<   2012年 09月 ( 7 )   > この月の画像一覧

さようなら、アンディ・ウィリアムスさん

米ポピュラー音楽を代表する歌手で、「ムーン・リバー」「酒とバラの日々」などの
ヒットで知られるアンディ・ウィリアムスさんが25日、米ミズーリ州の自宅で死去した。
84歳だった。昨年に膀胱(ぼうこう)がんを公表し、治療を続けていた。
(以上、朝日新聞9/27より引用)

最近は早々に就寝すると、早朝に目覚めることがよくあります。
今朝もそんな一日の始まりでしたが、 この訃報には驚いて、
一気に目が醒めてしまいました。
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写真はコンパクト盤という4曲入りのドーナツ盤。
うん!?こういう言い方は正しくないか。
2曲入りのドーナツ盤サイズなのに、なんと4曲も入って、ちょいとお得。
ただし、値段もドーナツ盤よりちょいと高い。
まぁ、LP盤なんて高嶺の花の子供としては、ちょいと張り込んだ買い物です。
収録されているのは「ムーン・リバー」「モア」「酒とバラの日々」「恋はリズムにのせて」。
もう代表曲ばかり。飽きもせず、繰り返し聞き込みました。
どの曲も彼の少しくぐもった歌声が、柔らかく耳に響き大好きでした。

彼のオフィシャルサイトのnewsには

「WE WILL MISS YOU ANDY!​
Thanks for the 75 amazing years of entertainment!」

と簡潔に彼の死を惜しんでいますが、同感です。
アンディ・ウィリアムスさんのご冥福を心からお祈りいたします。
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by capricciosam | 2012-09-27 23:30 | 時の移ろい | Comments(0)

函館てくてく余聞

台風16号の動きが少し気になる連休中日。
北海道への接近は19日頃なのですが、まだ蒸し暑さがスッキリとはとれないですね。

もう函館バル街から一週間経ちました。
昨日も親戚が遊びに来たので「楽しいよ」と宣伝しておきましたが、
定番のイベントでもあまりリピートしたいとは思わない口なのに、小生としては珍しいことです。
今秋の参加店は69店。どうガンバッタって一夜で回りきれないなのですから、
こりゃ何年かに分割して楽しむ他はないというものです。
ホント、ぜひまた行きたいです。

ところで、当日は昼頃には函館に到着したので、昔何度か食べた大門そばの食堂で、
懐かしい定食でお昼を済ませました。
お店に一歩足を踏み入れると、記憶の中にある昭和のただずまいがそのまま。
まるで時間が止まったようで嬉しかったのですが、よく手入れされた清潔感は同じ。
その変わらぬ姿勢に感謝したいくらいです。
でも、店内から見える外の景色が当時と明らかに違います。
当時道路向かいにあったお店がなくなって、更地になっていて、なんと柳小路が見えます。
何年前かに帯広に行った時と同じで、地方都市の疲弊は止むことはない感じです。
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食べた話ついでに、食の話をもうひとつ。
函館の御当地バーガーの「ラッキーピエロ」についに足を踏み入れました。
全国的にはかなり有名な「ラッピ」らしいのですが、
そこはおじさんだけに「ハセスト」の焼き鳥弁当は食べていたのですが、こちらは初めて。
人気ナンバーワンという「チャイニーズチキンバーガー」350円を食しました。
味もいけましたが、そのボリュームにはびっくり。
マックやケンタと比べてファスト性はありませんが、そんなの全然気になりません。
函館の人は幸せだな、と素直に思いました。
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おっと、札幌ドームのソフトバンクとの3連戦最終日の今日は負けたようですね。
7月に観に行った試合であっぱれな投げっぷりをしたホークス武田投手に対して、
ファイターズは最近絶好調の中村投手という好カード。
いいですね若手が躍動するのは。
とは言っても、ダルビッシュが抜けた戦力ダウンの中、ペナントレース終盤でも
首位争いをして健闘しているな、というのが一ファンとしては正直な感想です。
栗山監督の采配に選手が実によく応えていると思います。
明日は先発ローテーションの谷間なのて゜、一体誰が投げるんだろうと思っていたら
予告先発は森内投手でした。最近中継ぎでは結果が出ていませんが、
明日は期待して、今シーズン最後の応援に行ってきます。

