<   2012年 10月 ( 5 )   > この月の画像一覧

上海クァルテット&原田禎夫@江別市えぽあホール2012

演奏されたのは以下のとおり。

1 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第2番ト長調
2 ペンデレツキ 弦楽四重奏曲第3番
3 シューベルト 弦楽五重奏曲ハ長調 

これまでもたびたび来演すれど、何故か聴く機会がなく、気になっていたクァルテットが
「上海クァルテット」。今年結成30周年を迎えたということで、日本ツアーを行なっているらしい。
今夜はベートーヴェンの初期とシューベルトの晩年の作品の間に
現代曲(彼らの結成25周年記念作品とのこと)という、ちょっと変わった構成となった。

1曲目のベートーヴェンの作品には「挨拶」という副題がついている。
確かに宮廷での優雅さのようなものが感じられる作品のため、
例え強奏しても雄弁に語ろうとはせず、作品の雰囲気を損なわずにまとめていた。
そういう点では、彼らの挨拶という側面も兼ねていたのかもしれない。

しかし、2曲目のペンデレツキでは一転する。
副題は「ある書かれなかった日記」とあり、会場で配布されたパンフレットにもあったが、
全体は「一種のノスタルジア」が貫いているように感じた。
しかし、それを切り裂くようにあらわれるトーン・クラスターでは、
各々が激しい演奏を展開していき、雄弁に語り出す。
この切り替えの鮮やかさに、彼らのポテンシャルの高さを感じた。

最後は、元東京クァルテットの原田禎夫さんが加わったシューベルトの晩年の作品。
上海クァルテットの師匠に当たる訳だが、この演奏は圧巻だった。
堅固なアンサンブルから紡ぎ出される、深々として精緻な響きには魅了された。
ライブ録音だったとしても完璧と思われた。

上海クァルテットがこのメンバーで固定されてから10年以上経ているようだが、
「柔と剛」
演奏会を終えてこんな言葉が思い浮かんだ。
c0007388_2348263.jpg

<追加>
チェロのニコラス・ツァヴァラスさんは2000年からメンバーとなったようですが、
映画「ミュージック・オブ・ハート」(メリル・ストリープ主演)の主人公が
彼の母親だったんですね。驚きました。
[PR]
by capricciosam | 2012-10-30 23:49 | 音楽 | Comments(0)

幻のチケット

パ・リーグのCSシリーズも、昨日ファイターズの3連勝で終わりました。
公式戦の戦績から言っても、ホークス有利の予想が妥当なところだけに
この結果にはファンの中にも想像できなかった人も多かったのではないでしょうか。
まさか、摂津が1回途中で失点して降板するなんて予想していませんでしたからね。

ところで、小生のCSファイナルステージ予想は

1試合目 先発は武田勝か吉川。ファイターズの勝ち。
2試合目 先発は武田勝か吉川のうち1試合目で投げていない選手。ファイターズの勝ち。
3試合目 先発はウルフ。ホークス先発は摂津。実績からみてホークスの勝ち。
4試合目 先発は谷元。ホークス先発は武田。不敵な新人にねじ伏せられ、ホークスの勝ち。
5試合目 先発は中村。王手をかけたファイターズが勢いで勝ち、日本シリーズ進出を決定。
6試合目 前日で決まったので試合なし。
7試合目 試合なし。

という訳で、どちらも2勝して(ファイターズは1勝のアドバンテージがあるので3勝目)、
5試合目が天王山という予想でした。
日曜日だし、ドームも満席に近い盛り上がりの中で決めてくれるはず。
最高だね~、と一人悦に入って5試合目のチケットを押さえました。
CSシリーズ初のチケットです。わく。わく。
ネットで予約したので、QRコードを印刷して受け取る仕組みでした。
はじめてなので、少々どぎまぎしたのは、さすがオジサンらしいかな!?
c0007388_910053.jpg

