カテゴリ:映画( 42 )

マッチ・ポイント@映画2006

連休ですが、北海道は接近中の台風13号が気になります。
久しぶりにカミサンと映画を観てきました。

ウディ・アレン監督作品は「アニー・ホール」以来ですから、
随分ご無沙汰です。ざっと30年ぶりくらいでしょうか。

映画の舞台となった英国ですが、いまだに身分差別的雰囲気が
厳然として存在するのでしょうね。
その中で、上流社会を舞台にのし上がろうとするアイリッシュとヤンキー。
果たして欲望の果てには悲劇が待ち構えている…。

この映画はウディ・アレン監督が作品に出演しないこと、タイトルの暗示、
スカーレット・ヨハンソンの肉感的魅力、ラストのオチへの賛否等が話題に
なって巷間を賑わせているようです。
確かに、冒頭のテニスのラリーの様子が暗示する点は、ラスト手前の
あるものがあるものにぶつかるシーンで観客を上手にミスリードしていきます。
事実、私もまんまとひっかかりました。
そして、「これってあり!?」の展開でラストに。
主人公の複雑な暗い目が印象的。
確かに、この映画はいろいろと考えさせる興味深い映画です。
ただ、勧善懲悪の観念の強い人や女性には好まれないでしょうね。

それから「音楽」が重要な役割を果たしているようにも思いました。
チリチリ音のノイズが聞こえる旧い音源を使用した「歌劇」が使われていますが、
実際、映画でも歌劇をボックス席で鑑賞するシーンが度々。
しかも、声高にではなく、テノールによるアリアでうっとりと、しっとりと歌われる。
アンニュイなけだるささえ漂う。
この辺は上流社会の「退屈さ」の象徴なのかな。

案外、この映画の大枠は「歌劇」に見立てているのかもしれません。
映画の粗く、ステレオタイプな筋立ては歌劇のそれに似ています。
歌劇では殺人はよくあるのですが、映画でも間接的に見せています。
しかし、一番似ているのはスノビッシュなところでしょうか。
どうして歌劇は俗っぽい内容なのに、貴族や金持ちに愛されているのか。
うわべは澄ましていても、俗物性は隠しようもないからか。

主人公の元テニスプレーヤーは慎み深く、ドフトエフスキーを読み、歌劇が好き。
(そんなのいるんかい!?)
うわべは上流社会好みの好青年で、しっかりと計算しつつも、妻と愛人の間で
懊悩する様はまさしく俗物そのもの。
そして、冒頭にでてくる「罪と罰」の主人公のごとく犯罪に手を染めていく。
「ああ、やはりなぁ」
しかし、ラストの結論にウディ・アレンのシニカルな顔を思い浮かべることに。
論理としては物凄く弱点を抱えている(あんな捜査あり!?)が、観客はタイトルと
冒頭のラリーの伏線に立ち返って、自問自答し始める。
「これって、あり!? やはり、運なのか」

久しぶりに観たウディ・アレン作品ですが、娯楽性もありながら、
それなりに考えさせられたり、とバランスのとれたおもしろい作品でした。
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◆今回出演していた俳優はこれまでに誰も観た事がないと思っていたら、
 スカーレット・ヨハンソンの出演歴に「ホーム・アローン3」とありました。
 DVDを見直しましたが、当時14歳の彼女の表情に今と共通の色っぽさが
 チラリと感じられます。
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by capricciosam | 2006-09-18 17:29 | 映画 | Comments(8)

M:I:Ⅲ@特別先行上映

正式には来週からロードショー公開のようですが、
先週土日から特別先行上映がはじまっています。
映画の日で料金はお得、かつM:I:Ⅱの印象が
案外良かったことから期待してでかけました。

本シリーズも3作目。
一応「スパイ」ものなんでしょうが、007シリーズが
一作ごとにハデなアクションが目立ってきたように、
ベルリン、バチカン、上海と各地でのアクションは満載。
特にバチカンでの場面はよくできていると思いました。

<以下、ネタバレを含みますのでご注意ください>

とはいっても、見終わってもなんとなくモヤモヤ感が
残ってしまいました。
例えばキーワードの「ラビットフット」を見せはするものの
それが何かは結局明かさずにおしまい。
イーサンが仕事をやめなかったら教える、
なんてことをセリフに入れたりして、
「あれれ、いったい何だったんだ」
との未消化な感じが残ります。
まさか、M:I:Ⅳへの伏線だったりして。
それもロケ地は東京?

