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札幌交響楽団第585回定期演奏会@Kitara2016

【プログラム】
1 ラヴェル 組曲「マ・メール・ロワ」
2 メンデスゾーン ヴァイオリン協奏曲ホ短調
3 ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」(ラヴェル編).

指揮者のマティアス・バーメルト(以下「バーメルト」という。)は2014年1月定期に
登場(残念ながら未聴)し、再演の要望が強かったとのことで、今回2度目の登場と
なったらしい。1曲目からメリハリはつけながらも、総じて淡々と指揮しているように
見える様はまるで「職人の親方」のようで、確信に満ちてオケをドライブしている。

1曲目は子供のためのピアノ連弾曲の管弦楽版なので、おとぎ話的な不思議な音世界が
出現するのだが、バーメルトの手にかかると札響から実に繊細にしてきらびやかな
響きを紡ぎ出していく。そのため大ホールの空間に音が浮遊しているような錯覚に
襲われた。より色彩感の増す3曲目でもバーメルトの指揮ぶりに変化は見られない。
淡々とではあるが、手綱を緩めることなく着実にオケを高みに引き連れていき、
見事なクライマックスを形成するいぶし銀の手腕には感心した。
こういう力み返った音の感じられない、洒脱な音を引き出す指揮者は初めてだった。
また、以前の記事にも書いたように記憶しているのだが、
現在の札響はフランス作品に優れた適性を有するように感じる。

2曲目のイザベル・ファウストは2015-16シーズンの大注目ソリスト。
これだけの大物をよく呼んでくれたと、札響にアッパレをあげたい気分(笑)
とは言え、選曲がロマンティックな曲故、頭の中は疑問符だらけだった。
しかし、曲が始まってみるとソロがオケを制圧する訳でもなく、かといって
ソロがオケの音に埋没する訳でもなく、繊細にして精緻な音色の連続で、
極めて上質な織物でも織り上げていくような気分に襲われた。
こういう模範的でありながら感動させるメンコンは聴いた記憶がない。
聴衆のみならずオケからも盛大な拍手が送られ、アンコールを一曲。

J・S・バッハ 無伴奏パルティータ第2番よりサラバンド

絶品。お目当て的にはこちらだっただけに大満足。

昼公演。空席はチラホラ見られたものの9割以上の客入か。
姉妹都市オーケストラ交流の一環で韓国テジョン・フィルの
ピル・キュン・ポール・キムさんがゲストコンマス。
コンマス横に大平さん、後ろに田島さんと豪華布陣。
併せて、佐藤俊太郎さん、垣内悠希さんが今年4月から指揮者就任と発表される。
これも楽しみな情報です。
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by capricciosam | 2016-01-23 23:46 | 音楽 | Comments(0)