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PMF2013を振り返って-partⅡ

前記事でも書いたように会期中の演奏会ではスマホによるツイートを行なっていました。
感想をつぶやくにしてもそれ程時間もかからず、その位手軽にできるものなんですね。
また、つぶやき出すと、他の方がどんなつぶやきをしているのかも興味が湧きます。
そこで、会期中はPMF組織委員会の公式ツイッターと思われる「PMF-PR」のつぶやきに
注目していました。「朝からリハーサル」などと舞台裏を紹介するつぶやきには
演奏会への期待が高められるなど、とても楽しみにしていました。

また、twitterでは「リツイート」といって、他の方のつぶやきをそのまま自分のtwitterで
紹介できる機能があり、「PMF-PR」も折に触れリツイートさせていただいていたのですが、
少し残念だったのは発信にムラがある点でした。

前半は7/14まではほぼ毎日のようにつぶやかれているのですが、
それ以降は7/21に一回つぶやいたっきりで、札幌終盤の7/28までありません。
後半の準・メルクルさんやPMFアメリカ指導陣の演奏会情報などは皆無です。
特に、残念だったのはメルクルさんが札響を指揮する演奏会情報が
さっぱりつぶやかれなかったことです。地元オケとのめったにない組合せなのに、何故?

もちろん、つぶやかなくても別段集客には影響はないのかもしれませんし、
ツイートを担当されている方の業務負担の問題もあるとは思います。
ただ、スマホ等の普及とともに手軽な発信受信が一般化していくと、
結構新たなファン層の開拓に貢献する部分も少なからず期待できるのではないか、
と思う(恐らく経済的効果としては測定不能でしょうが)ので、
少なくとも期間中は単なる演奏会告知だけの発信だけでもあまり途切れずに
続けていただければ、と期待したいところです。
また、仮にスタッフの手がまわらないなら、会期中はツイートのみのボランティアスタッフ
を募集して対応してみては如何でしょうか。
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それに関連して、全国の主要なプロオーケストラの利用状況はどうなっているんだろうと
気になって調べてみました。調査日は8/10、調査対象は札響から九響までのHPを有する
全国主要オケ21団体です。
調査ポイントは①FACEBOOK、②twitter、③ブログ、④動画、⑤ENGLISH、
⑥文字サイズ変更ですが、⑤は国際化、⑥は高齢化に対応しているかという点での
ついで調査です。調査の視点はHPのトップページに、明らかに明示してあることです。

①FACEBOOK、②twitterはどちらもほぼ半数が利用していました。
一方、③ブログ、④動画は30%程度の利用で留まっています。
やはり、③の利用は伸び悩み、①、②の利用にシフトしているのは、
発信手段の手軽さという点からなのでしょうね。
また、④の普及は発信までの手軽さが乏しいせいか、少ないですね。
①~④が揃っていたのは、神奈川フィル(③は公式ではなく、スタッフブログ)のみでした。
①、②だけなら、都響、東響、関西フィル、オーケストラ・アンサンブル金沢、名フィル、
山響、広響の7つありました。調査数の約30%です。
①、②どちらかなら、前述したように約50%です。
逆に、①②ともになかったのが、N響、東フィル、読売日響、兵庫管、京都市響、札響、
群響、九響の8つ、約40%です。強固なファン層に支えられているのか、
利用価値なしとみているのか、そこまで手が回らないのか、事情は不明です。
以上から①、②については、その利用目的は様々なのでしょうが、
情報を発信する手軽な手段のひとつとして浸透してきているように思われます。

最後に、⑤は約50%が対応していましたが、⑥は約10%の対応にとどまりました。
⑤は外国人指揮者やソリストに自分のオケを知ってもらう場合など利用価値はある
と思ったのですが、この点は案外対応が進んでいるようでした。
⑥が低いのは、高齢者の情報通信機器利用頻度が少ないためでしょうか。
しかし、ファン層もいずれは高齢化していく訳で、対応しておいても無駄ではない
ように思いますが、どんなものでしょうね。
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by capricciosam | 2013-08-15 07:33 | 時の移ろい | Comments(0)

