あかね空@文春文庫

◆ なんとか読んだぞ!めざせ二桁

  年末に、一年を振り返って読書量が減ったことを嘆いてみたものの、
  嘆いたところで本が読める訳じゃなし、
  ましてや読んだ本が増える訳でもないのは当たり前のこと。
  それで、コツコツと取り組んでみた。
  少々、歩みは遅いが今日で3冊読了。
  やれば、やるもんだ、と感心。
  しかし、老眼になって焦点がジャストになりにくく、歯がゆさも少々。
  まあ、これはしかたないか。
  
  そのうちの一冊。
  山本一力著「あかね空」
 
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  江戸の新兵衛長屋に京風のとうふ屋を開いた永吉と
  おふみ一家の二代に渡る商いに苦闘する様子を描いた
  サムライがただの一人も登場しない下町人情物語。
  時代ものはあまり手にしないのだが、これは読みやすく
  どっぷりつかって読んでしまった。いいねぇ、この感じ。
  夫婦愛、親子愛、兄弟愛。
  「愛」という言葉の本来もつ滋味に久しぶりに触れた充実感。
  そして安堵感。
  さすが、直木賞受賞作というところか。
  何年か前の受賞時に、作者がこの物語の舞台となった下町
  に住んでいて、奥さんと二人の子供達とともに発表会場に
  自転車でかけつける様子がドキュメントで放送されていて以来、
  興味があった作品でもあった。
  
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# by capricciosam | 2005-01-30 23:23 | 読書 | Comments(0)

続さらす

■ 庶民とは縁遠い姿勢

  「エビだか、タコだかしらないが(笑)、やめたと思ったら、
  退職金を一億何千万かもらって、おまけに顧問になる。
  どうなってんだろう、と言いたいのが正直な気持ちだ。
  わたしらみたいに一円、一銭(単位)で稼ぐ身には、
  とうていNHKのやっていることはわからない。」
  
  淡々と進んだ今日の会議の最後の方で飛び出した
  議長(と言っても議員さんではない)の発言だった。
  その場にいた者にとっては唐突だったが、実に
  正鵠を射た発言だったのには感心した。
  海老沢会長の辞任は遅きに失した感はあるものの、
  NHKにとっては組織としての襟を正したことを示し、
  受信料不払い増加にストップをかける良いチャンス
  だったのに、ああそれなのに、顧問とは。口あんぐり。
  NHKの組織の論理がいかに国民の皮膚感覚と
  遊離していることか。
  組織としての自浄作用は望めないのか。残念。
  
  
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# by capricciosam | 2005-01-28 21:46 | 時の移ろい | Comments(0)

プチ

■ サプライズ
  
  今日、先日出産したばかりの姪からFAXが届いた。
  お祝いのお礼だったが、いっしょに赤ちゃんの写真が
  ついていた。
  しっかりカメラ目線の彼(男の子)はなかなか
  目鼻立ちが整っていて、イイ感じ。
  姪も母親稼業に追われることになるんだろうけれど、
  ぜひ、このやりがいのある稼業に精を出してもらいたい
  と、心からエールを送る。
  なにしろ、かみさんの実家を初めてたずねた時は
  まだ幼児で、背中でおんぶしたりなんかしてなぁ。
  その彼女がもう母親なんだからなぁ。
  はぁ~、なんか、ためいきしかでてこないなぁ。
  光陰矢の如し、か。
  少年老いやすく学成り難し、か。
  ふぅ~。
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# by capricciosam | 2005-01-24 23:05 | 時の移ろい | Comments(0)

おっと

■ 結構やるもんだ
  
  市民文化祭があり、各サークルの発表が市民会館の
  大ホールのステージで繰り広げられていた。
  老いも若きも結構、ステージ慣れしていて、たいしたもの。
  続々とつめかけるお客で通路に立ち見もでる盛況ぶり。
  
  うちのかみさんもステージに立ち、練習の成果を
  発表していた。それを応援がてらビデオ撮り。
  でも、子供たちが小さい頃のHi8だから、今は当たり前の
  液晶画面がついておらず、小さいファインダーから
  のぞかなけりゃいけない。
  わずかな時間なんだけれど、これが結構疲れる。
  おまけに撮影中に前を横切る人、人、人。
  空席少ないから、仕方がないのかなぁ、とも思いながらも、
  少しは姿勢を低くするような配慮をしてもらいたいんだよね。
  
  しかし、嬉々としてシニア世代がやっているのをみると、
  老人パワーも侮れないものだ、と思う。

  
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# by capricciosam | 2005-01-23 21:41 | 時の移ろい | Comments(0)

彼の目は

■ 見開かれ、決して笑っていなかった

   「みいってしまった」にあてる字はどれだろうか。
   「見入ってしまった」か、「魅入ってしまった」か。
   
   入浴前にぼんやりTVをながめていたら、白髪まじりのヒゲを
   はやした険しい顔をした男がなにか講演をしていた。
   なんだろう?
   最初は胡散臭いオヤジが何いってんの、てな感じしか
   抱かなかったが、ものの一分もたたないちに
   真剣にみている自分がいた。
   
