィル首席)

また、2015年1月定期演奏会でのユベール・スダーンさんの情感を保ちつつ、
表現の限界を追求するかのごとき指揮ぶりには感心したものだった。

今回は定期演奏会で「ザ・プリンシパルズ」を再現し、しかもスダーンさんの指揮
となれば、期待をするなというのは無理というものだ。
4年前はソロ楽器同士で響きあう妙はなかったが、今回は協奏交響曲という

「1770年代から80年代にかけてパリを中心に大流行し、やがて姿を消していった」
(会場で配布された資料からの引用)

形式のため

「4つの管楽器の魅力的な音色が織りなす豊麗な響きの饗宴が楽しい。」
(会場で配布された資料からの引用)

2はたとえ偽作の疑いがあろうとも、典雅にして喜悦に満ちた雰囲気には
何人をも惹きつけて止まない力があると思っている。
楽器は前回のフルート、トロンボーンの代わりにホルン、ファゴットだが、
例え楽器の構成は異なろうとも、単独でソロを務めても、ソロ楽器同士が
協奏しても、作品の雰囲気を壊すことなく見事な演奏を披露してくれた。
改めて札響の充実ぶりに感心したが、プリンシパルを活かすこの企画は
不定期でも良いので、ぜひ継続してもらいたいと思う。

1は札響の演奏回数も31回になるくらいだが、それにしても弛緩とは無縁な
良い演奏だった。今まで聴いた中では最良。
バンダトランペットは8月で退団する松田副首席。
会場から惜しみない拍手が送られていた。

3はもっぱらCDでしか聞いたことがなかったので楽しみにしていた。

「暗から明への流れが全曲を貫き、考え抜かれた転調が深い意味を告げ、
循環形式によって全体の統一が図られている。オルガン奏者として
身についた重厚な響き、ストップ操作を想わせる音色やフェルマータの
使用など独自の世界を生み出している。」
(会場で配布された資料からの引用)

ある種のストイックさにも通じるような抑制された感情が、
やがて光あふれる世界に到達するまでの葛藤でも描いたかのような
独特の趣きを感じる作品だが、スダーンさんは細部まで克明に描きつつ、
引き締まった演奏に仕上げていた。札響も2で登場した首席奏者の不在を
いささかも感じさせず、各パート一体となった演奏は見事だった。

今シーズン定期演奏会でも注目していた演奏会だったが、満足度は高い。
昼公演。客入りは9割か。

<蛇足>
2ではオーボエの関美矢子さんが鮮やかなブルーのドレスで登場
(会場も一瞬どよめいていましたね)他の3名はいつも通り燕尾なのですが、
チーフの色はブルー。「はて、珍しいな」と思っていたのですが、
関さんのドレスの端切れであつらえたものとか。
こういうセンス、素敵ですね。

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by capricciosam | 2017-08-26 23:39 | 音楽 | Comments(0)

山下達郎PERFORMANCE2017@苫小牧市民会館

山下達郎さん(以下「達郎さん」という。)のライブはPERFORMANCE2010以来2回目。
18時になると開演を告げるブザーが鳴り、会場も暗転。
5分遅れでメンバーがセットの裏から登場し、最後に黄色の灯りがともったセットの
ドアを開けて達郎さん登場。盛大な拍手。早くも会場のボルテージが高い。

<追記9.3>
ツアーも8月31日にラストを迎えました。ということで苫小牧公演の続きを。
簡単なメモとおぼろげな記憶を頼りに公演内容の一部をテキスト化してみました。
達郎さんはいつものスタイルですが、シャツは黄色でした。

1 SPARKLE
2 いつか(SOMEDAY)
3 ドーナッツソング~色々な歌を入れたメドレーで
曲間のMC
「苫小牧、こんばんわ。42年ツアーやって、苫小牧は生まれて初めて。
なのに満員御礼。ありがとうございます。ツアー終わりまであと4本。
目一杯やらせてもらいます。よろしく。」

