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元祖・湘南サウンド!!@北海道厚生年金会館2006

今夜は若かりし頃、というか二人の幼き頃を求めてカミサンとデートです。
幼き頃というのは、当時は私たちよりもっと上の年代が夢中になっていた、
という程の意味です。

今日はなんとか仕事をがんばってやりくりし、早退できました。ホッ。

会場の満席の客層はどうみてもシニア世代中心、というよりシルバー世代も。
女性は染めていたり、化粧されているせいかやや年齢不詳気味なのですが、
男性は同性のせいか「老人」気味の人がやや目に付く。
特に座っている席から前を見ると男性の後頭部が薄い方がチラホラ。
そうですよね、客層的にはこれで良い筈です。

加山雄三さんはトークで「あと5ヶ月で70歳です」と正直におっしゃっていました。
ザ・ワイルド・ワンズの皆さんも平均年齢は60歳とのことです。
はっきり言って「ジジイ」になった皆さんのコンサートだったのですが、
加山さんの声量は十分で若々しい響き、ザ・ワイルド・ワンズの皆さんもお元気。
「もう一体いくつなんだ」という「老人パワー」に圧倒されまくりでした。
しかし、陽性のエネルギーというのでしょうか、加山さんはオーラありますね。
年齢を感じさせない、やはり「永遠の若大将」です。
もうお二人の孫がいらっしゃるということで、ご自分のことを「ジジ大将」と言って
会場では受けていました(^^)

もう一曲目の「お嫁においで」から有名曲、ヒット曲のオン・パレード。
前半と後半を加山さんが中心となり、中盤はザ・ワイルド・ワンズのみ、
という構成でした。
ザ・ワイルド・ワンズのGS当時のヒット曲は「青空のある限り」「愛するアニタ」
そして、永遠のスタンダード「思い出の渚」。
他はトークと他のGSやニューミュージックのメドレーで、少々遠慮がち。
もっとGS当時のヒット曲を期待していたので、この点は少々残念でした。
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加山さんは昨年芸能生活45周年で全国でコンサートを開いたそうです。
中にはオールリクエストもやられて、ベスト20を選んで20位から
順番に1位に向かって歌う、というコンサートもやられたそうです。
1位になった曲はなんだと思いますか?
そうです、あの曲です。あの曲。
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
正解は「旅人よ」です。当たりましたか。
あの曲のバックコーラスは、なんとザ・ワイルド・ワンズだったんですね。
続く「サライ」とこの曲は会場との大合唱タイムです。
もう、「旅人よ」は大好きなので、大きな声で歌いましたね。
気持ちよかった!

それから自作された曲が現在482曲あり、「K」をつけて整理したのだそうです。
「K」はケッヘルではなく、「弾厚作」「加山雄三」の「K」だとおっしゃっていましたが、
14歳で作られたK1の「夜空の星」はエレキを弾いて熱唱。
アンコールは「君といつまでも」
もう、たまりませんねぇ。
あっ、という間の2時間でした。
(厚生年金会館は久しぶりでしたが、イスは相変わらずなのでお尻が痛い)

コンサートが終わっても、カミサンと何故かニコニコしがち。
お互い心のうちは、十分潤いで満たされた、ということなんでしょうね。
シニア間近世代には懐かしさとともに楽しいひとときでした。
「あ~ぁ、よかった!」
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by capricciosam | 2006-11-14 23:57 | 音楽 | Comments(4)

999人の第九・2006年@Kitara

昨日帰宅してから更新しようと思って書きかけたのですが、
本番終了後も買い物したり絵をみたりしていたので、
疲れがでたのかPCに向かっていられず、更新途中でダウンでした。

日曜日は所属する「999人の第九の会」の演奏会でした。
昨年はアクシデントで本番2日前の指揮者練習まで参加した
ところで断念せざるを得なかったのですが、今年は本番を無事終えて、
今現在でも心地よい疲労を感じつつ、余韻を楽しんでいます。