   「夜回り先生」 彼はそう呼ばれていた。
   夜間高校の教師をつとめながら、夜の盛り場に居場所を
   求めるティーンエージャーを救おうと孤軍奮闘してきた
   活動を描いていた。
   彼の活動は想像を絶するくらいの「薬物」汚染との戦い。
   正直、自分でも十代の若者がこんなにも汚染されているとは、
   想像もできなかった。
   番組の最後の方で彼が涙を頬に伝わらせながら話していた
   薬物により死に至った少女のエピソードは悲惨すぎた。
   わずか15歳で薬物のために大脳皮質が溶けて80歳相当の
   脳になってしまい、性的感染症で死に至った。 
   画面の学生らしき聴衆も彼の話に涙を流していた。
   私も胸ぐらを捕まれてぐらぐら大きく揺さぶられたようだった。
   しかし、彼の目は見開かれていた。
   現実に涙しながらも、その現実を直視していた。
   
   夜の世界で僕は何万人かの彼らを支えるけれど、親は
   どうか彼らをその夜の世界に送らないようにしてもらいたい、
   という彼の言葉はとてつもない重みを持っていた。
   
   彼はリンパ腫に犯されていて教職を辞した。
   
   

  
   
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# by capricciosam | 2005-01-22 00:24 | 時の移ろい | Comments(0)

シンプルな

■ 機能でも十分

  携帯電話を初めて買った時に、ついてきたマニュアル
  の厚さに思わずギョッとしたものだ。
  「これを読みこなさないと使いこなせないのか~」
  でも、よくしたものでダイジェスト版のマニュアルも
  ついていて、この内容でも日常生活には不自由しない。
  そのうち、使わない機能も多くなってきて、結局、
  電話とメールぐらいか、というくらい使う機能が限られてくる。
  機能はあっさりでも必要十分な場合もおおいにある訳だ。
  これはTVのリモコンでも同じだと思う。

  ユビキタス社会を目指す流れの中では多機能化は一方での
  要請なのだろうが、他方でシンプルな機能に絞った商品の
  需要も潜在的に大きいのではないか、と思ってしまう。
  多機能を使いこなすことが、我が身を振り返っても、
  加齢とともに段々しんどくなってくる。
  となれば、シンプルなものに流れがちになるのは当然か。
  しかし、IT関連では案外そういう商品は少ないようだ。
  高齢化社会の商品づくりで案外見落とされているのが
  この「シンプルな機能」ではないのか。
  高齢化社会に突入した我が国では、たとえ高齢者と言えども、
  ITに無縁な生活ではいられない。であれば、高齢者を意識した
  商品作りにもっと目を向けられても良いのではないか。
    
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# by capricciosam | 2005-01-20 00:01 | 時の移ろい | Comments(0)

二人のシーズン

■ 何十年前なのかな

  TVからなつかしいポップスが聞こえてきた。
  ビートに吐息がからむ妖しい雰囲気。
  メロディ主体の当時でもこの曲は異色だった。
  妙に大人っぽさを感じ、まだ多感な年頃にさしかかった
  身としては、おおっぴらに聴くには少々気恥ずかしい
  思いがあったことを思い出す。
  
  でも、どうして今頃?
  画面に視線を移して、それが日産自動車のTIDAという
  新型車のCMに使われていることがわかった。
  大人の上質感を訴えたいようだが、いいものは時代を
  超えてよみがえる、ということか。
    
  まあ、メロディもなくリズムを強調した上に強引に歌詞を
  のせた歌が、あとうん十年もたってから、どれくらい利用
  されるのか、なつメロ世代としては少々疑問なのだが、
  そのときはまた感性が大きく変化しているのかな。
  でも、想像したくないな、
  やっぱりメロディがないとなぁ。
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# by capricciosam | 2005-01-18 00:23 | 音楽 | Comments(0)

100分の1

■ では、安いのか、それとも高いのか!?

   「世紀の発明」と言われる青色LEDの発明対価が6億円で
   和解が成立した。総額8.4億円とか。
   一審の東京地裁判決の600億円と認めた発明対価から比べた
   らチョー低額となった背景は何か。
   高裁の判決を選択しても、さらに低額の2億円程度しか期待
   できないことから、中村教授も渋々決断せざるを得なかった
   らしい。
   もちろん、一審の判断が妥当か、どうかは当然賛否が分かれる
   ところなんだけど、組織に属する者の発明について、これまで
   不当に処遇されてきた対価に一石を投じ、大きな風穴をあけた
   ことは議論の余地がないところだ。
   しかし、気になるのは中村教授の発言だ。
   「講演等を通じて理系を目指す人には実力が収入に反映される
   米国に来るよう勧めたい」
   インパクある事件のインパクトある人の発言だけに、技術立国を
   標榜するわが国にボディーブローのように効かなければいいが。
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# by capricciosam | 2005-01-11 23:27 | 時の移ろい | Comments(0)