「名所絵から風景画へ」@宮内庁三の丸尚蔵館2017

なんとなく存在は知っていたが、強烈に意識したのは昨年鑑賞した「若冲展」だった。
展示のメインとなった「動植彩絵」を所蔵するのが三の丸尚蔵館だった。

「三の丸尚蔵館は,皇室に代々受け継がれた絵画・書・工芸品などの美術品類が
平成元年6月,国に寄贈されたのを機に,これら美術品を環境の整った施設で
大切に保存・管理するとともに,調査・研究を行い,併せて一般にも展示公開する
ことを目的として,平成4年9月に皇居東御苑内に建設され,翌年11月3日に開館
しました。」(宮内庁HPより引用)

公開する作品は宮内庁のHPに掲載されるので、これを参考にでかけるのが最も効率的
だろう。今回、残念ながらお目当ての若冲作品はなかったが、作品そのものより
保存状態の良好さが印象に残った。皇居大手門から入ってすぐに位置し、
一階のワンフロアーに展示されているだけなので鑑賞時間は短時間で済む。
東京駅にも近く、すき間時間で立ち寄るには都合が良かった。
しかし、皇居観光のついでに訪れていると思われる方も多くみられるので、
少々騒々しいのはやむを得ないか。

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# by capricciosam | 2017-06-15 22:25 | 展覧会 | Comments(0)

「HANGA JUNGLE」展@町田市立国際版画美術館2017

「横尾忠則は1960年代にアンダーグラウンド演劇のポスターをエロスと妖しさが
ただよう総天然色のデザインで制作して以来、グラフィズムによって時代の流行を
つくりだし、日本文化をリードするデザイナーとして注目を浴びました。
それ以後「時の人」としてさまざまなメディアに取り上げられますが、
その一方でHANGAの制作にも積極的に取り組んでいきます。
1982年に「画家宣言」を発した後もペインティングと併行して、版画の枠を超えた
作品を制作し続けています。本展覧会のキーワードは「HANGA」と「JUNGLE」。
世界的に通用する「HANGA」という英単語の使用には、伝統的イメージが付随する
「版画」とは違う、「超版画」であるという意味を含ませました。
また「JUNGLE」は、横尾の表現の多様性とジャングルのイメージを重ね合わせた
キーワードです。直感と衝動によって森羅万象を描いた作品群は、生物の共生によって
多様で複雑な生態系を形成する、原始のジャングルを想起させるでしょう。
本展はこれら2つのキーワードに沿って、横尾忠則のHANGA群をJUNGLEのイメージで
壁面を埋め尽くすように展示、HANGAの群生による驚異の表現世界を出現させることを
目指しています。その空間からは、思考や論理を重視したモダニズムに抗う横尾の
創作姿勢の今日的な意義や、現代版画の未来を予見することさえできることでしょう。」
(町田市立国際版画美術館HPより引用)

<書きかけです>



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# by capricciosam | 2017-06-14 23:48 | 展覧会 | Comments(0)

小曾根真&ゲイリー・バートン@神奈川県立音楽堂2017

「こんばんわ」

定刻になり開演を待つ客席に突如最後方から少し外国語訛りの大きな声。
振り返ると、ステージに向かって右側通路にゲイリー・バートン、
左側側通路に小曽根さんがともにゆっくりとした足取りでステージに向かって
下りてくるのが見えた。こりゃ、いきな演出だね。
お二人がマイクを持って挨拶。
以降小曽根さんがMCを努めてコンサートが進んでいきます。


終演後公開されていたセットリスト。

1 Bud Powell/Chick Corea
2 Why'd you do it?/John Scofield
3 Eiderdown/Steve Swallow
4 Remembering Tano/Gary Burton
5 Time Thread(for Bill Evans)/Makoto Ozone
6 Opus half?Benny Goodman
<休憩>
7 Le Tombeau de Couperin/Maurice Ravel
8 Sonata K.20/Domnico Scarlatti
9 Brasilia/Chick Corea
10 O Grande Amor/A.C.Jobin
11 In your Quiet Place/Keith Jarett
12 Times Like These/Makoto Ozone
e Bags Groove/Milt Jackson