ところで、ダルビッシュのグローブに北海道が刺繍されていたんですね。
本人がツィッターで8/26に画像含めてツィートしていたようです。
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嬉しいですねぇ~、ダルの登板のたびにいやでも目につくというものです。
北海道への愛着と同時に、北海道へのエールのようにも感じました。
益々ダルの活躍を期待せずにはいられません。
ガンバレ!ダルビッシュ!!
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by capricciosam | 2012-09-16 18:03 | 時の移ろい | Comments(0)

夷酋列像@北海道立函館美術館2012

函館行きの別の目的はこの特別展示を観るため。

作者蠣崎波響が松前藩家老として重責を果たしつつ、画才を発揮して「夷酋列像」を
残したものの、その一連の作品が、国内ではわずか2点しか現存していない、
程度の知識しかなく、その2点すら実際には見たことがなかった。
ところが、その「夷酋列像」の多くが1980年代にフランスのブザンソン市で発見され、
約20年ぶりに松前町と函館市で里帰り展示されることになった。
この報道に接し、恐らく二度と見ること能わず、との思いが募り、閉幕まであと3日という
ぎりぎりの日に、とうとう念願かなって観ることができた。
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「夷酋列像」の他にも波響の作品が3点展示されていたが、江戸や京都で正式に
学んだと言うだけあって、日本画の基本を押さえた作品に改めて波響の腕の確かさを感じた。

さて、肝心の「夷酋列像」であるが、函館市中央図書館蔵の「御味方蝦夷之図」の2点
「イトコイ」「ションコ」を先に観て、対面に展示されている「夷酋列像」11枚を観て
いったが、特に、この2枚は何度も見比べて観ることになった。
と、いうのは「夷酋列像」は12枚一組で、少なくとも2組制作され、函館とブザンソンの
絵はそれぞれ異なる組であるとのこと。
そこで気になるのがなんらかの違いがあるのか、という点だが、画面左寄りに槍を持った
立像で描かれた「イトコイ」だが、寸分違わぬ出来に驚くとともに、その精緻な筆使いには
驚嘆した。と言うのは、どの絵も驚くほど小さなサイズに収まっている。せいぜいA3程度
だろうか。その中で、あの「イトコイ」の威厳をディテールまで表現できたのは、奇蹟に近い
のではないか。しかも、何日かけたのかわからないが、少なくとも24枚書き上げた
というのだから、驚くべき筆力という他はない。

ところで、2組の違いだが、何度往復して見比べても線や紋様ではよくわからないのだが、
色の具合はやや異なっているようだということに気がついた。
特に、白髪老人の「ションコ」の顔色は、ブザンソンの方がやや浅黒く、函館のは白い。
これの是非を論じるつもりはなく、何故か違いがあることにほっとする思いであった。
(カラーコピー技術のない時代に手書きでうり二つというだけでも驚異。)
その他、里帰りした作品では、圧倒的存在感の「ツキノエ」、唯一の女性「チキリアシカイ」
そして不思議な体育座りの「マウタロケ」が印象に残った。

ただ、作品を美術的観点から愛でることとは別に、これらの作品が描かれた背景には
アイヌの人たちの「クナシリ・メナシの蜂起」(1789年)という歴史的背景があったことが、
一層この作品の印象を強くし、重くしていることを忘れてはなるまい。
少なくとも北海道に住む和人の末裔ならばなおさら、と思う。
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by capricciosam | 2012-09-13 06:30 | 展覧会 | Comments(0)

第18回函館西部地区バル街@2012秋

金曜日、高速道路をひた走り、函館へ。
函館には他の目的もあったのですが、最大のものはコレ。

バル街とはなんぞや、参加の方法などは公式HPをご覧下さい。
函館西部地区バル街

当日は函館駅近くにホテルをとったので、まずはぶらぶら歩いて
十字街にある函館市地域交流まちづくりセンター1Fの「バル街i(アイ)」に。
ここで予約したチケットを受け取るのですが、入り口では「函館トリエンナーレ」の
オープニングイベントに出演されるお嬢さんたちが準備中です。
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中の受付の女性は全員浴衣姿。
残暑の中を歩いたので、涼やかさにホッとします。
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バル街に参加するお店の数は69店。
なかには14時からオープンしているお店もあるので、入手したチケットで早々参加という
手もあるのでしょうが、なにせ初参加。
「あの店はここにある」という土地勘がありません。
その上、西部地区は坂の街としても有名です。
酔いが深まってから坂を登るのはキツイ。
まだ陽も高いし、好例の「振る舞いサービス」にも時間はたっぷりある。
と言うわけで、バル街地図片手にお目当ての店の下見にうろうろ歩くことに。
(昨日の記事の写真のうち日中のものはこの時撮ったものです)

