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よみがえる名演

久しぶりに残暑を感じています。フーッ

先日、久しぶりにCD売り場をのぞいてみました。
クラシックの新譜は過去の録音やライブが中心という傾向は
相変わらずだなぁ、と感じました。
これだけ音楽をダウンロードして買うという行為が
盛んになってくると、CDの売り上げが不振というのは
やむを得ないことなのかもしれませんが、
店頭で手にとって選ぶという行為はなかなか捨てがたいんですよ。

ところで、写真のCDが先月末に発売されました。
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首席客演指揮者として札響4月定期に登場した
ラドミル・エリシュカさん指揮によるドヴォルザーク交響曲第6番と
ヤナーチェク狂詩曲「タラス・ブリーバ」のライブ録音です。
当時は私も2日目に会場で耳にして、その年齢を感じさせない
メリハリのある指揮が紡ぐ、新鮮な響きに感動したものでした。
なにせ曲がなじみなく、あまり期待していなかっただけに、
実に驚きに満ちていました。
それがライブ録音として発売されたのですが、
びっくりするくらい録音も明瞭で、あの時の感動が蘇るかのようです。
札響のCDとしてはベストのひとつになるのではないでしょうか。
あっ、ちなみに私も「拍手」で参加しているはず、です。
(ただし、明確にわからないのが残念なところです、ハイ)
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by capricciosam | 2008-09-04 23:19 | 音楽 | Comments(0)

札幌交響楽団第508回定期演奏会@Kitara2008

一昨年の定期一覧を眺めていて、
「エリシュカ? Who?」
そんな感じでパスした演奏会が凄い出来だったらしく(ありゃりゃ)、
日も置かずに札響は同団初のポスト「首席客演指揮者」をエリシュカ氏に捧げた。
以来、氏は気になる存在だったが、ようやく就任記念公演が4月定期で行われる
ことになり出かけてきた。
12日昼公演で、会場は8割の入り、といったところか。

1曲目ヤナーチェク狂詩曲「タラス・ブリーバ」
初めて聴く曲でしたが、物語が底流にあるためなのか、音色も多彩で、
演奏されるオケにとっては難曲の部類だったのではないか、と推定。
その分、へたすると構成が崩れてしまう恐れも大なのだろうか。
しかし、演奏はエリシュカ氏の棒のもとメリハリが効いて、
なにかしら音が浮き立つような立体感を感じた。
しかし、これだけで約30分。
腕慣らしにしてはヘビーですね。

2曲目モーツァルト/ピアノ協奏曲第24番
ソリストの伊藤恵さんは、二十数年前「若い芽のコンサート」に出演されて
瑞々しい演奏を披露されていた記憶があり、一度チャンスがあれば実演に
接しておきたいお一人でした。
さて、演奏ですが、第一楽章のソロに入る前の伴奏だけの部分から、
上体を前後左右に揺らしながら曲に没入しようとする姿には驚きました。
それで、この方は少々エキセントリックに弾かれるのかな、と思っていたら、
決してそんなことはありません。
モーツァルトの傑作と呼ばれるこの作品を実に丁寧に弾かれていきます。
誠実な音作り、といったものを感じました。
会場の拍手も盛大でしたが、アンコールはなし。

3曲目ドヴォルザーク交響曲第6番
ドヴォルザークの交響曲の中では、なんともマイナーな選択。
聴いたこともなかったのでCDで予習しましたが、「新世界」などと
比べると、民族的、牧歌的な感じはするものの、どうも冗長な感じも
否めないなぁ、とこの段階では演奏への期待は高まらず。
でも、実際の演奏では、1曲目の「タラス・ブリーバ」でも感じられた
音が浮き立つような立体感がさらに明快になった感じで、
各パートの織りなす音のうねりが実に心地良い。
終わってみれば、「案外いい曲なんだなぁ~」と、見方はガラッと
変わっていたから、びっくりです。
エリシュカさんの見事な手腕に会場からも盛大な拍手が送られた
ことは言うまでもありません。
何度も丁寧にお辞儀を繰り返していらっしゃった姿が印象的です。

