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ファイターズ戦@札幌ドームの観客が減少【2014年シーズン】

5月15日今シーズン初めてファイターズ戦を応援に札幌ドームに行ってきました。
試合そのものは5連勝中の先発上沢投手の状態が良くないため途中降板となり、
序盤の大量リードで結局逃げ切ったものの、ちょっとひやひやする展開となりました。
でも、スタート以来のもたつき感も薄れてきて、チームの攻走守が少しずつ
整いつつある感じがして、なかなか見応えがある試合だったと思います。

好ゲームだったにもかかわらず、気になったのは「観客の入り」。
「最下位に沈んだ昨年に比べても今年のファイターズは健闘しているし、
おまけにファンクラブデーなのでファンクラブ中心にまあまあの客入りだろう、
2万5千人くらいはいくのでは。」くらいの気持ちで行ったものの、
結果的には約1万9千人。

「やはり少なかったか」

約4万人収容できる札幌ドーム。空席がそれほど目立たないといったら
これまでの経験では概ね2万5千人以上ではないかなと思っています。
概ね6割くらいかな。(多い少ない、この辺は人それぞれの感覚でしょうね。)
当日は熱心なファンの集まる三塁側外野指定席ですら空席がありましたから、
ここまで減るなんて嘘だろう、と我が目を疑いました。
ヒルマン監督時代(移転2年目以降、初年目は知りません)、梨田監督時代の
客入りは、行った試合は概ね3万人前後で、何時行っても混んでるなぁ~、という
印象が強かったので、2万人を割るとは、ずいぶん減ったものです。

そんな印象も消えないうちに、先日こんな記事が目に止まりました。

「プロ野球の交流戦が20日、開幕する。北海道日本ハムファイターズの序盤戦(18日まで)
の札幌ドーム開催試合の観客動員数は、1試合平均2万2397人と、前年同期比11・4%の
減少となった。特に平日が1万7910人で同21・8%減と大きく落ち込んだ。
日ハム主催試合の観客動員数は昨季まで2年連続で減少しており、
球団は「理由をしっかり分析したい」としている。」
(5/20 道新より引用)

「【前年同期比8・8%減】セ・パ両リーグが発表した今季の入場者数のまとめ(1日現在)
で、日本ハムのホームゲームの増減率は12球団でワーストの数字だった。」
(5/20 読売より引用)

平日の落ち込みが激しいか。
そう言えばあの日も平日でした。
あの空席ぶりはデータでも裏付けられた感じですね。
例え勝っても観客が入らない、となれば選手だって張り合いがないし、
そもそもビジネスとして成立しなくなって、道外への移転だって起こりかねません。

道新の記事では球団の原因分析はこれからのような書き方ですが、
読売は移転後の時間の経過とともに「物珍しさが薄れている」という認識が球団内にある
と続けて書いています。
確かに、それは大きいでしょうね。
何でも最初は一種のブームになりますから当初の熱気が去って一段落したのかもしれません。

では、道内で先に誕生したプロスポーツチームとしてのコンサドーレ札幌はどうだったのでしょう。
スポーツそのものの違い、プロとしての歴史の違いはもちろん、動員数の規模も異なりますが、
ファン層の多くは「道民」「道産子」なんでしょうから、道民、道産子というキーワードで考えてみると
何かヒントがあるかもしれません。
そこで、コンサドーレの観客動員数をグラフ化してみました。
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★印は優勝、▲印は下位、×印は最下位、両矢印はJ2を示しています。

JFL、J2で優勝した翌年は観客動員数も伸びていますが、上位リーグで低迷すると
途端に落ちています。J1でも成績がふるわなかったり、J2が長くなると働員数も伸び悩み、
2007年の優勝をひとつのピークに、以降は2007年を上回る動員数は上げられていません。
コンサドーレが不運だと思うのは、それぞれのリーグで優勝したあと、
上位リーグで踏みとどまれずに短期間で下位リーグに戻ることを繰り返していることです。
そのため、チームとしてのアピールも十分にできないだろうし、ファンの期待もしぼみやすい
のではないか、それが動員数の減少につながっているのでは、ということです。

シンプルですが、勝てば観客動員も増えるでしょうし、負けると観客動員も減るということ。
これは何もコンサドーレだけの話ではなくプロ、アマ問わずスポーツの持つ側面でしょうね。
じゃあ、勝てば動員数確保には良いとは思うのですが、さらに考えておくべきは
ファンを形成する道民気質、道産子気質じゃないのかな、と思う訳です。

では「道民気質」「道産子気質」とはどんな特徴があるのでしょうか。
巷間よく言われるようなアバウトな類しか思い浮かばないのですが、

「おおらか」、「こだわらない」、「我慢強い」、「のんびりしている」、
「依存心が強い」、「あまり見栄を張らない」、「熱しやすく冷めやすい」

この辺りは繰り返し語られているのではないでしょうか。
まあ、ここは私見ですので、異論は大いにあるとは思います。

「こだわらない」「我慢強い」なんてのは、まさしく「負けたって応援するよ」という
コアなファン形成には必須の要素だと思います。
でも、一方で「こだわらない」は勝負にこだわらない淡泊さにもつながります。
つまり、もともと勝負事にはあまりのめり込まない、すなわち熱心に応援はしない
ということに通じるのかもしれません。
それから、「熱しやすく冷めやすい」という気質も大きいのではないでしょうか。
こういう点が作用すると、「ブームが去ったら、すぐ冷めて、チームにもこだわらないし、
勝っても負けても関心がなくなったよ」という心理が形成されていきやすいのでは
ないでしょうか。そうすると、当然試合も観に行かないし、動員数も減ります。