MC「苫小牧と言えば王子製紙。大洗からフェリーに乗って16時間。
(昨夜のラーメン屋の話はネガティブになるからと止めちゃいました。)
46本目。明後日の網走も初めてで、一番北になる。
2008年からライブを再開した、その時55歳。来年は年金受給者です(笑)
身体は至って元気。以前は冬にやっていたんですが、60代半ばになり、
つらいし、寒いし、乾燥する。前回はツアー中に4回風邪を引いたので、
金輪際冬のツアーはやらない。
「暮れ男」だったのに、たった数年で「クリスマス男」になった(笑)

4 僕らの夏の夢
5 風の回廊

MC「なかなか良いホール。このくらいが楽しい。1980年代はアルバム作っては
ツアーをやっていた。80年代の曲はしばらくやっていないので、なるべく昔の曲に
陽の目を当ててやろうと。お陰様でだいぶやってきた。80曲ぐらい。
全レパートリーの3分の一弱。
レコーディングの時高く歌うのを「高い高い病」と言ってるんですが、
キーを下げたら『あーあ、あいつもダメになったな』と言われる。
6名のリズムセクションは生涯のベストメンバー(拍手)
ライブの場合は楽器が限られる。テープはきらい。口パクの人もいるようですが。
80年代は他人に曲を提供していた。作曲家というのは自分が歌えない曲を作る人。
そういうことで作っていたら困った。セルフカバーが歌えない(笑)
今まで一度たりともライブでやったことがない。」と言いつつ6へ。

6 guilty~鈴木雅之への提供曲、佐橋さんのソロが素敵
8 FUTARI~ピアノを弾いて、8も
8 潮騒

難波弘之さん、伊藤広規さん以外のメンバーが一旦退出し、
達郎さんはアコースティックギターに。

MC「(プロ活動を始めて)37年経った。「RIDE ON TIME」で下積みから抜け出した。
バンドは10名。90年代は色々あってちょっと(ツアーを)やれなかったが、
時々ライブハウスやスタジオでやったが、狭いので10名ではできない。その時は3名で。
他人呼んで「還暦トリオ」「ジジイトリオ」3人あわせて190歳になります(笑)
またの名を「城北トリオ」(達郎さんは池袋、難波さんは巣鴨、伊藤さんは西新井)
城北はガラが悪い。小学生の時一人称は「俺」南の世田谷あたりだと「僕」
我々のテリトリーで「僕」なんて言おうもんなら「あーっ、こいつ僕って言いやんの」
そんな難波さんも今じゃ「私(わたくし)」東京音大教授ですからね。
この3人は37年一緒。人間が合うかどうかわからないけれど、音楽は合う。
(ステージの狭い新宿ロフトで2日間やった時は6万人応募が来たそうです。)
そんな訳で曲によっては3人でやります。
3人のアコースティックライブです。」

9 ターナーの汽灌車~伊藤さんのベースに目を見張る

MC「洋楽一辺倒で、今で言うとオタク、カルトのようなもの。
『60年代、知らねぇだろー』と上から目線でした。
前回ツアーでは「君の瞳に恋してる」をやったんですが、
受けたなんてもんじゃなかった。自分の曲より受けた(笑)
そこでひとつ悟ったんですが、お客も喜ぶ曲やろう。
七面倒くさいのイヤ。60代半ば、私も人間が丸くなってきた(笑)
(次の曲は)山下達郎とカラオケに行ったつもりで聴いてください。
この方は私と対局にあるような方です。」

10 IT NOT UNUSUAL

MC「トム・ジョーンズでした、タイトルは二重否定ですね。
私は彼の隠れファンでレコードは全部持っています。もみあげが特徴的ですが、
初期のころのアルバムを見ると私ももみあげをそんな風にしています。
若いころはプレスリー等の「南部の人」へのあこがれがあったんですね。
さっきの6は鈴木雅之に作った曲なんですが、
(と、トム・ジョーンズと鈴木雅之の歌まねを。特徴を捕まえて上手い。)
鈴木雅之より明るいけれどトム・ジョーンズより暗い。これが山下達郎のキャラ(笑)
高校を卒業したのが1971年。世の中は騒乱状態。
十代の義憤から大学は3か月で辞めた。
ミュージシャンになったのは交通事故みたいなもの。トラウマ抱えてなった。
ものの考え方を作品に込めたい、政治的にコミットしない、音楽で語る。」

