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待てば海路の日和あり

朝食を慌ただしく食べている時のことです。
ふと、庭のバードテーブルを見ると、
「キレンジャクの群れだ!」

今シーズンは実に寂しいシーズンで終わるのか、
と思っていたら、待った甲斐がありました。
思わず食べる手を休めて見とれていたら、なんと
最近姿を現しはじめていたヒヨドリが群れをけちらします。
「こらーっ、なんてことを!」

と、思ったら一羽だけ残って睨みあいを続ける
キレンジャクがいました。
「おー、すごいぞ、ガンバレ!」

身体を硬くして睨み合い、負けないんですよ、これが。
その間に、普段ほこりをかぶっている一眼レフをひっぱりだして、
その睨み合いをバシャバシャ撮りました。
うまく撮れていたら後日載せます(^^)

さぁ、どうなることかと見ていたら、お互いゆずらずに
餌を食べ合って、ほぼ同時に飛び立ってしまいました。
「アレアレ?」
お互い傷つかずに終わる、
これも野生の知恵なのでしょうね。

■キレンジャクについてはこちらをごらんください。
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by capricciosam | 2006-03-30 22:10 | 時の移ろい | Comments(2)

coup de baguette 3rd Concert@札幌教育文化会館

クー・ドゥ・バゲット
フランス語で「魔法の杖の一振り」という意味(公演パンフより)
の打楽器アンサンブルの第3回定期公演に行って来ました。
第1回の旗揚げ公演以来です。

プロは札響前首席打楽器奏者の真貝裕司さんだけで、
あとは二十歳前後のアマチュア男女12名のグループです。
打楽器だけでは、どうしてもリズム主体で単調になるのでは、
とついつい思ってしまうのですが、
どっこい、実におもしろいのです、これが。

一曲目の打楽器7重奏のための「ザ・ビック・デッパー」は、
いわばウェルカム・ドリンク。これで楽しくくつろぎ、次の
「オレカマ」へ。なんでも「おれにかまうな」の略らしいのですが、
カウベル、ボンゴ・コンガが民族音楽らしい響きを紡ぎます。
一転して「ストゥーバーニック」「ムドラ」ではこの若いグループの
実力が高度なアンサンブルとなって披露されていき、
思わず身を乗り出してしまいます。
前者では一台のマリンバを三人の奏者で演奏するのですが、
鍵盤以外にも側板や共鳴管を打って演奏する場面が、まるで
クレージーやドリフのコントのよう。(^^)
視覚的にも見せますが、アンサンブルに乱れは感じさせません。
ムドラでは真貝さんの実に正確無比な小太鼓ソロに圧倒されますが、
脇を固める若いメンバーのアンサンブルも見事です。
休憩後、彩~二台のマリンバと二人の打楽器奏者のための、では
マリンバが幻想的な四季の移ろいを感じさせます。
当夜一番印象深かった曲でした。
この後は、真貝さんのカスタネットソロ(これがうまい!)が加わって
ファリャのスペイン舞曲と火祭りの踊り。
やはりカスタネットが加わることで、ぐっとスペインらしさを感じます。
ラストは全員でホルストの惑星から「火星」「木星」。
打楽器だけで、あの分厚いオケの響きを表せるのだろうか、との
懸念は見事にうち砕かれて、実に見事な大団円でした。
アンコールでは全員お揃いのTシャツになり、ウィリアム・テル序曲と
レズギンカが披露されて、楽しくお開きとなりました。

演奏自体も尻上がりに好調になり、飽きさせないだけの実力が
着実にこのグループに蓄積されてきていることを感じさせる
一夜でした。さらに精進を重ねて頂きたいものです。
定期公演は年一回のようですが、早くも次回が楽しみです。

■クー・ドゥ・バゲットのHPはこちらです。
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by capricciosam | 2006-03-27 06:54 | 音楽 | Comments(0)

ダ・ヴィンチ・コード@角川文庫

多忙を極めた反動で、一日中読みふけっていました。
気分的にもリフレッシュすることを求めているんでしょう。
読了寸前に疲れて寝込んでしまい、こんな時間に更新する
ことになりましたが、おもしろかったので冷めないうちに、さっそく。