また「依存心が強い」と関係すると思うのですが、「勝つ方になびきやすい」とでも
言うのでしょうか、負けそうな状況を避けるようになるという、ちょっとご都合主義的な
部分があるのではないかと考えています。最下位に沈んだ昨年も減っています。
ブームが去って熱気も冷めて関心も低下してきた中で、微妙に道民気質、道産子気質が
影響を及ぼしているような気がしています。
ファイターズの近年の動員数減少の一因はこの辺りにもあるのではないでしょうか。

やはり、まず一時のブームが去りつつあるというのが一番大きいにしても、
これに道民気質が影響して勝ち組には大いに関心を寄せる傾向が強いと思いますので、
まずは勝たないと振り向いてくれないのではないかと思います。
ぐたぐだ書いてきましたが、やっぱり「チームの勝利」が一番だ、という平凡な結論のお粗末。
<追記5/24>
文意が通じにくいところがありましたので、加筆修正しました。

<追記2015.5.2>タイトルに2014年シーズンであることを明記しました。
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by capricciosam | 2014-05-22 23:32 | ファイターズ | Comments(2)

自治体による初の原発差し止め訴訟

「函館西部地区バル街」は年に2回、春と秋に開催されます。
以前、秋のバル街に訪れたことは記事にしましたが、今振り返っても楽しい想い出です。
函館ならではのイベントで、今年も春のバル街は4月20日(日)に開催されるようです。
きっと、大勢の参加者で賑わうんでしょうね。行きたいなぁ~

また、参加したいのでぜひ末永く続いてもらいたいと思うのですが、
なんと言っても観光やイベントは安心して楽しみたいもの。
それが、危険と隣り合わせでは、せっかくの酔いも醒めようというものです。
しかも事故ったら最後、生命と故郷を捨てることになるかもしれない危険なら、なおさらです。

「電源開発が青森県大間町に建設中の大間原子力発電所について、北海道函館市は
3日、国と同社を相手取り、設置許可の無効確認と建設差し止めを求める訴訟を
東京地裁に起こした。原発を巡り、自治体が国などを訴えたのは初めて。(略)
大間原発は、ウランとプルトニウムを混ぜたMOX燃料で運転する原発として08年5月に着工。
東電の原発事故でいったん工事が中断されたが、12年10月に再開している。工事の進捗率は
11年3月時点で約37%。函館市とは、津軽海峡を挟んで最短23キロ離れている。」
(以上、読売新聞4/3より引用)
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この図は函館市のHPに掲載されているものです。

以前、津軽海峡で最も狭いと言われる旧戸井町の岬から対岸の大間町を肉眼で
見たことがありますが、楽々見えたことに驚いたことがあります。
「へぇ~、こんなに近いんだ。」
海しかないから、当たり前ですが、何らの遮蔽物もないということでもありますね。
いったん重大事故が起きた場合には、風向きによっては、被爆から逃れることは
到底容易なこととは思われません。

今回の訴訟について函館市はHPで「なぜ建設凍結を求めるのか」を公表しています。

「私達は、福島第一原発のあの事故の凄まじさを見て、原発をこれ以上増やすべきではなく,
建設中や計画中の原発は、当分凍結すべきと考え、国や事業者である電源開発(株)に
大間原発建設の無期限凍結を要請してまいりましたが、前政権の下で平成24年10月1日、
建設が再開されました。
その後、国は、福島第一原発事故を踏まえ,万が一の事故の際には被害が大きく危険となる
地域を、これまでの8~10Kmから30Kmに変更したところです。その30Km圏内に入る
函館市や道南地域への説明もなく、また、同意を得ることもなく、建設が再開され、建設後には、
大間原発の事故を想定した地域防災計画や避難計画を定めることを義務づけられることは、
整合性を欠き、誠に理解しがたいものです。」
(以上、函館市HPより引用)

建設当時は意見を述べる機会もなく着工され、同意もした覚えもないのに、
被害想定地域の拡大にともなって一方的に義務が課せられるなんて実に変な話です。

ところで、函館市の考えている大間原発の問題点とはどんなことなのでしょう。
以下も函館市のHPからの引用です。

「①福島第一原発事故以前の審査基準により許可され、建設が進められていること
②毒性が強く危険性が指摘されているフルモックス(プルトニウムとウランの混合燃料だけを使用)
での世界初の原子炉であること
③大間原発の北方海域や西側海域に巨大な活断層がある可能性が高いこと
④大間原発が面している津軽海峡は国際海峡であり、領海が通常の12海里(22km)ではなく、
3海里(5.5km)しかないことからテロ対策をはじめ安全保障上の大きな問題があること
⑤既存原発の再稼働とは異なり,電力需給の問題を生じるものではないこと
⑥大間原発では使用済核燃料は20年分しか保管できなく、その処理の方法や最終処分地などが
決まっていないこと」

①は福島第一原発事故後の審査基準では許可されない可能性があるならば、
ここは確認されるまで中断するのが筋というものでしょう。
②MOX燃料原発は各国が中止しているだけに安全性が担保できるのでしょうか。
あと、案外騒がれませんが、個人的には④が気になっていました。
そもそもテロ対策が弱いと言われる我が国の原発を、よりによって国際海峡に面して
立地する必要があるのか、という疑問です。
領海が狭くなっている分、テロも受けやすいという発想はシンプル過ぎるでしょうか。
重大事故も心配ですが、この点も潜在的には危険性大だと思います。

函館市を含む道南の生活や経済を破壊する恐れのある原発。
肉眼で確認できる対岸で一方的にそれが建設されているのを見ていなければいけない函館市。
住民の心情としては気分が休まるものではないだろう。
だからこそ、今回の函館市の英断を支持し、訴訟の成功を祈りたい。
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by capricciosam | 2014-04-03 23:59 | 時の移ろい | Comments(0)

