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安永徹&札響メンバー室内楽コンサート@Kitara2013

1 ウェーベルン 弦楽四重奏のための緩徐楽章(五重奏版)
2 ブルックナー 弦楽五重奏曲「インテルメッツォ」ニ短調(六重奏版)
3 フランセ 八重奏曲
4 チャイコフスキー 弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」ニ短調(七重奏版)
アンコール 6つの弦楽四重奏曲第35番ヘ短調より第3楽章

本公演はKitaraがプロデュースしている安永徹さんと市野あゆみさんの室内楽公演
(全4回)の第3回目に当たるらしいのですが、今回市野さんの登場はなく、
安永さんと札響ピックアップメンバーによる室内楽公演となったようです。

プログラムも多彩だったのですが、さらに少し趣向を凝らしてあったのは、
作品本来の形よりも楽器がひとつずつ多い形になっていることです。
この辺りは、会場で配布されたパンフレットにも記してありましたが、
本来コントラバスが加わるのは3だけ。
それを3以外の曲にも安永さんとコントラバス奏者の飯田さんでコントラバスが
加わる形で編曲をした、とアンコールの時安永さんがおっしゃっていました。
通して聴いてみても違和感は感じませんでした。
編曲の成果があったのでしょう。

ベルリンフィルを退任された安永さんが札響メンバーと演奏するのは
2009年の演奏会以来、今回でまだ2回目ではないでしょうか。
その時も札響は規模を縮小して室内オケ規模で演奏していましたが、
前回に比べたら奏者の数は一層少ない訳で、奏者個々の力がより露わになるため
緊張の高さというのは前回の比ではないのかもしれません。
今回演奏された札響の皆さんも普段は室内楽を頻繁に演奏している訳でもない
のでしょうから、前回より緊張度は高かったのでは、と推察してました。
しかし、それは杞憂というもので、この日のためにどのくらいの練習を重ねたのかは
わかりませんが、アンサンブルとしては十分聴き応えのあるレベルに仕上がっている
と思いました。

1は当初アナウンスがなかった一曲でしたが、「大変ロマンティックな作品」(パンフから)
で演奏会の導入としては上々の滑り出しです。
2のブルックナーの室内楽作品は所有CDにもなく初耳でしたが、「おっ、聴いたことある」
という思いに襲われるくらいブルックナーらしさが感じられました。 
3はこれまでのPMFでも演奏されているのですが、あいにく聞き逃していました。
特に両端楽章が洒脱な感じで、楽しめました。
この段階で早くもブラボーがとんでいました。
4は一楽章からスケールの大きな作風なのですが、演奏も躍動感があふれていました。

小生にとっては初耳だらけの曲でしたが、実に楽しいひとときでした。
ぜひこういう機会がまたあることを望みたいところです。
以前の記事にも書いたのですが、安永さんとの演奏の機会、
札響はもっと企画していただけないものでしょうか。
5年で2回は少なすぎます。
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by capricciosam | 2013-03-31 06:53 | 音楽 | Comments(0)

鮮烈デビュー

3月も明日で終わり。早いものです。
日に日に陽射しも明るさを増し、晴れた日の日中は身も心も背伸びしたくなります。
これもじっと耐えた冬があったればこそなのでしょう。
しかし、3月の大雪の影響で家の周囲は残雪が多く、
このペースでいくと雪がすっかりなくなるのは昨年より遅れそうな気配です。
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それで、今朝は食事を終えて早々に雪割りをしました。
少しでも歩道の上の雪をなくそうとは思うのですが、
除雪車で固められた分はアルミスコップでも歯が立ちません。
時間を空けて、少し溶けたら、また続けていくつもりです。

さて、昨日はプロ野球が開幕。
ファイターズは埼玉西武ドームでライオンズとの試合でした。
注目は、やはり「二刀流」大谷翔平。

「日本ハムのドラフト1位ルーキー・大谷翔平投手(18)が
西武戦に「8番・右翼」で先発し、5回の第2打席にプロ初安打となる
右翼線二塁打を放ち、続く6回には右前適時打で初打点を挙げた。
高卒新人が野手で開幕戦に先発出場するのは
日本ハムでは59年の東映時代の張本勲以来で54年ぶり。
安打を記録したのは球団史上初、さらに打点を挙げたのは
プロ野球史上2人目の快挙となった。」
(以上3/30スポニチより引用)