PMFホストシティ・オーケストラ札幌交響楽団@Kitara2013

演奏された曲は以下のとおり。

1 ショスタコービチ チェロ協奏曲第1番変ホ長調
2 ブラームス 交響曲第1番ハ短調

1は第1楽章の冒頭に現れる緊張感をともなう動機が印象的な上、
第3楽章がカデンツァ(!)で第2楽章以降はアタッカで繋がるという
極めて特異な構成の現代曲(1959年、ロストロポーヴィチにより初演)。
初めて聴いたが、いかにもショスタコーヴィチらしい内省的で諧謔的な趣きの
割りには不思議と聴き通すのがそれほどつらいとは感じなかった。
これは、ソリストを務めたヴィルヘルム・プレーガルさんの端正な演奏のお陰なのかな。
まあ、チェリストにとっては大変な曲なんでしょうね、額の汗をぬぐう姿が印象的でした。
札響も小規模な、室内楽的な編成ながら準・メルクルさんの指揮のもと
アンサンブルも良かった。

ショスタコービチの協奏曲は、以前安永徹さん&市野あゆみさんと札響演奏会の時、
ピアノ協奏曲第1番を聴いたのが初めてでしたが、不思議な楽器編成の割りには
楽しく聴くことができ、個人的には交響曲より好きになりそうです、ハイ。

2は名曲中の名曲。メルクルさんは暗譜で、指揮台狭しとばかりに、
全身を激しく動かして札響をぐいぐい引っ張ります。
そのため札響の演奏にも推進力に満ちた躍動感を感じましたが、
決して一本調子という訳ではありません。中間楽章ではグッとテンポを押さえ、
しっとり聴かせますから、やはりオーケストラのコントロールが上手なんでしょうね。
久しぶりに聴き応えのあるブラ1を聴かせていただきました。
後半のPMFオーケストラの演奏が楽しみです。

最後に蛇足を。
PMF開催中に芸術監督や首席指揮者が札響を振るという試みは昨年に続き
3回目(1回目が1994年)なのですが、札響にとっては定期演奏会でも登場が
想像し難い世界的に活躍する指揮者に振ってもらえる良い機会だし、
聴くほうだって同じことが言える。
また、当日も会場にはPMF生とおぼしきグループが散見されましたが、
後半の指導者がプロオケを振っている様を間近に体験できるのは
良い学習の場でしょう。
と考えると、PMFと札響にとっても大変意義ある演奏会のようです。
これからもぜひ継続して発展させていってもらいたいのですが、
その割りには客席の入りは7~8割とイマイチだったのが残念。
もっとも、ほぼ半分が空席だった昨年よりは改善したようにも思えるのですが、
イマイチ。ホワイエ内には札響事務局とおぼしき関係者もみられましたが、
出入口に立って迎えるのは、やはりPMF組織委員会関係者の方ですから、
来年に向けてはPMF組織委員会として、もっと浸透を図っていただけたらと思います。
(PMF公式ツイッターのPMF_PRすらつぶやいていませんが、いただけません。)
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by capricciosam | 2013-07-17 23:31 | 音楽 | Comments(0)

札響ザ・プリンシパルズ@Kitara2013

順に次の5曲が演奏された。

1 尾高尚忠 フルート協奏曲  独奏:高橋聖純
2 モーツァルト クラリネット協奏曲  独奏:三瓶佳紀
3 グレンダール トロンボーン協奏曲  独奏:山下友輔
4 モーツァルト オーボエ協奏曲 独奏:金子亜未
5 ラヴェル ボレロ

最後のボレロが終わって、一旦袖に引っ込んだ尾高監督がマイクを持って登場。

「この仕事をはじめて42年になりますが、自分のオケの首席奏者を
ソリストにした協奏曲だけで構成した演奏会というのは、実は初めてなんです。
そして、彼らがいなくても(札響はボレロのような)これだけの演奏が
できちゃうんです。」

もちろん、会場からは盛大な拍手の嵐となったのは言うまでもない。

今回の演奏会は夏の特別演奏会として企画された。
題して「ザ・プリンシパルズ-札響管楽器首席奏者たちとボレロの祭典」。
近年の札響の実力向上の一端を担う要因のひとつに若手首席奏者の台頭が
挙げられると思うが、オケの中で時々ソロをとる場面はあっても、
ソリストとして聴く機会は案外ないもの。まして、まとまってなんて想像もつかない。
小生の聴いた札響演奏会では、今年5月定期で打楽器首席を聴いたくらいしか記憶にない。
それだけに、札響に関心をもってもらい、もっとファンになってもらう絶好の機会と
なったのではないか、と思う。良い企画だった。
ある面、企画の勝利と言っても過言ではないと思う。

