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2ヶ月待った甲斐あったかな!?

以前発色異常のPCを修理に出したという記事を
書いたのですが、待つこと2ヶ月。
ようやくPCがやってきました。

しかし、やってきたのは、なんと新品のVista対応機種。

結局、XPマシンはシステムボードの故障だったらしいのですが、
メーカー側で部品納入の目処がつかずに代替品の提案があり、
了解したのが、修理依頼してから2週間経過した頃。
一瞬、評判の芳しくないOSだし、次期OSのベータ版がリリース
されたばかりですから、安定しているXPに未練もあったのですが、
スペックも違いますし、かなり割安になることもあって「OK」しました。
「いつ来るか」と首を長くして待っていたのですが、
さらに約40日経過して、ようやっと到着したという訳です。
しかし、長い。PCの修理って、こんなに待つものなのでしょうか!?

さっそく、周辺機器の接続やアプリケーションのインストールを
やっていたら日も暮れました。毎度のことながら時間はかかる。
やっと以前とほぼ同様の状態に復活しました。
しかし、Vistaの画面は表面的には以前を引き継がないので、
シャットダウンすら、とまどう始末。これ、ホントです。
最初とまどうよと聞いていましたが、やはり、とまどいと試行錯誤です。

機能的にはそれ程処理スピードが上がったようにも感じないのですが、
まあ、スムーズにはなりました。
ゲームでもやれば違いが実感できるのかもしれませんが、
あいにくまったくやりません。
また、Meで困惑していたFlashplayerもサクサクです。
ただ、キーボードは一応Vista対応なのですが、
何故か一部のキーが無反応で、少々やりづらい。何故だ!?
これも解決しなければならないのですが、
今日は疲れたので、ぼちぼちやっていこうか、と思っています。
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by capricciosam | 2009-01-31 21:47 | 時の移ろい | Comments(0)

丸井今井が民事再生法を申請した日

企業は繁栄もするが、倒産もある。
当たり前のことなのだが、消費者側が、
「恐らく倒産とは縁がないだろう」と、
何の根拠もなく、一方的に期待している場合もある。
それだけ生活に広く浸透しているということなのだろう。

そして、その企業は老舗という場合が多く、北海道では
かつての「たくぎん」であり、「まるいさん」こと「丸井今井」であった。
しかし、たくぎんは1997年に破綻し、今は本店も跡形もなくなり、
新しいビルの建設が進む。

その「たくぎん」の破綻により、丸井今井は経営危機が表面化し、
創業家社長を追放して経営陣を刷新。
当時、整理回収機構の中坊公平氏が「血も涙もある回収をする」と言って、
丸井今井の倒産を防いだことは忘れられない。

2005年には伊勢丹の支援を受け、なんとか危機をしのいだものの、
消費不況と駅前に去った購買層の前に自力再建を断念した。
2009年1月29日丸井今井民事再生法を申請。負債502億円。
道産子の一人として、あまり来てほしくなかった日になってしまった。

<追記5.6>
遅くなったが、事実として記しておきたい。
4.30に再生スポンサーが三越伊勢丹に決まる。
再生案の核は札幌店と函館店の再生で、旭川店は3~4ヶ月後に閉店。
別会社の室蘭店の存続は危うい。
破れた高島屋との提示金額の差は約10~20億円だったらしい。
三越伊勢丹は三越札幌店との一体的再生を意図しているらしいが、
ハードルは決して低くなさそう…


<追記5.30>
旭川店は7月20日閉店。
室蘭店は来年1月末閉店。
関連して。札幌西武は9月30日閉店が決まったが、
旭川西武は丸井今井旭川店の閉店を受けて存続が決まる。
札幌も旭川も、一時的にせよ、駅前に巨大な空きビルが
出現するのだろうな…

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by capricciosam | 2009-01-30 07:00 | 時の移ろい | Comments(2)

北の人名録@新潮文庫

本作品は27年前に刊行されたエッセイ集。
購入したのか、借りたのか、定かな記憶はないのだが、
当時、何編かをゲラゲラ笑いながら読んだ印象が残っている。
しかし、結局読み通すこと能わずで、久しく読みたい作品だった。