それに、「ラビットフット」を手に入れたはずなのに、
敵が執拗にイーサンを追い詰めるのは何故。
しかも冒頭含め2回も見せられる必要性はさしてない
ように思うのですが、このあたりの説明はなし。
なぜか細部が置き去りにされたようなアバウトさが
残って妙なひっかかりを感じてしまいます。
そのアバウトさが私には印象の散漫さに作用したようです。

ところで、ときどき妙な「既視感」に襲われます。
どこかでみたようなシーン、というかパクリに近いものが。
バチカンの塀からのワイヤーアクションは一作目。
このあたりは同じシリーズからなので微笑ましい。
でも、橋を走行中の車をミサイルで襲うシーンは、
A・シュワルツネッガーの「トルー・ライズ」そっくりです。
それにあの橋はひょっとして同じ橋ではないんでしょうか。
しかも、妻に素性を明かさなかったり、最後は妻が銃で
敵をやっつけるんですから、瓜二つでしょう。
その他、最後の上海の路上での格闘シーンで敵が
トラックにはねられるシーンは「スピード」ですか。
「共同制作」か「オマージュ」だったんでしょうか。
いやはや、実にアッケラカンとしたものです。

それなりに一定の水準だとは思うのですが、
私としてはトータルとしては前作を越えていないな、
という印象でした。
どうやら盛りだくさんなエピソードをストーリーとして
うまく整理できなかったせいなのかな。
でも、このシリーズは三作とも底流にあるのは
「裏切り」なんですね。
スパイものとしては王道を歩んでいるんでしょうか。
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by capricciosam | 2006-07-01 22:23 | 映画 | Comments(4)

ダ・ヴィンチ・コード@映画

原作を一気読みした身としては、世界同時公開の記念すべき日
に良し悪しはともかく見ておきたかった、という訳で観てきました。
実に年甲斐もなくミーハー気分です。(^^)

さて、ストーリーはダン・ブラウンの原作を簡潔にまとめてあり、
原作を読んでいなくてもそれなりに楽しめるのでは、と思いました。
ただ原作の情報量が膨大なのに、映画はサーッと流さざるを得ない
側面も否めないので、一度は原作にあたることをお勧めします。
でも本物のルーブル美術館でロケしただけあって、雰囲気は
ありますね。この辺は映像の強みですね。
それから基本的には「謎解き」なので、アクション大作と思って観られた
方は肩すかしをくらったような気持ちになるかもしれません。
世界同時公開の意味はあくまでも原作で提示した宗教上の疑義
に対する反響の如何を問うたものだ、と私は思っています。
アクション大作と言えば予告でM・I・3をやっていましたが、
M・I・2が予想以上におもしろかったので、期待できるかな。
これも上海の扱いをめぐって中国当局と摩擦が生じているようですが。

<以下ネタバレを含みますので、ご注意ください>

キリスト教圏で問題になっている「聖杯」伝説にからめたキリスト教
統一にまつわる裏面史としてのキリストの「人間」としての扱いは
映画製作に当たっては原作以上に問題となることを予想した
のでしょう、弁解のような予防線を張っている感じでした。
その場面はソフィー自身が「聖杯」の血脈を引き継ぐ者であることが
わかってからのラストに近い場面でのラングドン教授とソフィーとの
会話にみられます。その事実を公表すべきなのか、どうかで
迷いを見せるソフィーと教授との会話です。
会話の中で閉所恐怖症のラングドンが実は幼少の頃に
井戸へ落ちたことがあった、というエピソードを話すのですが、
この時必死になって神に祈った、と話してからこう言います。
正確な字幕ではないのですが、「結局何を信じて生きるか」
そしてソフィーは得心したような表情を浮かべるのです。
これは信じる信じないは観ているあなたが決めてください、
既成の概念を壊さなくても良いのではないか、という気持ちを
込めた監督のメッセージと受け取れなくもありません。
閉所恐怖症含め原作にない映画オリジナルですね。