いずれのソリストの演奏も楽しく聴かせてもらった。
1の曲自体初めて聴いたが、第2楽章レントのなんと魅力的なことか。
この旋律から思い浮かんだ言葉は「ふるさと」だったが、日本人の心の内をくすぐる
豊かな抒情を感じた。この曲はもっと知られてよい曲だと思ったが、
高橋さんの丁寧なソロはこの楽章含めて見事に描写していたと思う。
尾高監督が、この曲を取り上げてくれたことに対してなんだろうが
「尾高家を代表してお礼を言います。」と言っていたが、演奏そのものも佳演だった。

2は有名曲だけに演奏するほうとしては逆に難しさもあるのだろうが、
会場の盛大な拍手が演奏そのものの成功を物語っていたと思う。
三瓶さんのお人柄は知らないが、性格が反映されたかのような模範的な演奏だった
と思うし、安心して聴いていられるものだった。

3は尾高監督も「僕たちは初めて演奏したんだけれど、トロンボーンでは有名なんだって」
と山下さんに聞いていたが、確かに聴き応えのある曲だった。トロンボーンのソロは
JAZZで聴く程度だったので、こんなシャウトする楽器とは意外だった。
尾高監督が山下さんに初めて会ったのは、山下さんがまだ学生だった7年前らしいが、
「まさか、札響に来てくれるとは」と再会を喜んでいたのが印象的。

4のソロを務めた金子さんは、今回登場した首席奏者の中では一番若い23歳。
2同様有名曲だったが、カデンツァも含め楽しませてもらった。
尾高監督が「カデンツァは自分で作ったの」と聞いたら、
「自分で作って作曲家に手を入れてもらいました」と正直に答え、
会場の笑いを誘っていた。素敵なカデンツァでした。

最後はいろいろな楽器がソロを取りつつメドレーしていく、ご存じ「ボレロ」。
1~4で登場した首席奏者がオケに入るのかな、と思ったら、加わりません。
それでも、不在を感じさせないソロが次々に聴かれましたから大したものです。
各楽器がソロをとりつつメドレーしていく醍醐味はいつものことながら、
今夜は、特に小太鼓が正確にリズムを刻みリードしていく重要さを再認識
させられました。改めて、小太鼓にブラボーです。

終演は午後9時20分。
使用しなかったPブロック以外はほとんど空席は目立たず。
制服を着た若者も目立ちましたが、こういう企画をきっかけにファン層が
拡がらんことを。
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by capricciosam | 2013-07-05 23:43 | 音楽 | Comments(0)

札幌交響楽団第559回定期演奏会@Kitara2013

1 テーリヘン ティンパニ協奏曲
2 ブルックナー 交響曲鯛盤ホ長調(ハース版)

尾高&札響によるブルックナー演奏では2003年7月にPMFの一環で行なわれた
交響曲第9番を聴いたことがあった。
当時は久しぶりのブルックナー演奏なので随分期待して出かけたのだが、
残念ながらアンサンブルの乱れが演奏全体に見られ、およそ感興に乏しく、
ブルックナー演奏はこのコンビにはまだ早いのではないか、とさえ思ったものだった。

あれから10年。
しかも、今回演奏される第7番は、配布された資料によれば札響としても尾高監督のもと
2000年7月に演奏(これもPMFの一環だったはず)して以来ということだから13年ぶり。
例えば度々取り上げられるマーラー等に比べると随分取り上げられてこなかったものだ。

7番を聴くと、第一楽章のチェロを中心とした息の長い主題から、大きな波のうねりの中で
身を任せているかのごとき感覚に陥ってしまう小生としては、ほとんどステージを見ずに
気持ちを集中させて演奏に耳を傾けていた。
第1楽章、第2楽章までは素人にも分る乱れもなく、素晴らしいの一言。
恰幅の良い、堂々たるものだが、アダージョでの深い感情表現も印象深い。
第3楽章、第4楽章では、長大な2つの楽章を終えて緊張の糸がゆるんだのか、
若干のアンサンブルの粗さを感じたが、それでもほとんど気にならない。
ライブ盤として発売してもらいたいくらいだった。
「10年一昔」とは言うものの、この間の尾高&札響の円熟ぶりを感じた。

