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札幌交響楽団第588回定期演奏会@Kitara2016

【プログラム】

1 プロコフィエフ 交響曲第1番ニ長調「古典」
2 チャイコフスキー ロココの主題による変奏曲(原典版)
3 ラフマニノフ 交響曲第2番ホ短調

ドミトリー・キタエンコ(以下「キタエンコ」という。)は2006年、2013年の定期演奏会に
登場しているが、あいにく聴いていないので今回初めて聴くことになった。

1は小気味よい切れのある音楽にまとめられており、キタエンコさんの手腕の確かさを感じさせる。

2ではルツェルン祝祭管弦楽団のソロチェリストのイェンス=ペーター・マインツが登場。
普段耳にするフィッツェンハーゲン版ではなく、原典版が演奏される。
確かに耳慣れぬ部分はあったが、さほど違和感なく、達者なソロに聴き入っていた。
ブラボーと盛んな拍手に応えアンコールを。

J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲第1番より「サラバンド」

余談だが、ソリストがアンコールをせずに引き上げようとすると、ステージに立っていた
キタエンコさんがジェスチァーで弾くまねをして、気がついて戻ってアンコールとなった。
これには会場から笑いも。

3は滔々と流れる大きなうねりの中に身を任せているかのような思いに捕らわれるのだが、
その豊かな抒情に浸る至福感は例えようがない。

「息の長い旋律が展開され、大きな感情のうねりをもちながら、循環主題の手法で全体の統一が
はかられている。周到で執拗な主題の扱いは彼の真骨頂。」
(以上、会場配布資料より引用)

チラシによれば3はキタエンコさんの強い希望であったらしい。3について札響は過去18回演奏し
うち13回は尾高名誉音楽監督が指揮したとのことだが、札響ではこの曲は尾高さんとともにあった
と言ってもよいのだろう。小生は2005年定期、2010年定期、2015年名曲と3回聴いている。
(録音が残されているとは思うのだが、CDとしては発売されていないのが少々残念なところ。)
きめ細やかにかつしっとりと曲を仕上げた印象の残る尾高さんに比べ、キタエンコさんは各パート
を明瞭にさせ、もっとオーケストラのダイナミクスを積極的に引きだそうとしたような感じがした。
それはオーケストラの自発性を刺激しているのだろうが、クラリネットはじめ各パート首席が
交互にソロをとる第3楽章を圧倒的に聴かせたことが証左になるのではなかろうか。
楽章を追うごとにオケは一体感を増していき、圧倒的なフィナーレにブラボーがあちこちから
飛んだ。

昼公演。空席がやや目立ち、客入は8~9割程度か。
オーボエ新首席関美矢子さんが定期演奏会にデビューしました。
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by capricciosam | 2016-04-09 22:33 | 音楽 | Comments(0)