2~ゲイリー・バートン・カルテットのメンバーの作品
3~同上、ベーシストの作品

5~小曽根さんはオスカー・ピーターソンにあこがれて、とにかく速く弾きたかった。
ある時パーティーの演奏に代役で出演したら、速く弾くわけにいかないので
ゆっくりと弾いていたら、後ろに立ってじっと見ている人がいたんですね。
それがゲイリーだった。そして一言。
「なんだ、弾けるじゃないか」(笑)
ゲイリーは次々にこれを演奏してみろと言ってきたが、難しいんですね。
特に衝撃を受けたのがビル・エヴァンス。
どうしても弾けなくて、30年経ってようやく書けた作品です

6~小曽根さんが父親から教えてもらい、それをゲイリーに伝えた作品
8~スカルラッティはソナタを50番も書いたそうですが、その20番目
10~9はブラジリアという割にはブラジルらしくないので、ブラジルの作品を

11~昔ゲイリーはコンサートではソロを一曲演奏していたんですが、最近はやってない。
僕もみたことがないんです、そこでゲイリーのソロを。
小曽根さんは最前列に腰を下ろして聴いていました。

12~ゲイリーに2曲作ってくれと言われたが、自宅にピアノがなかったので
なかなか作れないでいた。あるときピアノのあるゲイリーの自宅に呼ばれて
「買い物に出かけてくる、帰るまで2時間かかる、それまでに2曲作っておいてくれ」
と言われた。お見通しだったんですね、その時の一曲です。

アンコール前には最前列の人たちと一人一人握手!
e~ゲイリーはミルト・ジャクソンと二人でヨーロッパツアーをしたんですね。
という訳で最後にミルト・ジャクソンの曲を

MCは小曽根さんが努め、客席に話した内容をゲイリーに通訳するスタイルでした。
時々はゲイリーもマイクを持って話すこともあったのですが、ゲイリーの話の途中や
話を終えた途端に反応する客席に少々驚く。
つまり会話程度なら大丈夫のお客が多かったということなんだろうが、
これはジャズだから?それとも横浜だから?

アンコールを終えると会場総立ちでしたが、気分良く楽しめましたね。
会場は1000人規模の歴史ある建物でしたが、よく手入れされているようで快適でした。
会場へは桜木町駅から歩いたのですが、紅葉坂は急坂でしたね。

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# by capricciosam | 2017-06-13 23:54 | 音楽 | Comments(0)

「リアルのゆくえ」展@平塚市立美術館2017

「江戸時代から徐々に招来された西洋画は、その科学的な写実技法が伝統的な
日本の絵画と大きく異なり、当時の人々に衝撃を与えました。高橋由一は
西洋の石版画と邂逅し、その迫真の描写に感動して洋画家を志しました。
彼にとって写実とは、自然や身近なものなど外界に対する清新な感動を伝える
手立てとして機能しました。さらに大正期、岸田劉生は北方ルネサンスの巨匠
たちの「クラシックの美」をめざし卓抜した描写力で写実を極めました。
それは現実を超え出る写実であり「内なる美」の表出として高く評価されています。
劉生および彼の率いる草土社は同時代の青年画家たちに大きな影響をもたらしました。
ここにおいて写実は外界の描写のみならず内面を表出する手段として機能しました。
由一と劉生の事物に対するアプローチは異なりますが、両者とも偽りのない心情を
示すため細部まで写実的に再現する必要があったことに変わりはありません。
その後、写実絵画は時代の変遷とともに、様々な役割を担いました。
また、写実という概念そのものも時代の思潮により変化をきたしました。
それは西洋由来の写実をいかに消化し己のものにするかという意識の表れ
かもしれません。今また細密描写による写実が注目されています。
本展は、移入され150 年を経た写実がどのように変化しまた変化しなかったのか、
日本独自の写実とは何かを作品により検証し、明治から現代までの絵画における
写実のゆくえを追うものです。」(平塚市美術館HPより引用)


数年前に写実を追求する野田弘志さん(以下「野田さん」という。)の存在を知り、
さらに野田さんが中心になって実施されている「存在の美学」展を鑑賞したことで、
改めて写実主義に興味を抱いていた。
「存在の美学」展で現代作家の作品に触れると、その描写力に驚嘆するばかりなのだが、
その一方で写実主義がどのような変遷を経てきたのか、どういう位置づけにあるのか
という次なる興味も湧いていた。