11 THE WAR SONG

MC「今日は良いお客さんだ。札幌のホールは(客席との距離が)遠いんだね。
札幌より良いや。」(苫小牧は1600席余。対して札幌のニトリは2300席だから、
客席との近さは違うでしょうね。網走は1000席程度らしいので、
よりボルテージが上がったことでしょう。)

ここで発売されたばかりの「COME ALONG 3」巨大ポップを手にして

MC「やれ、と言うので。2はレーベルを離れる直前に勝手に作られたので
公認していなかったが、33年経ったら、もういいや。
会場で販売しています、買ってくれたら、、、あれ、出てこない。
《客席から「クリアファイル」の声が》そうそう、クリアファイル。
固有名詞が出ないんですよ。初めて山下達郎を聴くという方、手を挙げてみてください。
(すぐに客電がついたが、結構な手が挙がり少々驚いた。常連が多いと思ったからね。)
ありがとうございます。
ア・カペラの「ON THE STREET CORNER」はドゥ・ワップの多重録音。
そろそろ4作ろうかな(拍手)
「ON THE STREET CORNER 2」から、20年ぶりにやります。」

12 SO MUCH IN LOVE

MC「べたな有名曲。間奏のストリングスをひとりア・カペラでやってみた。」

13 STAND BY ME
《ステージが暗転すると「諸人こぞりて」のイントロが…》
14 クリスマス・イヴ
15 蒼茫~色々な歌を入れたメドレーで《PPM、ボブ・ディラン、希望の名という光》
16 GET BACK IN LOVE

MC「一昨年の暮れ、14が連続売り上げ記録でギネスに載った。
この場を借りて、厚く厚くお礼申し上げます(拍手)
9月にシングル「リボーン」が出ます。1,2を争う難しい注文。
完成に一か月かかった。死生観がにじみ出た。
ツアーが終わったらスタジオに籠り来年にはアルバムを出せると思う(拍手)
幸せなことだな、神に感謝。
僕は変態タレント、TVに出ない、ホールツアーしかしない、おいしくないタレント。
出自がそんなので、身の丈に合った生き方をしたい。
この歳になると、年上の現役の方がいらっしゃるな、と思ってしまう。
加山雄三さん、80歳。あの方はモンスター中のモンスター。
小田和正さん、70歳。(おおっ、達郎さんの口から、小田さんの名前が。)
吉田拓郎さん、71歳。
井上陽水さん、68歳。
矢沢永吉さん、67歳。
(続いて自分も頑張って歌っていこうと思うとおっしゃったと思うのですが、
小田さんの名前が飛び出した驚きで、いささか記憶もメモも飛んでいる。)
「RIDE ON TIME」が出た当時でも、ニトリで、あそこは2300人入るんですが、
1500~1600人だった。あの当時のことを思い出して、最後は少しお賑やかしく
いってみたい。

17 メリー・ゴーラウンド
18 LET'S DANCE BABY~クラッカーの直後に「おっ、初めて(の土地)とは思えない」
19 高気圧ガール
20 CIRCUS TOWN
(17~20は会場総立ちで、達郎さんの声量に圧倒される、鳥肌ものだった)

鳴り止まない拍手にアンコール。シャツは薄いピンク色に着替えていますね。

MC「冷房ないので暑い。いつまで現役でいられるか。大瀧詠一、村田和人が逝った。
生き残った者はその(人たちの)分まで前へ進んでいかなければならない。
今回のツアーでは目標があった。3時間切り。
46回やってきたが、結局一回もできていない(拍手)
3時間でやろうと思えば2~3曲切らざるを得ない。起承転結からいったらできない。
だったら、今日できることをやっていこう。マイペースでやっていきたい。
(さっき鈴木雅之やトム・ジョーンズの歌をやったけれど)
どうせやるなら徹底的にやってやろう。
(次の曲は)辛気臭く座って聴く曲じゃない、よろしく。」

21  ハイティーン・ブギ~近藤真彦への提供曲らしいが、正直驚いた
22 RIDE ON TIME
(一同整列して挨拶)
23 DOWNTOWN
(メンバー引き上げるが達郎さんのみ残る)

MC「初めての土地。良いお客さん。国の内外がモヤモヤしている。
私のコアなお客は30代、40代、50代。いろんな問題がある。
音楽は救えないけれど、私のいくばくかの時間で慰めになってくれたら幸い。
みんなで助け合って、この国を一生懸命生きていきましょう。」

