カテゴリ:音楽( 305 )

モザイク・カルテット第一夜@六花亭札幌本店ふきのとうホール2015

【プログラム】

1 ハイドン 弦楽四重奏曲ヘ長調作品77-2
2 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲変ホ長調作品127

演奏会の話の前にチケット購入に至る経過を少し。
毎年7月はPMFがあるので一年でも足繁く演奏会に通う月なのですが、
今年は六花亭が札幌本店新築にあわせ小ホール「ふきのとうホール」を併設し、
7月にほぼ毎日《オープニング・フェスティバル》として室内楽演奏会を
開催するという、ファンにとってはスペシャルな年となりました。
しかも、出演者は渋いラインナップで、どの演奏会も魅力的。
チケットは今年1月9日から全店舗で発売されたのですが、
3月までは新年度の予定が立たないため買いたくても買えず、
たまに店頭で「完売御礼」「残りわずかです」の確認をしては内心焦っていました。
4月になって、ようやく購入できた時は1回分押さえるのがやっと。
しかも、お目当ての候補のひとつだっただけにようやく安堵できたという次第です。

モザイク・カルテットは指揮者ニコラウス・アーノンクールが率いる
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス(以下、「CMW」という。)のメンバーや
ソリストから結成されているオリジナル楽器による弦楽四重奏団です。
CMWはアーノンクール指揮で2006年に札幌公演を行っていますが、
これまでKitaraで聴いた演奏会の中でも忘れられないもののひとつです。
(あの時がアーノンクールの来日公演としては最後だったのではないかな。)
カルテットメンバーのうちヴァイオリンのお二人はその時の来日メンバーです。

普段耳にするモダン楽器に比べ、オリジナル楽器の響きというのは
奏法と相俟ってなのか、その素朴さ故に魂をわしづかみされるがごとき
思いが多々あります。作曲された当時の演奏とも言われますが、
なかなか魅力的であることは間違いありません。
今回も第一ヴァイオリンのエーリッヒ・ヘーバルト(CMWのコンマス)さんの
リードのもと緊密にして豊かな音が弛緩することのなく1の冒頭から
続きます。2は曲本来が秘めている内省的な雰囲気を実に的確に表現する
ことに驚嘆していました。見事なアンサンブル。
CMWの時にも思ったのですが、思わず「パーフェクト!」と言いたくなります。

鳴りやまぬ拍手にアンコールを一曲。
曲名は掲示されたのかもしれないのですが、終演後のエレベーターを待つ
ロビーの混雑を避けて階段で下りたため確認できず。

ほぼ満席。チケット完売とはいうものの、空席がチラホラ。う~ん、もったいない。
ホールはよく響きます。twitterで引用したギタリストの福田進一さん(7/15日
公演済み)も「室内楽専用としては最高の音響!」とおっしゃっています。
道内で座席数200席規模で音響の良いホールと言えば、奈井江町文化ホール
ぐらいしか体験(しかも福田進一さんのリサイタルでした)していないのですが、
それに匹敵する小ホールが札幌市内に誕生したことを喜びたい。

<追加>
6階のふきのとうホールに向かおうと1階エレベーター前に立ったら、
「5階で降りてください」との案内板があり、それに従い降りてみると、
坂本直行さんの原画を展示してあるギャラリーを使ってショートケーキ
(3種類)とコーヒーのもてなしが用意されていました。
それもプチケーキではありません。店頭での販売サイズですから、ビックリ。
さすが、六花亭。

休憩も15分と案内があったのですが、結局25分経過。
休憩中は5階に降りなかったので、ひょっとしたらおもてなしは続いたのか、
それともトイレの混雑だったのかは不明です。

座席はゆったりとしており、Kitaraより前列との空間にゆとりがあります。
しかし、ステージの位置がそれほど高くないのと、座席が前列座席と重なるので
長身の人が前に座るとステージは見えにくくなる恐れもありますね。
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<追記7.30>
文意の通じにくいところがあるので加筆修正しました。