チェコ・ドヴォルザーク協会会長でいらっしゃるエリシュカさんは、
先日誕生日を迎え、77歳になられたばかり。
しかし、指揮ぶりは実に若々しく、颯爽として年齢を感じさせません。
これからは、年に一回は札響を振られるとのことですが、
ぜひお元気で何度も来札していただきたいものです。
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<蛇足>
ドヴォルザークの第四楽章では、エリシュカさんが熱演のあまり
指揮棒を飛ばすハプニングが発生。一瞬どうなるのかと思いましたが、
チェロのお二人のリレーで無事エリシュカさんに戻りました。
その間数秒でしたが、もちろん音楽は止まりませんでした。
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by capricciosam | 2008-04-12 21:50 | 音楽 | Comments(0)

まなみーるDEクラシック@岩見沢市民会館2008

荒れた天気はどうやら昨日だけだったようで、
今日は気持ちの良い一日でした。
日中、母のところを除雪しがてら散歩して、一休みしてから
岩見沢市民会館「まなみーる」で行われる札響演奏会に出かけました。

今日のプログラムは
1曲目J.シュトラウス喜歌劇「こうもり」序曲
2曲目メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」
3曲目チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」
と、名曲ぞろい。
どの曲もしばらく実演に接していないのと、休日の夕方で、
しかも低廉な料金だったこともあり、ちょいと遠かったのですが、
足を伸ばしてみました。

会場の大ホールは新しく、適度に残響も感じられて快適です。
札響も円光寺さん指揮のもと充実した響きで楽しませていただきました。
ただ、ソリストの音が終始濁りがちで興をそいだのが惜しまれる。
メンデルスゾーンは必ずしも美音で、とは思いませんが…

これは余談ですが、ビオラ首席が定位置に座らずに横に座り、
定位置には若い奏者の方が座って演奏していました。
首席交代のお試しだったのかな!?

アンコールにエルガーの「弦楽セレナーデ」
素敵。
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by capricciosam | 2008-02-17 21:23 | 音楽 | Comments(0)

札響えべつニューイヤーコンサート@江別市民会館2008

江別市で行われたニャーイヤーコンサートが今年の聴き始め。
会場は異なりますが、ジュリアード弦楽四重奏団で江別に来たことが
あるので、江別で聴くのは今度で2度目。主催はえべつ楽友協会。
1曲目モーツァルト歌劇「フィガロの結婚」序曲
編成を小さくした札響の軽やかな調べで、まずは新春の華やぎを。

2曲目モーツァルトのピアノ協奏曲第20番ニ短調
ピアノのイェルク・デームスさんは御歳80歳。
昨秋Kitaraでピアノデュオリサイタルをされているが、これは未聴。
評判が良かったようなので、聴きたかったなぁと思っていたら、
こんなに早くチャンスが巡ってくるとは…
ステージに登場したデームスさんは背中が丸く、年齢を感じさせるが、
足取りはしっかりしており、曲が始まれば、やや遅いテンポながら、
年齢など忘れさせるような音を次々に紡ぎ出していく。
第2楽章の最後に演奏し終えて、空中で静止した手がひらりと返ったと
思ったら、アタッカで第三楽章に入って弾き始めた時は内心で感嘆。
確かに音のきれやダイナミックスさは感じませんが、
その訥々と語りかけるが如き滋味深い味わいは他に得がたいものが…

3曲目シューマン「序奏とアレグロ・アパッショナート」
初めて聴きましたが、有名なピアノ協奏曲に似た部分もあり、
ずいぶん表情付けのある曲だな、という印象を持ちました。
ここではデームスさんも、モーツァルトよりも一段踏込むような表現を
されていましたが、基本的な印象はモーツァルトと変わりません。