先日、買い物につきあいスーパーの書店を覗いたら、
文庫化されたのを発見。内心で欣喜雀躍。
久しぶりの再会に胸ときめかせて、一気に読んだ。
どうやら、記憶は間違っていなかったようだ。
腹を抱えて笑うこと度々。

名エッセイに対して失礼とは思うものの、当時富良野に
定住して間もない倉本さんの一種のカルチャーショックぶりが、
実にリアルで、かつ第三者には微笑ましいのだ。
それを引き起こす原因は頻繁に登場するチャバ氏はじめ
数々のユニークな富良野の人たち。
実にエネルギッシュ。
倉本さんは「バカをやるには思いっきりエネルギーが要る」
と、あとがきに書かれているが、その通りなんだろうな。
初出は刊行よりさらに4年前くらいだから、およそ30年前。
今じゃ、登場する富良野の人たちも
「殆どが還暦を迎えてバカのボルテージが、下がってしまった。」
とのこと。やはり、30年はデカイなぁ。
この辺り、老境が近づいてくる身なれば、しみじみと感じます。

30年前に書かれたなんてことを感じさせないのは、
このバカをやれる年代を経てきた年代には
共感が湧くからなんでしょうね。
とにかく、倉本さんの代表作「北の国から」誕生前後の
エピソードもまじえて、当時のいろんな「熱気」を楽しめる
好エッセーです。
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by capricciosam | 2009-01-28 21:59 | 読書 | Comments(0)

追加された機能

訪う人とて少ないわが庵。
なんて気取る程でもないわがブログですが、
確かに頻繁に訪問されてもいないので、やたらとガードを固める
必要性も感じませんでした。そんな訳で、基本的にはウェルカム。
たまに訪問されると、「おや、これは珍しい。さぁ、お茶でも…」
のような気分で交流させていただくんですね。
(あくまでも気分です。実際お茶は差し上げられません、ハイ)

しかし、狙撃手みたいな手合いも、こまったことにいます。
自分は身を潜めて、丸見えのこちらを狙って撃ってくる。
撃ってくるのは、どうでもいいTBやらコメント。
いわゆるスパムTB、スパムコメント。
確かに、一時連日のスパムの嵐に少々うんざりしたことがありました。
片っ端から削除するんですが、その手間の煩雑なこと。
「え~ぃ、めんどくさい」
当時はエキサイトの対策がほとんど無効で、なんとかしてもらいたくて
エキイト宛に記事を書いたこともあります。
いまは、プロバイダも対策をとってくれているので、かなり沈静化
したのですが、それでもスパムはあの手、この手でやってきます。
最近は普通のブロガーを装ってコメントしてきたり。
こういうのは対策もスルーですから、またやっかいです。

そんな折、エキサイトがコメント承認機能を追加したということです。
他のブログに比べると、あっさり目のエキサイトも、
しばらくぶりに一歩前進というところでしょうか。
それで、当ブログもこの機能を追加しようか、とも考えたのですが、
今のところはまだ耐えうる程度の数、頻度なので、当面は追加せずに、
コメントがそのまま反映されるようしておきたいと思います。
(これだけ書いて結局何も変わらずで、お騒がせしました。)

ところで、話は変わって、評判の「花畑牧場の生キャラメル」。
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空港でもデパートでも、売り切れか、長蛇の列。
ブームが去ってからじゃないと食べられないなぁ、と思っていたら
ひょんなことから手に入り、初めて食べてみました。
パッケージも経木でしょうか、意外な素材を使っています。
6個ずつ上下2段に詰められていて、メッセージ入り。
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確かに、口の中での溶け具合は速い。
それ以上に濃厚な味わいには感心。
でも、これは値段からいって、やはりお土産でしょうね。
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by capricciosam | 2009-01-27 23:52 | 時の移ろい | Comments(0)