そうこうしているうちに、陽も陰りだしてきたので、まず1軒目「久留葉」に入りました。
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ミシュランガイドにビブグルマンとして紹介されたお蕎麦屋さん。
海苔の上にいぶりがっことクリームチーズの和えたピンチョーはいけました。
日本酒(花嵐)もおいしかったのですが、全体のボリュームはありません。
でも、口切りとしてはちょうど良い感じ。
立ち飲みでしたが、本来のお蕎麦も味わいたくなりました。

そして、向かったのはアクロス十字街前の「振る舞いサービス」。
大人気なので混雑必至。18時開始なので約40分前から並びました。
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①パン+生ハム+赤ワインと②パン+クリームチーズ+白ワインの2種類ありますが、
先に①に並び、再び②に並ぶというのが、ベストのようです。
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と、言うのは①で並んでいたら、隣りの若い女性2人連れが教えてくれました。
市内在住の彼女たちでさえ2回目とのこと。案外そんなものなんでしょうね。
①では先に彼女たちがサービスを受けたので、一旦別れたのですが、
①を終えて②に向かうと先ほどの彼女たちがすでに並んでいました。
「おじさん、こっち、こっち。」
と手招きしてくれて、またいっしょに並ぶことに。ありがたい!!
②を受け取って彼女たちとは別れましたが、振る舞いの前にすでに数軒行ってたらしく、
きっと精力的に楽しんだんでしょうね。

楽しみにしていた「振る舞いサービス」も無事受けられたところで、かなり日も傾きました。
気持ちもすっきりとして2軒目は出張バルの「友矢」へ。
バル街には市外のお店も参加しています。
青森市、弘前市、八雲町、江差町、上ノ国町からですが、「友矢」は上ノ国町のお店。
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紅ズワイ蟹、鰊の甘露煮、ふきの煮物に日本酒(久保田)をいただきました。
パックに入っているのはいささか味気ないのですが、ボリュームはあります。

外に出ると、もうすっかり日は暮れてしまいました。
3軒目は西波止場2Fに一日限りオープンの「杉の子」へ。
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昔何回かお邪魔してウィスキーを楽しんだので、もちろんモヒートを頂く。
2種類あったけれど、どちらも飲んだことないので、ママさんのお薦めをいただく。
おいしいピンチョスとともに港の灯りを眺めながらいただくのも乙なモノですが、
やはり柳小路のお店でいただきたく、その旨ママさんに伝えて辞することに。
ちなみに、ここで隣り合ったおじさん二人連れは毎回参加の市民の方。
「いや~、うらやましい」声に出して言ってしまいました(我ながらはしたない、反省)。

酔いも徐々にまわってきて、少し地に足が着かなくなり始めた気配を感じます。
ここまでは坂を下って平坦な道だったのですが、ここから一転坂を登りはじめます。
(おいおい、さっきの下見はなんだったんだよー)

4軒目は函館の超老舗である「五島軒本店」へ。
ここではビッグバンドによるライブ演奏とワインショップ提供のワインを楽しみました。
ピンチョーはともかく、ワインはおいしかったなぁ~
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バンド「VEST」の演奏もなかなかで、曲に合わせて思い思いにダンスを楽しんでいらっしゃいます。
五島軒のピンチョーが食べられず、ちょっと残念でしたが、「王朝の間」の雰囲気を楽しみました。
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5軒目は二十間坂を少し登って「カフェやまじょう」へ。
20時過ぎに着いたのですが、お目当てのライブまでは約1時間。
しかたないので、向かいの歩道から立って店内を眺めることに。
この段階で席に余裕があったものの、20分もするとやや怪しくなってきたので入店。
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ここでやっとビール(サッポロクラシック)をいただく。
ピンチョスは特にナスがおいしく、ボリュームもあります。
ライブの前には市内にお住まいの同年代ご夫婦とお隣りになりました。
お二人とも札幌出身で、別れ際御主人が「今度会ったらウィンクしてよ」と言われました。
マズイ時は右でしたっけ?それとも左?