『鮮烈デビュー』、と言っても過言ではないでしょうね。
昨夜は帰宅が遅かったので、TVのあちこちのスポーツニュースを見ていましたが、
何度見ても「たいしたものだ」という感想しか浮かびません。
やはり、並の新人ではありません。

それから道産子新人初の開幕スタメンとなった鍵谷投手も
6回裏1点差に追い上げられ、なお得点圏に走者を背負う厳しい場面でしたが、
後続をフライに打ち取って見事中継ぎの役割を果たしました。
こちらも順調で、嬉しい限りです。

まだ観戦計画は立てていないのですが、札幌ドームへ足を運ぶのが楽しみです。

ところで、昨日帰宅する時、お腹が空いたのでコンビニでおにぎりを買ったのですが、
ラベルをよく見ると何やら違和感が。
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何かなと思ってよく見ると(写真では見にくいと思います、スイマセン)、
「北海道雄武産 利尻昆布使用」と書いてあります。
産地がきちんと表示されていて良いじゃないか、と思われるでしょうが、
地名のミスマッチングが気になるのです。
利尻昆布は道内アチコチで生産されているのか、ということです。

「生産地は利尻島、礼文島及び稚内沿岸であり、利尻島のものが最高級品とされる。」
(以上Wikipediaより引用)

と、道内でも産地が道北の一部に限定されるということのようです。
つまり「雄武(おうむ)」は稚内沿岸よりずっと南の網走管内なので、
果たして利尻昆布なんてあるのかな?と素朴に思ってしまったという訳です。
ひょっとして雄武で養殖事業でもやっていて、成功したのかもしれませんが、
寡聞にして知りません。なんとも不思議な表記です。
えっ、おにぎりはどうしたのかって?
もちろん、おいしくいただきました(笑)

この記事を書きながら聴いているのは写真のCD。
ブラームスの2番は初夏も良いのですが、春を迎える今の時期にもピッタリかな。
モントゥー87歳の時の録音ですが、実に瑞々しい響きです。
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by capricciosam | 2013-03-30 12:31 | 時の移ろい | Comments(0)

ちょっと入院していました

3月下旬になったというのに、軒下の雪は結構な高さです。
特に、3月に入ってから2回続けて週末に大荒れとなったのが影響したのでしょう。
このまま行けば、雪融けが遅くなるのは避けられないのかもしれません。
とは言っても、陽射しは確実に明るさを増してきているのが体感され、
この間の日曜日は歩いていても実に気持ちが良かった。
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実は先々週に外科に入院し、手術を受けて、先週末退院したばかり。
入院は久しぶりでした。10数年ぶりでしょうか。
正直外来段階で入院計画の説明を受けても、
身体にメスを入れられるというのは内心おっかなびっくりです。
でも、実際に手術を体験して、その後周囲の入院患者と色々話しをしてみると、
当初外科手術に抱いていたイメージはほぼ払拭されてしまいました。
患者の身体の負担を少なくして、社会復帰をスムーズにさせる。
その点は想像以上で、こうして復帰して早々働くことができるのもありがたいことです。

以前観た映画「プロメテウス」で全自動手術マシーンが登場し、
主人公がこのマシーンに乗り込み、全身麻酔もかけずに腹を横一文字に切って
体内で成長するエイリアンを取り出すシーンがありました。
観た時はグロさもあり、荒唐無稽と一笑に付すことも可能だったのですが、
医療技術の進歩は遠い将来には案外実現できるのかも、と
この度の入院でやや本気で考え直してしまいました。

入院期間中はPCもなくブログの更新はできず仕舞いだったのですが、
代わりにtwitterでつぶやいてばかりいました。
普段の休日でもこんなにつぶやきませんが、やはり無聊をかこつ入院生活。
入院生活の記録も兼ねて、いつもより多目につぶやいていました。