日本における写実の黎明期から現代に至る歴史を俯瞰できる本展が開催されている
ことを知り、会期末ぎりぎりのタイミングだったが、鑑賞できたことは幸いだった。


会場に入ると、すぐに高橋由一「鮭」と磯江毅「鮭-高橋由一へのオマージュ」が
並べられて展示されていた。磯江の作品は3年前の「存在の美学」展でも鑑賞していた
ものだが、実はその時のトークショーで野田さんが高橋由一「鮭」を指して、
全然リアリズムを感じない、(写実を意識したというよりも)たまたま
うまく描けたんだろう、というような指摘をしていた。
写実への心構えや技法が現代の写実主義作家との間には違いがあるという点を指摘した
かったのではないかと推測したのだが、高橋の作品はデティールの追求が甘く、
現代の眼では写実とはとらえにくい側面は確かにあるなと改めて思った。
一方、磯江の作品は鮭の表現がより仔細になり、鮭を古びた板に縛り付けている紐や
そののほつれがより緊張感とリアルさを増幅させて、鑑賞者の絵への感情移入を誘発する。


しかし、同様の題材を用いた作品の並列展示は、単に写実としての優劣をつけるという
ことではなく、黎明期から現代に至る日本における写実の発展を瞬時に理解させよう
という意図なのだろう。
鑑賞者の心に迫る仕掛けだったと思うし、案外、本展の肝だったようにも思う。

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「リアルのゆくえ」展の巡回予定
足利市美術館 6/17~7/30 
碧南市藤井達吉現代美術館 8/8~9/18 
姫路市立美術館 9/23~11/5 


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# by capricciosam | 2017-06-12 23:21 | 展覧会 | Comments(0)

月岡芳年展@札幌芸術の森美術館2017

「幕末を越え、明治の新風を浴びながら、師・国芳譲りの豪快な歴史画、
物語絵、武者絵を得意とした。同じ場面を描いても、国芳は物語の筋を説き、
芳年は登場人物の心の内に迫る。本展は、動乱の時代に惑わされることなく、
しかし、過ぎるほどに自身をみつめて精神病を患ったという、そんな自己の表現を
真摯に追求した絵師、芳年(1839、江戸?1892、東京)を紹介する展覧会である。
質、量ともに世界屈指を誇る西井正氣の芳年コレクションから版木など約150点を
選りすぐり、最後の浮世絵師として、また近代絵画の先駆者として芳年の画業を
振り返る。」(芸術の森美術館HPより引用)

本展を鑑賞しようと思ったのは月岡芳年が歌川国芳の弟子であるということだった。
2年前に鑑賞した歌川国芳は自分の浮世絵に対する見方を変えた衝撃的なものだったが、
その弟子が活躍する頃には江戸から明治に移行したことで、弟子は最後の浮世絵師と
ならざるを得なかったという運命にも興味を惹かれた。

激動する時代に身を置く中で画業を追求した結果として見れば、芳年の境遇には
一抹の同情さえ浮かぶのだが、例えば「残酷絵」は流血も生々しく描いているだけに、
正視し難いものもあるが、師匠譲りの精緻な描写力が力感のある作品にかえている。


西井氏が解説していたが、「残酷絵」は道外で展示すると内容が内容だけに作品のうち
数点しか展示されてこなかったが、今回は落合芳幾との作品と併せ「英名二十八衆句」
全作品が展示されていた。これは北海道のあまりこだわらない気風のせいかもしれないが、
札幌芸術の森美術館の判断には敬意を表したい。

<蛇足>

西井氏曰く。版画は初刷りが高い評価を得るものだが、さらに「ふちの有無」、
「折れの有無」、「汚れの有無」、「虫食いの有無」について評価されて、
折れ、汚れ、虫食いが有る程評価は下がるということだった。
折れは、当時版画をたたんで懐等にしまって運んだことによるためだという。

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# by capricciosam | 2017-06-03 23:47 | 展覧会 | Comments(0)

札幌交響楽団第599回定期演奏会@Kitara2017

【プログラム】

1 シューマン ミサ・サクラ ハ短調
2 マーラー アダージェット~交響曲第5番より
3 マーラー 夕映えのなかで~無伴奏合唱のための
4 ドビュッシー 海~3つの交響的素描