鳴りやまぬ拍手に応えてアンコールを2曲
シューマン「トロイメライ」もう何をか況や。ただただ聴き入るのみ。
シューマン「幻想曲」これも初耳。
調べると30分程度の曲のようですから、その一部だったのでしょうか。
デームスさん、なかなか情熱的に弾き終えました。

4曲目ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」
昨秋写真のCDを発売したのをみてもわかるように、札響にとっても
自家薬籠中の一曲なのだろう。(というよりも、プロオケでこの名曲が
レパートリーにないなんて、ちょっと想像できないが…)
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今回の札響は各パートの首席がほとんどおらず、副首席がリードを
努めていたが、それでもアンサンブルも良く、安心して聴いていた。
指揮者の飯森範親さんもこの曲は暗譜で通していたが、指揮者、
オケともにこの手垢のつきすぎた名曲を惰性など感じさせずに、
熱演していたと思う。
アンコールのJ・シュトラウス「ラデッキー行進曲」でお開きに。
終わってみればなかなか充実していたことに満足、満足。

蛇足ですが、近くの座席に医師でピアニストの上杉春雄さんが。
デームスさんの演奏が終わると、真っ先に会場を出て行き、
戻ってきませんでした。
かつてデームスさんとピアノデュオリサイタルをやられていた、
と記憶しているので、行き先は楽屋だったんでしょうね、と勝手に想像。
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by capricciosam | 2008-01-20 22:28 | 音楽 | Comments(0)

札響名曲シリーズVol.3@Kitara2007

定期演奏会以外に年4回行われる名曲コンサート。
今回取り上げられたテーマは「スラブ音楽」
どの曲も久しく実演に接していなかったのに加え、
ミクローシュ・ペレーニ(以下、「ペレーニ」という。)が演奏するとあっては
聞き逃す訳にはいきませんでした。

2曲目のドヴォルザークのチェロ協奏曲にソリストとして登場した
ペレーニについては昨年の記事にも書いたのですが、
リサイタルでの飾らない人柄と、その姿勢が厭味や雑味とは縁遠い
誠実な音楽を形作っていて、非常に好感を抱いたものでした。
この曲はチェロがオーケストラと対峙して雄弁に語ることも可能なのでしょうが、
両者の噛み合わせがうまくいかないと、曲自体の持つ一体感を喪失しかねない
という危険性も内在します。その点、ペレーニは冒頭のアレグロから
終始一貫誠実に音に向き合いつつ、実に素敵な音を紡いでいきます。
それは、決して対峙しようとする音ではなく、むしろ融合とか、
調和という言葉がふさわしいのかもしれない。
私はと言うと、「聞き惚れる」という言葉が思い浮かびました。
その姿勢と音がオケにも反映するのか、札響もメリハリのある演奏で
この名曲に貢献していました。特に、管楽器の健闘は讃えたい。
鳴りやまない拍手に応えて、アンコールにJ・S・バッハの無伴奏チェロ組曲より
第3番プレリュード。絶品。この時の札響チェロの皆さんのペレーニを見る
食い入るがごとき視線は忘れられません。

3曲目ムソルグスキー(ラヴェル編)組曲「展覧会の絵」
1曲目グリンカ歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
昨年所属する合唱団の第九演奏会で高関さんの指揮による演奏を
はじめて聴いて、その明確なパースペクティブを感じるような音づくりに
新鮮さと好感を感じたのですが、今回の2曲も、名曲と言われる
「通俗の垢」を洗い流したかのような、実に明るく充実した響きに充ちていました。
今日の札響は素人にもわかるような瑕疵もなく、充実した演奏で応えて
いましたが、札響のサウンドづくりに高関さんは欠かせないように思いました。
アンコールにドヴォルザークのチェコ組曲よりポルカ
はじめて聴きましたが、郷愁を誘うメロディが、なんとも素敵でしたね。
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by capricciosam | 2007-11-23 22:37 | 音楽 | Comments(0)