この週末は金曜日の指揮者による練習、土曜日のオケとのリハーサル、
そして日曜日の本番と、次第に緊張感が高まる日々を過ごしていました。

今回の指揮者の高関さん(札響正指揮者)はベーレンライター版の使用、
ヴァイオリンの対向配置、分析的な読み等、「こだわり」を感じさせる方でした。
この対向配置も合唱団席で聴いていると、普段埋もれがちな
第二ヴァイオリンの響きがはっきり聞こえたりして、なかなか興味深い
ものがありました。
それから指導に当たっては、テンポのズレや合唱の出の遅れに関しては
決して妥協されずに、何度も丁寧に指導していただいたことには
頭がさがりました。そのメリハリをつけた指導ぶりは、我々素人にも
わかりやすいもので、大変充実した指導をしていただいたと思っています。
「私は親切な指揮者ではありませんよ」
と、練習の時は笑っておっしゃっていましたが、いえいえどうして、
本番ではすべて暗譜で通す中で、我々合唱団にはとてもメリハリ
のついた指揮でリードしていただき、暖かい人柄を感じました。
音楽自体にはこだわりをもって追求されているようですが、
オケから導き出す響きやその人柄にはとても親しみを覚えました。
実はこれまで高関&札響のコンビで演奏を聴いたことがなかった
のですが、ぜひ客席で聴いてみたくなりました。

ところで、当日の自分の出来としては十分声を出すことができて、
まあまあ練習の成果は出せたのかな、という気もするのですが、
ステージ横の席で聴いていたカミサンに「どうだった?」と感想を訊くと、
合唱は不揃いなところもあった、と辛口の評価をもらっちゃいました。トホ。
(そういえば、いよいよ会場に向かうという時に、普段合唱を指導して
いただいているK先生に
「この合唱団の悪い点はすぐ忘れてしまうことです。」
「これまでの指導を受けた点を思い出して歌ってくださいね。」
と、言われましたが、まったくそのとおりな部分がでたのでしょうね)
でも、合唱のメリハリはこれまでで一番かな、と自画自賛(^^)

さて、出番も無事終り、これからは「鑑賞の秋」を楽しみたいところです。
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<追記>
当日会場でお聴きになっていたsgr813さんが終演直後の写真を
撮られていました。許可を得て掲載させていただきます。
sgr813さん、ありがとうございます。
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by capricciosam | 2006-10-29 23:55 | 音楽 | Comments(4)

押尾コータロー コンサート06@滝川市文化センター

開演時間を1、2分過ぎたところでステージに現れると、
軽いチューニングののちバリバリ弾き始めました。
このオープニングから彼の超絶テクニックが展開されていくのですが、
我が耳を疑うこと夥しい。(以下、閉演まで続きます)

アコースティックギターといってもPA付きですから、音量は十分。
よく見ると、ピックを持たずに10本の指をフル活用していますが、
爪弾くだけではなく、ボディを打楽器のように使うことも。
とにかく、ギターにできることはなんでもやらせている感じ。
それでも
「ギター一本でこれだけ多彩な音ってだせるのか!?」
と思わずにはいられません。
間違いなくバックバンドはなし。ステージには彼ただ一人です。

「いや~、すごい。凄すぎる」

CDも所有していないため、彼のオリジナル曲のタイトルはわかりませんが、
2曲目「コンドルは飛んでゆく」、3曲目「第三の男」
その他「ウルトラマンメドレー」(傑作!)「見上げてごらん夜の星を」
「戦場のメリークリスマス」や「ボレロ」といった有名曲も。
会場も手拍子から、ついには総立ちです。
(私も年甲斐もなくやってました、いいですねぇ、このノリ)

中でも好例らしい「ひとりメンバー紹介」は傑作でした。
「ベース、押尾コータロー」
「エレキギター、押尾コータロー」
(この時「スモーク・オン・ザ・ウォーター」を弾いてくれました、懐かし~!)
「津軽三味線、押尾コータロー」etc

ギターは曲によって頻繁に変えていましたが、MCとアンコール前の着替え
以外は休憩なし。事実上、ノンストップで2時間出ずっぱり。
「すごい体力だなぁ、一体、ど~なっているんだぁ~」
実にサプライズにして、楽しいひと時でした。
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◆押尾コータローさんの公式サイトのダイアリーで道内ツアーの様子が。
<追記>
MBSの「ナニワ音楽ショウ」の「まかせんかい!アレンジャー!!」で演奏がきけます。
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by capricciosam | 2006-09-09 00:38 | 音楽 | Comments(4)