フォントにそうなら凄いことだ

今朝はしとしと雨が降っています。
夕方から夜にかけては降水確率が高くなりますから、
これで融雪は一段と進むでしょう。

さて、プロ野球も開幕しました。
2戦終えてファイターズは一勝一敗。
開幕試合のシーソーゲームを延長12回逆転サヨナラ勝ちしたところに
しぶとさを感じ頼もしかったのですが、昨日の試合は一転して打線が湿りっぱなしで、
オリックスの先発ディクソン投手に初完封を喫する体たらく。
「一体、どっちなんだ?」
先発投手と言えば、吉川が6回途中2失点、斉藤が6回4失点とゲームメイク出来ず。
良いところ、悪いところが混じっているピッチングでは中々厳しいものがあります。
先発8人でのローテーションも、なんて景気の良いことを言われていましたが、
昨年同様先発陣に陰りが見られるような感じでは、とても勝ち抜けません。
今日の第3戦先発は武田勝。出来に注目していきます。
<3.31追記>
5回途中4失点。ふーっ、先発が昨年よりちょいまし程度では、ね。
幸い打線が好調な分、開幕カードは勝ち越しましたが、
「先発がゲームを壊す」という昨年の展開が繰り返されそうで不安。 


ところで、昨日こんな記事が目に止まりました。

「米ペンシルベニア州ピッツバーグの中学生スヴィア・マーチャンダニ君(14)が、
文書を印刷する際に使用する文字書体(フォント)を変えるだけで、ごみの削減と
コスト節約を同時に実現できる、との画期的な研究結果を発表し、注目を集めている。
この研究は、中学校の科学のプロジェクトとして始まった。スヴィア君は、中学校で
もらうプリントの量が小学校の時に比べかなり多いことに気付いた。
環境維持の促進にコンピュータ科学を応用することに関心を持つスヴィア君は、
紙とインクの消費量を最小限に抑える方法を模索しようと考えた。」
(CNN.co.jp 3/29より引用、以下「 」内は同様)

PCの普及段階では、ゆくゆくはペーパーレスも言われたのですが、
どっこい印刷量自体はそれ程減っていないようで、相変わらず無駄と思われる
印刷物は多いようですね。ゴミの減量や資源節約のアイデアと実行が待たれる
訳ですが、これはなんとも意表をついたアイデアです。
インクは結構高いもの、という実感はあるのですが、
コストまではなかなか想像しないでしょうね。

彼が取り上げたフォントは4つ。
①ガラモン
②タイムズ・ニュー・ローマン
③センチュリー・ゴシック
④コミック・サンズ
どれも、MSのWORDには標準で選択できるようになっています。
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「スヴィア君は、教師が配るプリントのサンプルを集め、最も頻繁に使用される
5文字(e,t,a,o,r)に着目した。そして各文字が、(略)4つの書体で
どのくらいの頻度で使用されているかを図表にし、市販のソフトを使って
各文字に使用されるインクの量を調べた。さらに、異なる書体で書かれた
同じ文字を拡大印刷し、各書体で使用されるインクの量をグラフ化した。」

なるほど、なるほど。
こうすることでインク量の見える化を図って検討できるようにしたという訳ですね。
この結果、彼は①を選択することで大幅なコスト削減が可能と結論づけたのですが、
これに着目した教師が発表を薦め、発表したところ注目されたという訳です。
そして、

「連邦政府の印刷コストは年間18億ドルに上る。(略)米一般調達局の推計では、
米政府全体のインク代は年間4億6700万ドルに上る。スヴィア君はこの数字を基に、
仮に連邦政府がガラモンを使用すれば、それだけでインク代総額の約3割に当たる
年間1億3600万ドルの節約になると結論付けた。」

という訳です。
彼の手法を真似て、漢字、ひらがなの混じる日本でも検討することは可能なので
しょうが、それにしてもこの削減効果は劇的ですね。
果たして連邦政府は実行するのでしょうか。

「政府印刷局のメディア・広報担当マネジャーは、スヴィア君の調査結果について
「注目に値する」としながらも、印刷局の環境維持の取り組みは、コンテンツの
ウェブへの移行が中心だとし、書体の変更については明言を避けた。」

とのことです。
「コンテンツのウェブへの移行」
環境への負荷低減としては頷けるものの、印刷物だってそうそう減らない中では、
一考の価値は十分にあると思いましたね。
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by capricciosam | 2014-03-30 10:34 | 時の移ろい | Comments(0)

PCルームなんて概念自体が旧いのか

今週に入ってから気温も上がり、最低気温もプラスになってきました。
そのせいか、家の周囲の雪山も日一日と低くなってきましたし、
道路の道ばたにあった残雪もぐんぐん少なくなってきました。
スタッドレスタイヤがもったいないと感じる位なので、
いよいよ冬ともお別れをする時が近づいたようです。
3月の最後の週は春に向かって一気に追い込むような感じです。

さて、こんな記事が目に止まりました。

「学生が個人のPCやタブレットで学内システムにアクセスし、いつでもどこでも
自分のペースで自由に学習できるようにする――そんな先進的なICT教育に
取り組む大学が現れつつある。中でも、国立総合大学としては異例の取り組み
でこれを推進しているのが九州大学だ。同大は2013年度新入生から、学生が
個人で所有しているノートPCの学内持ち込みを必須化。
2017年度にはこの制度を全学生1万9000人(大学院生含む)まで広げ、
学内のPCルームを全廃する計画だ。」
(以上、ITmedia エンタープライズ 3/24より引用)

「う~ん、凄いなぁ。とうとうここまで来たんだ。」

と言うのも、自分の学生時代はコピー機ぐらいはあったものの、手書きが当たり前で、
コンピュータなんてとても手の届かない代物でした。
電卓はまだ貴重で、コンピューターは学内に大型計算機が設置されていたものの、
プログラム言語を前提として利用するのが当たり前で、とても敷居が高かった。
普通の家電並に使うなんて感覚は到底想像できるものではなかったという訳です。