ところが、結果は先に書いたとおりで、試合そのものがなくなりましたから
幻のチケットとなってしまいました。ありゃりゃ。

昨日の夕方時点では、初めてのプレーオフ観戦だったので楽しみにしていた半面、
ここまで来たら、勢いのあるうちに一気に決めてくれ、という気持ちもありました。
でも、今朝目覚めてみると試合がなくなって良かったという気持ちしかありませんから、
後者の気持ちが優っていたということなんでしょうね。
それに、早く終わったので、試合勘は別として、投手陣も休養がとれるので、
公式戦どおりのファイターズの勝ちパターンに持ち込め易くなるでしょう。
さてさて、27日からの日本シリーズが楽しみです。
[PR]
by capricciosam | 2012-10-20 09:28 | ファイターズ | Comments(0)

2つの集会

ここのところ土日は何かと出かけてばかりでしたが、今日は久しぶりにのんびりと、
音楽をノンジャンルで聴きながらPCに向かってネット巡回していました。
日中は晴れて気持ち良かったのですが、夜になると雷も鳴って雨が降っています。
予報を見ても来週は傘マークがつかない日はないようです。やれやれ。

ところで、昨日は大通りでは2つの集会が開かれていました。
ひとつは「さよなら原発北海道一万人集会」
3.11以降、原発の安全神話の崩壊とともに脱原発の市民運動が持続的に
行なわれていますが、これもそのひとつですね。

実は先月函館バル街へ行った時に見かけた大間原発建設反対の意思表示Tシャツ
「大間原発大間違い」が気になっていました。
うまい語呂合わせだな、と感心すると同時に、大間と函館の距離が急に気になりました。

「確か、近いんじゃないの!?」

その時はバルの楽しさに夢中でそれ以上関心を深めることはなかったのですが、
既に報道されたように、枝野経産大臣が青森県を訪問して、3.11以来建設が中断していた
大間原発の建設を容認したことで、電源開発が工事再開を宣言しました。
それについて函館市長が断固反対を表明したのは周知のとおりです。
福島第一原発の事故処理の目処も立たない、しかも新安全基準や安全対策も未確立、
そんな中、大間から50km圏内に約30万人が居住する以上、市長の気持ちは理解できます。
TVで見れば函館からも大間は肉眼で見えるんですから、すごく近い。
そりゃ無関心でいろというほうが無理というものです。
重大事故が起きたと仮定したら、バル街どころではないですね。

そんなことから、小生の中でもにわかに関心が高まってきたタイミングだったのですが、
今回は誰でも参加自由とのことだったので参加してみました。
先月のオータムフェストで市町村の出店が立ち並んでいた西8丁目広場も
到着してみると、大勢の人で埋め尽くされていました。
著名人も何名か参加していたようですが、小生がわかったのは
上田札幌市長と脚本家の倉本聰さんだけ。

倉本さんの発言から
「日本の政治家や科学者には想像力が欠けているのではないか。
後の処理ができないまま見切り発車しておいて、あとは後の世代が
なんとかしてくれるだろう、といういい加減さがある。
こういういい加減さを欧米ではJapanization※と言って揶揄している。

地層処分だって無毒化するまでの10万年の間に、地殻の変化でいつ表層に
出てくるかわからないし、よしんばその時、現代の言語が通用しない時には
危険と書いてあっても、判別できずに開けてしまうかもしれない。

先日、超党派国会議員の有志で原発ゼロの会が発足したが、
シンボルマークの案を依頼されたので、ミズクラゲを提案した。
大飯原発の取水口にミズクラゲが大発生してフル稼働を遅らせたから。
私は自然からの警告(?)と思いました。
近々選挙が予定されるようですが、この選挙は原発の是非を問う国民投票でもあるから
候補者は脱原発なのか原発推進なのか、をはっきりさせてもらいたい。
脱原発の候補は、福島の小学生がデザインしたこのマークをポスターに貼って欲しい。

私たちの生活も事業仕分けをすべきです。
24時間テレビ放送をすべきなのか。
自動販売機があんなに必要なのか。
会社も午前7時始業にし、午後4時に終業にしたらいい。」

※日本のようにすること。日本化。(コトバンク)