「この作品の最大の魅力は膨大な量の蘊蓄が満載されている」
ことである、と訳者が喝破されています。
しかし、その蘊蓄もニセモノが多いのでは私としては興ざめ
なのですが、各巻の本文直前に掲げられた次の文で質は
保証されるようです。

「この小説における芸術作品、建築物、文書、秘密儀式に関する
記述は、すべて事実に基づいている。」

すなわち、作者は事実を巧みに組み合わせて、小説=虚構を作り
あげた、ということになるのでしょう。
しかし、果たして虚構なのか、ひょっとして真実が含まれている
のでは、と思わせるくらいストーリーは実に良くできています。
それに比べ登場人物の造形はそれほどでもありません。

蘊蓄の最重要キーワードは、やはり「聖杯」につきるでしょう。
聖杯というと、私などはすぐに「インディ・ジョーンズ最後の聖戦」
を連想してしまいます。(^^)
不思議な力のある聖なる杯、という訳です。
ところが、その意味するものがまったく異なる、という謎解きが、
ダ・ヴィンチの名画やキリスト教(カトリック)の確立と絡めて、
歴史の裏面史として綴られていきます。しかも、テンポよく。
これは、まったく知らなかったことなので、実に興味深かった。
そもそもの発端の二人に聖書的解釈を加えなければ、
それもありうるかもなー、と妙に感心してしまいました。
世界史で習った(はず!?)「ニケーア公会議」は、
重要な転換点だったんだ、と認識を新たにしています。
教科書で取り上げられる無味乾燥と思われたことも、
実に生き生きとしてきますから、不思議です。

先年公開された映画「パッション」にも通じる視点を感じますが、
こちらのほうが数段踏み込んだ解釈を展開しています。
世界中でベストセラーになって、キリスト教社会では物議を
醸したという話はうなずけますね。そのくらい既成の権威を
否定しかねない「過激」な側面を有しています。
さて5月に公開される映画は、どんな仕上がりでしょうか。
興味ありますね。
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by capricciosam | 2006-03-26 04:44 | 読書 | Comments(4)

春嵐&WBC&宮川泰さん

この2日間は時ならぬ春の雪。
3月は必ず冬将軍の最後のひと暴れがありますから
春の前の吉例、と思えばいいんですが、
それにしても横殴りの強風はいただけません。
先日書いた足下に地面が見えてきたバードテーブルのまわりも
すっかり冬景色に逆戻りです。
でも、天気が回復したらあっという間に融けるんですけどね。
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今日はおじを見舞ってからお寺に彼岸のお参りに行って来ました。
出かける時は荒天で、やれやれな気分でしたが、
お参りを終えて帰る頃には、雪も止んでいました。
そんなことでWBCの決勝も見ないで終わったのですが、
帰宅したら優勝が決まっていて、イヤー、よかった。
打撃戦だったので、やはり実況をみたかったなぁ。
優勝後のビールかけが「シャンパン・ファイト」になっていましたが、
郷に入りては郷に従え、ということなのでしょうね。(^^)

先ほど宮川泰さんが亡くなられたとのニュースを知りました。
代表作というと、「宇宙戦艦ヤマト」を思い浮かべられる人も
多いのかな、とも思うんですが、シニアの私としては
ザ・ピーナッツの一連のヒット作を思い出します。
口ずさみやすく、ポップで、おしゃれな曲調はお気に入りでした。
センスの良さを感じましたね。
お若いと思っていたのですが、75歳だったんですね。
でもまだまだ活躍できたのに、と思うと残念です。
ご冥福をお祈りいたします。
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by capricciosam | 2006-03-21 22:15 | 時の移ろい | Comments(2)

雨あがる

今日はWBC準決勝を観ていたのですが、途中TVから離れて
別の用事をしていました。
終わって速報を観ると6回までゼロ行進だとわかったので、
もう一度TVを観ようとして座った途端、本塁打が飛び出しました。
「ヤッター!」
それからは終わるまでTVの前で応援です。
雨で中断するハプニングはあったものの、大量リードに
応援する心にも余裕があります。
いやー、韓国に3タテ食らわずに、ホッと一安心。
残る決勝もガンバッテもらいたいです。

3月の声を聞いたと思ったら、みるみる雪解けが進みました。
昨年よりは急ピッチな感じです。
今はもう上がっていますが、さっきまで雨が降っていました。
ますます雪解けは早まっていくのでしょうね。