札幌交響楽団第501回定期演奏会@Kitara2007

今日もらった定期公演誌に「音楽監督に聞く」というコーナーがあり、
「501回以降への意気込みは?」という問に対し尾高監督が
「…札響にとってチャイコフスキーは重要なレパートリーであり続けて
きました。僕にとってもN響の研究員時代から大切な作曲家で、(略)
若い時代に何十回と指揮したものです。(略)札響が大きな節目を迎える
今年、楽団にも自分にとっても原点のひとつといえるチャイコフスキーに
またじっくりと取り組みたいと思いました。…」と答えている。

なるほど、季刊ゴーシュ第11号のP12の「札響の森へ」には
定期演奏会で取り上げたランキングが載っており、チャイコフスキーは
作曲家別では4位、作品別でも交響曲第5番と第6番が同じく4位である。
監督の言われるとおり、「重要なレパートリー」であることは間違いない。
交響曲第5番は、かつてCDも販売されていたように記憶している。
それに、若い頃に聴いた無料の札響演奏会も、どういう訳か
交響曲第5番が比較的多く演奏されていたように記憶しているが、
お陰でmy favoriteな曲のひとつになった。
そんなこんなで、今回の定期には大きな関心を抱いてでかけた。

さて、肝心の「交響曲第5番」であるが、一昨年の聖響&都響以来。
あの時は充実した響きの割に妙に明るさを感じて、あれはあれで
快演だったのだが、この曲のもつ性格とはちょいと違うような気がしていた。
今回の尾高&札響は底流に流れるほの暗い情念を程よく感じさせてくれる
本来の意味での好演であったように思った。案外バリバリやられるよりは、
この曲はちょいと屈折気味な熱演にホッとするのは私だけか。
ところで、第2楽章ではホルンが活躍するのだが、当時は窪田克巳さんの
ソロに惚れ惚れと聴いていたものだった。退団されてからの消息は
とんと聞かないが、今日はまたあの音色が妙に懐かしくなった日でもあった。

2曲目に演奏された「弦楽セレナーデ」は徹頭徹尾、音を鳴らしてもらっても
あるいは室内楽でも楽しむように聴かせてもらっても、どちらも楽しい。
1曲目の交響的バラード「地方長官」が終わると、管打楽器だけがひっこんで、
増強された弦楽パート全員がステージに残ったのを見た時は、
「こりゃ凄いことになるかな」と内心ビックリしたが、聴き終わっても
どうにもスッキリしない。弦の厚みの割には音が抑制気味で迫力に欠け、
かと言ってそれほど親密な訳でもない。
よくまとまってはいたのですが、両方の要素が混在しているようで、
私の中では「どっちかにしてくれ」という不完全燃焼のような気分が残りました。
1曲目は初めて聴きましたが、演奏うんぬんよりも曲自体がなんともしまりがない
感じで、また聞きたいか、と問われれば「?」ですね。

尾高監督は全曲暗譜で通されていましたが、
演奏自体のドライブは、任せて安心というどこかのCMといっしょ。
尾高&札響の充実の一時であることは間違いないのだが、
拍手とほめ言葉に安住することなく、
さらなる高みを目指していただきたいものだ、と思いました。
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<蛇足です>
あわてて出かけたので半袖でしたが、日が落ちてもなんとかなりました。
昨日は札幌も過去最も遅い真夏日を記録したようですが、これも温暖化!?
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by capricciosam | 2007-09-22 22:11 | 音楽 | Comments(0)