まいど1号

先日種子島から打ち上げに成功したロケットには
主たる観測衛星の「いぶき」の他に「まいど1号」、「雷神」、
「KUKAI(空海)」、「小型実証衛星1型」、「ひとみ」、
「輝汐(きせき)」の6つの小型衛星が相乗りしていた。

そのうちの「まいど1号」は東大阪市の中小企業で作る
東大阪宇宙開発協同組合が制作したもの。
設立当時は不況にあえぎ、若者の姿の消えた街。
「モノづくりの面白さを伝えれば、若者は集まるはず」
との信念で、6社により組合が設立されプロジェクトはスタート。
初代理事長青木豊彦さんの言葉。

「夢を打ち上げるんじゃない。夢で打ち上げるんだ。」
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by capricciosam | 2009-01-24 21:22 | 時の移ろい | Comments(0)

おや、白石さんだ!

昨日は朝から身体がだるく、全然やる気起きず。
重い身体を引きずって出勤したものの、どうやら原因はお腹。
一日中原因不明の腹の不調に悩まされ、這々の体で帰宅して、
体温を測ったら37.4℃。
でも、のども痛くないし、悪寒もしない。不思議。
と、言うわけで、昨夜は胃腸薬を飲んでひたすら眠ってました。
お陰で、今朝はまるで台風一過のごとく、さわやかな気分で、
お腹も落ち着いていました。
食べあわせでも悪かったんだろうか。

さて、久しぶりに懐かしいお名前をネットで発見。
「生協の白石さん」
白石さんを紹介していたブログ「がんばれ、生協の白石さん!」
ブロガーの卒業とともに更新されずにいたので、
その後の白石さんはどんな活躍をされているのか、
気になりつつも、如何ともしがたいところでした。
そう言えばブロガーの「じょび@管理人」様もお元気で
ご活躍されているといいなぁ…

昨秋、東京農工大学生協から渋谷のお店に異動されたんですね。
このたび、東京農工大の広報大使第1号に任命されたそうで、
これまで公に素顔を出されてこなかったのが、初の披露。
2/19には大学図書館で講演会も行われました。
そのときの記事を拝見すると、
60歳を過ぎて農工大の研究生をしている父親を持つ娘さんからの
質問に対する白石さんの回答が、またイイ。
ひとことカードの回答は相当時間をかけて回答されているんだろうな、
と思っていましたが、この質問も実に当意即妙な回答ぶり。
「歳をとってからも勉強を続けたいという意欲を持って、
大学で研究をするのは尊いことです。
若い人はいくらでもいろいろな道があるのですから、
気にしないで勉学に励んでください。」
即興でこれだけ回答できるとは、いやお見事。
また、少し生きる勇気をもらいました。
ありがたいことです。
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by capricciosam | 2009-01-22 22:51 | 時の移ろい | Comments(0)

ほんの戯れ

雇用がこんなに不安定になって、一刻を争う時なのに、
よりによって首相の漢字力テストを国会審議中にやらなくても
いいだろうに…
借金時計はとまらないんだよ。

と、言いながらも、ついつい質問された漢字を使って
戯れ言を作ってみたくなるのも、性ですなぁ、嗚呼。

■むかし、国会ありけり。
 百年に一度の経済危機を迎え、就中、対策を熱心に審議するは
 議員としての面目躍如たるところなり。
 しかれども、漢字の読み方に関する場違いな論争もありけり。

 野党の質問者曰く。
 「唯々諾々と官僚や友党に従い、給付金一つとっても
 朝令暮改的言辞を弄するは言語道断。
 我、国民の生活を救済すべく、政権をば奪取せんとす。
 現在は野党に身を窶しおくとも、他の野党と合従連衡して、
 国民からの叱咤激励を受け、乾坤一擲、来るべき選挙で与党を破らん。
 嗚呼。」

 与党代表、これに応えて曰く。
 「我はこの世界的危機をいち早く抜け出して、世界の範足らんとす。
 この覚悟と実行力により、畢竟、後世の人必ずや我をして
 我が党の中興の祖と讃えん。
 而して、君の言い分は単なる揶揄にして、我を愚弄するに如かず。
 顔を洗って出直すがよろしかろう。嗚呼。」