9時前には店内の通路に臨時席も作ってすし詰め状態。
そして、9時にはえびちゃんによる電気ウクレレライブが始まった。
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オリジナル曲を除けば、すごく古い歌中心。
「オッペケペー節」「月光値千金」ですからね。
お客も「オッペケペー、オッペケペー、オッペケペッポ、ペッポッポー」なんて歌ってました(笑)
歌っているえびちゃんを見ているうちに、「誰かに似ているなぁ~」と考えていたら、
「そうだ、太った◎◎慎吾だ!!」と思い至り、隣の若い女性にお話したらとてもうけてくれました。
そうです、港町にお住まいで、小生とほぼ同じケータイをお持ちのあなたですよ(笑)

ライブも終わり、「カフェやまじょう」を出ると、夜の冷気がちょうど酔い、もとい、良い。
これでチケット一冊を使い果たしたのでホテルへ帰るだけなんですが、
もう1軒行ける時のために、当日券を一枚追加購入しておいたのです。
めったに来れないんですからね。

それで、今度は坂を一気に下って6軒目「Bar Time」へ。
22時頃なので、参加店の多くが閉店してもおかしくない時刻なのですが、
ここは24時までなのでこれから混むのでしょう。
入店まで少し待って、店内へ。
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ベルギービールのホワイトをいただきましたが、おいしかったですね。
隣り合った2人連れの女性には同じくベルギービールのチェリーを味見させて
いただきました。ありがとうございます。チェリーを飲んでいた方は日吉町の方だったな、確か。
ピンチョスもおいしく、締めは「生チョコ」でした。

ここを出て、十字街の電停目指して歩きます。
でも、待ってる列を見て諦め、酔いの勢いで市電通り沿いに歩いてホテルへ。

結局、ひたすら歩きまわり、座ったのは5軒目だけ。ここ以外は全部立ち飲み。
楽しいけれど、やはり体力が必要ですね。
それに、今回は一人だったのですが、見知らぬ方たちと楽しくお話しさせていただき、
おじさんとしては嬉しい限りでした。
その人たちには、きっとまた参加します、と酔った勢いで言ってたと思うのですが、
嘘ではなく、機会があれば、ぜひまた地図を片手に参加したいと思っています。
実に楽しいイベントでした。
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<9.11追記>
寝ぼけ眼で書いたので、抜け落ちたり、誤記のところを追加、訂正しました。

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by capricciosam | 2012-09-10 22:04 | 時の移ろい | Comments(0)

某所てくてく

夜来の雨が今日になっても一日中続きそうな日曜日の朝。
「なんだ、朝から雨かい‥」
普段ならぐちっぽい感想のひとつも出そうなところですが、今朝はほっとしています。
このしっとり感が疲れた身体にはやさしいんですね。
えーえー、ホント、これが良いんですね。

実は、金曜日に休暇をとって一泊二日でミニ旅行をしてきました。
以前、東京へ旅した時の記事のタイトルを「東京てくてく」とつけたことがありますが、
今回の旅も、目的地へ着いてからの歩いた距離が普段の倍以上でしたから、
「某所てくてく」とつけても間違いないところです。
本編の記事と某所がどこか、それは次の記事で書くことにして、
まずはてくてく歩いて撮った写真をご覧下さい。
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by capricciosam | 2012-09-09 07:34 | 時の移ろい | Comments(0)

観測以来初めて、ですか。

札幌では、2日から最高気温が30度を超える真夏日が続いていて、
9月に真夏日が3日以上になるのは、1931年に観測が始まって以来
初めてのことです。
(以上、HBCニュースより引用)
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ホントに、暑い日が続く北海道です。
これまでなら、お盆を過ぎれば、急に空が高くなったように感じ、吹く風のさわやかなこと、
あの夏の暑さはウソみたい、なんてことを言ってたのですが、今年は9月でも依然「夏」です。
とは言え、残暑の日中はともかく、夜になると外気は十分冷たくなったので、
さすがに、夜も窓を開けて寝るなんてことはしていません、ハイ。
中旬を迎える頃には平年並みになりそうなのですが、
それでもあと一週間も続くのかと思うと、気分がハイにはならないですね。

おまけに、藻岩山から熊が住宅街に出てきて、徘徊する有様。
いくら何でも、真夜中とは言え、市街地にある石山通りを熊が横切って、
車と接触事故を起こすなんてのは初耳。
遠い昔を除けば、少なくとも物心ついてからは記憶にありません。
これも異常な気象のせいなんでしょうか!?

