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歌舞伎座さよなら公演千秋楽

4月28日は歌舞伎座建て替え前のさよなら公演の千秋楽だった。
現在の建物でのラスト公演だけに、大勢のファンでにぎわったようだ。
ところで、正面に掲げられた垂れ幕の千秋楽の「秋」の字が違っている
のが気になっていた。

「歌舞伎で千秋楽を「千穐楽」と書くのは、小屋の火事が多かった
江戸時代、縁起をかつぎ「火」という文字を避けたからという。
秋の異体字に穐があって「亀」ならめでたいという事情もあった。
たとえば日本橋の中村座と市村座は元禄から享保年間までの
23年間に9度全焼した。何と2年半に1度の割合だ。
江戸中期を通算しても約6年に1度の割で全焼しており、
よく芝居ができたものだと思える頻度である。
これでは「火」の文字を見るのもいやになろう。」
(以上、毎日新聞より引用)

「なるほど、縁起を担いだ訳だ‥」

夜のニュースでは歌舞伎座の支配人の方へのインタビューがあった。
昭和50年代前半くらいまでは歌舞伎も赤字公演が多かったらしい。
そのため、歌舞伎座での歌舞伎以外の公演が4ヶ月はあった、という。
一年中歌舞伎の公演ばかりだと思っていただけに、これには驚いた。
そんな折り、歌舞伎人気浮上のきっかけとして取り上げられていたのが
「市川団十郎襲名披露」
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当時としては珍しい3ヶ月にわたるロングラン公演。
歌舞伎座初体験のある日、劇場の片隅で見事な様式美に圧倒されていました。
現在の海老蔵も新之助としての初舞台です。
幼いだけに口上の折には、どうしてもジッとしてられません。
となりの先代勘三郎が口上の途中で、ふいに目線を新之助に移し、
我慢するんだよ、とばかりに無言で見た絶妙な間合い。
客席も大受けでした。
今となっては亡くなられた俳優も数多く、改めて時は流れたんだなぁ、と
感慨深いものがあります。
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by capricciosam | 2010-04-29 07:12 | 時の移ろい | Comments(0)

フロッピーの退場

最近の記事から。

「ソニーは23日、3.5インチフロッピーディスクの国内販売を
来年3月末で終了することを明らかにした。USBメモリーなど
大容量の記録媒体の普及で、需要が減ったため。
ソニーは3.5インチ型を世界で初めて商品化した国内最大手。
ほかのメーカーは大半がすでに販売を打ち切っている。」
(以上、朝日新聞より引用)

3.5インチか、懐かしいなぁ‥
3.5インチと言えば、かつては頻繁に利用していたのに‥
確かに仕事でもプライベートでも使わなくなったし、見なくなりました。
第一、仕事の肥大化したファィルをFDに押し込めるのは至難のわざ。
やはり、他の媒体を求めてしまいます。

振り返ってみれば、8インチ、5インチと使っていたのですが、
あっという間に3.5インチが主流となり、次にMOになり、今じゃUSBメモリー。
(クラウドに移行すれば、これすらなくなるかも!?)
記憶容量も飛躍的に増えているにもかかわらず、
形状は明らかにダウンサイジング化。
技術の進歩をまざまざと見せつけられる思いがします。

蛇足ですが、朝日新聞、読売新聞とも記事タイトルは奇しくも
「さよならフロッピー(ディスク)」
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写真は、この記事を書きながら聴いてるCDです。
武満徹作品集/小澤征爾指揮トロント交響楽団
ニューヨーク・フィル創立125周年記念演奏会のため武満徹さんに
委嘱された作品「ノヴェンバー・ステップス」が納められています。
「ノヴェンバー・ステップス」は1967年11月小澤征爾指揮、
琵琶鶴田錦史、尺八横山勝也で初演されました。
鶴田さんは1995年に亡くなられ、横山さんは先日亡くなられたようです。
小澤さんもガン治療の経過は順調そうですが、ツアーをキャンセルする等
ちょっと心配な情報も。高齢ですから、大事にしていただきたいものです。
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by capricciosam | 2010-04-25 06:38 | 時の移ろい | Comments(0)

人口ゼロ地域

またもや、週末ブロガー状態に陥っていますが、
決してブログを止める訳ではありません。
これからも「徒然なる」ままに書いていきます、ハイ。

「まったく、どうなってるんだ、この寒さは!!」
今年は冬から春への移行がスムーズじゃないので、
雪が溶けてから予定していた戸外の諸事も遅れ気味。
それでも、土日には庭仕事も、ようやく一段落。
やはり、やることをやらないと、落ち着きません。

ところで、気になる記事を見つけました。

「北海道経済連合会(道経連)は17日、北海道の人口が30年後の
2040年に約414万人まで減少するとの人口推計に基づく調査報告書
「人口減少・少子高齢化社会における社会資本整備の必要性」をまとめた。」
(以上、北海道新聞から引用)