そんなオヤジ世代も社会に出れば、ワープロから始まって、いよいよコンピュータ利用に。
「情報処理室」なんてできてそこにデスクトップPCが鎮座している景色が当たり前になりました。
しかも、習うより慣れろで、使い方のイロハ含めてOJT。
とにかくPCは見よう見まねで体得してきたな、というのが正直な感想です。

また、記憶媒体はフロッピー。7インチ、5インチ、3.5インチとダウンサイズ化していくとともに、
マイコンからパソコンになってきました。でも、自分で持つのはもっと後。
時代はWindowsになり、処理能力も飛躍的にアップしていくのですが、
仕事で先に一人一台のかけ声の下、ノートパソコンを与えられ、
ようやく数年後に自分でディスクトップを購入しました。
もっとも、購入の動機は仕事よりインターネットでしたけれどね。
ちょうど時代もISDNからADSLへと、ブロードバンド時代の幕開け期でした。

それが今じゃ、家にあるのが当たり前で、逆にないと不便を感じるんですからね。
ここ25年ぐらいの間に、随分劇的に変化したと思います。
25年前に現在を想像できたかと言うと、全然できなかっただろうと自信を持って言える
のは、何も小生の貧困な想像力だけではないとは思うのですが。

あと何年生きられるかわかりませんが、この分野はテンポアップして進んでいくことは
間違いないでしょう。老化していく頭では少々ツライものがあるのですが、
まったく分離して生活していく程の覚悟もありませんから、
ぼちぼち遅れないようにはついていきたいものです、ハイ。

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最後にPCとは関係ないのですが、先々週末の某店のクラシックチャートの写真を。
尾高忠明&札幌交響楽団のブルックナー交響曲第7番は堂々一位でした(^^)
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by capricciosam | 2014-03-25 23:20 | 時の移ろい | Comments(0)

作品はどうなるんだろう

2月も中旬になって、寒さの底から抜け出しつつあるのかな、と感じています。
もちろん一面雪景色で、融雪なんてまだまだ先なのは十分承知しています。
今日は午前にカミサンのお供で買い物に出かけてきました。
時折雪も降ったりしたのですが、その中を歩いてもそれ程身も凍るような感はありません。
かえって少し湿った雪が春近しを一瞬思わせたりしました。
長い冬を過ごすと、そんなわずかの気配を感じることが何やら嬉しい訳です。

さて、今年も日常が淡々と過ぎ去っていく感じなのですが、
そんな中突如発生した「佐村河内守ゴーストライター事件」には驚くばかりでした。
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この影響で北海道でも4月に予定されていた演奏会が中止になりました。
まだまだ事件としては収束していませんが、事件の経過は、
すでにWikipediaの佐村河内守の項に「ゴーストライター問題」として
概略がまとめられていますから、ここでは詳細は省略します。

2月5日に突如代理人の弁護士が声明を発表して大騒ぎとなった訳ですが、
この日はツィッターのTLに流れる情報に驚くばかりでした。
事情が徐々に判明してくると、明るく照らし出されていたステージが急に暗転したような
イメージを持ちました。当然、佐村河内氏は非難されてしかるべきだとは思いますが、
そんな中、気になったのは置き去りにされた氏名義の「作品」でした。
当日、小生は以下のようにつぶやきました。

「佐村河内守さんも最初からゴーストライターとの共作としていれば事態は異なっただろうに。
しかし、彼の作品に関心を寄せていた人たちが、まつわる「ストーリー」が
なくなったと同時に作品への評価を一変させるのかな。
だとしたら作品としては真に評価されていなかったことになりそれも寂しい話だ。」
(以上、201.2.5 23:32ツイートより引用)

発生から一週間経過した今となっても依然気になるのは、
ゴーストライターの新垣隆氏の手により誕生した「作品」の扱いです。
確かに、作品が偽った背景のもとに誕生したことは理解できたのですが、
現代クラシック曲としては異例の売り上げを記録し、演奏家や評論家含め
多くの人が支持したという事実は残ったことは間違いない訳です。
それは、作品誕生にまつわるストーリーがあったればこそなのでしょうか。
ストーリーがなければ作品自体は受入れがたいものだったということなのでしょうか。
そして支持したみなさんは作品の評価を一変させるのでしょうか。

小生もたまたま昨年3月に放送されたNHKスペシャルは観ましたし、
後日放送された交響曲第1番HIROSHIMAの演奏会も録画して鑑賞しました。
これは放送された佐村河内氏の「ストーリー」に影響されたことは否めません。
しかし、残念ながら小生にはこの曲は聴き通すのが大変で、
二度と聴かないだろうと判断してHDDからも消去してしまいました。
当時は「長大でとりとめがない、やはり現代曲は難しいね。」ぐらいの感想でした。

従って、CDも販売中止となってしまった今となっては、もう一度聴こうと思っても
小生には無理な状況ですが、そんなに惜しいという気持ちも湧いてきません。
それは、この難解な曲に共感できなかった、好きになれなかったからで、
ストーリーはストーリーとしても、自分の感性には無理だ、というのが率直な感想でした。
これは鑑賞する態度としてはそんなにハズレてはいないんじゃないのか、と思っています。
鑑賞に当たって、個人の好き嫌い的態度が発生するのはやむを得ないことです。
従って、この作品を再び演奏してほしいとは考えない立場にいることになります。

