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神保彰ワンマンオーケストラ@栗山カルチャープラザEki2015

【セットリスト】

 1 ツァラトゥストラはかく語り
 2 インディー・ジョーンズのマーチ
 3 不明
<神保彰のルーツを探るメドレー>
 4 はげ山の一夜
 5 スイートドリーム ~スタッフの曲
 6 September
 7 マシュケナダ
 8 恋のフーガ ~ザ・ピーナツの名曲
 9 スモーク・オン・ザ・ウォーター
10 スペイン ~チック・コリアの名曲
<解説コーナー>
11 星に願いを ~5段階でオーケストラに変化していく 
<休憩>
12 マンボ ~客席も参加して「マンボ!」、「ジンボ!」(笑)
13 ゴジラ
14 ジュラシックパーク
15 スターウォーズ
16 メドレー~CASIOPEA時代の神保さんの作曲した作品を5曲
17 Asayake
18 ミッション・インポッシブル
<アンコール>
19  パイレーツ・オブ・カリビアン

2007年に雑誌「ニューズウィーク」の特集「世界が尊敬する日本人100人」に
選出されたことで神保彰さんの名前を初めて知ったのですが、縁がないままでした。
その後、「ワンマンオーケストラ」というドラムソロのライブを全国津々浦々で
やられていることがわかり、ぜひ一度聴いてみたいものだと思っていました。
今年も全国行脚として6/16の室蘭を皮切りに道内各地でも公演があった訳ですが、
調べてみると札幌及び近郊では小樽、栗山のみ。中でも栗山の料金設定が破格!
札幌から少々遠いのと、仕事の都合がつけばなんとかなると考え、決めました。
チケットは電話予約しましたが、町外からの問い合わせが多いとのことでした。

会場は多目的ホール(定員248人)ですが、当日はホール真ん中にドラムセットが
置かれ、四方を客席が取り囲む形をとっていましたが、ライブとしてはうってつけ。
間近で神保さんのテクニックを見ることができるため迫力も十分。
ドラムを叩いているだけなのに、シンセサイザーによると思われる多様な音が
途切れることなく流れて見事なサウンドとして味わうことができる不思議さに
目を丸くしてしまいました。解説コーナーで神保さんによる説明があったのですが、
叩いても直接音が出ずに一定の音が順番に流れるセンサーがあり、
ステックで叩いて全体のメロディーを形作っているそうです。
しかし、種明かしをされても驚きは全然変わりません。
「ヴァーチャル千手観音」なんてのもあって、神保さんの驚異的なテクニックには
感動しました。

それから、<神保彰のルーツを探るメドレー>でドラムに取り組むきっかけが
ボブ・ジェームスの「はげ山の一夜」のかっこいいドラム(スティーブ・ガット)だった、
という話には内心驚きました。小生も一時フュージョンが好きだったのですが、
初めて買ったフュージョンのLPがボブ・ジェームスの名盤「ONE」でした。
しかも、その代表曲「はげ山の一夜」がきっかけとはね。親しみがわきます。
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by capricciosam | 2015-06-26 23:52 | 音楽 | Comments(0)

歌川国芳展《前編・後編》@札幌芸術の森美術館2015

浮世絵をまとまって観たのは、富嶽三十六景を中心とした葛飾北斎展ぐらいしか
記憶にない。それも何十年も前のことだから、すでに鑑賞の印象も思い出せない。
それくらい美術の分野でも浮世絵は縁遠い分野だった。
ただ、その中でも今回鑑賞した歌川国芳は、ちょっと奇怪な作品が印象深く、
頭の片隅に残っていた。しかし、特に調べてみたという訳でもなかったし、
北海道では作品を常設展示してある場所もない(多分)ため、深まることもなかった。

それが、歌川国芳の作品を各100点ずつ前編・後編の2回に分けて展示するという
企画が実現しただけに、これはぜひ観たいものだ、と2回とも出かけてきた。

「時は寛政、江戸後期。(略)寛政2年(1797年)、昨今"奇才"と誉れ高き浮世絵師、
歌川国芳が江戸日本橋に誕生した。15歳で歌川派の門を叩き、その上手を生かさんと
画の道に進んだもののどうにもうだつが上がらない。その名を江戸市中に轟かせたのは、
入門から16年後の31歳のこと。折からの水滸伝ブームに乗って描いたシリーズが
大当たり。(略)「武者絵の国芳」と賞賛されるほどに当代きっての絵師へとあれよあれよと
登り詰める。役者絵、美人画、風景画はもとより、戯画、風刺画、妖怪画においても
その卓越した画才を発揮した(略)」
(以上、歌川国芳点チラシより引用)