入院していたら、検査や検温等がなければ、規則正しさとともに襲うのが「退屈」。
退屈しのぎに雑談するか、持ち込んだ本を読むか、ラジオを聴くのが主でしたが、
その間の退屈しのぎの最大のものはWBC観戦でした。
ちょうど東京ドームでの第2ラウンドだったので、毎試合TVを観ながらツイートです。
結局、米国での準決勝で敗れ3連覇は叶いませんでしたが、
決勝はプエルトリコVSドミニカというカリブ勢。(オランダだって事実上はカリブ勢の一角)
両者とも日本は予選ラウンドでは対戦していませんが、
仮に予選ラウンドで対戦していたら準決勝進出自体危うかったのかもしれません。
<追記3.23>優勝はドミニカ共和国。無敗での優勝は初。すごい。

しかし、日本人の現役メジャーなしでも、あれだけ戦えたんですから大健闘です。
対プエルトリコ戦で、マエケンと能見が打たれなかったら……、
井端、内川の重盗が成功して追加点が入っていたら……、
そんな「たられば」を考えるよりも、国内の現役プロ選手だけでも準決勝まで進出できる
ことが証明された、これが日本野球の基礎体力と確認できた、
あとの数ステップを勝ち抜くにはどうしたらよいのか、と考えていった方が
4年後に向けた対策となりそうな気がします。
侍ジャパンの皆さん、お疲れ様でした。

さて、もうひとつだけ触れておきたいのがTPPです。
15日安部首相がTPP交渉に参加することを表明しました。
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昨年総選挙に配布された自民党のパンフレットには

「聖域なき関税撤廃」を前提にする限り、TPP交渉参加に反対します。

と明記されており、道内選出の自民党の候補者も「断固反対」と表明して
当選したはずです(道内各地で釈明に追われているようですが)。
でも、この公約もよくできていて、

「聖域なき関税撤廃」が前提にされないなら、TPP交渉参加には反対しません。

とも読めることは、選挙期間中からわかっていたことですから、
関係者が今更「裏切られた」と言っても遅いと思います。
だました方が悪いのか、だまされる方がおろかなのか。

また、参加表明とともに政府試算が表明されました。

「日本が環太平洋連携協定(TPP)に参加した場合の国内産業への影響について、
政府が農業分野で数兆円規模の大きな打撃を受けると試算していることが14日、
分かった。政府関係者は取材に対し農業への影響を「3兆円」と明言。
ただ工業製品などを含む全体ではプラスの経済効果があるとしている。」
(道新3/15より引用)

まぁ、トータルとしてプラスだから農業等の一次産業は減少してもかまわない、
という乱暴な考え方にしか思えないのですが、
北海道のような一次産業主体の地方は、関連産業も含めると影響は甚大となり、
地域崩壊の危機という言い方は過剰な表現ではない、と思います。
北海道に暮らす一道民としても決して他人事ではありません。

ただし、この試算もまったく対策を講じないという前提らしいので、
参加することになれば、きっと膨大な金をつぎ込むことをしてくるのでしょうが、
財政赤字が1000兆円を越えるのにどの程度やれるのか疑問です。
と、いうよりも1990年代のガット・ウルグアイラウンドの時だって
農業分野に何兆円もつぎこんでも、結局、日本農業の体質が強化されなかったことは
歴史が証明しています。当時の政権の中心も自民党。
自民党は元々構造改革に熱心ではない政党のようですから、
非効率な税金投入だけで、なんら政策効果も無く、
ただただ国家の財政赤字を膨らませるだけではないかと恐れています。

それに、この試算で問題だなと思ったのは、食糧自給率がさらに低下すること。
現在でも50%に満たない自給率の低さが問題だというのに、
生産額ベースで何兆円も減少するということは、その分自給率も低下することは明らかです。
その分輸入食糧の割合が増え、これらを食べる機会が増すということです。
輸入食料は果たして安全で安心だと断言できるのでしょうか。
しかも、輸入ストップというリスクは決してゼロではありません。
国民生活を不安定な状況に一層追いやることは果たして政策として妥当なのでしょうか。