聴く前に食べる

昨日日帰りでちょいと遠出をしてきました。
国道12号線を北上して、最初に寄ったところがココ
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数年前に立ち寄った時は、店内限定のシュークリームを実演販売
していたのですが、どうやらもうやっていないようです。
とてもおいしかったので食べたかったのですが、残念!
ショーケース内のお菓子の種類も心なしか少なくなったような…。
でも、相変わらず混んでましたね。

目的地の街に到着して、まずは腹ごしらえ。
この街の名物は「ジンギスカン」。
なかでもジンギスカンといえば有名なこのお店へ。
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ラム、ロース、特上。
どれもおいしくいただきました(^^)v
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さて、お腹も満たされて本日のお目当ての場所へ。
場所は「文化センター」です
(看板にある「音楽公民館」は初めて目にしました。どんなものなんでしょうか?)
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さて、いよいよ場内へ。
開演前の場内です。果たしてどんなコンサートが始まるのでしょうか?
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つづく
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by capricciosam | 2006-09-08 07:06 | 音楽 | Comments(2)

ゲルギエフ&PMFオーケストラ@PMF2006

「 毎年異なったメンバーで、しかも短期間に音作りをしていかねば
 ならない、というハンディを背負いながら、その時時の指揮者の下、
醸し出す音に酔いしれることができたなら、これはこれで十分なる
醍醐味を味わえた、と言わねばならないだろう。」

実は、これは一年前にPMFオーケストラ(「PMFオケ」と略します)を
聴いたあとに書いた感想の一部です。今夜の演奏会を終えても、
PMFオケはやはりこれにつきるなぁ、という思いです。
一定の技術がある若者がプロフェッショナルの薫陶を得て、
ひとつのオーケストラとしてどのような響きを形成していくのかは、
まるで「酒の仕込み」のようだなぁと思います。
3人の異なる指揮者によるPMFオケ演奏会は、ちょうど熟成の過程を
味わうようなものなのでしょう。
そして、今夜、ついに仕上がった今年の新酒が味わえるというものです。
さて、新酒の出来や如何。

一曲目はモーツァルト/ファゴット協奏曲。
「えっ、ゲルギエフとモーツァルト」
ミスマッチを心配しましたが、さすがゲルギエフです。
編成を小さくしたPMFオケを無難にコントロールしていました。
それでも、オケの響きはやはり若々しく、ゲルギエフが
押さえ気味にしても、いきおいのよさが自然に露出してきます。
ソリストのD・マツカワは過去にPMF生として3年連続出場している
ようなのですが、残念ながら未聴。D・マツカワは、ファゴツト特有の
のどかな音色が曲の明るい雰囲気とおもしろい効果を発揮している
この曲を確かな技巧で表現していました。

二曲目はストラヴィンスキー/ペトルーシュカ(1947年版)。
公演パンフにはゲルギエフが「純ロシア的に、原色的効果を発揮
させて表現するのが自分の考えだ」と発言したことが紹介されています。
でも、実際聴いてみても、それほど原色的効果がある、というような
感じはしませんでした。やはり手勢のオケではないからなのでしょうか。
しかし、それを抜きにしても今夜の出来としては、管弦のバランスも良く、
この曲が一番完成度が高かったように思いました。
特に、ゲルギエフが演奏終了後直ちに起立させていた首席トランペット
の活躍は光っていました。何年か前の南米出身のホルン奏者の活躍
と重なりました。

休憩後の三曲目はチャイコフスキー交響曲第五番。
この曲では指揮者の譜面台を撤去してまさしく「完全暗譜」です。
さすが、「自家薬籠中の一曲」なだけあって、ゲルギエフは指揮する
スペース(今夜は指揮台なしでした。1月のマリンスキー歌劇場管と同じです)
を目一杯使い、PMFオケを自在にコントロールして、この曲の暗鬱な
気分から高揚した気分までの振幅のゆれを圧倒的なスケールで
描いていました。さすがです。
ただ、ひとつ付け加えれば、管弦のバランスの悪さが気になったことです。
分厚い弦(例えばコントラバスだけで10本!)に比べ、管のボリューム
自体がほぼ基本どおりなので、管弦の合奏では管が埋もれがちな
点でした。なにしろゲルギエフは強奏でも手加減しません。
まあ、PMF生をひとりでも多く演奏させようとすれば、これも
しかたがないのかな、とは思うのですが、ちょいと無理を感じました。