まあ、過疎化の進む道内ですから、人口減少はいずれやってくるだろうな、
という漠然とした思いはあれど、さすが具体的に示されるとなんとも衝撃的。
紹介されている主なデータは次の通りです。

・人口 2010年 551万人 → 2040年 414万人 △137万人
・人口減少率(2005年比)
  道南圏     40%減
  釧路・根室圏 40%減
  オホーツク圏 38%減
  道北圏     36%減
  十勝圏     26%減
  道央圏     20%減
・就業人口 2005年 260万人 → 2040年 227万人 △33万人
・総生産  2005年 20.3兆円 → 2040年 17.9兆円 △2.4兆円

「減少」がまるで「衰退」とか「縮小」という言葉に置き換えられそうな感じです。
「日本沈没」ならぬ「北海道沈没」と言ったら、言い過ぎでしょうか。
沈没は言い過ぎにしても、それでも地盤沈下のような印象がぬぐえない。
まあ、日本全体でも似たような傾向をたどるのかもしれませんが、
それにしても間違いなく「高齢化社会」が待っている訳ですから、
社会の活力低下は否めないのではないでしょうか。

その上、人口密度的にも10km四方に人が誰も住まない「人口ゼロ地域」が
さらに増えるとあります。開拓当時に逆戻りということでしょうか。
「限界集落」がもっと増える、どころか「集落消滅」ということでしょうか。
やれやれ、想像もつかないなぁ‥

記事の最後は次のように結ばれています。

「行政サービスの非効率化を招き、税収減や社会保障費の負担増から
市町村の財政難もいっそう深刻になると指摘した。」
(以上、北海道新聞から引用)

地域社会そのものの存立自体が危ぶまれる、とも読み取ることができるのですが、
さてさて、推計どおり事は進んでいくのでしょうか‥
あっ、その頃は見届けることもできずに別世界か!?
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by capricciosam | 2010-04-18 21:08 | 時の移ろい | Comments(0)

札幌交響楽団第528回定期演奏会@Kitara2010

エリシュカさんが4月定期に登場するのも3回目。
ドヴォルザークの交響曲を中心としたプログラムも定番化。
これまでは、2曲目にモーツァルトの協奏曲が置かれていたのですが、
今回は村上春樹さんの「1Q84」で有名になった
ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」が置かれたオールチェコプロ。
聴き逃したくない公演となりました。

1曲目ドヴォルザーク序曲「謝肉祭」
冒頭から華々しく熱狂的な展開で始まり、中間部ののどかな雰囲気を経て
再び冒頭の熱狂的雰囲気で終わるため、素人にも聴きやすい。
それ故、最初に客席の気持ちを鷲づかみにしてやろう、と野心が出てきても
おかしくないのですが、エリシュカさんの棒が紡ぎ出す音楽は、あくまでも誠実。
適度に抑制の効いた演奏で、札響から持てる力を引き出しています。

2曲目ヤナーチェク「シンフォニエッタ」
バンダも含めた札響の管楽器群の健闘が光る。
もっとも、ファンファーレから金管楽器がこけたら聴いてはいられないのですが、
今日は安定感があり、安心して聴いていられた。
エリシュカさんの指揮ぶりは1曲目と変わらずに誠実に音楽を作ろうとしている。
そのため、どハデな演奏を期待するむきには物足りないかもしれない。
しかし、札響の音は素朴に響きつつ、よくまとまっており、サウンド的には
このオケの別な側面を引き出しているのでは、という思いは深まる。

3曲目ドヴォルザーク交響曲第5番
6番、7番ときたので今回は当然8番だろう、と思ったら、なんと5番に戻ってしまい、
「えっ、聴いたことないよ」と、あわてて予習。
素朴なメロディーが横溢する感じで、耳になじみやすい。
なにやらチャーミングな感じがする。
今回の定期で2曲目まで聴いて感じていたエリシュカさんの曲作りが
最も端的、かつ最善の形で現れていたような思いがした。
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<追記>
エリシュカさんは演奏が終わっても、なかなか腕を下ろそうとはせず、
じっくり余韻を味わわせてくれる。そんなスタイルが好ましい。
また、定期演奏会ゆえ、会場もそういうエリシュカさんの仕草というかやり方に
なじんでいる定期会員や一般の方も多いはず。

今回もドヴォルザークの交響曲が終わっても同様だった。
しかし、あろう事かフライング・ブラボーが。
1,2曲目にはなかったのに、でかい男の声で。
しかも、定期会員席とおぼしきゾーンから。
今回の定期はライブ録音されるらしい。
これまでのドヴォルザークの交響曲はライブCDで発売されているから、
これは自分の声を残そうという確信犯なのか!?
独りよがりな稚拙な行為は会場全体の余韻をぶちこわすだけだ。
聴衆も成熟せねば。

昼公演。
発売されていないPブロックの大半以外はほぼ満席。

<追記4.25>
作家の佐々木譲さんも同じ演奏会にいらっしゃったようです。
記事名も「フライング・ブラボー確信犯」とズバリ。
やはり、あんなブラボーはいけません。
その上、拙記事もリンクで紹介していただきました。
佐々木さん、ありがとうございます。