原発推進の立場からは、経済活動に欠かせないエネルギーの安定確保、
過去の原子力事故の死亡率の低さ、化石エネルギーだけでは国富の損失が膨大になる
という視点からの主張が聞かれますが、この点には小生も異論はありません。
されど、一旦重大事故が発生した場合の国土や生活に及ぼす影響の大きさ、
スムーズな事故処理ができない、放射性廃棄物の安全な最終処分が果たして実現できるのか、
ということについては依然不安を払拭できないのも事実です。
人間がそもそもコントロールできないものを安全だと強弁してきたのではないか、
という生命に直結する疑念、怯えとでも言えばよいのでしょうか。

しかし、自然エネルギーは理想としても、今すぐ原子力に代って供給できる訳でもありません。
となれば、冬の北海道は特に強力に節電に取り組まなければならない状況だから、
やはり倉本さんの指摘どおり、エネルギーを浪費する暮らしのスタイルそのものの
抜本的見直しで原発に依存しなくてもよい暮らしを実行していく覚悟が必要なのかもしれません。
そんなことを考えさせられました。

集会後は、写真のパーカッショングループに景気づけられてデモ行進。
c0007388_22498100.jpg

ところで、同時間にとなりの西9丁目でも別の集会が開かれていたのですが、何やら様子が変。
ガードマンが立っていて、集会の側を通ろうとしても入れてくれません。

「でも、プラカード、のぼり、風船があり、単なる集会にしか見えないんだけれど…」

実は映画ロケ中だったんですね。道理で。ところで、その映画とは、
c0007388_22493666.jpg

続編を作るとは知っていましたが、まさかロケに出くわすとは思いませんでした。
ロケは9月下旬から10/20頃まで札幌市内、室蘭市内で行なわれ、
10/16には札幌市内で夕方から夜にかけてエキストラも入った撮影が行なわれるようです。
前作もススキノを中心にロケ場面が多かったので、今度もふんだんに見られるのでしょうか。
完成が楽しみです。

<追記10.19>
公開予定日は2013年5月11日だそうです。

[PR]
by capricciosam | 2012-10-14 22:46 | 時の移ろい | Comments(0)

札幌交響楽団第553回定期演奏会@Kitara2012

演奏されたのは次の2曲。

1 ベルリオーズ ヴィオラ独奏付き交響曲「イタリアのハロルド」
2 R・シュトラウス 交響的幻想曲「イタリアより」

会場で配布された資料によると、過去の札響の演奏会でも両曲が取り上げられたのは
2回だけ。しかも、1は2回目が稚内だし、2は第4楽章のみということだから、札幌では
実質的に各1回と言えよう。しかも、定期会場が厚生年金会館当時の20年以上前。
定期会員でも耳にしたことがない方も多かったのではなかろうか。
その上、両曲ともCDでもあまり耳にする機会がないだろう(2は小生も初耳)から、
今回は極めて貴重な機会となった。

この凝ったプログラミングの2曲に共通するのは「イタリア」と「作品番号16」、
それに「4楽章構成」なので交響曲的性格を有することか。
しかし、1はハロルドという主人公がイタリアの山岳地帯を放浪したあげく
山賊の狂乱の中で死ぬというストーリー性を有するのに対して、
2は作曲者自身のイタリア旅行での印象のスケッチを元にしたというだけに
発想自体は根本的に異なるようだ。

1は「ヴィオラ独奏付き」とあるようにヴィオラが独奏楽器として登場するものの
協奏曲のように終始活躍する訳ではない。
むしろ、主人公ハロルドの物思いにふける様子を表現するために
低い響きを有するヴィオラが独奏するといった風情で、全曲でもところどころ
独奏して現れるものの、第4楽章ではほとんどオケの演奏の中で埋没してしまう。
まさしく、「山賊の狂乱の中で死ぬ」訳だから、なるほど「独奏付き」でぴったりかな。
独奏は札響首席奏者の廣狩さん。渋い響きで弾き切っていた。