しかし、この曲に価値を見いだし、支持した人たちもいた訳ですから、
事件とは関係なく、「良いものは良い」として作品としての価値や評価を
再度きちんと伝えてもらえることが、不幸な背景のもとに産み落とされた作品の救いと
なるだろうし、作品鑑賞のあり方にも示唆を与えるのではないかと思うのです。
ただ、事態が明らかになるにつれ、世間でその声を挙げることは勇気のいることで、
中々難しいだろうということは察せられます。
となれば、時間の経過とともに作品も忘却の彼方に押しやられそうですが、
そうなればなったで釈然としないものが残ってしまいそうです。
今回の事件は、大げさに言ってかまわないのなら、作品鑑賞に当たっての
聴く側のあり方に一石を投じた事件として忘れてはならないと思います。
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by capricciosam | 2014-02-11 16:03 | 時の移ろい | Comments(0)

新語・流行語も長い歴史があるんだね

本格的な初雪を迎え冬到来を実感する季節となりました。
小生が「あ~、冬だな。とうとう来たんだな。」と、諦観と驚きをもって感じる時は、
やはり雪が降り積もった、視界一面の雪景色です。
例えば、朝カーテンを開けて、窓外が一面真っ白の景色が目に飛び込んでくる時。
こんな時は大体夜が冷え込んで、「ひょっとしたら雪が降るかも」なんてチラッと考えて
就寝することが多いのですが、これは順当なほうで心の準備もいくらかあります。
従って、「そうか、とうとう来たんだね。」程度の驚き。
でも、そんな気配もなく就寝して、雪景色を見た時には、そりゃもっと驚きます。
不意打ちを食らうと衝撃の程度は数段パワーアップしますもんね。
そんな訳で、こうい景色を目にすれば、冬への覚悟ができると言うモノです。
一目で納得、そんな感じです。

そんな初冬の気配のこの頃ですが、次の記事が目にとまりました。

「ユーキャン新語・流行語大賞が前身の賞の創設から今年で30年になるのを記念し、
主催者が13日、これまで受賞した言葉の中からトップテンを選んで発表した。(略)
1984年の前身の賞創設以降、受賞した337語から99語に絞り、
読者300人にアンケートして決めた。順位は付けていない。」
(以上、スポニチ11/14付けより引用)

「ほ~、そんなになるんだね。」

そのトップテンですが、年代順には次の様な新語、流行語があげられていました。

◎85年「キャバクラ」
これは今でも使われているので、定着したということですね。

◎86年「亭主元気で留守がいい」
存在感希薄な夫なので、特に単身赴任の時は自らが言ってました、ハイ。

◎89年「セクシャル・ハラスメント」
ずいぶん前に話題になっていたんですね。今じゃ短縮した「セクハラ」で十分通用。
「携帯電話」が「ケータイ」となったような感じでしょうか。 
この言葉も年がら年中、目にするようになりましたが、その分事態は深刻化している
ということですね。

◎90年「オヤジギャル」
言葉の組み合わせのミスマッチ感がなんとも印象的でした。
でも、「ギャル」という言葉も今じゃほとんど耳にしませんね。

◎93年「サポーター」
サッカーファンから出た言葉なのでしょうが、「支援者」というより余程言いやすいかも。

◎94年「同情するならカネをくれ」
ドラマはみていませんが、安達祐実さんの有名なセリフでしたね。
一見何とも殺伐とした感じなのですが、いつの時代も起きてくる問題を提示していると思います。

◎95年「がんばろうKOBE」
阪神淡路大震災後の神戸復興の合言葉で、プロ野球オリックスの選手がつけていた
のを覚えています。そう言えば、この時はイチローがまだ大リーガーになる前でした。
今は楽天の選手による「がんばろう東北」ですが、東北の場合は原発事故による
放射線被害もからみゴールがなかなか見えないので深刻度も増しています。

◎95年「安全神話」
これは原子力発電所ぐらいかな、と思っていたら、JR北海道、食肉偽装表示と続き、
信頼性が揺らぎ、ホントに安全なのか、と疑念が解消されるヒマがありません。
福島第一原発事故以来、「根拠なき安全神話」には厳しい視線が注がれるように
なったんではないでしょうか。
元々は下記のような選出理由だそうです。

「阪神・淡路大震災、オウム事件などが続発した1995年、行政でも民間でも
“セキュリティ・システム”が何一つ機能していないことが明らかになった。
日本は「安全」との「神話」に寄りかかっていたことが原因で、抜本的な対策を
早急に立てることが求められている。」
(以上、新語・流行語大賞HPから引用)

「抜本的な対策」必要なことですが、20年近く経過しました。
果たして、講じられてきたんでしょうか。

◎96年「自分で自分をほめたい」
アトランタ五輪女子マラソンでメダルを穫った有森裕子さんの発した名言。
「自分で自分をほめる」という従来は、はしたない的感覚のネガティブなイメージを
彼女の苦闘して勝ち得た姿が軽やかに覆した感があります。
もっとも、今じゃ努力しても報われない場面を報道等で多く目にすると、
この言葉には自分を肯定的にとらえ、支える側面があるな、と改めて思います。
もっとも独りよがりにこれを乱用されるとこまるのですが。

◎06年「格差社会」
これは深刻化していくばかりのようで、できれば長きにわたって定着してくれるな、
と思ってしまいます。

改めて眺めてみると、どの言葉も当時の世相を反映した言葉だったな、と思いますが、
このほかにもトップテンにふさわしいと思える新語・流行語もあるのでしょうね。
対象が300人のアンケート結果ですから、難しいことは言いっこなしにしましょう。

12月2日には今年の発表が予定されているようです。
「アベノミクス」、「じぇじぇじぇ」、「今でしょ!」、「倍返し」、「お・も・て・な・し」、
「汚染水」あたりはリストアップされるてくるのかな。
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この記事を書きながら聴いていたのは写真のCD。
シナトラが80歳を迎えるに当たってリリースされたアルバムで、
70歳代のライブが集められています。
最後の「My Way」はパバロッティとのデュエット。
これはライブではなく、シナトラが先録りして後からパバロッティが録音したもの。珍しい。