写真はバードテーブルの足下です。

先日はキレンジャクの群れが近所を飛んでいるのを見つけました。
でも今シーズンは、鳥たちがほとんど顔をださずに終わりそうです。
大雪ゆえの異変なんでしょうね、しかし不思議です。
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by capricciosam | 2006-03-19 17:15 | 時の移ろい | Comments(2)

犯罪被害

慌ただしい日々に追われ、依然新聞も斜め読みでしたが、
ようやくちょっとだけ区切りがつきました。

気になったのは、「弁護人が法廷を欠席」したとの記事です。
「裁判で弁護人が欠席するなんて、あり?」
今日改めて読み直して事情がわかりました。

1999年に起きたこの事件は実にショックなものでした。
妻が強姦殺害され、幼子も殺された。
犯人は18歳であったため、少年法に阻まれてしまう。
一方的に理不尽な仕打ちを受けながら、犯罪に巻き込まれた
被害者側の権利が十分確保されていない、という矛盾が放置
されていることで世間の注目を浴びました。

その後神戸連続児童殺傷事件(1997)で殺された少年の
父親の著書も読みましたが、ここにも少年法の厚い壁と
被害者側の権利が十分保証されていない実態が
切々と訴えてありました。
低年齢の者だって凶悪犯罪を犯してしまう状況では
現行の刑法や少年法が十分機能していると言えるのか
疑問を感じ、犯罪被害者側のご主人の怒りには同情を
禁じ得ませんでした。

犯人の少年は裁判にかけられ、一審、二審とも無期懲役
という判決がでましたが、検察側が抗告し、最高裁判所で
再審が決まりました。
その最高裁の裁判の日に欠席した、というのです。
弁護人の欠席理由が、日弁連の裁判員制度の模擬裁判
リハーサルに重なった、準備不足ということらしいのですが、
素人から見てもとても欠席に相当する事由とは思えません。
弁護戦術としてこのような手法が許されるのか、どうかも
知りませんが、裁判の進行をいたずらに遅延する行為と
非難されても仕方ないでしょう。
事実、裁判長も「極めて遺憾」との声明を出されています。

最高裁は「出頭在廷命令」を出して来月には審理する
そうですが、弁護人の方はどんなお考えがあろうと、今度は
出廷して主張を展開されるべきだろう、と思います。

■本文中の下線部分がこちらです。胸打たれます。
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by capricciosam | 2006-03-18 17:04 | 時の移ろい | Comments(0)

遠くへ行きたい

今夜仕事を終えて帰宅する途中でFMを聴いたら、
男女のパーソナリティ(女性は元モー娘?)が
「どこか似ているぞコーナー」というのをやっていた。

そこでチャイコフスキーの交響曲第1番のある部分が
名曲「遠くへ行きたい」と似ている、という紹介をしていた。
なるほど、よく似ていましたね、これが。
よく見つけてくるなぁ、と感心していました。

そう言えば、「遠くへ行きたい」。
この手の曲は完璧にナツメロなんだけれど、
あまり古すぎて、忘れられつつあるのかなぁ、と
ちょっと心配になったりして。
良い曲ですから、お聴きになったことがない方はぜひ一度。

こちらで歌詞とメロディを味わえます。
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by capricciosam | 2006-03-12 23:26 | 時の移ろい | Comments(2)

プロフェッショナル

年度末のせいか、なにかと慌ただしく過ごしています。

先日TVでたまたま目にした番組です。
挟土(はさど)秀平、43歳。
飛騨高山に住む左官の方です。
勝負服はボロボロのトレーナー、という「職人」です。
インタビューの中で印象に残った言葉。

■職人の仕事は要求に応えるだけではダメ。
  要求を越えて、初めて職人と言える。職人の仕事にゴールはない。

■良いことは自分の心に持ちすぎてもダメ。慢心してしまうから。

■追い込まれたら、逃げてみる。
  どんなに追い込まれても焦ったらダメだ。

熱海の住宅の壁も2回塗り直したのも束の間、髪の毛ほどの
亀裂が発生した。建築主もそのままでよいと了解しているのに、
チームの職人を説得して、3回目の塗り直しをする。
プロとしてのこだわりぶりに半ば感嘆し、半ば得心してしまう自分。
プロとして納得できる仕事は、同時にお客が満足する品質を
提供することも意味している。
両立できて初めて「プロ」なのかもしれない、と改めて思い至る。