最初に演奏されたティパニ協奏曲は札響初演とのこと。
と言うよりもティパニがソロを務めるという驚きと珍しさがある。
配布された資料にあるとおり「驚くほど多彩な音色、独特のハーモニー」が
打楽器首席の武藤さんの変幻自在な演奏で楽しめた。

昼公演。
Pブロックに空席がめだったが、8~9割の入りか。
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by capricciosam | 2013-05-18 22:19 | 音楽 | Comments(0)

札響第558回定期演奏会@Kitara2013

エリシュカ&札響によるチェコ音楽シリーズの6回目。
今回はオール・ドヴォルザーク・プログラム。

1 序曲「自然の王国」
2 交響詩「水の精」
3 交響曲第8番ト長調「イギリス」

当日配布された資料によれば、1は札響初演、2も札響としては1回しか演奏したことがなく、
しかも30年以上前だから、現団員にとっては初演も同然だったのでは。 
かく言う小生も実演で聴くのは初めて。
印象的だったのは2で、ドヴォルザークが詩集を元に作曲したらしいが、
標題から連想しがちな妖精の話ようなものではなく、結構残酷な場面が現れるもの。
解説されたあらすじを思い出しながら聴いていたら、なるほどそれらしい音楽が展開され、
最後のアレグロ・ヴィヴァーチェなどは真に迫っていた。
そう感じさせたエリシュカさんと札響の演奏に拍手だった。

3は一連の交響曲第5番以降の後期交響曲演奏の掉尾を飾るもの。
前回の第9番が新鮮な響きに満ちていたので、今回はどうなるのだろうと期待していた。
第1楽章の冒頭も物憂さを強調するかのような演奏もよく耳にするが、
エリシュカさんは最初の響きから輪郭をくっきりさせたのは意外だった。
この辺りから、なにやらやってくれそうな期待を抱いてしまった。
例えば第3楽章などは流れるが如き甘く切ない旋律を、愛おしそうに指揮され、
この楽章の魅力を最大限引き出していたように感じた。
このように表情や変化に富むこの曲を、メリハリをつけて耳新しい響きとして
楽しませてもらったことは半ば期待していたものの、嬉しい限りだった。

終演後は鳴りやまぬ拍手に何回も登壇されて管楽器の首席中心に立たせていた。
御歳82歳とは思えぬ、かくしゃくぶりは健在。
2日目。Pブロックに空席が目立ったが、8~9割程度の入りか。
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by capricciosam | 2013-04-20 23:09 | 音楽 | Comments(0)

安永徹&札響メンバー室内楽コンサート@Kitara2013

1 ウェーベルン 弦楽四重奏のための緩徐楽章(五重奏版)
2 ブルックナー 弦楽五重奏曲「インテルメッツォ」ニ短調(六重奏版)
3 フランセ 八重奏曲
4 チャイコフスキー 弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」ニ短調(七重奏版)
アンコール 6つの弦楽四重奏曲第35番ヘ短調より第3楽章

本公演はKitaraがプロデュースしている安永徹さんと市野あゆみさんの室内楽公演
(全4回)の第3回目に当たるらしいのですが、今回市野さんの登場はなく、
安永さんと札響ピックアップメンバーによる室内楽公演となったようです。

プログラムも多彩だったのですが、さらに少し趣向を凝らしてあったのは、
作品本来の形よりも楽器がひとつずつ多い形になっていることです。
この辺りは、会場で配布されたパンフレットにも記してありましたが、
本来コントラバスが加わるのは3だけ。
それを3以外の曲にも安永さんとコントラバス奏者の飯田さんでコントラバスが
加わる形で編曲をした、とアンコールの時安永さんがおっしゃっていました。
通して聴いてみても違和感は感じませんでした。
編曲の成果があったのでしょう。

ベルリンフィルを退任された安永さんが札響メンバーと演奏するのは
2009年の演奏会以来、今回でまだ2回目ではないでしょうか。
その時も札響は規模を縮小して室内オケ規模で演奏していましたが、
前回に比べたら奏者の数は一層少ない訳で、奏者個々の力がより露わになるため
緊張の高さというのは前回の比ではないのかもしれません。
今回演奏された札響の皆さんも普段は室内楽を頻繁に演奏している訳でもない
のでしょうから、前回より緊張度は高かったのでは、と推察してました。
しかし、それは杞憂というもので、この日のためにどのくらいの練習を重ねたのかは
わかりませんが、アンサンブルとしては十分聴き応えのあるレベルに仕上がっている
と思いました。