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by capricciosam | 2015-07-28 23:18 | 音楽 | Comments(0)

PMFオーケストラ・プログラムB@Kitara2015

【プログラム】

1 ウェーバー 歌劇「オベロン」序曲
2 モーツァルト 交響曲第34番ハ長調 K.338
3 チャイコフスキー 交響曲第5番ホ短調 作品64

PMFオーケストラとしては指導陣がヨーロッパからアメリカに代わって初の公演。
今年のアメリカ指導陣の特徴としては弦楽器各パートの指導者がいないことで、
ヨーロッパとアメリカで会期を半分ずつ分担するようになってからは初めてのこと。
弦楽器だけ指導者不在?と不思議に思っていたら、3で指導陣も登場したら、
なんとコンマス席にはライナー・キュッヒルさんが座るではないか。
8/1のGALAにも登場することは事前にアナウンスされていましたが、
まさかプログラムBで登場するとは想定外で驚きました。
ということは、会期中ずっと札幌に滞在して指導に当たっているということで
これは初めてのことではないでしょうか。
以前、ペーター・シュミードルさんが芸術主幹として会期中滞在されていたような
役割を感じるのですが、にしてもアナウンスされていないのでこの辺は不明。

プログラムAの感想にも記したように、3では指導陣が加わることでオーケストラの
音が厚みとダイナミックさを増し、聴き応え十分です。
有名な第二楽章のホルンソロは指導者が演奏されたのですが、
巨体から繰り出す繊細かつまろやかな音は実に魅力的でした。
しかし、合奏となるとホルンパートだけが全体と溶け合わずに、浮いて響いてくる
ことが度々あり興趣を削いだ。プロAでの見事なアンサンブルはどこに行ったのだろう。
ただ、全体としては好演だった。会場からは盛大な拍手。

1と2はPMF生だけで演奏された。初登場のアンドリス・ポーガさんの指揮のもと
一体となってよいアンサンブルだったが、少し優等生的なまとまりかな。
実演では珍しい2が選択されたのは、2日目に3名の指揮を学ぶアカデミー生が
一楽章ずつ振るからなんですね。(という訳でメヌエットはありません)

1日目公演。客入りは7~8割か。
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by capricciosam | 2015-07-25 22:47 | 音楽 | Comments(0)

PMFオーケストラ・プログラムA@Kitara2015

【プログラム】

1 メンデルスゾーン 「真夏の夜の夢」組曲作品61
2 マーラー さすらう若人の歌
3 ドヴォルザーク 交響曲第7番ニ短調作品70

今年は23ヶ国78名が参加したPMFオーケストラ。
初披露となるプログラムAの指揮はデイヴッット・ジンマンから準・メルクルさんに
変更となった。メルクルさんは2005年、2008年、2013年に登場しているが、
2005年はあいにく未聴だが、2008年のメシアンは衝撃的で、
その手腕の確かさを実感する上では忘れられない演奏会だった。
今回もプログラムは変更なしで、どのように混成オケをまとめあげるのだろう、
と注目していたが、それはPMF生だけで演奏された1だけでも十分だった。
冒頭の「序曲」の幻想的雰囲気の描写から、実にうまく仕上がっていることが
感じられた。もちろん、楽器によってはまだ素っ気なく響くところもあるが、
アンサンブルの精度としては十分な水準にあると思われた。
ただ、会場で配られたパンフレットには劇音楽中のどの曲が組曲として使われたか、
の記載が一切なく、組曲が終わりきらないうちに2回ほど拍手が起きる事故があり、
やや興趣を削いだのは惜しかった。録音していたようだが、実にもったいない。
英語表記で曲名がわかるように記載しておくだけでも、ある程度未然に防げた
だろうと思うだけに、組織委員会側の配慮がもう少しほしかった。