歴史上の謎というのは何故か血が騒いでしまうのですが、
今回は一大宗教として社会の概念や権威を構築したもの
に対する根本的な問いかけだけにスケールが違いますね。
キリスト教圏での社会的拡がりがどの程度になっていくのか、
葬式仏教徒としては予想もつかないのですが、その背景を
知る上でも、(映画を)一見または(原作を)一読する値は
あるのかもしれません。
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by capricciosam | 2006-05-21 06:08 | 映画 | Comments(2)

トロイ@DVD

昨夜から降り続いた雪のため、今朝から何時間も除雪
していました。午後までかかりましたが、クタクタです。
大量のドカ雪ですが、まったくどうなっているんでしょう。

たっぷりかいた汗を流してから、すっきりして
東レパンパシフィクテニスを観ていました。
連覇のかかったシャラポワか、復活したヒンギスか。
ヒンギスが常に主導権を握り、シャラポワにゆさぶりをかけて、
ミスを誘う。さすが、元女王です。
やはりヒンギスが一枚も二枚も上手でした。
一旦引退していたとはいえ、まだ25歳。
まだまだ先がありそうです。

ところで、昨夜は先日買ってきた「トロイ」を観ました。
封切り当時も観たのですが、廉価盤でさらに割引があったので、
ついつい買ってしまいました。
よくできている娯楽映画という印象は変わりませんでした。
トロイといえば、「ヘレン」「木馬」に代表される逸話が有名ですね。
ネットでいろいろ調べてみると、元々はギリャ神話の長い長い話で、
ホメロスのイリアスもその中のほんの一部のようです。
映画は、原作に頻繁に登場する神々を一切登場させず、
人間ドラマとして再編して、エピソードをつなぎあわせます。
映画をみていると短期間で戦いが終わったようですが、
神話では10年の長きに渡ってたり、アキレスがヘクトルの遺体を
12日間もひきずっていたり、ヘレンはトロイに嫌気がさして
ギリシャへ帰りたがったり、アガメムノンは勝利して帰った途端に
殺されたり、と原作がドロドロしているのには正直驚きでした。

原作の物語がアキレスの両親の結婚(なんと、これが人間と女神
の結婚なんですよ!)の場面で、招待されなかった
嫌われキャラの女神が「一番きれいな女に贈る」と記した
黄金のリンゴを送りつけ、ヘラ、アテナイ、アフロディーテの
3人の女神が競う場面から始まるようです。
「神様なのに争っちゃう訳!?」
神々の造形のなんと人間くさいことか。
ギリシャ神話というのもなかなかおもしろそうです。

■ギリシャ神話をダイジェストで紹介しているサイトはこちらです。

■トロイ遺跡を旅行された方のサイトはこちらです。

余談ですが、最初「トロイの木馬」で検索したのですが、
ヒットしてくるのはほとんどがウィルス関連でしたね。
時代だなぁ。(^^)
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by capricciosam | 2006-02-04 22:34 | 映画 | Comments(0)

暗くなるまで待って@DVD

久しぶりにDVDを観ました。
オードリー・ヘップバーンが盲目の主婦を演じるという
意表を突いた設定での、犯罪まきこまれ型のスリル&サスペンス
です。かなり前にTVで観たものの、ストーリーはさっぱり
覚えていないので、「観なおし」です。