1は当初アナウンスがなかった一曲でしたが、「大変ロマンティックな作品」(パンフから)
で演奏会の導入としては上々の滑り出しです。
2のブルックナーの室内楽作品は所有CDにもなく初耳でしたが、「おっ、聴いたことある」
という思いに襲われるくらいブルックナーらしさが感じられました。 
3はこれまでのPMFでも演奏されているのですが、あいにく聞き逃していました。
特に両端楽章が洒脱な感じで、楽しめました。
この段階で早くもブラボーがとんでいました。
4は一楽章からスケールの大きな作風なのですが、演奏も躍動感があふれていました。

小生にとっては初耳だらけの曲でしたが、実に楽しいひとときでした。
ぜひこういう機会がまたあることを望みたいところです。
以前の記事にも書いたのですが、安永さんとの演奏の機会、
札響はもっと企画していただけないものでしょうか。
5年で2回は少なすぎます。
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by capricciosam | 2013-03-31 06:53 | 音楽 | Comments(0)

久しぶりのレコ芸

しばらく記事の更新をさぼってしまいましたが、この間は寒波に見舞われ、
除雪を繰り返し日々くたくた。お陰で夜はぐっすりです。
でも、こんな時にこそ見られるものがあります。
しばれのきつい日の樹氷で、実にきれいなものです。
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16日には総選挙がありました。
投票率が低かったのは残念ですが、2009年に続いて民意の揺れが
獲得議席に極端に表われることで政権交代となりました。
改めて小選挙区制度の凄さだな、と実感したところです。
その分、政権を掌握する側になると、「失敗できない、失敗は即政権を奪われるということだ」
という緊張感が高じやすくなるのではないでしょうか。
政治の質が高まる可能性もあるのでは、と期待できる半面、
一方で有権者に迎合しやすいという日和見主義的側面も高まる可能性もあるようで、
有権者の側がよほどしっかりしないといけないな、と思われました。

さて、昨日は栗山監督の北海道での拠点がある栗山町で優勝記念パレードが行なわれました。

「栗山英樹監督(51)のパレードが22日、空知管内栗山町で行われた。
紙吹雪と小雪が舞う中、栗山監督は町内の野球少年団の小学生約60人が引っ張る
軽トラックに乗り、ファンの歓声に笑顔で応えた。町や栗山商工会議所などでつくる
実行委が主催。気温が氷点下1・9度と冷え込む中、栗山監督は午前11時すぎ、
自身が町内で使っている軽トラックの荷台に乗り、JR栗山駅前を出発した。
駅前通り約500メートルの沿道には6千人(主催者発表)の観衆が集まった。」
(以上、北海道新聞12/22付けより引用)

先月下旬の札幌でのパレードの挨拶で
「この時期(雪の降る時期)のパレードを北海道の風物詩にしたい」と言っていましたが、
地元ローカル局の中継を観ると、まさに、雪降る中での紙吹雪でしたね。
寒くて大変だったでしょうが、風物詩化して何度でも見たいものです。
パレードを終えた監督が、インタビューで「来年は選手全員を連れてきたい」と言ってたので、
「あちゃー、監督言っちゃったよ、大丈夫!?」と思ってしまったのですが、
すぐに先日道内のマチに選手を応援団として割り当てたことに方向を変えていましたから、
まっ、そっちのほうが実現性はあるのかな。
<追記>
「栗山監督優勝パレード終了後、ファンとの記念撮影会を行った。
「来てくれる全ての人に楽しんでもらいたい」と正午すぎから始まり、終了したのは午後5時15分。
約5時間かけて、2321組のファンと写真に納まり、感謝を示した。」
(以上、日刊スポーツ12/22より引用)
有言実行とは言うものの、凄い!