<追記11.16>
スマホで見たらスペースをとったところが影響してエライ読みにくいので文頭を先詰めに修正。
そう言えば、新語・流行語の候補としては「TPP」も忘れちゃいけません。
最近米国がエゴ丸出しで日本の関税全廃を突きつけてきていますが、
参加に当たって先払いした自動車関税の件もあるので譲歩する必要なんてありません。


<追記12.3>
トップテンは「アベノミクス」、「今でしょ!」、「お・も・て・な・し」、「ご当地キャラ」、
「じぇじぇじぇ」、「特定秘密保護法」、「倍返し」、「PM2・5」、「ブラック企業」、
「ヘイトスピーチ」でしたが、昨日発表され、大賞には次の4つが選ばれました。

「じぇじぇじぇ」、「今でしょ!」、「倍返し」、「お・も・て・な・し」

他の用語が選ばれなかったというよりは、これらが抜きんでて
他がつけいる余地がなかったという感じですね。

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by capricciosam | 2013-11-14 23:16 | 時の移ろい | Comments(0)

来シーズンへのときめき

正式発表ではないのですが、札響定期、PMFの来シーズンの概要が見えてきました。

まず、札響定期です。
エリシュカさんは4月にチャイコフスキー6番、11月にブラームス2番を取り上げます。
ブラームスは今年10月定期の感想でも書いたように聴き応え十分で、
ぜひ交響曲チクルスとして完成させてもらいたいところです。
また、ドヴォルジャーク後はスラブ系を密かに期待していたので、
チャイコフスキーは願ってもないところ。
交響曲後半を順次取り上げていってくれるのでしょうか。

5月に高関さんが伊福部昭特集、そして8月には下野さんが早坂文雄と
日本人作曲家の作品が取り上げられます。意欲的かつ刺激的。

尾高監督は3回。3月には一連のシベリウスの仕上げ。
6月にはヴェルディのレクイエム、10月にはマーラー9番と大作を。
尾高さんはマーラー9番を2003年5月定期で取り上げていましたが、
最終音が鳴りやんだ後の長い静寂とこみ上げる感動は忘れがたいものでした。
まさしく一期一会の名演でした。
<追記11.16>
そう言えば、この時の演奏会にちょっとふれた記事を書いていました。こちらです。


9月の児玉宏さん、1月のユベール・スダーンさん。
一度は聴いてみたい人が並びます。
12月のクラウス・ペーター・フロールさんは2009年9月に
マレーシア・フィルと来日した折に聴いていました。当時の感想はこちらです。

こうしてみると全部聴きたくなるのですが、こんなのは初めてです。
来シーズンの札響定期には期待大です。

次にPMFですが、25周年のメモリアルイヤーなので、さてどんな企画が、と期待していました。
これまでのメモリアルイヤーから推して、首席指揮者にはこれまで携わった指揮者の再登場
だろうな、と思ったら意外や、意外。
これまでPMFとは縁がなかったロリン・マゼールがその任に当たるようです。
プログラムもベートーヴェン7番、シベリウス2番、ショスタコービチ5番と、
彼にとっては自家薬籠中のものばかり。

縁があると言えば、台湾のチェン・ウェン・ピンさんでしょうか。
ホール・オペラで「ナクソス島のアリアドネ」を指揮されますね。
2007年7月にはフィルハーモニア台湾を率いて演奏会をされています。
当時の感想はこちらです。

その他に、第九が演奏されたりで、祝祭的雰囲気が感じられます。
詳細発表は年明けなのでしょうが、楽しみです。

期待が大きかったり、楽しみだったりで、来年は札響定期とPMFに大注目です。
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画像のCDを聴きながら記事を書いていました。
マゼールのCDは何枚か所有しているのですが、
このブルックナーは中でもお気に入りの一枚です。
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by capricciosam | 2013-11-09 10:54 | 音楽 | Comments(0)

オケの応援合戦@ワールドシリーズ2013

秋も深まり、近所や街中のイチョウもきれいに色づきました。
イチョウが色づくと秋も終盤に近づいたな、といつも感じます。
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さて、日本シリーズ第5戦は星野監督じゃないけれど、「しびれる」試合でした。
辛島が押さえ、勝ち投手の権利を手にして5回で降板。
6回からは中4日で則本が登板しました。3人を三振で押さえる場面もあり、
第1戦の投げっぷりと重なって見ていたのですが、
9回裏にはついに同点に追いつかれ、今年のシリーズ初の延長に。
並の投手ならここで落胆し、降板しかねないのですが、彼のメンタルは強い、強い。
10回表楽天が2点を追加すると、その裏を押さえて見事勝利です。
恐るべき強心臓。度胸の良い新人ですね、まったく。
これで楽天が王手をかけてホームの仙台に戻ります。
明日の第6戦の先発はマー君VS菅野で、これは予想どおりなのですが、
見所はマー君VS巨人打線ですね。
マー君が再び押さえ込むのではないか、と期待して楽しんでます。
頑張れ!マー君!!
頑張れ!イーグルス!!