主なセットはヘップバーンの自宅アパート。
ほんとに限られたシチュエーションしかありません。
それをセリフと推理で、最初は犯人の視点で、途中の
後半からオードリーの視点で(といっても見える訳ではありませんが)
巧みに場が盛り上がっていきます。ラスト近くは息をもつかせぬ
シーンの連続で、観ているこちらもハラハラドキドキです。
主犯役がその恐怖度を段々増幅していく様はなかなかです。
「よくできている」
原作はもともと舞台劇だったとかで、映画化はその後らしい
のですが、道理で限られた場面やセリフによりストーリーを
組み立てていく構成であることが納得できます。
小道具となる冷蔵庫の伏線は見事でした。
これは原作のF・ノットの力に負うところ、大なのかもしれません。
ただ、H・マンシーニの音楽がさっぱり魅力がないのは、
どうしたことか。同じヘップバーン主演の「シャレード」で示した
ような冴えが見られません。
でも、それを割り引いても十分楽しめる映画でした。

それにつけてもこれが新品なのに690円!?で売られていた
のですから驚きです。見つけた時は我が目を疑いました。
消費者の立場としては歓迎ですが、DVDソフトでも
価格下落は急激のようで、製造販売する側は大変ですね。
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by capricciosam | 2005-11-23 21:42 | 映画 | Comments(0)

スウィング・ガールズ@TV

「ジャズやるべ」

この一言のなんと効果的なことか。
こりゃあ、うまい惹句だなぁ、と公開当時感心しながらも、
ついつい見逃していた、気になる映画でした。
(同じ監督の「ウォーターボーイズ」はすぐ観たんですがね)

とうとう今夜のTV放映で初めて観ることができました。
筋立てはおもしろいのですが、作劇としては少々端折りすぎ
というか都合の良すぎる部分もあり、つい粗が目に付くのは
前作同様と言うか、前作以上です。
例えば中心メンバーの練習の様子や彼らだけでとり組む過程
をほとんど見せないのに、いつの間にかとてもうまくなっている。
おまけに一端脱退したメンバーがスーパーの客寄せで演奏
している中心メンバーを見て、慌てて楽器を購入して、おまけに
彼らの背後でいっしょに演奏に参加するなんて、どう考えても
都合が良すぎる。
練習もしていないはずなのに、楽器ってそんな簡単なもの
なのでしょうか。簡単に音が出るものなのかな。
実際、楽器を手にしている人たちからみたら、都合良すぎる、
とひとこと言いたい部分ではないかな。
ドキュメンタリーではないので丹念に追う必要はないとは思う
のですが、その辺のシーンのくふうがあればもっとスムーズに
楽しめるのでは、とついつい思ってしまいました。

しかしながら、いくつかの目に付く点はあるものの、見終わった
印象はわくわくしたり、楽しかったりで、結局よい印象が残りました。
これは、魅力あるスウィングジャズ自体を取り上げたこと、しかも
それを制服姿の女子高生にやらせるという着想のおもしろさ、
それから楽器を弾けたら、という大方の潜在意識にある「願望」
をくすぐったことが、うまくミックスされていたせいなのかな、
と思いました。

私自身はジャズは割と好きな方ですが、どういう訳か、
ビックバンドジャズはほとんど縁がありません。
(もちろん聴くだけですが)
しかし、今宵は、映画でも彼女たちの演奏のメインとなる
「SING SING SING」
を聴いてから寝ることにしましょう。夢の中でも
「SWING SWING SWING」
できたらいいですね。
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by capricciosam | 2005-11-06 00:44 | 映画 | Comments(15)

蝉しぐれ@映画

映画には文学作品が原作の場合もある。
この作品も原作は故藤沢周平氏の代表作として有名である。
原作の一節に、おふくの言葉でこうある。

「…きっとこういうふうに終わるのですね。
 この世に悔いを持たぬ人などいないでしょうから。…」

相思相愛でありながら理不尽な力で思いを成就できずに、
それぞれ青年として成長していく。その中での葛藤、苦悩、
挫折、それを乗り越える力強さを縦糸に、藩内の陰謀を
横糸に、この原作は見事なまでの清々しさと懐かしさで
描ききっている。