通常展覧会というと、かなり大きな作品があるものだが、ほとんどの作品が「浮世絵」の
ため大判錦絵といっても小さなものである。そのため顔を近づけた鑑賞をせざるを得ない
のが、少々苦痛と言えなくもない。
しかし、その限られたスペースに、大胆な構図をとって緻密な線と豊かな色彩で描かれる
世界には観る者を引きつけて止まないものがある。「その上手」とあるように腕前は
実にしっかりしたものだ。浮世絵と聞いて一般に想像するような美人画や役者絵の
しっかりとした仕上げ。細部にわたって手を抜いた気配が全然感じられない。
まるで職人のようなきめ細やかさ。
また、おどろおどろしい妖怪画、人の集合体で人面を表現したり、逆さまにすると
別の人間が現れるユーモア溢れる戯画といった分野でも確かな腕前が感じられる。
中でも興味深かったのが、天保の改革により華美を制限する風潮を揶揄した作品、
例えば「むだ書」と称するヘタウマ作品(前編)や「亀喜妙々」(後編)のうまさには
内心腹を抱えた。年譜を見ると、風刺ととられて度々咎められているところからも、
権力におもねることのなかった相当な反骨の持ち主だったようだ。

また、展示に当たっては、作品の横に鑑賞のポイントや背景を解説したボードが
配置されていたため、作品の理解を深めることができたのは幸いだった。
ただ、順路に対して作品、ボードの順での配置だったため、ボードを読み終えてから
もう一度作品に戻るという逆流現象を度々せざるを得なかった。他の鑑賞者も似たような
行動をとっている方が多かったところから、同じ思いの人も結構いたのではないかと思う。
なんの先入観もなく作品を鑑賞してもらいたいという企画側の意図なのかもしれないが、
実際は逆の配置の方が親切だったように思う。
とは言え、浮世絵に対する認識を改めさせられたことから大満足の展覧会でした。

今回はどの作品にも所蔵者が明示されていない。チラシを確認しても、いわゆる「協力」が
明示されていない。秘密にしなければいけない理由でもあるのかな。
初めて出くわしたのですが、その点はなんとも不思議な展覧会だった。
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by capricciosam | 2015-06-21 17:24 | 展覧会 | Comments(0)

札幌交響楽団第578回定期演奏会@Kitara2015

【プログラム】

1 ベートーヴェン 交響曲第4番変ホ長調
2 ブラームス 交響曲第4番ホ短調

2月以来休館していたKitaraも6月17日に再開。再開当日のタリス・スコラーズは
完売する賑わいだったようですが、小生の再開第一弾は札響定期となりました。

ドヴォルジャークを終えたエリシュカさんが、現在札響と取り組んでいるのが
チャイコフスキーとブラームス。中でも、ブラームスは1回目の3番に驚愕し、
2回目の2番でチクルスの完成を渇望する程の素晴らしさ。
そこで今回の4番であるが、御歳84歳とは思えぬ、きびきびした指揮から紡ぎだされる
音楽の躍動たるや、今まさに音楽が誕生したばかりのようなフレッシュさだ。
エリシュカさんは、決して奇を衒うような派手さはなく、むしろ音楽を忠実に再現しよう
とするかのような献身を感じるのだが、その方向性が、4番にまとわりつく手垢を
きれいにぬぐい去る効果を生み出すのかもしれない。仮にエリシュカ・スタイルという
ならば、これを好ましく受け止めない人はいないのではないか。
録音されていたので、後日発売されるCDを楽しみにしたい。

また、ベト4はブラ4以上に収穫の大きさを感じさせる出来映えだった。
これまでエリシュカさんのベートーヴェンの交響曲は、第九(2012年)、田園(2013年)
と2回聴いたが、今回の4番が一番しっくりきた。
エリシュカさん本来の旋律を歌わせながらも、メリハリをつける躍動感溢れる
音作りは4番にはうってつけだった。比較的地味な作品にもかかわらず、
実は生気溢れる作品であることを再認識させられる思いだった。
「ベト7だったら」なんてことも頭をよぎったが、これはエリシュカ・マジックだった。

昼公演。ほとんど空席が目立たず、9割の入りか。
鳴りやまぬ拍手は10分程も続いたが、客席の満足度の高さが表れていた。
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<追記>
打楽器首席、コントラバス首席は現在空席のため、今回は(コントラバスは今回も)
客演が首席を務められていた。ティンパニは元読売日響首席、コントラバスは
日フィル首席(この方は一年前の4月定期にも登場されていた)だった。
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by capricciosam | 2015-06-20 21:04 | 音楽 | Comments(0)