続く2のソロはテノールの松原友さん。通常耳にするバリトンではないが、
失恋した若者の揺れる心情を澄み切った声で切々と歌われるのも新鮮だった。
オケのアンサンブルは1に比べるとやや粗く感じられた。

休憩後の3では各パートの首席にウィーン・フィル、ベルリン・フィルの指導陣が
陣取る豪華さ。オケの音が一層引き締まりって豊かになり、臨時編成オケとは
到底思えぬ音が炸裂する。まるでヴィルトゥオーゾ・オーケストラの趣。
メルクルさんもアクセルをさらに踏み込んだかのごとく、指揮台と全身をフルに使う
エネルギッシュな指揮でぐいぐいオケを牽引する。
エリシュカ&札響とは対局の響きとは思うものの、これはこれで圧倒される。
会場からは盛大な拍手が起きた。

2日目公演。客入りは6~7割かな、空席が目立った。
指揮者変更が原因でキャンセルが多くあったのかもしれないが、
だとしたら、聴き逃したのは実にもったいなかった。
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by capricciosam | 2015-07-19 21:18 | 音楽 | Comments(0)

PMFウィーン演奏会@Kitara2015

【プログラム】

1 ハイドン 弦楽四重奏曲変ホ長調作品9-2
2 シューベルト 弦楽四重奏曲第13番作品29 D.804「ロザムンデ」
3 ドヴォルザーク 弦楽五重奏曲第2番ト長調作品77

PMFが始まって以来、指導陣としてPMFを支えてきたのがウィーン・フィルの皆さん。
今回もコンマスのライナー・キュッヒルさんはじめ弦楽器奏者が参加してくれていますが、
チェロのフリッツ・ドレシャルさんは健康上の理由で辞退され、急遽息子の
ラファエル・ドレシャルさん(ウィーン放送響)が代役として参加されました。

以前聴いた時にも書いたのですが、このアンサンブルはキュッヒルさんが
力強く牽引するため、各メンバーの音の溶け合い具合が1強3弱的な印象が
あるのですが、それにしても艶やかな響きは魅力的。

最初にハイドンの作品を取り上げるのは近年のPMFウィーンでは定番。
2に漂うほの暗い叙情的な雰囲気を緊密なアンサンブルで聴かせます。
しかし、すごかったのはコントラバスが加わった3。
初めて聴きましたが、まるで舞曲のようなリズムが強調された調べに、
土俗的雰囲気が横溢するのですが、キュッヒルさんがグイグイと牽引する
大熱演にホールから盛大な拍手が送られました。

アンコールはボッケリーニの「メヌエット」でやさしくクールダウン。
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by capricciosam | 2015-07-17 18:40 | 音楽 | Comments(0)

PMFベルリン演奏会@Kitara2015

【プログラム】

1 コレッリ(J.ディヴィス編曲):教会ソナタ作品3第7番
2 ダンツィ:木管五重奏曲変ロ長調作品56-1
3 モーツァルト(ヴェント編曲):「魔笛」からの抜粋による
               フルートとオーボエのための二重奏曲
4 マクリーン:ストーリーヴィルの情景
<休憩>
5 ラヴェル(メイソン・ジョーンズ編曲):クープランの墓(木管五重奏版)
6 クルークハルト:木管五重奏曲作品79

昨年はベルリン・フィル・ブラス・アンサンブルがPMFに登場し、
大いに楽しませてもらいました
。今夏はPMF開始直前に日本・中国ツアーを
行っていたようですが、アンサンブルとしてのPMF参加はないのが少し残念。
それでも、その中からトランペット首席のタマーシュ・ヴェレンツェイさん①と
ホルンのサラ・ウィリスさん②、トロンボーンのイェスパー・ブスク・ソレンセンさん③
の3名が昨夏に引き続き指導陣として参加しています。
それに、フルート首席のアンドレアス・ブラウさん④、オーボエ首席の
アルブレヒト・マイヤーさん⑤、クラリネットのアレクサンダー・バーダーさん⑥が
加わるという、ベルリン・フィル管楽器パート首席が3名も揃う豪華さ。
これにファゴットのベンツェ・ボガーニさん⑦(前ミュンヘン・フィル首席、元PMF生)が
加わりますから、これは期待するな、という方が無理というものです。