 ※赤字が質問された漢字です。
  力不足な分際でテキトーに作りました故、誤りはお許しを。
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by capricciosam | 2009-01-20 23:37 | 時の移ろい | Comments(0)

007慰めの報酬@先行上映2009

「善人が少なくなった」

映画の中では「善」と「悪」という対立する言葉が頻繁に登場する。
先に挙げたセリフはその中のひとつ。

シリーズを見続けてきた者としては、ボンドは常に善の立場で
巨悪と対決するという構図は当然至極なのだ。
しかし、今回はCIAとて巨悪と取引する悪として描かれる。
それは秩序を守るためなら、善という立場だとしても
それを辞するものではない、それくらい悪がのさばっている、
という現実的な背景を描きたかった、という意図なのか。

また、本作は前作の007誕生以前の話「カジノロワイヤル」の続き
というシリーズ初の続編のスタイルをとっていて、愛するヴェスパー
の復讐というボンドの「個人的感情」が伏線に置かれる。
また、登場するボンドガールも別の悪人への復讐に燃えている。
復讐はいけないことという倫理観に立てば、
二人とも一種の悪なのだろうが、正当な理由があれば
それとて許されるのでは、というスタイルは古今東西からの定番。
しかし、復讐を果たすことで彼らは本当に慰められるのか。。
傷ついた心に安らぎは訪れるのか。
映画を見終えて、制作者側のそんなメッセージを感じてしまった。

前作で新たなボンド像の創造に成功したと思うが、それは
決してウィットに富んだ紳士然とした姿ではなく、
荒削りでタフネスさ満点の姿であった。
ボンド誕生以前というふれこみ故、これは納得していたが、
今作ではその方向性がさらに強められている。
カーチェイスはじめ数々のアクションシーンでは不死身なボンドがいる。
闘った後もあまり呼吸も乱れず、無表情に立ち去る姿からは
人間臭さはあまり感じられない。
なんとも無機質で、ダークなテイストの強調。
この辺の、アクションが目立ち、人間臭さを押さえた演出というのは
観客の好みや評価が分かれるだろうな。

それから、ハイテク化への変貌ぶりはすさまじい。
MI6でのタッチパネルで必要情報が次々現れる様には唖然。
シリーズとしてはこれまでも、常に当時の現代に置き換えている
以上当たり前なんでしょうが、モダンなハイテク化されたオフィス
この辺も微妙に助長しているかな。

また、いわゆるシリーズでの「お約束ごと」が見あたらない。
例えばQ。Qと言えば秘密兵器。秘書のマニー・ペニーも。
さらには、決めゼリフ「Bond,My name is James Bond.」
(これは続編なので前作終盤で言わせているから、よしなのかな…)
それからシリーズ必須の、ほぼ冒頭に置かれるシーン。
敵の銃口がボンドを狙っていてボンドが敵を撃って血らしい赤に
染まっていく、あの場面。
「ないなぁ…」と思っていたら、ナント最後に出てきました。
そして、おなじみのジェームズ・ボンドのテーマも。
「カジノロワイヤル」と「慰めの報酬」の2作で初めてプレ段階の完成
という訳のようです。
「なるほどなぁ~」

それから、こんな場面も。
ベッドに横たわる油まみれの女性の死体。
その撮り方といい、「ゴールドフィンガー」の有名な場面そっくり。
監督の「ゴールドフンガー」へのオマージュでしょうか。
でも、50年以上前は金だったのが、現代では油。
今回も巨悪は資源の独占を狙っていたのですから、
構成としては着実に現代にマッチしていることは間違いありません。
先ほどのシリーズでの「お約束ごと」を登場させないことでも
ちらっと感じたのですが、制作者側は意識してシリーズもの
としての必須要素をはずすことでマンネリを打破し、
シリーズの再生と継続性を図ろうとしてるのかな、ということです。

シリーズ最短の107分らしいのですが、楽しむには十分でした。
前作の延長というストーリー構成の複雑さや、まるでアクション映画か
というくらいド派手なアクション満載の部分には評価の分かれる
ところだろうと思いますが、シリーズとしての作品の質は
十分保たれていると思いました。
まあ、いよいよプレ段階を終えた"ダニエル"ボンドが、
次はどのように登場するのか、シリーズのお約束ごとはどうなるのか。
ある意味、真価が問われるのは次回作のような期待と不安があります。
楽しみに待つこととしましょう。
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by capricciosam | 2009-01-17 13:02 | 映画 | Comments(2)

お元気ですか?