明日のピクニックコンサートを終えて、大阪、名古屋、東京と巡演する
ようですが、今夜の演奏を聴く限りでは、アクシデントがなければ、
回を重ねるごとに新酒の「熟成」も進み、より「旨口」になりそうです。
鳴り止まぬ盛大な拍手に何度もゲルギエフがステージに立ち、
最後はコンサートミストレスの手を引いてようやくお開きとなりました。

余談ですが、今日は会場にカメラ(NHKのハイビジョンやHTB)が
有人無人併せて8台と、これまで見た収録では過去最高の台数が
投入されていました。後日放送されるようです。
余談の余談です。今夜のゲルギエフは指揮棒なしでした。(笑)
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by capricciosam | 2006-07-29 23:43 | 音楽 | Comments(2)

PMF弦楽四重奏コース@PMF2006

弦楽四重奏コース演奏会には3つの若手クワルテットが登場。
それらに東京クワルテットのメンバーが加わって弦楽五重奏、
弦楽六重奏として演奏を展開しました。

東京クワルテットのメンバーが分散して、それぞれ指導に当たったと
思われるクワルテットに加わっているのですが、やはり出だしや
呼吸をあわせるタイミングにはアイコンタクトや大きい身振りを示して、
「先生」らしさを発揮していました。
中でも、一番積極的にやっていたと思われたのは、最初に登場した
シーズンズ・クワルテットと演奏したM・ビーヴァーさん。
演奏されたのはモーツァルト弦楽五重奏曲第2番。悲観的で暗く重い
出だしからビーヴァーさんの積極的なリードに演奏全体が締りました。
ところで、ビーヴァーさん。力が入りすぎたのか、第一楽章の譜めくり
のタイミングで弓が手を離れるアクシデント。慌ててナイスキャッチ。
幸い演奏には支障はなかったようでしたが、顔を紅潮させていました。
それをチェロが横目でニヤリ。一部始終が見えたこちらも思わず
内心ホッとしました。

逆にあまり目立たずに勘所でうまくリードしているな、と感じたのが
二番目に登場したアルコ・アイリス・クワルテットと演奏した池田さん。
タイミングも割りと1stヴァイオリンに任せながら、しかし、ここぞという
ところではアイコンタクトをとって、ベートーヴェンの弦楽五重奏曲
の活き活きとした表出に成功していました。

最後は磯村さん、C・グリーンスミスさんのお二人が加わっての
アタッカ・クワルテットのブラームスの弦楽六重奏曲第2番。
この曲はブラームスの失恋話と絡めて有名なようですが、
第一楽章だけでも十分聴き応えがある、と思っています。
印象的な2つの主題が各楽器によって、まるでキャッチボールでも
されているがごとく演奏されていく様は室内楽の醍醐味。
4楽章を弾き終えたところで当夜一番の拍手となりました。
これは順当なところでしょうか。

最後に盛大な拍手に応えて、3グループと指導者たち全員が登場し、
お辞儀をしておひらきとなりました。開設されて2年目の弦楽四重奏
コースですが、これはPMFの新たな楽しみとなりました。
小ホールに約9割の入り。

さて、今年のPMFも私にとってはあと一回、いよいよPMFオケです。
足を運んでいないクライツベルク、ゲッツェルは各々相反する評価が
聞かれますが、さてゲルギエフはどう仕上げるのでしょうか。
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by capricciosam | 2006-07-26 23:54 | 音楽 | Comments(2)

東京クワルテット@PMF2006

開演間近にどやどやと大勢の若者が入場してきたので、5分遅れて開演。
東京クワルテットのメンバーが入場すると、彼らや他に座ったと思われる
若者たちから盛大な拍手や歓声(確かブラボーもあったかな)が。
どうやらPMF生だったらしい。
2ndヴァイオリンの池田さんは、挨拶しながら早くもニコニコ顔。

さて、一曲目はベートーヴェン弦楽四重奏曲第4番。
冒頭から4人の息がピタリとあって、力強く情熱的に主題が
奏でられていく様は圧巻の一語に尽きる。
しかしながら力強さだけではなく、弱音部分でのニュアンスも十分だから、
さすがという他はない。
この一曲を聴くだけでも、どれほどのメンバー交代を経てきたのかは
知らないが、現在でもこのクワルテットの合奏能力の高さは十分に高い
レベルを保っていることが明らかになったと思われた。
今夜一番気に入った演奏であった。