普段ブラス・アンサンブルは聴かないのですが、小ホールに響くブレンドされた
音色に耳を傾けているうちにあっという間に時間は経ってしまいました。
臨時編成とは思えないアンサンブルのうまさ。

今回のプログラムでは金管と木管で分かれて演奏されていました。
①③のお二人は2曲のみで、ほとんどが木管アンサンブルの演奏でした。
全員の合奏がなかったのは残念でしたね。
全曲演奏したのは②のサラ・ウィリスさんだけですが、彼女のステキな笑顔が
ステージや演奏会そのものを明るく華やかに楽しませてくれたように感じました。
しかし、彼女はパワフルですね。
また2階には相当なPMF生が陣取り、さかんに拍手や声援を送っていましたが、
これがさらに活気づけたのかもしれません。
演奏者の組み合わせは下記のとおりです。

1~①②③
2~②④⑤⑥⑦
3~④⑤‥‥耳なじみのあるメロディを名人芸で演奏されるので会場からも盛大な拍手
MC「ありがとうございます。みなさん、楽しんでますか?」とサラ・ウィリスさんが
日本語で問いかけます。会場からは大きな拍手で応えます。
「スペシャル・ゲストです」と言って登場したのが打楽器パートのPMF生が一人登場。
4~①②③+PMF生
<休憩>
5~②④⑤⑥⑦
6~②④⑤⑥⑦‥ステージ上に虫が飛んでいたらしく、開始直前アルブレヒト・マイヤー
さんが「おっ、虫!」と言って手ではらう仕草を。

鳴りやまない拍手に応えてアンコールが2曲演奏されましたが、期待していた
「ベルリンの風」ではなく、なんとラテンの名曲が2曲演奏されました。
7 ロドリゲス:ラ・クンパルシータ~②④⑤⑥⑦
MCはアルブレヒト・マイヤーさん。「ありがとうございます。Kitara(小)ホールは
最高です。アンコールはシュトックハウゼン?」と、茶目っ気たっぷりに会場に問いかけ(笑)
「アンコールはティコティコ。スペシャル・ゲストです。」と言って登場したのが打楽器
パートのPMF生全員3名と、なんと打楽器元首席のライナー・ゼーガスさん。
8 アブレウ:ティコティコ~②④⑤⑥⑦+PMF生+ライナー・ゼーガスさん

昨夏の完璧さも良かったのですが、PMF生も交えた今回のようなくつろいだ演出も
また楽しいものです。全席完売とのことでしたが、当日券も若干販売されたようです。  
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by capricciosam | 2015-07-15 22:38 | 音楽 | Comments(0)

札幌交響楽団第579回定期演奏会@Kitara2015

【プログラム】

1 シューマン 交響曲第4番ニ長調
2 メンデルスゾーン 交響曲第2番変ロ長調「讃歌」‥札響初演

マックス・ポンマーさんが札響と初共演したのは2013年11月定期演奏会で
その時取り上げた交響曲はシューマンの2番。あいにく聴いていないのですが、
オケに大層好評だったそうで、これが縁で首席指揮者就任に至ったようです。

そして今回はシューマンの4番を取り上げたという訳ですが、シューマンを連続して
取り上げるのは「ライプチッヒ」がキーワードとなるようです。

「私はライプツィヒに生まれ、ライプツィヒに育った(略)バッハ、シューマン、
メンデルスゾーンといった大作曲家がライプツィヒに暮らし、彼らの住居も
そこに現存しています。」(以上、演奏会パンフレットより引用)