観戦と鑑賞

土曜日は日本ハムVSロッテを観戦に、家族で札幌ドームへ。
17日からの3連戦は「WE LOVE HOKKAIDO」ということで、
日本ハムの選手のユニフォームも北海道を象徴するカラーということで、
青を基調にしたものに替えてプレーです。
写真は開始前のウォーミングアップ時に撮ったものです。
上半身が青色なのがわかりますでしょうか?
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当日は、いつも空席の目立つビジターチームの一塁側
(札幌ドームは三塁側がホームチームで、通常の逆です)
もほぼ満員で、観客も4万人を越えていました。
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試合はロッテに2点リードされたものの、4回に稲葉のホームランから
連打で4点、さらに5回に一点をいれ、7回裏までは3点リードで
先発のルーキー吉川が一勝となるはずでした。が、8回表が悪夢でした。
武田久-マイケルの救援陣が火だるまになり5点をとられ、逆転。
「必勝リレーのはずが…」
結局敗れてしまい、どっと疲れが…、ありゃ、勝てた試合でした。ホント残念。
(今日も敗けたようですが、気分を変えてがんばってもらいたいところです)

今日は午前中に仕事をして、午後からは岩見沢市へ移動。
札響のグリーンコンサートがキタオンという野外音楽堂で開かれました。
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グリーンコンサートは故岩城宏之さんが音楽監督時代にはじめてから
ずっと続いている無料の野外演奏会ですが、実は私ははじめて。
8月は演奏会にでかける予定もなかったので、ちょうど良い機会でした。
指揮は正指揮者の高関健さんですが、演奏前のトークで
「2年連続雨のため屋内で演奏したそうですが、3年前は晴れていました。
ちなみに、3年前の指揮者は私です。」
と、おっしゃって会場の笑いをとっていました。
演奏会開始時には雲ひとつない青空が広がり、気持ち良かったですね。
私もセミの声が聞こえる芝生で寝っ転がったり、本を読んだりして楽しみました(^^)
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by capricciosam | 2007-08-19 17:58 | 時の移ろい | Comments(0)

札幌交響楽団第500回記念定期演奏会@Kitara2007

今回の定期の楽しみは500回記念のマーラー交響曲第2番「復活」という
大曲を聴けるということはもちろんだが、まず第一は札響合唱団。
昨年結成され、年末の第九でのデビューが大層衝撃的だったらしく、
ぜひ一度はその歌声を味わいたいものだ、と考えていた。
今のところ年に数回の出演しかないらしく、今回定期が2回目のお披露目
となるらしい。第九の時同様、今回も他の合唱団も参加しているので、
純粋に楽しめるという訳ではないようだったが、思わぬ演出が待っていた。
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定期好例のロビーコンサートへの出演である。
いつもは札響メンバーが行っているのだが、今回は男性13名女性12名で
4曲(1曲目以外すべて武満徹の作品)を披露した。
パンフには総勢54名となっているので、選抜メンバーということか。
たえまなく入場してくる人たちのざわめきにもかかわらず、
よく鍛えられた歌声がロビーに響いたことから、本番への期待は
弥が上にも高まった。

「生と死」という根源的テーマに貫かれたこの曲での合唱の出番は
第五楽章の後半から。ベートーヴェンの第九によく似ています。
「蘇るのだ…」と無伴奏で神秘的にではあるが、決然として合唱が歌いだし、
二人の女声による独唱とオケも加わって壮大なフィナーレを築く訳だが、
合唱はいささかも不安定なところを感じさせない、実に充実した歌声であった。
札響は合唱入りの曲をさらに演奏する機会を設けてもらいたいものだ。
また、第四楽章「原光」があるがためソプラノ独唱に比べると、
どうしても注目しがちなアルト独唱であるが、ビルギット・レンメルトの
よくコントロールされながらも会場の隅々にまで通る歌声には、
正直驚いた。この方の歌声を聞けただけでも大満足。

余談になるが、「復活」を実演で聴くのはこれが2回目。
1回目はPMFが始まって2年目の時で、エッシェンバッハ/PMFオケで。
この時のアルト独唱はクリスタ・ルートヴィヒ。
あの頃はバーンスタインとの録音から数年経過したのちだったようでしたが、
もう往年の輝かしさや声量はなく、落ち着いた歌声に終始したように記憶して
いる。事実、1~2年後には現役引退を表明したのだが、世紀の歌姫の声を
聴くことが出来たという思い出として一生記憶に残るのだろう。