2は各楽章にそれぞれ標題を有し、順に「カンパーニャにて」「ローマの廃墟にて」
「ソレントの海岸にて」「ナポリ人の生活」とある。
作曲者自身がイタリアで南欧の明るく、自由な空気を満喫したかのような雰囲気に
満ちている曲調だが、びっくりしたのは第4楽章の「ナポリ人の生活」。
作曲当時大流行していたらしい「フニクラ・フニクラ」のメロディが冒頭から現れる。
現代では古典の作品にも、当時の時代の空気を取り込んで作られていたことがわかる。

札響もまとまりの良い演奏で近年の好調ぶりを示し楽しめたが、
やや慎重な雰囲気も時々感じられた。そのままだと、演奏する楽しさも伝わりきらない
恐れもあったのだろうが、それを打ち破ったのはグイグイ引っ張る指揮者の功績と言えよう。
広上淳一さんの定期は第498回以来だが、今回も「広上ワールド」を堪能させて
いただきました。
次年度定期には残念ながら登場予定はないようですが、来演していただきたい
指揮者のお一人です。
c0007388_23595521.jpg

[PR]
by capricciosam | 2012-10-12 23:58 | 音楽 | Comments(0)

おめでとう!ファイターズ@パ・リーグ優勝2012

10月早々、ファンにとっては嬉しいニュースです。
北海道に本拠を移転して9年。そのうちリーグ優勝が4回。
すごい確率。いやはや、最高のチームです。

日本ハム・大社啓二オーナー代行
「ファンもマスコミも不安視したスタートだったと思う。
勝算と自信はあった。最高の監督を迎えられた」
(以上、産経ニュース10/3から引用)

不安視したのは選手、コーチも同じだったのではないでしょうか。
それを束ねて、選手をその気にさせた栗山監督の指導者としての力量は見事の一言。
世の指導的立場にある人にとっては良い手本があらわれたともとれるのですが、
栗山監督のやったことは

「選手やコーチ(部下)を信頼し、よけいな口は出さずに、責任は全部監督(上司)が取る」

ということに要約されるようですから、これはまさしく理想の上司。
でも、言うは易く行なうは難し、の典型かな。

いろんなコメントを読みましたが、やはりダルビッシュのコメントが心憎いな。

「小笠原さんや新庄さんが抜けても優勝したし、僕が抜けても大丈夫だと思ったから
メジャーに来た。投手は武田勝さん、打線は稲葉さんを中心に素晴らしい活躍だったと思う。
中田も腐らずに頑張った。栗山監督は、よく泣いているとの報道があるが、
涙は日本一まで取っておいてください。最後に、鶴岡さんがまさかの覚醒で
打率2割5分以上を打っているそうだが、その奇跡が優勝の大きな要因だと思う」
(以上、共同通信から引用)

レンジャーズは地区優勝を逃したようですが、ワイルドカードではダルが先発するようです。
ぜひ勝ち上がってもらいたいものです。
これは、ファイターズも同様で、昨日(10/3)のような大敗は、たとえ消化試合でも
相手がCSで対戦する可能性大のソフトバンク相手では感心しません。
胴上げされた時から、CSや日本シリーズのことばかり考えていたという
栗山監督のことですから、なんとかしてくれるだろうと期待しています。
期待どころか、実現するのを目撃したい気分です。
そんな訳で、これまでCSには足を運んだことはないのですが、今年は初観戦の予定。
そう言えば、観たTVのインタビューでは栗山監督は「プレーオフ」の連発で、
「CS(クライマックスシリーズ)」とは、ついに言いませんでしたね(笑)。
なんとなく愉快だな。

この記事を書きながら聴いているのは写真のCD。
10/2の札幌ドームで流れていたクイーンの「伝説のチャンピオン」をリピートです。
c0007388_0272051.jpg

We are the champions-my friends
And we'll keep on fighting
Till the end

まったく、そのとおりで、ガンバレ! ファィターズ!!
[PR]
by capricciosam | 2012-10-04 23:54 | 時の移ろい | Comments(0)