シューマンの宗教曲では「レクイエム」は聴いていたが、1は初めて。
というよりもシューマンの宗教曲自体があまりなじみがない。
札響も今回が初演となる。

「シューマンは早くからルネッサンス時代やバロック時代の宗教音楽に興味を持ち
研究を重ねていたが、そうした伝統を踏まえながら、シューマン独特のロマン的な
和声をふんだんに駆使しているのが大きな特徴と言えるだろう。」
(公演パンフから引用)

この作品は全6楽章からなる約45分の大曲だが、確かに親しみやすいと感じた。
それ以上に、今回初来日したラトヴィア放送合唱団(以下「LRC」という。)の
ハーモニーの高さが第1曲「キリエ」から横溢しており、ついに飽きることなく
聞きとおすことができたのは彼らの比重が高かったと言っても過言ではないだろう。

「合唱王国ラトヴィアのトップ合唱団が初来日。ラトヴィア人にとって合唱は身近
かつ大きな存在だ。1873年から5年に1度開かれている国家行事「歌と踊りの祭典」は
1990年の東欧革命でも大きな役割を果たし、バルト三国の同様の行事のひとつとして
ユネスコ無形文化遺産に登録された。言ってみれば日本の「和食」にあたるのが
「合唱」というお国柄。当然水準は高い。その頂点が1940年創設の
「ラトヴィア放送合唱団」だ。男女12人ずつ24人からなるプロ室内合唱団で、
高度なハーモニーの純正さを保ったうえで、ときに大胆にその魂を歌い上げるような
スタイルは感動的。日本の多くの合唱ファンにも熱狂的に受け入れられるはずだ。」
(月刊「ぶらあぼ」より引用)

盛大な拍手にホリガーさんが楽譜を両手で高く掲げるのが印象的。
さらに、鳴りやまない拍手を中断してホリガーさんが英語で挨拶。
聞き取れた中では「first audience」「in Japan」とあったことから、
今回のLRC初来日での初めての聴衆となったらしい。なんと名誉なことよ。


この一曲だけでも足を運んだ価値があったというものだが、
驚きはこれだけにとどまらなかった。

2で札響とLRCが一緒にステージに登場し、LRCは着席。
まず、マーラー交響曲第5番の有名な「アダージェット」が単独で札響の弦楽パートと
ハープだけで演奏される。これだけでも十分なのだが、曲の終盤でLRCが立ち上がり、
スタンバイする。曲を終えてもホリガーさんは腕を下ろさず、引き続きホリガーさんの
指揮でLRCが3を無伴奏で歌いだす。
クリュトゥス・ゴットヴァルトが16声の合唱曲にアレンジした「夕映えのなかで」だ。
ちょうど、前回来演した時のシューベルトの「アンダンテ」と「未完成」をひとつの
作品として聴かせてくれたのと同じ趣と言ってよいだろう。


驚くべきことに、まるで楽器が鳴っているようだ。
一体どこで息継ぎしているの? 本当に発声しているの?
とても人の声とは思えぬ高度に洗練されたハーモニーが大ホールを満たし、圧倒。
鳥肌が立った。安易に使うべきではないと思うが「完璧」という言葉しか見つからない。
前代未聞の場に立ち会えた幸福感が襲ってくる。
本公演の白眉。というか、生涯に渡って忘れられないもののひとつだろう。

ブラボーが飛び、鳴りやまない盛大な拍手が続き、ついにLRCが再び登壇する事態に。
アンコールはなかったが、機会があるなら、ぜひもう一度聞きたいものだ。

4では指揮者ホリガーが絶好調。
色彩豊かなこの作品の真価に初めて触れた味わいが残った。札響も健闘。
改めてホリガーさんの才人ぶりに舌を巻く。

夜公演。7~8割の入りか。空席が実にもったいなかった。
録音はされていたが、放送用か。

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# by capricciosam | 2017-05-19 23:56 | 音楽 | Comments(0)