大柄な身体から繰り出す指揮ぶりは決して派手ではないが、かといって地味で
退屈だというのでもない。指揮棒から紡ぎだす音楽は至極まっとうです。
きちんと要所を締めて演奏を高めていく確かな手腕を感じました。
その点では安心して聴けたのですが、だからといってグッと惹かれたという訳でも
ありませんでした。小生の中では可もなく不可もなくという感じです。
(シューマンの交響曲の中では一番よく聴くので辛めになりました。)

しかし、2では開始早々の第1部シンフォニアの熱さに、リラックスしていた
身体を起こしてしまい、とうとう第2部の最後まで身じろぎもせずに聴いて
しまいました。1を経たのでこれは想定外。感動もひとしおでした。
まず、メンデルスゾーンの5つの交響曲でも声楽付きの長大なこの曲は、
はじめて聴いたのですが、メンデルスゾーンらしい旋律が断片的に現れ、
耳になじみやすいという側面ももちろんあります。
そして、札響もトロンボーン等の金管楽器はじめ全セクションが健闘していた
ことも間違いありません。しかし、何よりも驚いたのは札響合唱団と独唱陣。
特に合唱団は相当な練習量と質を確保したのではないかと思われる良い出来映え。
拍手もひときわ大きかったように感じました。
また3名の北海道ゆかりのソリストも粒揃いで申し分なし。記して敬意を表したい。

ソプラノ 針生美智子
ソプラノ 安藤赴美子
テノール 櫻田亮

そして何よりもこれらをまとめ上げたポンマーさんの手腕の見事なこと。
この曲で改めて、ポンマーさんの実力の一端を知らされた思いです。
「讃歌」は札響側からの提案だったとポンマーさんがパンフレットに書かれていますが、
これはナイスな企画でした。札響にもアッパレをあげたい気分です。

首席指揮者就任記念演奏会も無事終わり、これから3年間で札響をより良い方向へ
発展させていってもらいたいのですが、エリシュカさんに加え、ポンマーさんという
聴く楽しみが札響に増えたのは何よりです。
今回は録音されてCD化されるので、ひょっとしたらメンデルスゾーン作品も継続して
取り上げるのかなという淡い期待もあるのですが、エリシュカさんが一連の
ドヴォルジャーク作品を取り上げて録音したような企画が
ポンマーさんにもあることを期待したいと思います。

昼公演。8~9割の入りか。
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by capricciosam | 2015-07-11 19:41 | 音楽 | Comments(0)

神保彰ワンマンオーケストラ@栗山カルチャープラザEki2015

【セットリスト】

 1 ツァラトゥストラはかく語り
 2 インディー・ジョーンズのマーチ
 3 不明
<神保彰のルーツを探るメドレー>
 4 はげ山の一夜
 5 スイートドリーム ~スタッフの曲
 6 September
 7 マシュケナダ
 8 恋のフーガ ~ザ・ピーナツの名曲
 9 スモーク・オン・ザ・ウォーター
10 スペイン ~チック・コリアの名曲
<解説コーナー>
11 星に願いを ~5段階でオーケストラに変化していく 
<休憩>
12 マンボ ~客席も参加して「マンボ!」、「ジンボ!」(笑)
13 ゴジラ
14 ジュラシックパーク
15 スターウォーズ
16 メドレー~CASIOPEA時代の神保さんの作曲した作品を5曲
17 Asayake
18 ミッション・インポッシブル
<アンコール>
19  パイレーツ・オブ・カリビアン

2007年に雑誌「ニューズウィーク」の特集「世界が尊敬する日本人100人」に
選出されたことで神保彰さんの名前を初めて知ったのですが、縁がないままでした。
その後、「ワンマンオーケストラ」というドラムソロのライブを全国津々浦々で
やられていることがわかり、ぜひ一度聴いてみたいものだと思っていました。
今年も全国行脚として6/16の室蘭を皮切りに道内各地でも公演があった訳ですが、
調べてみると札幌及び近郊では小樽、栗山のみ。中でも栗山の料金設定が破格!
札幌から少々遠いのと、仕事の都合がつけばなんとかなると考え、決めました。
チケットは電話予約しましたが、町外からの問い合わせが多いとのことでした。