ところで、ホント久しぶりに「レコード芸術」誌を購入しました。
付録にサンプラーCDが付くようになって定価が急に跳ね上がって購読意欲が減退。
かなり長い間購入していなかったことになります。
今回の購入の動機は記事として札響が取り上げられていて、その上付録CDに
今春の定期演奏会で聴いたエリシュカ指揮によるドヴォルザークの
「スケルツォ・カプリチオーソ」がはいっていたためです。
尾高監督の「英雄」第4楽章とともにKitaraでのライブ録音ですが音も良くて、
おまけにエリシュカさんが腕を下ろしきらないうちに発生した「フライングブラボー」付きです。
改めて当時の一瞬ひやっとした記憶がよみがえりました。
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「新世界」「野鳩」はすでに発売となった写真のCDで入手してあったので、
これで一応その時の定期演奏会の録音は揃ったことになります。
演奏会の感想は既に記事にしたとおりですが、このCDが今月の新譜月評でも
評者2人とも推薦の「特選盤」になっていました。
ホント、あんなに感動した「新世界」はありませんでした。

ひととおり目を通して「あれっ?」と思ったのが、
第50回レコード・アカデミー賞の声楽曲部門の受賞CDです。
受賞したミシェル・コルボによるモーツァルトとフォーレの「レクイエム」は既に所有しています。
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でも、購入したのは今年じゃありません。7年前です。
「この時間差は一体なに?」
ところで、ミシェル・コルボとローザンヌ声楽&器楽アンサンブルは
2003年にKitaraで演奏会を開いており、小生も客席で耳を傾けていました。
謙虚で透明感のある響きには、心洗われる思いがしたものでした。
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その印象も薄れないうちに店頭で偶然同一コンビによるこのCDを見つけて
輸入盤で安かったこともあり、購入したという訳です。

と、ここまで書いて、
「この賞はレーベルは同じでも、国内盤として発売したのものだけが対象なのだな」
と認識を新たにしたところです。
きっと過去にもこういう時間のギャップのある例はあったのでしょうが、
こういう賞の定義そのものも見直しても良いような気がしました。
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by capricciosam | 2012-12-23 07:20 | 時の移ろい | Comments(2)

札響の第九@Kitara2012

振り返ってみると、「第九」は交響曲の中では一番実演に接しています。
と言うのは、第九を歌うアマチュア合唱団に参加していたためです。
しかし、聴く位置の違いなのでしょうか、合唱団の一員として聴く場合と
比べて、客席で聴くというのはやはり、感覚的には新鮮な体験です。
また、CDを除けば、日本人指揮者による日本のオケ(大半は札響)による
第九演奏が小生の中でのスタンダードとして染みついている、と言っても
過言ではありません。

それから、第九の有料演奏会は札響が経営破綻に直面していた2002年以来。
かつ、外国人指揮者としては、1988年のバイエルン国立管弦楽団を指揮した
サヴァリッシュ以来。(もっとも、あの時は厚生年金会館の座席の関係か、
音がすっかりデッドで、独唱と合唱が素晴らしかったぐらいの印象しか
残っていないのは、返す返すも残念。)と、第九については牽強付会的に
あれこれ書いてしまうのですが、今回は、先の名曲シリーズで古典にも
並々ならぬ力を示したエリシュカさんが第九を振る、ということなので、
期待して出かけた演奏会でした。

エリシュカさんの指揮は、第2楽章まではほぼ通常通りのテンポなのですが、
聞こえてくる音楽の柄の大きいこと。かつ普段埋もれてしまうような
内声的響きがところどころ明瞭に立ち上がってきます。
特に、第3楽章での第2ヴァイオリンのピチカートでの演奏は、これまで
こんなに明瞭に聞こえたことはありませんでした。
第4楽章はテンポをやや落として、じっくり歌い上げていく感じで、
独唱、合唱のバランスも良く、充実した響きだったと思います。
やはり、合唱団をステージ上に配置すると、演奏と一体化して聞こえてきます。
特に、合唱の響きは良かったですね。札響合唱団だけではないようですが、
こんな充実した合唱は久しぶりでした。刺激されます。
発声がつらくなって第九合唱もおやすみ中ですが、また歌いたくなってきました。

終わってみれば、これまで体験した演奏とはひと味違うな、という印象です。
とまどいに近いかもしれません。善し悪しというよりも、手垢を落としてみると
案外こういうものだよ、とでも言うのでしょうか。

2日目。管楽器でしまらない響きが散発したのは惜しい。
空席はあまり目立たず、9割程度の入りか。
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by capricciosam | 2012-12-09 23:34 | 音楽 | Comments(0)

