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季刊ゴーシュの休刊

先日は地震で目が醒め、昨日は強風雨の大荒れの天気。
12月になったというのに、自然は冬まっしぐらでもなく、
なにかと寄り道して賑々しいですね。
それにしても暖かい。
まあ、来週は雪マークが多くなったので、いよいよなんでしょうが‥
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さて、季刊ゴーシュの24号が先日届きました。
前号に休刊の知らせが載ったことから覚悟はしていたものの、
いざ休刊前の最終号を手にすると、やはり寂しさが募ります。
すぐ目を通したのですが、いつにも増して記事や批評が充実していた
ように感じたのは、小生の惜別のあまりの感情がそうさせたのでしょうか。

2005年に創刊されて、年4回のペースで発行されてきましたが、
足を運んだ演奏会の感想をブログで記す身としては、
身近な道内のクラシック演奏会での批評が掲載されて、
多様な見方、聴き方を楽しみつつ、刺激を受けてきました。
それが、これから楽しめなくなるのは、やはり、残念。

「ご承知のとおり、ゴーシュはいわゆる商業誌ではありません。
主に北海道の音楽、芸術文化、メディアなどに携わる者たちが
同志・個人の立場で結束して「編集委員会」を組織し共同運営
している非営利の活動です。企画、取材、執筆、編集、発送、
そして定期購読者管理と普及など業務全般をすべて自前の努力で
行ってきました。こうした活動に皆様から今も変わらぬ強固なご支持を
頂いておりますが、この1年、専従スタッフによる商業誌でないがゆえに
自主活動の諸環境が整わなくなりました。」
(以上、季刊ゴーシュのHPに掲載された編集委員会の言葉から引用)

そういう事情ならば、これは受容せざるを得ないところです。
何よりも6年の長きにわたり発行にご努力された編集委員会の皆さんに
愛読者の一人として「拍手」と「ブラボー」を送りたいと思います。
お疲れ様でした。

蛇足ですが、年末にはゴーシュ好例のアンケートがありました。
「読者が選ぶベストコンサート」というものです。
ほぼ毎年投稿していたのですが、もうアンケート用紙も
同封されていません(当たり前ですが)ので、緊急企画で
「ひとりの読者が選ぶベストコンサート」をやってみます。
今年も先月を除けば、それほど足を運んではいないのですが、
まあ、なんとかベスト3くらいは選べるでしょう。

第一位 ジュリアーノ・カルミニョーラ&ヴェニス・バロック・オーケストラ
古楽という言葉のイメージをひっくり返す驚天動地の演奏。興奮。

第二位 今井信子ヴィオラリサイタル(ピアノ:伊藤恵)
名手お二人による絶妙な掛け合いに室内楽の醍醐味を満喫。

第三位 ファビオ・ルイジ&PMFオーケストラ
あのブルックナーはプロオケに匹敵する。聴き応え十分。

第三位 エリシュカ&札響第528回定期演奏会
好例のチェコ音楽シリーズ。両者の息もますますピッタリ。
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by capricciosam | 2010-12-04 22:25 | 音楽 | Comments(0)

白鳥の歌

先日届いた季刊ゴーシュの特集がブラームスだった。

タイミング的にはKitara初のブラームス・チクルスを行った
ジョナサン・ノット指揮バンベルク交響楽団の演奏会が記憶に新しい。
ありゃぁ、佳演でしたね。
あれで空席が目立たなかったら、なおよしだったのですが…

そのなかに編集委員のおすすめの名盤が紹介されていたが、
なかなか渋い選曲は、さすがでした。
その内の「ドイツ・レクイエム」が石丸寛さんのラストレコーディング。
ガンを押して指揮生活45周年記念演奏会を指揮したもの。
この一年後に亡くなるとは到底考えられない凝集された気迫は
見事なものだ。
惜しむらくはサントリーホールの臨場感を録音が捉えきっていないことか。
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<追記>
タイトルが見えづらくなっていますが、BRAHMSと書いてあります。
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by capricciosam | 2009-12-12 23:44 | 音楽 | Comments(0)