それにつけても、札幌で発覚した耐震構造の偽装問題。
会見した建築士の
「耐震壁が多い方が強度があるという信念を持って構造計算をした」
との発言には、思わず首を傾げた。
「信念?」
建築物が命や財産を守り、他人に迷惑をかけないためには
合理的で客観的な基準の遵守が何よりも優先されるべきであろう。
「耐震壁が多い」=「強度がある」
は果たして基準にあるのか。あるのだったら、「信念」などと大げさに
言う程のものではない。しかし、ないのであれば、「信念」だけで
耐震構造としての品質はプロとして提供できた、というのだろうか。
仮に、ご本人はそんな信念だけが頼りで、客観性のないマンションを
ローンを組んでまで購入するのだろうか。
自分は納得して自信もあったのだろうが、結果的にお客が安心して
住めるだけの品質を提供していたのだろうか。

この件に関して、札幌市内でインタビューに応えていた
年輩の方の発言。

■将来、今の時代は「(プロとしての)良心を失った時代」と
  いわれるんだろう。
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by capricciosam | 2006-03-09 22:15 | 時の移ろい | Comments(0)

煮干し

■近い将来、煮干しも手に入らなくなるかもしれない
                         
辰巳芳子さん。81歳。
由布院のプロの調理師たちに、サバのアラでだしをとる方法を
教えている時に発せられた一言です。
この言葉はさりげないけれど、奥が深い。
漁業資源の枯渇が問題視されているが、まさか煮干しまで
手に入らなくなるかも、なんて考えてもみなかった。
こんな小魚は無尽蔵に近いと考えていたので、頭をひとつ
ぶたれた気分だった。
でも北海道とてニシンの群来がなくなって久しい、という実例が
あるではないか。最近ではマグロの危機が言われだしている。
限りある資源である、という認識が薄いのかも知れない。

ところで煮干しが手に入らなくなると、やはり「だし」が問題です。
みそ汁は材料の鮮度や出来ももちろん大事なのですが、
「だしから丁寧に作る」ことで差が出るのではないか、と
個人的には思っています。
すぐにはないのかもしれませんが、日本型食生活に欠かせない
みそ汁にも大きな影響が…、と考えるのは早すぎるでしょうか。

しかし、辰巳さんのお歳を感じさせない凛としたところ、
基本を丁寧に指導する様は実に素敵です。  
                            「情熱大陸から」
                    
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by capricciosam | 2006-03-05 23:58 | 時の移ろい | Comments(0)

思わぬ歌声

コーヒーを飲んでいたら、ある席の前に店員が整列しだした。
「あれ、何がはじまるんだ?」

お客の前には小さなケーキが置かれ、乗っかっている
一本のローソクには炎がゆらめいている。
整列していた店員の一人がお客になにやら話していたが、
話終えると、次に呼吸を合わせて突如として歌い始めた。

ハッピー・バースディ・トゥ・ユー
ハッピー・バースディ・トゥ・ユー
ハッピー・バースディ・ディア○○ちゃん
ハッピー・バースディ・トゥ・ユー

店内のお客は一斉にそちらを注目していたのだが、
店員が歌い終えると、店内から一斉に拍手がわき起こった。
そして、店員は一礼してまたもとの仕事に戻っていき、
店内には、もとのほどよいくつろぎの時が流れだした。

あとで歌っていた店員のお一人が我がテーブルに
来た時に聞いたところによると、
その日が誕生日のお客へのサービスとのこと。

「どのお店でもやっているのですか?」
「いいえ、市内では当店とあと一店だけです」

「合唱部のようなものがあるのですか?」
「いいえ、でも毎朝練習はします」

実はお店にいた約一時間の間に3回も!目撃してしまった。
「いつもこんなにあるのですか?」
「ちょっと多い方ですね」
私は初めて見たのですが、割と有名なのかもしれません。

ちょっと春めいてきた天気にふさわしい微笑ましい光景でした。
店員の皆様お疲れさまでした。
午後のひととき、コーヒーがより一層おいしく感じられました。

この話、六○亭の札幌市内のあるお店でのことです。
誕生日を証明するものが必要なことは言うまでもありません。(^^)
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by capricciosam | 2006-03-04 21:21 | 時の移ろい | Comments(0)