会場は多目的ホール(定員248人)ですが、当日はホール真ん中にドラムセットが
置かれ、四方を客席が取り囲む形をとっていましたが、ライブとしてはうってつけ。
間近で神保さんのテクニックを見ることができるため迫力も十分。
ドラムを叩いているだけなのに、シンセサイザーによると思われる多様な音が
途切れることなく流れて見事なサウンドとして味わうことができる不思議さに
目を丸くしてしまいました。解説コーナーで神保さんによる説明があったのですが、
叩いても直接音が出ずに一定の音が順番に流れるセンサーがあり、
ステックで叩いて全体のメロディーを形作っているそうです。
しかし、種明かしをされても驚きは全然変わりません。
「ヴァーチャル千手観音」なんてのもあって、神保さんの驚異的なテクニックには
感動しました。

それから、<神保彰のルーツを探るメドレー>でドラムに取り組むきっかけが
ボブ・ジェームスの「はげ山の一夜」のかっこいいドラム(スティーブ・ガット)だった、
という話には内心驚きました。小生も一時フュージョンが好きだったのですが、
初めて買ったフュージョンのLPがボブ・ジェームスの名盤「ONE」でした。
しかも、その代表曲「はげ山の一夜」がきっかけとはね。親しみがわきます。
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by capricciosam | 2015-06-26 23:52 | 音楽 | Comments(0)

札幌交響楽団第578回定期演奏会@Kitara2015

【プログラム】

1 ベートーヴェン 交響曲第4番変ホ長調
2 ブラームス 交響曲第4番ホ短調

2月以来休館していたKitaraも6月17日に再開。再開当日のタリス・スコラーズは
完売する賑わいだったようですが、小生の再開第一弾は札響定期となりました。

ドヴォルジャークを終えたエリシュカさんが、現在札響と取り組んでいるのが
チャイコフスキーとブラームス。中でも、ブラームスは1回目の3番に驚愕し、
2回目の2番でチクルスの完成を渇望する程の素晴らしさ。
そこで今回の4番であるが、御歳84歳とは思えぬ、きびきびした指揮から紡ぎだされる
音楽の躍動たるや、今まさに音楽が誕生したばかりのようなフレッシュさだ。
エリシュカさんは、決して奇を衒うような派手さはなく、むしろ音楽を忠実に再現しよう
とするかのような献身を感じるのだが、その方向性が、4番にまとわりつく手垢を
きれいにぬぐい去る効果を生み出すのかもしれない。仮にエリシュカ・スタイルという
ならば、これを好ましく受け止めない人はいないのではないか。
録音されていたので、後日発売されるCDを楽しみにしたい。

また、ベト4はブラ4以上に収穫の大きさを感じさせる出来映えだった。
これまでエリシュカさんのベートーヴェンの交響曲は、第九(2012年)、田園(2013年)
と2回聴いたが、今回の4番が一番しっくりきた。
エリシュカさん本来の旋律を歌わせながらも、メリハリをつける躍動感溢れる
音作りは4番にはうってつけだった。比較的地味な作品にもかかわらず、
実は生気溢れる作品であることを再認識させられる思いだった。
「ベト7だったら」なんてことも頭をよぎったが、これはエリシュカ・マジックだった。

昼公演。ほとんど空席が目立たず、9割の入りか。
鳴りやまぬ拍手は10分程も続いたが、客席の満足度の高さが表れていた。
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<追記>
打楽器首席、コントラバス首席は現在空席のため、今回は(コントラバスは今回も)
客演が首席を務められていた。ティンパニは元読売日響首席、コントラバスは
日フィル首席(この方は一年前の4月定期にも登場されていた)だった。
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by capricciosam | 2015-06-20 21:04 | 音楽 | Comments(0)