そういう意味ではこの作品は魅力的な反面、映画化の
ハードルは結構高くならざるを得ない。原作を超える感動を
与える作品を作り出す制作者の努力は大変なものがあるだろう。
その点、本作品は原作のあらすじを追いながらも、原作の
枝葉は適度に払って物語としてよく整理してあった、と思う。
特に、父の死体を乗せた荷車を引く文四郎が坂で立ち往生
していると、陽炎の中からふくが坂道を駆け下りてきて
助ける場面は、原作をうまくデフォルメして、二人の心の結び
つきを強く暗示させ、観客をよく引き込むことに成功している。
また、十代と成年になった文四郎とふくの役者たち4名も
健闘していた、と評価したい。私は市川染五郎も木村佳乃も
及第点だと思うのだが、いっしよに観たかみさんはTVドラマの
印象が良かったらしく、内野聖陽と水野真紀に抱いた好印象が
逆転するまではいかなかったようだ。
私はこのドラマは一度も観ていないのでなんとも言いようがないが、
そう言えば、原作以外にもテレビとの云々もあり得るんでしょうね。

しかし、こういう良い点はあるものの、何故か観終わった後には
仕上がり具合の印象がやや散漫な感じを受けるのが惜しまれる。
例えば、所々挿入される四季の風景は良いのだが、やや乱用
気味なことと、なかでも「海」のカットが違和感を与えるのだ。
江戸に発つ前に文四郎に会えなかったおふくや成人した文四郎
の背景に使われるだけに象徴的なものなのだろうが。
突如として原作でも描写の場面がない「海」が挿入されるが、
実に唐突な感じで、流れを止め、雰囲気的には異質な感じ。
原作の「海」坂藩にこだわりすぎたのか。
また、重要な脇役の逸平と与之助が少々すべり気味なのは残念。

とは言っても、デティールにこだわらなければ、原作を読む読まない
にかかわらず、それなりに楽しめる映画だと思いました。

写真は文庫版(文春文庫)
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by capricciosam | 2005-10-01 19:16 | 映画 | Comments(5)

遅ればせながらSWⅢ@映画

お盆休みを利用してようやくスターウォーズⅢを観てきました。
シリーズ初公開時からのファンとしては、ラストとなる今作品は
やはり映画館で見納めしておきたかったところです。
シネコンでは依然座席指定なので、当然混雑しているんだろうな、
と思ってでかけたのですが、私が観たときは90%以上の空席で、
ガラガラ。これは意外でした。
ロングランもそろそろお終いなんでしょうね。

の公開前から全体のストーリーができていたらしいのですが、
今回主要キャラクターで、エピソードとしてでてこないのは
ハン・ソロぐらいでしょうか。
なるほど、各エピソードがうまくⅣとつながっていますね。
アナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーに変貌を
とげていくという、決して明るいストーリー展開ではないことは、
十分わかってはいるのですが、「こわいものみたさ」で観てしまう、
見せてしまうウマサは十分感じられました。
ただシスの暗黒卿による伏線があったにせよ、内面的に決定的
変貌をとげてしまう場面には少々の強引さと無理を感じました。
そんな暗い展開の中でヨーダの存在感にはほっとするんですが、
Ⅴでマペットを使って実写していた頃と比べると隔世の感があります。
まるで実在しているかのようで、CGの発達ぶりが見事です。
しかし、シリーズ公開から30年ちかくですから、いくら熱狂的な
ファンがいるにせよ、彼らを公開の都度満足させてしまう
G・ルーカスの並々ならぬ仕事師ぶりにはやはり脱帽です。

おまけ
エンドクレジットをみていたら「UK shoot」というように「shoot」で
表現されているものがありました。
帰って英和辞典で調べてみると、「(写真)撮影」という意味が
載っていました。
UK、スイス、タイ、中国、チュニジア等々。
世界各地で撮っているんですね。
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by capricciosam | 2005-08-17 00:50 | 映画 | Comments(2)

Shall we ダンス?@TV

◆ オリジナルの出来がいいんだね

  昨夜、地上波で放送されたオリジナルを観た
  あらすじと主な配役の設定はほぼ同じながら、
  オリジナルとリメイクの差異もあちこちのブログで
  指摘されているようにないわけではない
  なかでも主人公夫婦の和解の描き方
  
