<   2005年 06月 ( 2 )   > この月の画像一覧

人は仕事で磨かれる@文藝春秋

◆ 丹羽宇一郎氏の生き様に触れてみる

  盛り上がらない話続きでしたが、私的には嬉しいこともありました。
  葬儀も終えてほぼ落ち着いた頃、仕事を終えて帰宅したところ、
  怪しげな小包が自宅に届いていました。
  「エキサイトからだ、なんだろう」と訝りながら開けてみると、
  応募した本人も忘れていたプレゼント本でした。
  「やった」
  プレゼントの類は当たった試しがない私としては凄いこと。
  
  著者は現役の商事会社会長でこの6月には退任するそうですが、
  社長になってからの生き様は時々新聞やTVでも取り上げられて
  いて、常々興味をもっていました。
  中でも以前新聞に載っていた「ゴルフの本を100冊読んで
  シングルになった」という逸話は印象深いものでした。
  サラリーマンはせいぜい週一回ぐらいしかゴルフできないんだ
  から、筋肉よりも頭脳で覚えるしかない、そのためまず本を読む
  こと、読んで得たコツはラウンドで試して、うまくいったら頭脳に
  インプットする、というものでした。
  たいしたことではないようですが、ちょっとゴルフをかじった人には
  実践がいかに難しいものか、よく分かる話です。
  それでシングルプレーヤーとは凄いなぁ、というのが感想でした。

  さて、肝心の本ですが、さっそく読んでみました。
  ある仕事に取り組んでいれば、到達時間に個人差はあっても、
  その仕事のある一定の技量、地位といった「高み」には達する
  訳です。さて、その高みに達してからどのような行動をするか、
  で仕事を通じて獲得した人間性、人格の陶冶ぶりがうかがえる、
  と私は考えます。
  その点、著者には巨大な組織の頂点を極めながらも、現在の境遇
  を享受しておかなければ、という欲張った意識はなく、その境遇の
  終わった先に視線が向けられていて、むしろ「達観」の域にある
  ように思われました。
  それ故、社長、会長になってからも黒塗りの車を断って、東京近郊
  からの電車通勤を続け、自家用車は「カローラ」に乗り続ける。
  その信条は「社長を辞めたらタダの小父さん」という言葉に集約
  されているようでした。
  では、ビジネスには淡泊か、といったら、全然そうではなく、トップ
  としての果断な経営判断を次々に実行していく手腕には、
  「枯れた」印象は微塵もありません。
  身の処し方の清々しさが、濱の真砂ほどある凡庸な経営者像とは
  かけ離れた印象を与えているのでしょう。
  全編、著者の語りを文章化したようなスタイルで読みやすくなって
  います。
  単なる成功したトップの自慢話やビジネス書としてよりも、むしろ
  「いかに生きるべきか」「人生論」としての側面を強く感じる内容は
  期待に違わぬものでした。
c0007388_14572261.jpg

[PR]
by capricciosam | 2005-06-18 15:23 | 読書 | Comments(2)

久しぶりの

■ 親子水入らずの生活

更新が途絶えていますが、ぼちぼち元気でやっています。
これまでも更新は夜がほとんどでしたが、夜は両親の家で
母と二人で過ごしています。両親の家はインターネットには
接続できる環境ではないため、どうしてもPCにふれる機会が
減ってしまいます。

仕事から帰ると、一旦自宅に戻って着替えてから両親の家に
向い母と夕食をとって、そのまま泊まり、朝は仏前の支度を
手伝って母と朝食を食べてから自宅に戻り、着替えてから
仕事に向かう。
平日はほぼこんなパターンを続けています。
今じゃ、うん十年ぶりの母との親子水入らずの生活にも
すっかり慣れてしまいました。
そんなわけで妻子はほったらかし、に近いのですが、当分は
私のわがままをとおさせてもらうつもりでいます。
休日もたまった雑事に追われなかなか時間がとれません。
納骨を終える今月いっぱいまではこんな調子で過ごす予定
です。

これを続けてきたのは、年老いた母を一人にして置きたくなかった
ことがなんといっても大きいのですが、一方では死亡後の諸手続
も必要だったためでもあります。
若い頃はしっかりしていたはずの母も、老後は、退職後時間の有り
余っている父に家計管理も任せっぱなしの部分が多く、家計全体
についてはさっぱり要領を得ないことがわかったためです。
ライフラインに係わる口座振替手続きの変更や、遺族年金の手続き、
名義の変更に必要な書類の整備等、仕事の合間にあっちこっちに
連絡したり、出かけたりと結構手間ヒマかかるもんだなぁ、というのが
やってみての実感です。
「やれやれ、こりゃ煩雑だなぁ、大変」というのが正直なところ。
これを年老いた者にひとりでやれ、と言ってもなかなか大変なこと。
まあ、やれることはやってあげて、なるべく母にはポッカリと空いた
心に気の済むまで向き合ってもらいたいなぁ、というのが偽らざる
気持ちです。この年までたいして親孝行らしきこともしてこなかった
申し訳なさ、からですね。

こんな調子ですから、更新は滞りがちでレスポンスも悪くなりがち
ですが、いずれ復帰できると思いますので、長い目でおつきあい
ください。よろしくお願いいたします。
[PR]
by capricciosam | 2005-06-11 12:08 | 時の移ろい | Comments(0)