Kitara休館の間に②~PMF2015への期待

札響の台湾公演も無事終わり、尾高時代も終わりを告げました。
いよいよ4月からはポンマー時代の幕開けとなった訳ですが、
最初に登場する7月定期演奏会がPMFプレコンサートの位置づけとなりました。
PMFが開幕することから、近年7月はKitaraでの定期演奏会は開かれておらず、
開催期間内にホストシティ・オーケストラ演奏会として参加する形でしたが、
なるほどこういう形もありですね。首席指揮者の第一回目を
祝祭的雰囲気の中でスタートを切る、これは粋な企画ですね。

指導陣が前半PMFヨーロッパ、後半PMFアメリカというスタイルは
すっかり定着した形です。PMFヨーロッパの弦楽器にはウィーン・フィルメンバーが参加。
しかし、長く参加していただいた皆さんも定年を迎えて退団されたようで
ヴィオラ、チェロは「前ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」と紹介されています。
確かコンマスのライナー・キュッヒルさんもまもなく退団になられるようですから、
今夏のPMFウィーン演奏会は貴重な機会となりそうです。
PMFのHPで見ると、すでに2回とも残席は残り少なくなっているようです。
それから、キュッヒルさんはGALAにも登場しますから、ゲルギエフ登場に併せて
再登場してくれるということなのでしょうか。

また、管楽器にはベルリン・フィル管弦楽団メンバーが多数参加しています。
昨年のブラス・アンサンブル演奏会では圧倒的演奏を披露してくれましたが、
KitaraでのPMFベルリンのチケットはすでに完売ですから、人気沸騰ですね。
今年もアンコールに「ベルリンの風」をやってくれるかな!?
昨年同様、函館市でも公演が予定されているので、可能なら追っかけしたいところです。
そんなPMFヨーロッパが参加するプログラムAに期待が膨らみます。

今年の大きな話題は芸術監督にワレリー・ゲルギエフが就任したこと。9年ぶり。
しかし、嬉しい反面、多忙を極める身だけに札幌での滞在期間が気になりました。
前芸術監督のファビオ・ルイジは3年間の任期中、毎年会期の半分程度は滞在して
指導に当たっていたように記憶しているのですが、ゲルギエフは過去登場した2回とも
ごく短期間だったように記憶しています。売れっ子ならではなのでしょうが、
「もう少し腰を据えてくれれば、、」と思ったのも偽らざるところです。

今夏も会期の大半は首席指揮者のデイビット・ジンマン(これは想定外でした。
チューリッヒ管の任期を終え、タイミング的には良かったのでしょう。期待が高まります)
に任せ、GALAと道外2公演のみという限られた設定となっています。
芸術監督として総仕上げするということなのでしょう。
前2回と比べると滞在期間としては長くなったようなのは喜ばしい限りですが、
札幌で指揮する演奏会は、たった2回だけ。
これにはビックりするとともに、ちょっと少ないよ、の不満も。
4月12日一般発売だったのですが、案の定GALAはあっという間に完売。
残るはピクニックコンサートの芸術の森だけとなっています。
これは彼のスケジュール調整と動員力アップを狙った苦肉の策だったのかな、
と勘ぐったりしますが、これまでのPMFでも珍しい事態となりました。

それから25年間スポンサーとして支えた野村證券、パナソニック、トヨタ自動車が退き、
新たなスポンサー群で支える体制になった26回目ですが、PMFオーケストラの規模も
従来の100人超体制から80人超体制に変更される等、規模的には縮小気味に見えます。
企画で質的充実を図ってさらなる飛躍をしていってもらいたいと期待したいところです。
まぁ、あれこれ書きましたが、期待していることだけは間違いないんですよね。

最後に話題をひとつ。今夏は六花亭が札幌本店新築に併せて常設の「ふきのとうホール」を
7月にオープンさせます。約一ヶ月オープニングフェスティバルを行うため、
今年の札幌の7月はファンにとっては特別な一ヶ月となってしまいました。
写真は2週間程前に市内の店頭で撮ったものですが、完売が続出しています。
興味深い公演だらけですから、まぁ当然なのでしょう。
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<追記4.23>文章の一部を修正しました。
六花亭HPで確認したら、ふきのとうホールは完売がとても目立ち、
全公演完売という"あっぱれ"な状態を達成しそうな勢いです。

<追記5.9>
ふきのとうホールは5月8日完売したとのことです。”あっぱれ”というか、凄い!