  オリジナルでは子供が二人の手を取ってからダンスをする
  子はかすがい、しかも職場に遠いローンのある一戸建てで
  日本人には実にしっくりくるシチューエーション
  一方リメイクでは、子供は仲をとりもったりはせずに、
  主人公がひとり決心してバラを手にしたタキシード姿で
  妻の職場のデパートに現れてダンスする
  ありえない、と思いつつも、強く惹かれる
  ちょっとした勇気がいることって、できない人にとっては
  一種のあこがれになるためか
  何れも夫婦の間はしっとりと描かれてはいるが、
  オリジナルはもっと多湿な感じの「しっとり」
  リメイクはもっとからっと、さらっと
  これは、善し悪しではなく好みの問題だなぁ、と思い至った
  
  それにしても嗜好の分かれる点を別にすれば、
  オリジナルの作品そのものの完成度が高いことを改めて感じる
  こういう人を信じられる、心温まる映画ってのは
  いつの時もいいもんだ、と思う  
   
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by capricciosam | 2005-05-07 22:36 | 映画 | Comments(19)

Shall we Dance?@映画

◆ 成功したリメイク

  ダンスしますか?
  
  せいぜいフォークダンスぐらいかな、
  そう言えばディスコ(死語)、盆踊りもあったか、
  いや、そうじゃなくて、二人で手を取り合って踊ることだよ、
  スナックで女の子とチークダンスってのもあったよなぁ~
  ふぅ…
  まじめな話、振り返ってみても、
  うん十年前のフォークダンス経験でおしまいか、トホ
  
  別に個人的な乏しい体験がすべてと思う程傲慢ではないが、
  日本人の人生や日常で、映画でとりあげているような「ダンス」
  というのは普遍性が乏しい経験のひとつだろう
  だからこそ、日本版の主人公が含羞に満ちながら、突如ダンスに
  目覚めていくというのは、「おいおいどうなるんだ?」という興味
  本位なワクワク感とともに観客を巻き込んでいったのだと思う、
  自分じゃありえないことに踏み込もうとするんだから、当然か
  周防監督の着眼のうまさだ
  
  その点、今度の主人公が「高校の卒業パーティー以来かな」と
  口にするのを聞くと、やはり生きてるベースが違うんだなぁ、と
  改めて思ってしまった
  じゃあ、今度の主人公には含羞はまったくないのか、
  というとそうではない
  程度、中身の差はあれど、同じように通勤電車から窓外に
  目をやる彼の目には生気は感じられない
  現状に飽き、なんらときめきを感じない生活
  そして、そこから一歩踏み出ようとするとまどい、はじらい、勇気
  その置かれたシチュエーションは異なっているが、スタートは同じ  
  
  草刈民代とジェニファー・ロペス
  二人のヒロインのキャラの違いもおもしろい
  竹中直人&渡邊えり子と同様の配役も怪演ぶりでは
  日本版が上か、でもこんどの二人もなかなかウマイ
  全体に日本版をうまくブラッシュアップしてより洗練した、という
  感想を抱いたが、オリジナル同様十分楽しめた
  上映中も会場内には笑いが絶えなかった
  コメディタッチってのはいいもんだ、とつくづく思う

  これは中年以上のカップルには特にお薦め
  シネコンを出ようとする時、かみさんがいたずらっぽい目で
  「お父さん、こんどはダンスやろうと思っているんでしょう?」  
  と心中を見透かしたようなことをのたまった
  内心ダンスもいいなぁ、と心は傾いていたけれど、
  ほんとはリチード・ギアのようにバラを手にタキシード姿で現れたい
  (これはオリジナルにはない秀逸な演出、賛否は分かれる
  だろうが…)
  というのが本心で、さすがここまでは言えず、とっさに
  「それも、悪かぁないねぇ」と答えてしまった
  でも、心ウキウキになっていたのは間違いない

  おまけ:エンドクレジットを余韻に浸って観ていたら
       流れた音楽がディビット・ボウイの「レッツ・ダンス」
       女性がカバーしていたが、しゃれてるねぇ
  
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by capricciosam | 2005-05-03 08:52 | 映画 | Comments(25)