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パーヴォ・ヤルヴィ&ドイツ・カンマーフィルハーモニー管@Kitara2013

当日演奏された曲は下記のとおり。

1 ベートーヴェン 歌劇「フィデリオ」より序曲
2 ベートーヴェン 交響曲第4番変ロ長調
3 ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調

パーヴォ・ヤルヴィさん(以下「ヤルヴィさん」という。)がKitaraに登場するのは
2012年5月のフランクフルト放送交響楽団演奏会に続き2回目、2年連続。
そして、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団は初登場。
ヤルビィさんとのコンビでは道内初上陸かというと、実は2回目ということになる。
数年前に函館市だけで演奏会を開いており、当時検討したものの結局行けなかった。
そう言う意味では期待も高かった訳だ。

カンマー(Kammer)とはドイツ語で「小部屋」を意味するらしく、
Kammermusikは「室内楽」、Kammerorchesterは「室内オーケストラ」となる。
その点で音量不足も若干心配したのだが、これは杞憂に終わった。
1から彼らの「やる気」がビシバシ伝わってきて、実に活きのよい音がする。
音量にもなんら不足を感じることはない。

ヤルビィさんの指揮ぶりはフランクフルト放送響との印象と変わらないのだが、
よりアクションを大きくとって、アグレッシブにオケを挑発して引っ張っている
ようだった。オケとの意思疎通ぶりがより融通無碍な感じ、とでも言えば良いか。
また、これに応えるオケも「待ってました」とばかりに鋭敏に反応するから、
おもしろくならない訳がない。
強弱を盛んにつけつつ、速いテンポを維持しているので音楽が活き活きとしてきて、
まるで立体的に立ち上がるかのような思いがした。
それは2、3と進むにつれ、益々高まっていくようで、見事な大団円を見る思いだった。
オケの金管楽器やティンパニは古楽器のようで、モダン楽器だけで磨き抜いたような
音ではなく、ややくすんだ、ゴツゴツとした響きがなお一層その味わいを深くした
のかもしれない。久しぶりにワクワクしたベートーヴェンを聴かせてもらいました。

客の入りとしては6~7割と空席の目立つ大ホールでしたが、
熱い拍手に応えてアンコールは2曲。
4 ブラームス ハンガリー舞曲第1番
5 シベリウス 悲しきワルツ

4は少し編曲があったようにも感じましたが、どちらも素敵でした。

ちなみに、札幌公演は日本ツアー初日でした。
彼らのHPによれば、名古屋、横浜、武蔵野、横浜と続きますが、
横浜の2公演はともに歌劇「フィデリオ」の上演です。
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by capricciosam | 2013-11-21 23:53 | 音楽 | Comments(4)

新語・流行語も長い歴史があるんだね

本格的な初雪を迎え冬到来を実感する季節となりました。
小生が「あ~、冬だな。とうとう来たんだな。」と、諦観と驚きをもって感じる時は、
やはり雪が降り積もった、視界一面の雪景色です。
例えば、朝カーテンを開けて、窓外が一面真っ白の景色が目に飛び込んでくる時。
こんな時は大体夜が冷え込んで、「ひょっとしたら雪が降るかも」なんてチラッと考えて
就寝することが多いのですが、これは順当なほうで心の準備もいくらかあります。
従って、「そうか、とうとう来たんだね。」程度の驚き。
でも、そんな気配もなく就寝して、雪景色を見た時には、そりゃもっと驚きます。
不意打ちを食らうと衝撃の程度は数段パワーアップしますもんね。
そんな訳で、こうい景色を目にすれば、冬への覚悟ができると言うモノです。
一目で納得、そんな感じです。

そんな初冬の気配のこの頃ですが、次の記事が目にとまりました。

「ユーキャン新語・流行語大賞が前身の賞の創設から今年で30年になるのを記念し、
主催者が13日、これまで受賞した言葉の中からトップテンを選んで発表した。(略)
1984年の前身の賞創設以降、受賞した337語から99語に絞り、
読者300人にアンケートして決めた。順位は付けていない。」
(以上、スポニチ11/14付けより引用)