一方、米国では一足先にメジャーの結果が出ました。
日本シリーズと違って、新聞やニュース程度しか見てませんが、
上原浩治、田沢純一両投手が所属するボストン・レッドソックスが、
セントルイス・カージナルスを破り、なんと本拠地で95年ぶりに優勝を決めました。
案外、本拠地で決めるというのは難しいものなんですね。
最終回マウンドに立っていたのは上原投手。
歓喜の輪の中で人差し指を立ててナンバー・ワンをしていたのが印象的でした。
連投ですからね、お疲れ様でした。
ゆっくり休んで来シーズンに向けて疲れをとってください。

ところで、両チームのホームには米国でも有数のオーケストラがあります。
ボストン交響楽団とセントルイス交響楽団です。
各々のオケの管楽器メンバーが、それぞれの地元チームを応援する動画なのですが、
なかなかどうして、張り合いぶりは雰囲気たっぷりです。
日本なら、さしづめ読売日響対仙台フィルといったところでしょうか。

短期間に話をまとめ、作り上げたのでしょうが、良い感じで盛り上げていて、うまいものです。
ところどころ音のつなぎが悪くなるのは、ご愛敬というもので、企画自体は良かったですね。
そして、ボストン側には、なんと小澤征爾さんが飛び出してきて、ビックリ。
以前観た音楽監督時代のドキュメントにも、フェンウェイパークで応援している姿が
ありましたから、ファン歴は相当長いのでしょう。


「ボストン交響楽団の音楽監督を長年務め、熱狂的なレッドソックスファンで知られる
世界的指揮者の小澤征爾氏(78)が第1、2戦に続いて、ネット裏のVIP席で観戦した。
第1戦の試合前に上原、田沢の日本人コンビと対面。この日も「彼らに会えて、本当によかった。
いい思い出になった」と話していたそうで、歓喜の瞬間に立ち会い、感慨深げだったという」
(以上、10/30スポニチより引用)

多忙な方だから、これを録画したあとは結果を見ずに帰国したのかな、と思っていたのですが、
なんと、なんと滞在して結果まで目撃したとは恐れ入りました。筋金入りですなぁ~。

<蛇足>
優勝したレッドソックスは前年はア・リーグの最下位。
この結果に、来年のファイターズ優勝も可能性はない訳ではないな、と
強く思うファンがここに約1名おります、ハイ。
えっ、条件や環境が違う?!そのままあてはまる訳がない?!
いいじゃないですか、都合良く考えたいのがファン心理というものですよ(笑)
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by capricciosam | 2013-10-31 23:34 | 時の移ろい | Comments(0)

2020年東京オリンピック開催が決まった日に

今朝は6時過ぎに目が醒めたのですが、既に東京開催が決まったあとでした。
投票経過はすでに報道されているように一回目の投票で東京が最多票を獲得したものの、
有力な対抗馬と見られていたマドリードがイスタンブールと同数となり、
両者で決戦投票をしたところマドリードが敗れる波乱。
決戦投票では東京がイスタンブールを圧倒したとのこと。
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歓喜に沸く報道ばかり見ていると、こちらもついつい嬉しくなってしまうのは
同じ日本人としての根っこの部分なんでしょうね。
と同時に、ことの重大さに期待と同時に不安も頭をもたげてくるのは
世間を生きてきて身に付いたものからなのでしょう。
そうなんですね、無邪気に喜ぶには歳をとりすぎました。

国内でもオリンピック誘致による経済効果やひとつにまとまる象徴として必要という
意見ばかりではなく、遅々として進まない震災復興や原発事故処理に使うべきではないのか、
という反対意見も根強い訳です。過去に1964年東京五輪、1970年大阪万博といった
巨大プロジェクトでインフラ整備が進み、経済成長を促進してきた側面があるようですから、
再度招致に熱心になるのも道理ですが、一方で、被災地を中心とした東北が
きちんと復興してからでも遅くないじゃないか、と反対の声があるのも事実です。
国を挙げての一大事業故に、賛否の意見対立も激しくなります。

それに今回は招致決定直前に福島第第1原発の膨大な汚染水の漏れ発覚が加わり
連日海外メディアが取り上げて、放射線事故への関心が急速に高まりました。
海に漏れるということは世界の海洋に深刻なダメージを与えかねない訳ですから、
海外の関心が高くなるのも当たり前というものです。
国内だって、震災後すぐなら、被災地産のものを食べて応援というキャンペーンに
賛同できる部分はなくはなかったと思うのですが、この大量の汚染水漏れの報道以降は
「水産物は当面パスだな」という気分に傾いた人も多いのではないでしょうか。
しかも、漏れていると推定されている量が毎日何百tでは、専門的知識に乏しい一般の人なら
「こりゃだめだ」と思うのが普通の反応ではないでしょうか。
おまけに地下水の遮断工事自体はこれからなんですから、絶望的気分が高まろうというものです。

その上事故処理主体は依然東電で、国が前にでる気配は先日追加支援を決めた時に
ようやっと表明された程度です。それもIOC総会の数日前ではなかったでしょうか。
しかし、ここでも具体的な安心材料を国民に提示してくれた訳ではありません。

ところが、驚くべき発言を彼の地にいる安部首相の口から聞くことになる訳です。

「東京電力福島第一原発の汚染水漏れについて、安倍首相は「問題はない」と繰り返し、
政府として責任を持って解決する姿勢を強調した。 「(汚染水は)原発の港湾内の
0・3平方キロ・メートルの範囲内で完全にブロックされている。数値は、最大でも
WHO(世界保健機関)の水質ガイドラインの500分の1だ。日本の食品や飲料水の基準は
世界で最も厳しい。現在も将来もまったく問題ない。
抜本解決に向けたプログラムに責任を持って着手している」
(以上、読売9/8より引用)

あらら、言っちゃった。しかも、世界に向けて。
しかもしかも、これまで国内では明言しなかったことを。

「問題はない」、「完全にブロックされている」、「現在も将来もまったく問題ない」

しかし、ホントに「under controll」と断言できるのでしょうか。

「「状況はコントロールされている」。安倍晋三首相は、国際オリンピック委員会
(IOC)総会で、東京電力福島第1原発事故の汚染水漏れについて、こう明言した。
しかし、福島の漁業関係者や識者らからは「あきれた」「違和感がある」と
批判や疑問の声が上がった。」
(以上、道新9/8より引用)