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by capricciosam | 2015-04-22 07:05 | 音楽 | Comments(0)

札幌交響楽団第577回定期演奏会@Kitara2015

【プログラム】

1 シベリウス 交響曲第5番変ホ長調
2 シベリウス 交響曲第6番ニ短調
3 シベリウス 交響曲第7番ハ長調

尾高さんの札響音楽監督として最後の定期演奏会。
取り上げたのはシベリウスチクルスの完結となる後期交響曲。
これまで巷間「札響にはシベリウスが似合う」との評判は耳にしたものの、
演奏される作品には偏りがあるようで、今回取り上げた札響の演奏歴は
1から順に4回、1回、3回と少ない。つまり、決して耳なじみのある曲ではない。
やはり「さまざまな形式や表現を通じて追求してきた交響曲連邦の高峰」
(会場で配布された資料P6より引用)であるが故の取っつきづらさが影響しているのか。

CDでは予習していたものの、改めて印象深かったのは2、3。
永遠とか、宗教的憧憬を想起させるかのような清澄さ、静謐さが印象的な6は
3曲の中では18年前に一回演奏されたきりで、尾高監督も初めて指揮されたとのこと。
指揮棒を持たずに情熱的に指揮された尾高監督の下、札響のアンサンブルが素晴らしく、
演奏終了とともにこみあげる思いは格別のものがあった。
3ではさらにそのアンサンブルが精緻になったような印象を覚えた。
単一楽章の中に千変万化する色合いを楽しんでいるうちに「簡潔で
無限性を志向するような集結を迎える」(会場で配布された資料P9より引用)。
尾高監督のコントロールが冴え、見事な大団円だった。

惜しむらくは、3曲とも監督が腕を下ろしきらぬうちに拍手が始まったことだ。
音が鳴りやんだ後の静寂がもっとあれば、余韻を経てより感動は深まったことだろう。
ライブ録音されていた。やや空席があったものの、9割以上の入り。

3月末と4月末で退団される2名に花束が贈られた後、札響理事長がマイクを
持ってステージに現れ、尾高監督に丁寧な謝辞を述べられて花束を贈る。
それを受けて尾高さんは概ね以下のように最後の挨拶をされた。

「ひとつだけ訂正しておきたいのは、僕は「おだか」ではありません、「おたか」です。
(作曲家の)兄は「おだか」と言ってたのですが、僕は若い頃から「おたか」と言ってました。
尾高賞を兄が受賞した時は司会のアナウンサーもこんがらがっていました(笑)。
44年札響と関わってきて、うちポストを持ったのは22年。常任指揮者を引き受ける前に
Kitaraホールができあがっていたのですが、僕はこのホールが大好きです。
札響もこのホールとともに成長してきたように思います。(音楽)監督はいつまでもやる
ものではありません。オーケストラは色々な指揮者に振ってもらわなければだめなんです。
僕の後は、ポンマーさんやエリシュカさんの他色々な方が振る予定です。
僕も秋には定期に来ますので、ぜひまたお越しください。ありがとうございました。」(大拍手)

演奏者とて人。オーケストラも人の集合体であるが故に、演奏は常に変化し、
この段階でもう良いなんてことはない訳なんだが、近年の札響の充実をみると
尾高監督の長年に渡る尽力と果たした役割は大きいのではないかと思う。
お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
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by capricciosam | 2015-02-14 22:16 | 音楽 | Comments(0)