「ほ~、そんなになるんだね。」

そのトップテンですが、年代順には次の様な新語、流行語があげられていました。

◎85年「キャバクラ」
これは今でも使われているので、定着したということですね。

◎86年「亭主元気で留守がいい」
存在感希薄な夫なので、特に単身赴任の時は自らが言ってました、ハイ。

◎89年「セクシャル・ハラスメント」
ずいぶん前に話題になっていたんですね。今じゃ短縮した「セクハラ」で十分通用。
「携帯電話」が「ケータイ」となったような感じでしょうか。 
この言葉も年がら年中、目にするようになりましたが、その分事態は深刻化している
ということですね。

◎90年「オヤジギャル」
言葉の組み合わせのミスマッチ感がなんとも印象的でした。
でも、「ギャル」という言葉も今じゃほとんど耳にしませんね。

◎93年「サポーター」
サッカーファンから出た言葉なのでしょうが、「支援者」というより余程言いやすいかも。

◎94年「同情するならカネをくれ」
ドラマはみていませんが、安達祐実さんの有名なセリフでしたね。
一見何とも殺伐とした感じなのですが、いつの時代も起きてくる問題を提示していると思います。

◎95年「がんばろうKOBE」
阪神淡路大震災後の神戸復興の合言葉で、プロ野球オリックスの選手がつけていた
のを覚えています。そう言えば、この時はイチローがまだ大リーガーになる前でした。
今は楽天の選手による「がんばろう東北」ですが、東北の場合は原発事故による
放射線被害もからみゴールがなかなか見えないので深刻度も増しています。

◎95年「安全神話」
これは原子力発電所ぐらいかな、と思っていたら、JR北海道、食肉偽装表示と続き、
信頼性が揺らぎ、ホントに安全なのか、と疑念が解消されるヒマがありません。
福島第一原発事故以来、「根拠なき安全神話」には厳しい視線が注がれるように
なったんではないでしょうか。
元々は下記のような選出理由だそうです。

「阪神・淡路大震災、オウム事件などが続発した1995年、行政でも民間でも
“セキュリティ・システム”が何一つ機能していないことが明らかになった。
日本は「安全」との「神話」に寄りかかっていたことが原因で、抜本的な対策を
早急に立てることが求められている。」
(以上、新語・流行語大賞HPから引用)

「抜本的な対策」必要なことですが、20年近く経過しました。
果たして、講じられてきたんでしょうか。

◎96年「自分で自分をほめたい」
アトランタ五輪女子マラソンでメダルを穫った有森裕子さんの発した名言。
「自分で自分をほめる」という従来は、はしたない的感覚のネガティブなイメージを
彼女の苦闘して勝ち得た姿が軽やかに覆した感があります。
もっとも、今じゃ努力しても報われない場面を報道等で多く目にすると、
この言葉には自分を肯定的にとらえ、支える側面があるな、と改めて思います。
もっとも独りよがりにこれを乱用されるとこまるのですが。

◎06年「格差社会」
これは深刻化していくばかりのようで、できれば長きにわたって定着してくれるな、
と思ってしまいます。

改めて眺めてみると、どの言葉も当時の世相を反映した言葉だったな、と思いますが、
このほかにもトップテンにふさわしいと思える新語・流行語もあるのでしょうね。
対象が300人のアンケート結果ですから、難しいことは言いっこなしにしましょう。

12月2日には今年の発表が予定されているようです。
「アベノミクス」、「じぇじぇじぇ」、「今でしょ!」、「倍返し」、「お・も・て・な・し」、
「汚染水」あたりはリストアップされるてくるのかな。
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この記事を書きながら聴いていたのは写真のCD。
シナトラが80歳を迎えるに当たってリリースされたアルバムで、
70歳代のライブが集められています。
最後の「My Way」はパバロッティとのデュエット。
これはライブではなく、シナトラが先録りして後からパバロッティが録音したもの。珍しい。

<追記11.16>
スマホで見たらスペースをとったところが影響してエライ読みにくいので文頭を先詰めに修正。
そう言えば、新語・流行語の候補としては「TPP」も忘れちゃいけません。
最近米国がエゴ丸出しで日本の関税全廃を突きつけてきていますが、
参加に当たって先払いした自動車関税の件もあるので譲歩する必要なんてありません。


<追記12.3>
トップテンは「アベノミクス」、「今でしょ!」、「お・も・て・な・し」、「ご当地キャラ」、
「じぇじぇじぇ」、「特定秘密保護法」、「倍返し」、「PM2・5」、「ブラック企業」、
「ヘイトスピーチ」でしたが、昨日発表され、大賞には次の4つが選ばれました。