一国の首相の言葉は重い。
これと同じことを福島県内でも発言できる自信はあるのでしょうね、きっと。
国内外の不安の声や決定後も注視していくであろう海外メディアの疑念を払拭する
解決策は、実際に汚染水の漏れを止めることです。しかも、一刻も早く。
under controll だそうですから、そんなに難しいことではないんでしょう?
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by capricciosam | 2013-09-08 23:52 | 時の移ろい | Comments(0)

デトロイトと言えば

朝早く目覚めたので、徒然なるままに記事を書いています。

デトロイト市が財政破綻したという報道には少なからぬ驚きを覚えました。

「米国の自動車産業を象徴する都市、ミシガン州デトロイト市が18日、
連邦破産法9条の適用を申請し、財政破綻した。長年にわたる
産業の衰退に伴う人口減が主な要因で、負債総額は180億ドル(約1・8兆円)超と
米自治体として過去最大の財政破綻。(略)
デトロイトは歴史的にも米国を象徴する都市の一つだけに衝撃は大きい。
ゼネラル・モーターズ(GM)が市内に本社を、フォード・モーターとクライスラーも
近郊に本拠を置き、20世紀初めから米国の産業を支えてきた。
しかし、1970年代の米国市場での日本車の台頭などで米国内の自動車産業は
衰退し始め、工場の閉鎖なども相次いだ。
ピーク時の50年に180万人を超えていた人口は今では約70万人に。
税収の落ち込みなどで財政は悪化の一途をたどり、行政サービスの低下や治安悪化が
人口減に拍車をかけたほか、債務の返済のために借金を重ねる悪循環に陥っていた。
裁判所に提出された資料によると、通報で警察が駆けつけるのに平均1時間近くを要するほか、
救急車は老朽化で3分の1しか使えない状況。街灯の4割が機能していない。
殺人が増加する一方で、犯罪の検挙率は低下し、20年以上にわたり
「全米で最も危険な街」の一つと名指しされていた。」
(以上、7/20毎日より引用)

日本では夕張市の財政破綻が有名ですが、規模が数段異なります。
例えば札幌市の人口は現在約190万人ですが、約半世紀で70万人になり、
中心街は空きビルが目立ち、荒んでいるなんてことを想像できるでしょうか。
小生は想像したくない、というのが本音です。
ただ、決して絵空事とも言えないのが、国、地方の借金の大きさです。
日本だって、第二、第三の夕張市が現れないとも限らない。
いやそれどころか、日本そのものがなりかねない可能性は、
年間国家予算の10倍以上に膨らんだ1000兆円を越す赤字です。
これを減らすことができなければいつかは起こりうるのかもしれません。
そんなXデーが到来しないことを祈りたい気分です。

さて、「デトロイト」「財政破綻」で思い出したのが、映画「ロボコップ」でした。

「舞台は近未来のアメリカ(設定年代は2010年)。
かつて自動車産業で鳴らしたデトロイトは犯罪都市と化し、
巨大コングロマリット企業オムニ・コンシューマ・プロダクツ(OCP、通称オムニ社)によって
警察(民営化されている)を含む街全体が支配されていた。」
(以上、Wikipediaより引用)

1987年に公開されていますが、当時からデトロイト市の斜陽傾向は顕著なので、
そのことが作品にヒントを与えたのでしょう。
公開された当時は、一般的には「デトロイトが?そうそうありえる訳がない」と
思われていたのかも知れませんが、悪い予測が当たってしまったということでしょうか。
監督はポール・バーホーベン。
近未来SFとしてはエポック・メイキングな作品だったと思いますが、
監督の同系統の作品としては「トータル・リコール」のほうが好みですね。
「トータル・リコール」は昨年リメイクされて公開されました。

また、単にデトロイトで思い出したのが、「デトロイト交響楽団」。
今年はストラヴィンスキーの「春の祭典」が初演されてから100年に当たります。
「春の祭典」が聴きたくなり、初めて所有したCDが写真のドラティがデトロイト響を振った盤。
実演に接する前でしたから、飛び出す斬新な響にはぶったまげたものです、ハイ。
また、今年2月のサロネン指揮フィルハーモニア管が実演としては最高の思い出です。
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それから、ネットで流れる情報の中には、あたかもデトロイト交響楽団がもう存在しない、
かのような表現に接しましたが、現在も活動しているようです。HPはこちらです。

同じく関連情報を眺めていたら、「モータウン」という言葉が目に入りました。

「モータウン(Motown;Motown Records)とは、デトロイト発祥のレコードレーベル。
自動車産業で知られるデトロイトの通称、「Motor town」の略。
1959年、ベリー・ゴーディ・ジュニアによって設立、ソウルミュージックやブラックミュージックを
中心に据えて大成功した。」
(以上、Wikipediaより引用)

所属アーティストをみると、「グラディス・ナイト&ザ・ピップス」「 コモドアーズ」
「スティーヴィー・ワンダー」「スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ」
「スプリームス」「 ダイアナ・ロス」「テンプテーションズ」「ジャクソン5」etc

おお、そうだったんですね。知りませんでした。
そして、お世話になってますね、このレーベル。
きっと一枚くらいあるに違いない、と所有CDをごそごそ探してみたら、ありました。
写真のCDタイトルには「motown's greatest hits」とちゃんと明記されています。
小生の知っているダイアナ・ロスの数々のヒット曲がちゃんと入っていますから、
彼女の人生において「モータウン」が占める位置はきっと大きいのでしょう。
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by capricciosam | 2013-07-21 06:53 | 時の移ろい | Comments(0)