マカル&チェコ・フィル@Kitara

届いたばかりの季刊ゴーシュを読んでいたら、次のような記事が
目に止まった。それは、海外オーケストラを札幌に招聘する際の
プログラムの決め方についてである。

「(略)招聘元もマネジメントも、収益事業だから「知名度が低い曲を
選べば集客が心配」と考える。いきおい、(略)著名曲がプログラムに
入りやすい。だが、それだけでは、熱心なファンからは「またか…」
という嘆きが出かねない。つらいところだ。(略)」

「そうか、今回はちょっとした賭けだったんだな…」
なにやら昨夜の演奏会の満席とはほど遠い入りと照らし合わせて
考えさせられる。なるほど、スメタナのモルダウは結構耳にはする
ものの、全6曲だけの演奏会では地味で、かつお得感がない。
それ故、演奏会の意義は感じるものの、これ一曲だけでは対価に
乏しく、チケットを買ってまででかける気にはならないのかもしれない。
しかし、中国・日本・台湾ツアーでの全曲演奏は4回で、
日本では東京と札幌のみという希少な機会であっただけに、
もう少しプロモートする手はなかったものか、とちょいと残念。

話が最初から横道にそれたが、チェコを代表する音色は格別だった。
決してきらびやかという感じではなく、むしろくすんだような、落ち着いた響き。
ちょっとつまり気味で、独特のリズムを感じさせる、とでも言ったら良いか。
例えは変かもしれないが、世界には十分通用する言葉を話すのだが、
自らの言語まして方言は大事にしている、とでも言うべきか。
いずれにせよ、今年のプラハの春音楽祭のオープニングを飾った
マカル/チェコ・フィルの演奏は傷はあった(ツアーによる疲れもでたか…
札幌は最終日)ものの、名演というにふさわしかった。
特に、あんな見事に決まったモルダウを聞いた記憶がない。
これからモルダウの実演に接したら、なかなか満足しないかもなぁ…
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by capricciosam | 2007-11-29 23:56 | 音楽 | Comments(0)

季刊ゴーシュ

Kitaraが誕生してから札幌へ来演する海外オケの質量は
飛躍的に高まったように思われる。
よく「Kitara効果」と言われるが、そのとおりだと思う。
世界でも一流と言われるオケの音に浸っている至福のひとときは
得難いものがあり、毎度行ける訳ではないが、大いなる楽しみだ。

しかし、時には苦々しく思い出すこともある。
昨年11月のベルリンフィル演奏会はその例だ。
38年ぶりの来札でもあり、相当逡巡したが、結局あまりの
法外なチケット料金(S席で42000円!)に怒りつつあきらめた。
あまりな高額料金に悩んだ人も相当多かっただろう、と思う。
これでも地元主催者は赤字、という噂は当時から流れていた。
この度届いた「ゴーシュ」第4号の「チケット価格はこう決まる」
を読んで、やはり、本当だったのか、と認識を新たにした。
ベルリンフィルの要求額がもともと高いのか、
招聘元のフジテレビが儲けているのか、
依然定かではない。
しかし、これは本文中でも指摘されているが、
「クラシック音楽市場の歪み」だろう。
同感だ。

季刊「ゴーシュ」はこの度発刊一年を迎えた。
これまでの創刊準備号も含めた5冊はどれも、道内のファン
の視点での編集が感じられ、東京発の類書では得られない
ものを提供してくれている。
先に記したベルリンフィルの法外チケット料金もその一例だ。
刊行の回を重ねるごとに誌面も充実してきている、と感じる。
本誌に携わっているみなさんは本職を持ちながら、
編集委員会を構成されているらしく、その熱意には頭がさがる。
さっそく定期購読の継続手続きをしたが、これからの
「ゴーシュ」の一層の発展を祈りたい。

■季刊「ゴーシュ」のHPはこちらです。

■ちなみに表紙の写真は札響定期を振るオッコ・カムさんです。
 カムさんの振った小樽のほくでんファミ・コンの様子はこちら
 ご覧ください。
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by capricciosam | 2005-12-03 08:59 | 音楽 | Comments(6)