24 YOUR EYES

最後は会場を見渡し感じ入ったような表情で深々とお辞儀して退場しました。
終演21時30分。

ニトリは平日だし、あのイスでは長時間無理なので、
休日の苫小牧をチョイスしたが、大盛り上がりで正解だった。
達郎さん、少し太ったかな。
前回はツアー初期だったので、段取りもおぼつかないところがあったけれど
今回はツアー終盤だけにMCも多いし、内容もより率直な印象。
久しぶりの「怒涛の3時間30分」に大満足だった。

<蛇足>
北海道のホールの常なんでしょうが、苫小牧市民会館も網走市民会館も冷房機能がない。
(旧札幌市民会館でのPMF演奏会でも上着を脱いで汗だくで演奏したことがあったはず。)
苫小牧でも「どてら着て鍋焼きうどんを食ってるようだ」とおっしゃるくらいステージは
暑かったようです。8月27日「サンソン」では、
「茹でるような暑さで熱中症になりかけた。それで(網走では)各人に扇風機を用意した。」
とおっしゃっていました。北が一番暑かった(笑)


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by capricciosam | 2017-08-19 23:58 | 音楽 | Comments(0)

PMF GALAコンサート@Kitara2017

【プログラム】

第1部 15:00開演
1 モーツァルト エクスルターデ・ユビテーラから「アレグロ」「アレルヤ」
2 モーツァルト 弦楽五重奏曲第5番ニ長調から第1楽章、第4楽章
3 ヴォーカル・アカデミーによるオペラ・アリア
4 ホルスト/田中カレン編 PMF賛歌~ジュピター

第2部 17:15開演
5 ワーグナー 歌劇「タンホイザー」序曲(ドレスデン版)
6 ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調
e J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調から「アルマンド」
7 シューベルト 交響曲第8番ハ長調「ザ・グレイト」

マーク・J・イノウエさん率いるトランペット陣のファンファーレで開場が告げられた
今年のGALA。ホワイエでは管楽器アンサンブルの演奏も開かれ、おしゃれをした方も
多く見られ、ちょっと華やいだ雰囲気はGALAならでは。

第1部は15時開演
再度トランペットによるファンファーレが鳴り響いた後、司会進行の天羽明恵さん登場。

1はダニエル・マツカワさんの指揮でPMF生の演奏と天羽さんの独唱。
初めて聞いたが、モーツァルトの軽快さを感じる。

場面転換の間にダニエル・マツカワさんが登場し、天羽さんとやりとり。

2ではライナー・キュッヒルさんが加わる。
アンサンブルというよりもキュッヒルさんの独奏を聴いているような気分に。
これは以前も感じたことだが、明らかにPMF生との力量が違うからね。
演奏後にキュッヒルさんが登場して天羽さんとの日本語による会話。
キュッヒルさんは話す時マイクを口から離すので天羽さんが「どうしてなんですか?」と
突っ込むと、キュッヒルさん曰く「恥ずかしいから」(笑)
キュッヒルさんは昨年に続き約1か月札幌に滞在してPMFの指導に当たられたとのこと。
PMFにとっては心強い限りです。
そして、来年はバーンスタイン生誕100年との話に。
メモリアル・イヤーだけにPMFも力は入るだろうな(と勝手に期待)。

当初案内されたダニエル・ロザコヴィッチのパガニーニは本人体調不良のため中止に。

3ではヴォーカル・アカデミー生4名によるアリアがピアノ伴奏で歌われる。
ソプラノ2名、バリトン2名だが、会場から盛大な拍手を浴びていたのは
最後に登場したチョンファ・キムさん。
確かに豊かな声量でしたね。今後に期待です。
ただし、2つの二重唱はカットされました。
ここまでで16時10分。
PMF賛歌練習を兼ねた休憩が30分。
4ではゲルギエフが登場して客席も立ち上がって賛歌を合唱。