札幌交響楽団第598回定期演奏会@Kitara2017

【プログラム】

1 コルンゴルト ヴァイオリン協奏曲
e ラヴィ・シャンカール作曲 「ラーガー・ピールー」にもとづく即興演奏
2 ホルスト 組曲「惑星」


近年評価の高まっているコルンゴルトだが、1は札響も20年以上ぶりらしい。
ハイフェッツ盤で予習していたが、作品自体が良いとこどりの寄せ集めのような感じで、
ソリストの技巧の高さを聴くような印象が強い作品だなと感じていた。
実際、ソリストのダニエル・ホープも高い技巧で圧倒していた。
拍手に応えたアンコールも何やら珍しい作品だな、と思ったら即興演奏とはね。
確かに「インプロビゼーション」とは聞きとれたけど。


2の「惑星」を生演奏で全曲を聴くのは今回が初めてだった。
札響も20年ぶり4回目とのことだから、今回は希少な機会だった訳だが、
編成も大きく、女声コーラスも必要となればやむを得ないか。


広上さんは第1曲「火星」から札響を鳴らす、鳴らす。
曲が進むにつれ、緩急強弱自在にオケをあやつり、メリハリのある演奏で
楽しくなり自然に顔がほころんでいた。

本作品は作曲当時知られていた地球以外の7つの惑星に標題をつけた組曲だが、
実を言うとCDでは「火星」から順に聴いても聴きどころの第4曲「木星」が
終わるとそれ程注目せずに聞き流すことが多かった。
しかし、今回は意外にも第5曲「土星」、第6曲「天王星」、第7曲「海王星」が
俄然興味深かった。土星の沈鬱な音の移ろい、「魔術師」と副題のついた天王星の
変化自在ぶり。中でも打楽器(首席奏者、副首席奏者ともにブラボー!)が光る。
海王星での札響合唱団女声コーラスの健闘。
やはりこれはライブの力だと思う。これだから生演奏は止められない。
終演後会場からも惜しみない拍手が送られていた。


盛大な拍手に応えて広上さんが、概ね次のような挨拶を最後にされました。

「アンコール曲はありません(笑)。札響とのつきあいは20年以上になります。
今回客演指揮者のお話をいただいた時、単なる客演ではなく友情をつけたのは
札響の活動が広く札幌に、北海道に広まっていくお手伝いをしたいという気持ちを
表したくてつけてもらいました。ここ数年札響を振っていて、世界に通用するだけの力を
つけてきていると感じています。これからも、札響をよろしくお願いいたします(拍手)。」


「友情客演指揮者」を初めて聴いた時は「?」と思いましたが、この挨拶で疑問も氷解。
広上さんには今後もぜひ継続して登場してもらいたいものです。


夜公演。8~9割の入りか。
録音していたが、放送用か。

<蛇足>
余談だが、1でソリストも引っ込み休憩に入る時に、札響のお二人のコンマスが
立ち上がって彼の持ち込んだタブレット型楽譜の画面をのぞき込んでいた。
理由はわからないが、これだけタブレットが普及してくると、
紙の楽譜が当たり前じゃない時代が迫っているんでしょうかね?

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# by capricciosam | 2017-05-13 11:27 | 音楽 | Comments(0)

「バベルの塔」展プレ・コンサートvol.2@東京都美術館

帰りの飛行機まで時間があったので、当日券で聴いてきました。
「東京・春・音楽祭2017」の演奏会のひとつで、東京都美術館で開催される
「バベルの塔」展にちなみ、作者ブリューゲルが生きていた時代の音楽を
演奏するというものです。
出演は、永田平八(リュート)、吉澤実(リコーダー)のお二人です。
リュートとリコーダーというシンプルな構成だけに、響きや音楽自体は素朴な
ものでした。アンコールには「さくら」を。
東京の桜も満開が過ぎていましたが、まだまだ見頃十分でしたね。
MCを務めた吉澤さんのお話が楽しく約1時間の間、笑いがしょっちゅう会場で
起こっていました。肩の凝らない楽しいひとときでした。

13年目を迎えた「東京・春・音楽祭」ですが、機会があれば一度じっくり聴いて
みたいものです。

【プログラム】

1 ジョスカン・デ・プレ 千々の悲しみ
2 ジョスカン・デ・プレ コオロギは良い歌い手
3 ジョスカン・デ・プレ スカラメッラは戦いに行く
4 ジョスカン・デ・プレ(ナルバエス編) 千々の悲しみ(皇帝の歌)
5 作者不詳  グリーン・スリーブス    



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# by capricciosam | 2017-05-12 23:15 | 音楽 | Comments(0)