「じぇじぇじぇ」、「今でしょ!」、「倍返し」、「お・も・て・な・し」

他の用語が選ばれなかったというよりは、これらが抜きんでて
他がつけいる余地がなかったという感じですね。

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by capricciosam | 2013-11-14 23:16 | 時の移ろい | Comments(0)

来シーズンへのときめき

正式発表ではないのですが、札響定期、PMFの来シーズンの概要が見えてきました。

まず、札響定期です。
エリシュカさんは4月にチャイコフスキー6番、11月にブラームス2番を取り上げます。
ブラームスは今年10月定期の感想でも書いたように聴き応え十分で、
ぜひ交響曲チクルスとして完成させてもらいたいところです。
また、ドヴォルジャーク後はスラブ系を密かに期待していたので、
チャイコフスキーは願ってもないところ。
交響曲後半を順次取り上げていってくれるのでしょうか。

5月に高関さんが伊福部昭特集、そして8月には下野さんが早坂文雄と
日本人作曲家の作品が取り上げられます。意欲的かつ刺激的。

尾高監督は3回。3月には一連のシベリウスの仕上げ。
6月にはヴェルディのレクイエム、10月にはマーラー9番と大作を。
尾高さんはマーラー9番を2003年5月定期で取り上げていましたが、
最終音が鳴りやんだ後の長い静寂とこみ上げる感動は忘れがたいものでした。
まさしく一期一会の名演でした。
<追記11.16>
そう言えば、この時の演奏会にちょっとふれた記事を書いていました。こちらです。


9月の児玉宏さん、1月のユベール・スダーンさん。
一度は聴いてみたい人が並びます。
12月のクラウス・ペーター・フロールさんは2009年9月に
マレーシア・フィルと来日した折に聴いていました。当時の感想はこちらです。

こうしてみると全部聴きたくなるのですが、こんなのは初めてです。
来シーズンの札響定期には期待大です。

次にPMFですが、25周年のメモリアルイヤーなので、さてどんな企画が、と期待していました。
これまでのメモリアルイヤーから推して、首席指揮者にはこれまで携わった指揮者の再登場
だろうな、と思ったら意外や、意外。
これまでPMFとは縁がなかったロリン・マゼールがその任に当たるようです。
プログラムもベートーヴェン7番、シベリウス2番、ショスタコービチ5番と、
彼にとっては自家薬籠中のものばかり。

縁があると言えば、台湾のチェン・ウェン・ピンさんでしょうか。
ホール・オペラで「ナクソス島のアリアドネ」を指揮されますね。
2007年7月にはフィルハーモニア台湾を率いて演奏会をされています。
当時の感想はこちらです。

その他に、第九が演奏されたりで、祝祭的雰囲気が感じられます。
詳細発表は年明けなのでしょうが、楽しみです。

期待が大きかったり、楽しみだったりで、来年は札響定期とPMFに大注目です。
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画像のCDを聴きながら記事を書いていました。
マゼールのCDは何枚か所有しているのですが、
このブルックナーは中でもお気に入りの一枚です。
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by capricciosam | 2013-11-09 10:54 | 音楽 | Comments(0)

さようなら、岩谷時子さん

やや旧聞に属するが、やはり書いておきたい。
これまで色々な歌謡曲に親しみましたが、岩谷さんの詩の世界は
清潔でおしゃれな雰囲気が感じられて、格別なものでした。
きっと小生の世代よりは上の世代の方が慣れ親しんだとは思うのですが、
ませた小生も岩谷さんの詩には随分惹き付けられたものです。
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越路吹雪さんとの一心同体のような歩みは特に有名ですが、
「愛の賛歌」の訳詞やザ・ピーナツ、加山雄三さんの数々のヒット曲の作詞。
中でも、岩谷さんの詩の中で印象的だったのは岸洋子さんの「夜明けの歌」。
岸さんの落ち着いた声でゆったりと歌われた、この曲は
詩と曲がマッチした名曲のひとつだと思います。

最近はまったくお名前を耳にすることはなかったのですが、97歳とは随分長命でした。
どうぞ、安らかにお眠りください。
岩谷時子さんのご冥福をお祈りいたします。
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by capricciosam | 2013-11-01 23:58 | 時の移ろい | Comments(0)