第2部は17時15分開演
ゲルギエフによるオール独墺系プロというのは初めての体験。

5はPMF生のみだったが、好調の弦楽パートを中心によく引き締まった演奏だった。
ただ、スケール感がやや乏しいのはやむを得ないか。

6ではダニエル・ロザコヴィッチが16歳らしからぬ風格と落ち着きを感じさせ好演。
童顔長躯ながら、紡ぎだす調べのなんと端正で大人びたことか。驚いた。
開場からも盛大な拍手とブラヴォーが。
アンコールにバッハを。
しかし、ここで調べに甘さが顔を出した。これは成熟を待ちたい。
ここまで18時5分。15分休憩。

7では指導陣も加わるため、オーケストラとしての迫力が数段アップ。
楽章を追うごとにゲルギエフの指揮に煽られたかの如く躍動感が増し、見事な大団円。
終演は19時15分。

GALAの1部については、かなり整理されてきたとは思うものの、
依然プログラムの詰め込み過ぎの感があり、今回も当初予定されていたソリストの
独奏や二重唱が中止された。それでも第2部の開演が15分遅れだから、
仮に全部こなしていたら相当の遅延となっただろうことは容易に想像される。
翌日のピクニック・コンサートはカジュアルなだけに盛りだくさんでもよいとは思うが、
GALAという以上はスッキリしたスマートさを感じる構成でもよいのではないかと思う。

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by capricciosam | 2017-07-29 22:08 | 音楽 | Comments(0)

PMFオーケストラ・プログラムB@Kitara2017

【プログラム】

1 リスト 交響詩「レ・プレリュード」
2 ドビュッシー 管弦楽のための『映像』から「イベリア」
3 R.シュトラウス 交響詩「ドン・ファン」
4 バルトーク 管弦楽のための協奏曲

今夏の首席指揮者の準・メルクルさん指揮によるPMFオーケストラ演奏会の2回目。
<プログラムB>は4曲と変則的構成。
一日目はメルクルさんが全曲指揮してお手本を示し、二日目にアカデミー生3名が
休憩前の3曲を指揮し、休憩後はメルクルさんが指揮するという趣向になっている。
その一日目を聴いた。

「プログラムBのテーマは、オーケストラの"リズムとハーモニー"。
その醍醐味を味わう。」(PMF BOOKより引用)

1はやや慎重な出だしだったが、終結に至る起伏はきちんと表現されていた。

休憩前の3曲の中では2が一番テーマがとらえやすい演奏だったかもしれない。
カスタネットは鳴り出すとは途端に景色が一変する力を持つが、生み出すリズムと
オケの音色が溶け合い良い感じだった。これはメルクルさんの中庸さか。

3は作品の劇的な物語をオケが一体となって描写しており、PMF生だけでは
一番様になっていた。メルクルさんの指揮ぶりをみていると、手加減している
気配はなく、指揮台で全身を使って躍動して演奏を導こうとしている。
その迫力たるや善し、ですね。

休憩後の4ではPMFアメリカの指導陣が加わる。
各楽器パートが独奏的に演奏され、色彩感に富むだけに、指導陣のうまさが
総体的にオーケストラを一層引っ張り上げていた感がある。聴き応えがあった。


終演後は盛大な拍手とブラボーが。わかるな~
最後は次の教育セミナーの時間を気にするメルクルさんが、コンマスの
チャンさんの弓を持って退場し、ようやくお開きに(笑)
客入りは7~8割か。
内容が充実していただけに空席がもったいなかった。

<蛇足>
今回でメルクルさんがPMFに登場した5回のうち3回聴いたことになるが、
いつも満足度が高い。メルクルさんの札幌滞在は10日間あまりでしょうが、
見事にPMFオーケストラを仕上げてきたことが窺える演奏会でした。
PMFのような教育音楽祭には適任ですね。
芸術監督であるゲルギエフの任期は2020年までだが、
自身の創設したウラジオストックでの国際芸術祭とのかけもちで、
札幌滞在は総仕上げ時だけのごく短期間のようなので、
今後のPMFにおいても首席指揮者の比重はますます高くなるだろう。

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by capricciosam | 2017-07-22 23:58 | 音楽 | Comments(0)

PMFオーケストラ・プログラムA@Kitara2017

【プログラム】

1 ベルリオーズ 序曲「海賊」
2 細川俊夫 夢を織る
3 ラヴェル バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第1部~第3部