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by capricciosam | 2010-04-17 22:14 | 音楽 | Comments(0)

さようなら井上ひさしさん

休日の朝だから、少し時間をかけてネットでも眺めようとしたら、
目に飛び込んできたのが井上ひさしさんの訃報でした。

「とうとう逝っちゃったんだなぁ」

肺ガンを公表されていたのですから、ついに来たということなのでしょうが、
あの飄々として、人なつこい笑顔がもう見られないというのは
にわかには信じがたい気分です。
熱心な読者ではなかったのですが、振り返ってみれば井上さんの
多面的な作家活動に少しずつではあるのですが、触れているようです。

井上さんとの最初の出会い(もちろん作品を通じてです)は
放送作家としてでしょうね。
やはり、「ひょっこりひょうたん島」です。

なぁ~みを チャプチャプチャプチャプ 乗り越えて
くぅ~もを スイスイスイスイ 追い抜いて
ひょうたん島はどこへ行く‥

(節をつけて歌うと、こんな感じでしょうか)

幼い頃、サンデー先生と子供たちの冒険を、へんなキャラクターに笑いながら
テレビにかじりついて観ていたものです。

次の出会いは作家としてです。
「手鎖心中」で直木賞を受賞された後に、
あの「ひょっこりひょうたん島」の作者と同じとわかって興味が湧き、
手にしたのが「モッキンポット師の後始末」です。
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井上さんの青春と重なる悪童たちと関西弁をあやつる神父さんとの
絶妙なやりとりが醸し出す雰囲気がたまらない抱腹絶倒物語です。
「ひょっこりひょうたん島」以上のユーモアが満載だったのですが、
「宗教的許し」という少々重いテーマもちゃんと配置されています。
それ以上に「ハッ」としたのが、緻密な文章で書き込んで笑わせるという、
その手練れぶりでした。
井上さんの代表作としては挙げられない可能性大なのですが、
井上さんの職業作家としての腕前を感じさせてくれた一冊です。

最後の出会いは劇作家としてです。
晩年は「こまつ座」の座付き作者として劇作家に重点を置いていたように
感じていたので、一昨年の東京鑑賞三昧旅行の折に、
「太鼓たたいて笛吹いて」を鑑賞する機会を得たのは、
今となっては良い思い出です。
日常に流されている身には重い内容でしたが、達者な役者とともに、
程よいユーモアが散りばめられていて決して退屈はさせません。

ところで、かなり前に出版された妹尾河童さんとの写真対談集の中で、
井上さんの仕事場が紹介されていました。
机の前に自筆の自戒の言葉が貼ってあり、次のように書かれていました。

「むづかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをゆかいに」

こうして、私的思い出を振り返っても、井上さんの姿勢は一貫していたんだなぁ、
と頷けるものがあります。

井上ひさしさんのご冥福をお祈りいたします。

<追記4.14>
自戒の言葉は次のように改められていたようです。

「むづかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをゆかいに
ゆかいなことをまじめに」

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by capricciosam | 2010-04-11 23:38 | 時の移ろい | Comments(2)

行楽日和@道の駅ウトナイ湖

冬将軍が長居したお陰で、このところ土日もぐずついた天気でしたが、
さすが雪もほとんどなくなってきた今日あたりは、今年になってから
初の行楽日和となりました。
ほぼ無風で晴れているのですから、戸外へ出たくなるのは当然と言えば、当然。

「さて、久しぶりに郊外へドライブでもするか‥」

しかし、駐車してある車が黄砂の影響で、相当汚れが目立ちます。
まず洗車に行きましたが、途中、初老~老人の方たちがカップルで散歩している姿の
目につくこと。ホント、久しぶりに気持ちよい散歩日和だよなぁ‥

さて、スッキリしたところで、向かった先は「道の駅ウトナイ湖」

ネイチャーセンター近くの湖岸では白鳥も近くで見ることができ、
子供が小さい頃はたびたび行ったものでしたが、最近はとんとご無沙汰でした。
道の駅も近くで見ることができるとの評判なので楽しみなんですが、
この時期じゃあ、もう白鳥も北へ帰って、ほとんどいないかもなぁ~
という心配も抱えてのドライブとなりました。

さすが、郊外に向かう通行量は多く感じますが、流れ自体は順調で、無事到着。
やはり、駐車場も館内も混んでいます。
まずは、白鳥です。
建物から湖岸へ通路が出来ていて、近づいてみるとまあまあの数が残っていました。
ほとんどが水面に浮いて、風に吹かれてユラユラ揺れています。
あいにく、早春の風なのでまだ冷たく、長居できずにすぐ建物に引っ込みました。
建物内部の休憩スペースには、窓に向かって腰掛けられるベンチも置かれていたので、
そこに座って、
「いつ頃、北へ帰るんだい? そろそろかい?」
なんてことを思い浮かべながら、名物らしい「豚まん」を食べました。
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by capricciosam | 2010-04-04 23:42 | 時の移ろい | Comments(0)