札響名曲シリーズVol.4@Kitara2012

演奏された曲は以下のとおり。

1 ベートーヴェン バレエ「プロメテウスの創造物序曲
2 ハイドン 交響曲第88番ト長調「V字」
3 モーツァルト 交響曲第41番ハ長調「ジュピター」
アンコール モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」序曲

これまで登場した定期演奏会や名曲コンサートでは、お国もののレパートリーを中心に
披露してくれたのですが、今回は古典派。直球勝負です。
聴き終えて感じるのは、エリシュカさんの年齢を感じさせない活き活き感というのでしょうか、
躍動感が演奏に宿り、音楽が明瞭に思われたことです。
これは、一音たりとも曖昧には置くものか、という気概の表れなのかもしれません。
なんの外連もない、実にまっとうな音楽を聴かせていただいた、という気分です。
札響からこれだけの充実した響きを引き出す手腕は大したものです。
ただし、まっとう過ぎてつまらない、ととられる恐れもない訳ではないなぁ、とも考えられますが、
8割程度の入りの会場からは盛大な拍手が送られましたから、
多くは小生同様満足したのでしょう。
古典にも並々ならぬ実力をお持ちのエリシュカさんですが、来月は第九に登場予定です。
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by capricciosam | 2012-11-25 22:40 | 音楽 | Comments(0)

札幌交響楽団第553回定期演奏会@Kitara2012

演奏されたのは次の2曲。

1 ベルリオーズ ヴィオラ独奏付き交響曲「イタリアのハロルド」
2 R・シュトラウス 交響的幻想曲「イタリアより」

会場で配布された資料によると、過去の札響の演奏会でも両曲が取り上げられたのは
2回だけ。しかも、1は2回目が稚内だし、2は第4楽章のみということだから、札幌では
実質的に各1回と言えよう。しかも、定期会場が厚生年金会館当時の20年以上前。
定期会員でも耳にしたことがない方も多かったのではなかろうか。
その上、両曲ともCDでもあまり耳にする機会がないだろう(2は小生も初耳)から、
今回は極めて貴重な機会となった。

この凝ったプログラミングの2曲に共通するのは「イタリア」と「作品番号16」、
それに「4楽章構成」なので交響曲的性格を有することか。
しかし、1はハロルドという主人公がイタリアの山岳地帯を放浪したあげく
山賊の狂乱の中で死ぬというストーリー性を有するのに対して、
2は作曲者自身のイタリア旅行での印象のスケッチを元にしたというだけに
発想自体は根本的に異なるようだ。

1は「ヴィオラ独奏付き」とあるようにヴィオラが独奏楽器として登場するものの
協奏曲のように終始活躍する訳ではない。
むしろ、主人公ハロルドの物思いにふける様子を表現するために
低い響きを有するヴィオラが独奏するといった風情で、全曲でもところどころ
独奏して現れるものの、第4楽章ではほとんどオケの演奏の中で埋没してしまう。
まさしく、「山賊の狂乱の中で死ぬ」訳だから、なるほど「独奏付き」でぴったりかな。
独奏は札響首席奏者の廣狩さん。渋い響きで弾き切っていた。

2は各楽章にそれぞれ標題を有し、順に「カンパーニャにて」「ローマの廃墟にて」
「ソレントの海岸にて」「ナポリ人の生活」とある。
作曲者自身がイタリアで南欧の明るく、自由な空気を満喫したかのような雰囲気に
満ちている曲調だが、びっくりしたのは第4楽章の「ナポリ人の生活」。
作曲当時大流行していたらしい「フニクラ・フニクラ」のメロディが冒頭から現れる。
現代では古典の作品にも、当時の時代の空気を取り込んで作られていたことがわかる。

札響もまとまりの良い演奏で近年の好調ぶりを示し楽しめたが、
やや慎重な雰囲気も時々感じられた。そのままだと、演奏する楽しさも伝わりきらない
恐れもあったのだろうが、それを打ち破ったのはグイグイ引っ張る指揮者の功績と言えよう。
広上淳一さんの定期は第498回以来だが、今回も「広上ワールド」を堪能させて
いただきました。
次年度定期には残念ながら登場予定はないようですが、来演していただきたい
指揮者のお一人です。
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by capricciosam | 2012-10-12 23:58 | 音楽 | Comments(0)