今夏初のPMF。
準・メルクルさんの指揮は2015年のプログラムA以来ですが、
いつ登場しても安定した指揮でPMFオーケストラをコントロールされていて
実に上手い。今回も首席指揮者に決まった時から楽しみにしていました。

1からPMFオーケストラが俊敏に反応する。
特に弦楽パートのアンサンブルは見事で、今夏のPMF生のレベルに期待は高まる。
この曲での指導陣参加はティパニのライナー・ゼーガスさんのみ。

2を作曲した細川俊夫さんは2006年にレジデント・コンポーザーとして
PMFに参加されている(未聴)。
2は冒頭から繊細な音が持続されていき、次々に多様な音が重なって様々な感情を
インスパイアされる。全てを包み込んで、その中で漂っているような感情が
湧いてくる不思議な作品だった。PMF生のみで演奏。

今年は平日のPMFベルリンやPMFウィーンの演奏会に行けなかったので
休憩後の3は彼らが加わるので楽しみにしていました。
普段よく耳にするのは第3部からなる第二組曲ですが、今回は全曲。
実演は初めてだけに楽しみ。

「大編成のオーケストラを駆使し、多彩な音色で繊細な光彩までを再現した
挑戦的な作品」(PMF BOOK P.45より引用)

メルクルさんの迷いのない指揮と首席に陣取った指導陣のソロに聞きほれている
うちに時間の経つのが早い、早い。臨時編成オケとは到底思えぬ出来栄え。
改めてこの作品の魅力を教えてもらった気分になりました。好演。
しかし、指揮台の隅から隅まで駆使してエネルギッシュな指揮するメルクルさんは
こういう色彩感のある作品にはうってつけですね。

2日目公演。
PMFヨーロッパの指導者たちが最後となるため終演時にはPMF生と挨拶を交わす姿が。
6~7割の入りか。良い演奏だけに空席がもったいなかった。
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by capricciosam | 2017-07-16 22:32 | 音楽 | Comments(0)

札幌交響楽団第601回定期演奏会@Kitara2017

【プログラム】

1 チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
e パガニーニ 24の奇想曲より第24番
2 ショスタコーヴィチ 交響曲第5番 ニ短調

神尾さんのソロを聴くのは2004年BBCフィルとのメンデルゾーンが最初。
2回目は2009年札響定期とのブラームスだった。その間の着実な進化には驚くというより、
彼女なら当たり前じゃないかという感が残ったものだ。その位、彼女のポテンシャルの
高さには将来への期待を抱かせるものが感じられたということだ。
それから8年ぶりに聴く訳だが、チャイコフスキー・コンクールの覇者だけに、
1はある程度の期待はあったものの、ものの見事に圧倒されてしまった。これ程とは。
冒頭から芯のある力強い独奏がフィナーレまで持続し、しかもさらなる表現の深さが
感じられ、期待以上の高水準。いやはや、彼女は凄いな。
どこまで深まり、どのくらいの高みに到達するのだろうか。楽しみだ。
会場も湧きに沸き、アンコールを一曲。
このパガニーニの超絶技巧に、さらに会場が沸いたのは言うまでもない。

Kitara開館20周年を祝してこけら落とし演奏会の指揮を務められたのが秋山和慶さん。
1988年~1998年には札響の首席指揮者を務められていたが、
当時は札幌を離れていたため、実演で接することはなかった。
ということで、秋山さんが札響を指揮される演奏会を聴くのは今回が初めて。
秋山さんの指揮は身体全体をダイナミックに駆使しながらも、表情に現れる様子が
あまり感じられず、クールに燃えているような印象が残った。
そして、その冷静な棒さばきから、焦らず、丁寧に曲の細部を明らかにするような演奏を
札響から引き出し、見事なクライマックスを築く。練達の腕前はさすがだった。

今シーズン定期演奏会では一二を争う鉄板プログラムだったが、
内容も濃く、満足度の高い演奏会だった。
昼公演。空席も目立たず、ほぼ満席。
また、第2ヴァイオリン首席奏者の大森潤子さんが7月末に退団されるので
コンマスの大平さんより花束が贈られる。11年間お疲れ様でした。

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by capricciosam | 2017-07-08 23:54 | 音楽 | Comments(0)