そんな天気続きなので夜は早々に就寝する日々が続いていましたが、
今夜はファイターズ8回の劇的逆転勝ちに目がさえて、
久しぶりに記事を更新しています。
8回表谷口の外野からのナイス返球で気分が盛り上がって、
8回裏代打今浪、西川のヒットと楽天のエラーが重なり二塁、三塁の一打逆転のチャンスに。
中田が走者一掃のヒットで逆転し、武田久がキッチリ3人で抑えて勝利。
若い選手が躍動して勝つなんて気分が良いですね。
と、ここまで書いたら、やはり睡魔が‥
年取ったら無理しちゃいけません。寝ます。
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この記事を書きながら聴いているのが写真のCD。
メニューインとグラッペリの小粋なコラボは夜の静寂にぴったりです。
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by capricciosam | 2012-09-04 22:27 | 時の移ろい | Comments(0)

プロメテウス@映画2012

<以下、ネタバレがあります。ご注意ください。>

「エイリアン」が作られたのが1979年。
2年前に作られた「スターウォーズⅣ」がSF活劇なら、こちらはSFホラー。
当時、内容も分からず観に行き、恐い思いをした記憶がある。
この映画を観てから未知なる生命体との遭遇については悲観的になってしまった。
もちろん、出会う確率ということではなく、出会った場合の友好度、安全度という
意味だが‥

「エイリアン」自体は、その後シリーズ化されて、タイトルも「エイリアン2」
「エイリア3」‥とヒロインのリプリーが延々と出演することで作品の上でも時が
経過して未来へと続く。
しかし、シリーズ第1作で貨物船ノストロモス号が立ち寄った惑星に先に不時着して
いた宇宙船と巨大な乗組員、さらにはエイリアンについての謎は特に示唆されること
はなかった。フィクションなのだから、謎は謎のままでなんら支障がある訳ではない
が、「プロメテウス」では、その謎の一端が明かされ、そして「エイリアン」へと
繋がることが「エイリアン」既鑑賞者にはわかるしかけになっている。
「なるほど、そういうことかい」
つまり、本作品は一連のエイリアンシリーズの前に置かれるべき作品なのだ。
時の経過で言えば、リプリーよりずっと以前。
「プロメテウス」では西暦2093年と明示することで、漠然とした未来としか暗示して
こなかった「エイリアン」シリーズの時系列的整理がなされたことにもなる。

と、なれば「エイリアン・ビギン」とか「エイリアンなんちゃら」なんてタイトルが
ふさわしかったのではないか、と素朴に思ってしまう。
確かに本作品のストーリーの流れとしては問題ないが、それとは別に、
謎の宇宙船と乗組員(本作の中では「エンジニア」と呼ばれる。)が目標としていたのは
地球で、しかも自らの手により創造した人間をエイリアンで絶滅させようとしていた、
と驚愕のストーリーを付加している。
これは、新たな局面に話を発展させようとした(している?)リドリー・スコット監督の
意思、意図があることが窺えるのではないか。
「旧作に繋がってはいるが、別物にも繋がる可能性を秘めている。」
それ故、タイトル統一の必要性がなかったのかもしれない。

にしても、このタイトルと「なぜ人類誕生の瞬間は空白のままなのか。」
という惹句だけでは、「エイリアン」を想像することは難しい。
それ故、これは作品の評価にも影響を与えるかもしれない。
小生は「エイリアン」繋がりだという情報を得てから観たので作品は楽しめたのだが、
それでもダーウィンの進化論やオパーリンのコアセルベートを頭にすり込まれた者
としては、人間は誰かが創造し、しかもできそこなったので、さらにグロテスクな
エイリアンを作って滅ぼそうとしたなんてのは、正直「鬱」な話ですね。
監督の示唆する未来が暗いのはこれまでの作品の傾向と同じですが、
それにしても最後にエンジニアの惑星に旅立ったエリザベスはどうなっちゃうのかな。
人間に対して敵対的な奴らのただ中にたった一人で行くんだからね‥
そういう点ではカタルシスのない、ションボリしがちな映画だね。
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by capricciosam | 2012-09-01 22:12 | 映画 | Comments(0)