二曲目は武満徹の「ア・ウェイ・ア・ローン」。
この曲は東京クワルテット結成10周年の時に委嘱された作品
というから、メンバーにとっては自家薬籠中の一曲なのだろう。
確かに、武満らしさあふれる一曲で、響きがあり、それが連なり、
そして奔流となって流れ去り、そしてフェィドアウトして終わりを告げる。
メンバーも気合を入れて演奏していた、と思われた。
公演パンフでは「河が海に流れこんでいくイメージ」とあるが、
そんな気がしないでもない。しかし、聴いていて落ち着きの悪さが
つきまとい、すんなり耳になじむような作品とも思えない。
そこが武満らしいと言えばよいのか…。

三曲目はブラームス弦楽四重奏曲第3番。
メンバーはしっかり熱演していたのだが、どうもしっくりせず。
演奏自体ではなく、作品そのものとの相性なのかもしれない。
ブラームスは弦楽六重奏曲に比べ弦楽四重奏曲がいまいち
ピンとこないんですよね。不思議です。

盛大な拍手に応えてアンコール。
ヴィオラの磯村さんが、
「またPMFの(そして)キタラの会場で演奏できて幸せです」
こうおっしゃって、
モーツァルト弦楽四重奏曲第23番k590から「メヌエット」を。
チャーミングな、感じのよい曲でした。

最後に会場の入りですが、販売しなかったらしい正面席、三階席を
除いて7~8分の入り。中には札響のコンマスのお顔も。
明らかに昨年よりは入りましたが、PMFに室内楽コースが誕生して
2年目ですから、定着に向けてまだまだ入ってもよいのになぁ、との
思いは残ります。
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by capricciosam | 2006-07-21 00:11 | 音楽 | Comments(0)

トリビュート・トゥ・タケミツ@PMF2006

今年のPMFのメインプログラムはゲルギエフが妥当なところだろうが、
個人的には今夜のトリビュート・トゥ・タケミツもある意味メインだった。
2月札響定期のオール武満プロのショックというか、余韻を引きずって、
期待を込めてチケットを買った。

今回は武満の映画音楽を中心としてプログラミングされ、札響だけではなく
PMF生との混成オケであることが2大特徴ではなかったか。
前半は弦楽パートだけで演奏されたが、各楽器とも札響団員とPMF生が
ひとつのプルトをなして演奏された。プロを目指す腕前とはいえ、短期間
しか合同練習していないことでの音のざらつきが耳につくのではないか、
との懸念は一曲目の「死と再生」から幸いなことに消えていた。
弦を中心とした曲が多かったせいか、総じて良好なアンサンブルだった。
そして、今夜はソリストの腕前が光ったことも印象深かった。
二曲目「ノスタルジア」での伊藤亮太郎、三曲目「ファンタズマ/カントスⅡ」
でのI・ボースフィールドの冴え渡った技巧には引き込まれてしまった。
休憩後の後半では、最初に管楽器、打楽器も加わえて、かつ弦楽器は
もっと編成を小さくして「夢千代日記」が演奏された。
あのドラマは確か山陰の温泉地を舞台していたと記憶しているが、
曲を聴きながら、冬の鉛色した日本海の荒波のシーンを思い出していた。
次の「乱」は黒澤監督が久しぶりにメガホンをとった作品のように
記憶している(見ていないので記憶違いかもしれない)。
これはCDで聞くよりも心に迫る響きを感じた。ライブならではか。
最後に本日のお目当て「波の盆」である。
2月定期で耳にして以来、すっかりこの曲にはまってしまった身としては、
いささか小姑的に耳を澄ますことになってしまった。
PMF生もよく健闘してこの詩情あふれるこの曲の「歌」を奏でることに
貢献していたとは思うが、やはりところどころざらつきを感じる部分が
あったのは少々残念。臨時編成の弱さか。
やはり印象としては札響団員だけで演奏された2月定期が上回った。
しかしながら、十分満足すべきりっぱな演奏ではあった。
ただし、出番が複雑になったせいか、ステージに出てくるのに
自分の楽器を忘れてとりに戻るPMF生が目立ったのはいただけない。
プロの手前であるにしても、観客や他のメンバーを必要以上に
待たせてはいけない。