リンクやブックマークさせていただいている方の中には、
しばらく更新されない方がいらっしゃって、たまにクリックしては
「あ~、前と同じ記事だ…、お元気なんだろうか…」
と、やや意気消沈してしまうことがある。
(まあ、こっちの勝手なんでしょうが…)
逆に、久しぶりに更新されていたら、そりゃ、もう、大喜び。
※「しばらく」は何ヶ月程度、まあ長期的といった感じです。
 一週間程度の短期なら自分だってしょっちゅうだ…

ネツト上だけのつきあいでは、活発な更新がパタッと止んでしまうと、
本人が自ら言わない限り、こちらの方としてはわからない訳で、
その辺の気分が落ち着くまではなかなか難しいものがあるなぁ、
といまさらながら感じている。
(誤解のないように付け加えておきますが、
私は言わなくても全然かまわないとは思っているんです。
自分も止めたくなったら、そうするかもしれません。
と言いつつ、こりゃ矛盾だよなぁ…う~ん…)

コミュニケーション手段としてのブログではあるのですが、
やはり「袖ふれあうも多生の縁」的感覚になるのは歳のせい?
(すいません、今夜はいつにも増して戯言です。)
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by capricciosam | 2009-01-17 00:07 | 時の移ろい | Comments(0)

信長の棺@文春文庫

日本の歴史上、戦国時代は大変革期のひとつ。
最初に天下統一に最も近づいた武士は織田信長。
その信長は「本能寺の変」で悲劇的な死を遂げる。

<ネタバレ的内容が含まれますので、ご注意ください>

しかし、その死骸は発見も確認もされていないという。
もちろん本能寺とともに焼失した可能性も高いだろうが、
にしても、信長の遺骸はどこに消えたのか。
明智方は時間をかけて捜索したというのに…
本書では信長は自刃せずに、周到に用意された脱出を
試みるものの、裏切りにより結局は非業の死を遂げ、
遺骸は後の探索を逃れてきちんと葬られた、とする。
さて、裏切ったのは誰か。
葬ったのは誰か。

そもそも、何故、明智光秀は織田信長を討とうとしたのか。
様々な動機が言われているものの、
光秀本人が明確に語ったものは伝わっていない。
小生はこれまでドラマ化されたもので紹介されている
「信長に侮辱を受けたから」だろうと単純に信じていたが、
この本では謀略説を採用していて、光秀は「そそのかされた」
「はめられた」という立場で描いていく。
しかも、それは本能寺の変の直前の愛宕神社籠もりにおいて
だった、と解き明かしていく。
さて、そそのかしたのは誰か。

著者は様々な伏線を配置して、この謎を解き明かしていくが、
その過程で、新たなスケール感を持った信長像、秀吉の出自、
「桶狭間の戦い」、「秀吉の中国大返し」にも
別の光があてられていき、実に新鮮。
ただ、冒頭の謎の木箱の中身と想定していた使い方は、
やや説得力にかけ、肩すかし気味。
しかし、限られた資料を大胆な推理で補って魅力的なストーリーを
為した著者の賭は成功したのではないか、と思う。

本書は著者75歳での初の小説。
主人公とした「信長公記」の作者太田牛一はほぼ著者と同年代。
この主人公の設定がイイ。
ただ、色恋の場面はもう少し筆致を押さえても良かったのでは。
老人のあこがれ的「妄想」が透けて見える感じ。
まあ、フィクションならではの「遊び」と捉えればそれもよし、か…
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by capricciosam | 2009-01-12 22:34 | 読書 | Comments(0)