TPP自体は年内妥結を目指しているということで、
例え日本が交渉のテーブルについても残された期間はごくわずか。
そんな短時間で果たして、日本の国益とやらは死守できるのでしょうか。
すでに固められた内容にただサインするだけではないのでしょうか。
一国民としては、安部首相のお手並み拝見といかざるを得ないのですが、
普天間移設を巡って無様な申し開きをせざるを得なかった鳩ポッポのように
ならないよう祈るばかりです。
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by capricciosam | 2013-03-20 06:40 | 時の移ろい | Comments(0)

「カルミナ・ブラーナ」二題

低気圧の接近による荒れた天気が予想される土日。
昨日も、東京へ出張した同僚が予定の便が欠航したので別便で戻る予定
との連絡があったが、さて無事帰って来れたのか。
今朝の予報ではこれから大荒れのようですが、
幸い今のところは青空も見えて穏やかです。

本州ではもう梅の便りが聞かれるというのに、
北海道の3月の天気というのは割と荒れやすい。
まるで春を前にした冬将軍の悪あがきのようにも見えますね。
そう言えば、高校の合格発表の時も市電を降りてから猛吹雪の中を歩いて行き、
辿り着いたら校舎の外にあるはずの合格者掲示板がなくて慌てたのですが、
あまりの荒天に校舎の廊下に移されていたのでした。
まあ、こんな経験もあるから、春を前にした荒天も小生としては折り込み済みです、ハイ。

さて、2月はほとんど記事を更新することもなく、サボっていたのですが、
その間クラシック音楽の世界では著名な方の訃報が続きました。

指揮者 ウォルフガング・サヴァリッシュさん、22日死去、89歳。
オルガニスト マリークレール・アランさん、26日死去、86歳。
ピアニスト バン・クライバーンさん、27日死去78歳。

このうち、実演に接し、かつディスクがあるのはサヴァリッシュさんだけでした。

昨夜FMを聞いたら、偶然ブラームスの3番がかかっていました。
サヴァリッシュさん特集だったらしく、若い頃ウィーン・フィルを指揮したものでした。
解説の方が、最後にN響を振った翌年の2005年にウィーン交響楽団を
一回だけ振って、その時のメインがこの3番でしたとおっしゃっていた。
ウィーンの聴衆への「さようなら」の気持ちが込められていたということなのでしょう。

小生も実際に演奏会に足を運ぶ前にはTVでN響をよく聴いていましたから、
何度もサヴァリッシュさんが指揮するのを目にしています。
その点では入門時期含めてなじみのある指揮者のお一人です。
やはりサヴァリッシュさんをしのぶには独墺系の古典が似合いそうな感じですが、
実はこの記事を書きながら聴いているのは写真の「カルミナ・ブラーナ」。
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ジャケット写真ではN響を颯爽と指揮する姿を思い出させるのですが、
若かりし頃ケルン放送響を指揮した録音で、
作曲者カール・オルフ立ち会いのもとで録音された一枚。
しかも、最後にオルフの感謝の言葉が録音されているメモリアルなもの。
溌剌とした力強さが感じられるのですが、モノラル録音なのが惜しい。合掌。

それから、札響の正指揮者だった高関健さんが、かつてムラヴィンスキーが君臨した
サンクト・ペテルブルク・フィル交響楽団の2月定期に登場したのですね。

プログラムは、R.シュトラウスの交響詩「死と変容」、 フランクの交響的変奏曲、
シューマンの交響曲第3番「ライン」で、初の共演は成功したようです。
高関さん、おめでとうございます。
来シーズンの札響客演の予定がないのは寂しいのですが、ぜひまた来演を。

高関さんがTwitterでつぶやかれています。

所属するジャパン・アーティストの関連ページはこちらです。

ここまで書いて、「カルミナ・ブラーナ」と高関健さんで思い出したのですが、
この組み合わせでのCDがありました。
正指揮者当時の2009年のKitaraでのライブ録音ですが、
ライブならではのダイナミックさが蘇るかのような一枚です。
札響のCDでも指折りの一枚だと思います。
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by capricciosam | 2013-03-02 08:53 | 音楽 | Comments(0)