今回は歌手の小室等さんと武満夫人の浅香さんのプレトークがついていた。
本来出演予定だった長女が急病のため武満夫人が急遽参加してくれたようだ。
プレトーク自体は武満徹にまつわる断片的なエピソードの羅列のような
感じで、演奏会の作品を聞く上で役立ちそうなものは少なかったように思うが、
これはこれでおもしろい体験だった。
以下印象に残った話をいくつか。

◆新宿で武満夫妻、井上陽水、小室等らが飲んでいた時のこと。
 井上陽水、小室等がギターを持ち出してビートルズを歌いだしたら
 武満が楽器の口真似で参加してくるので、武満夫人が止めさせようとした。
 「だって、せっかく陽水さん、小室さんが歌ってくれているのに」
 気持ちはわかりますが、3人のセッションと考えると凄い光景ですね。

◆ギターを持って小室等さんが一曲歌ってくれました。
 「明日は晴れかな、曇りかな」
 この曲の詩は今日や昨日はくるしみや悲しみばかり。
 でも明日はきっと希望が、的な作りです。
 この曲は「乱」の音楽を作っていた時に即興的に作られたもので、
 曲作りには黒澤監督との関係で相当苦心していたようです。
 監督は好きなマーラーを聞きながら絵コンテを書いたりしていたようで、
 「乱」についても「ここはマーラーのように」と言っては武満ともめていた
 らしいです。
 ところで実はこの歌自体は「黒澤天皇」の気分の様子を表したもの。
 ところが、何も知らない当の御本人も一聴していたく気に入ったらしく
 「おっ、良い曲ができたじゃないか」と言ったらしい。
 
◆武満は外国へ行っても、着いた途端に帰りの時刻をすごく気にして、
 「時間は」「(帰りに)着る服は」とやりだすのだそうです。
 また、旅行へ着ていく服も自分では一切やらないため、夫人が
 日ごとにカバンに詰め込んでやっても、半分、ひどい時はほとんど
 手をつけないで持ち帰ったそうです。

◆詩人の谷川俊太郎は武満の代表曲は「波の盆」だと言ったそうです。
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<追記>代々木よもやまさんが聴講生を体験されながらトリビュート・トゥ・タケミツ
     を含めた圧巻レポートをされています。   
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by capricciosam | 2006-07-12 23:59 | 音楽 | Comments(2)

カルミナ・ブラーナ@Kitara

演奏を終えて腕を下ろすと同時に指揮の井上道義さんは
くるりと客席に向いて満面の笑み。
まるで「どうです、やったでしょう」
と問いかけているように見えました。
それをきっかけとして会場からは万雷の拍手。拍手。拍手。
いや~、おもしろくて、楽しめた演奏会でしたね。

この曲は俗っぽい、野性的なエネルギーがストレートに
噴出してくる躍動感を特徴としていて、CDでは割と聴くほうだが、
実演は今回が初めて。
原曲の持つ力もあるとは思うのだが、今回の演奏も
原曲の良さを存分に活かした、ドラマチックなものであったと思う。
ところで肝心の合唱だが、冒頭の「おお、運命の女神よ」では
緊張のせいか平板で、ちょっと不安を感じたが、次第に立ち直り、
この曲らしくおおらかにかつ力強く歌い上げていった。
しかし、男性合唱に比べ女性合唱が不安定かつ弱いように感じる
部分が散見されたのが、ちょっと残念。
また今回はちょっとした演出があり、照明と独唱者の芝居が
この世俗カンタータの持つ雑多な庶民のパワーをより一層
際立たせていた。
特にバリトンが第2部の「酒場にて」で代表されるように、
豊かな声量と安定した演技で他の独唱者より一頭地抜きん出ていた。
札響も充実した演奏で合唱を支えていたと思うが、特に
金管楽器の安定度が増したように感じたのは嬉しい限りであった。

また、一曲目に演奏されたL・バカロフの「ミサ タンゴ」も
「カルミナ・ブラーナ」に劣らぬ出来で、バンドネオンの醸し出す
ちょっとけだるく不思議な雰囲気が
「えっ、これがミサ曲なの」
的な驚きを生み、多彩なメロディで聞かせてくれました。
パンフによれば日本での演奏はこれが4回目とのこと。
指揮は全部井上道義さん。
いいところに着眼していますね。さすがです。
初演は1999年なので、これから演奏機会も増えてくる
ことでしょう。

札幌アカデミー合唱団の演奏会は2003年の
ヴェルディのレクイエムに続いて2回目。
ライブならではの傷を恐れずに、今回のような充実した
演奏会をこれからも期待しています。
お疲れ様でした。
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by capricciosam | 2006-07-02 23:52 | 音楽 | Comments(0)

福田進一@奈井江町コンチェルトホール2006

今朝福田進一さんのブログを偶然見たら、
今日奈井江町でリサイタルをするという。
しかも内容は京都、東京と同じ、というじゃありませんか。
気になって奈井江に問い合わせると当日券ありとのことで、
特に予定もないし、天気も良いので、ドライブがてら
急遽かけつけることにしました。

一部の最初はザンボーニの「ソナタ第6番」。
なんでも1500年代頃は楽譜を番号で書いていたとかで、
それが1700年代頃まで伝わっていたそうで、ザンボーニも
当時の作法に従ってそのように書いた楽譜を残したのだそうです。
リュートの味わいが残る曲でしたが、最後のガボッタは福田さんが
補筆したそうです。
2曲目はバッハの「シャコンヌ」。
今日のプログラムではこの曲しか知りません。
福田さんは時折祈りをささげるように、時にはその思いのたけを
吐き出すがごとく、弾き進めます。福田さんのすばらしい技巧が
原曲の味わいを失うことなく、「弾ききった」と私には感じられました。
巧みな編曲と演奏には感動しました。
3曲目の「ロッシニアーナ第2番」は「ポプリ」なんだそうです。
つまりロッシーニの原曲の聞き所ばかり集めてつなげたそうで、
なるほどきいてて楽しく、飽きません。

休憩後は次の開演時間の関係から、当初予定のポンセの
「南のソナチネ」が武満徹の遺作「イン・ザ・ウッド」に変更です。
3部にわかれて架空の森の様子が描写されているのだそうですが、
内面を見つめるかのごとく、一音一音を確かめるようなゆっくりとした
足取りで曲は進み、最後の音が弱弱しく空に消えていく様は、
死を迎える運命にある武満の心象を描写しているようでした。
5曲目はヴィラ・ロボスの「7つの小品」から前奏曲第3番と練習曲第1番。
そして、昨年12月の福田さんの誕生日3日前にブローウェルから
福田さんへ献呈された「ハープと影~武満徹の思い出に」。
武満作品にある空を切り裂くような和楽器の響きやハープのようなつまびき
のテイストがある、私にはちょっと難解な作品で締めくくられました。
なんでもこの曲を披露するのは今回で6回目くらいだそうです。

福田さんが時間を気にしつつも、アンコールを2曲。
一曲目は本番で割愛されたヴィラ・ロボスの「7つの小品」から
ワルツ・ショーロ。
素敵なかったるさです。好きですね、こんな感じ。
最後は「有名な曲が一曲もない演奏会だったので、有名な曲を」
ということで「アルハンブラの思い出」を弾いてくれました。

演奏会は福田さんがマイクを持ってMCをしながら進行していきますが、
その話ぶりからも飾らない人柄を感じさせ、好印象です。
しかもギターの調弦をしていて、さりげなく構えたな、と思ったら、
バリバリ弾き始めるのですが、両指の動きを見つめるだけでも、
ため息ものです。すごいテクニックですね。

最後に、会場となったコンチェルトホールですが、
250名にも満たない小ホールなのですが、壁から天井まで木が
ふんだんに使われて、まるでひとつのアコースティックな楽器の
ような感じです。演奏会でも福田さんが
「響きがすばらしい」とおっしゃっていましたが、実感できました。
近年PMFが会場にする訳です。

今回のリサイタルは「小さな音楽祭」という名の企画のようでしたが、
シリーズなのか、単発なのかわかりませんが、素敵なホールを活用する
意味でも、今後もさらに内容を充実して継続してもらいたい、と思いました。
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by capricciosam | 2006-06-18 19:49 | 音楽 | Comments(0)