さて、肝心の尾高/札響の演奏であるが、尾高さんは札響をよくコントロール
されて、この情念がのたうちまわるかのような曲をよく描出していたし、
札響も持てる力を出してよく応えていたと思う。
ところで、記念演奏会初日ということで慎重になり過ぎたきらいがあるのか、
第一楽章ではよく整えられてはいるものの、何故か一体となって燃え上がる
ような熱気が感じられず少々不安に駆られたが、章を追うごとにこの辺は
解消されて、特に時々顔を出す嵐のような強奏では
「<よく鳴る>オーケストラに成長した」(パンフ解説より)
現在の力をいかんなく発揮したと思う。
しかし、一部管楽器の不調や4月定期の好調ぶりが耳に残るだけに
「こんなはずでは…」との思いも少々残ってしまい、十分楽しめたとは言い難い。
(この辺は向上するにつれ聴く側の要求もどうしても高くなりがちなのかな…)
二日目は修正してもっと良くなるはず、という期待を込めて
FMのライブ放送に耳を傾けたいと思う。
チケットは二日とも完売。
<6.24追記>
はい、放送を聴きました(ただし、高関さんのバルトーク以降は未聴です)
オケの響きについては放送のほうがはるかによくとらえていたのでしょうね、
かなり充実した響きが聞こえてきました。ただし、一部の管楽器の不調は
昨夜の印象よりは良いものの、やはり残念な響きを感じたのは少々「?」。
びっくりしたのは、レンメルトさんの歌声で、会場での圧倒感がありません。
これは放送の限界を示すものなのでしょうか。
(この方は実際ライブで聴くに限ります、圧倒されます)
ライブと放送との違いはあるものの、二日間聴いてみると、昨夜の感想は
予習が効き過ぎたのか、少々「欲張り」なものだったのかなぁ、
との印象を改めて感じました。しかしながら、現在の札響の持てる力を
出し尽くした記念すべき演奏会であったことは間違いないようです。
その一瞬に立ち会えた喜びを、いつまでも胸に抱いていくことでしょう。
改めて、札響定期500回、おめでとう!!

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by capricciosam | 2007-06-23 23:58 | 音楽 | Comments(0)

札幌交響楽団第498回定期演奏会@Kitara2007

今年初のフルオケかつプロオケの演奏会です。
昨年から札響の定期演奏会での評判が高まっていたので、
今年は少し足を運びたいな、と考えています。

広上さんの指揮で聴くのはこれが2回目。
一回目は首席指揮者を務めていたノールショピング響で、10年以上も前のこと。
あの時はモーツァルト、チャイコフスキー、ドヴォルザークと「名曲コンサート」の
趣きで、やや木目の粗い、厚みに欠けた音づくりながらも、
若々しい響きで、うまくまとめているな、という印象でした。
当時からオケを引っ張る力は十分な方のように思いましたが、今回も一曲目
ヴェルディ「シチリア島の夕べの祈り」序曲から全身を使って、表情豊かに、
大胆かつ余裕を持ってオケをドライブしていくような感じです。
それにオケもよく応えています。最初から、期待がふくらみます。

二曲目はベートーヴェン「ピアノ協奏曲第4番」
ソリストの小菅優さんが実は、本日のお目当て。
以前TVで拝見して、そのタッチの瑞々しさ、音の透明さに俄然興味が湧いて、
すぐ今回聴きに行こう、と決めたのでした。
耳になじみやすい第3番と第5番の間にあって、ちょっと雰囲気の変わった
この曲ですが、小菅さんのピアノは強奏でも音が濁らず、まるで音の粒が
立っているかのように明瞭で、期待に違わぬ演奏は十分満足すべきものでした。
オケも編成を小さくして、広上さんも寄り添うような指揮に徹している感じです。
鳴りやまぬ拍手に応えて、アンコールはシベリウス「トリューズ」。
初めて聴きましたが、まるでポップスのようで、素敵な小品でした。

三曲目はベルリオーズ「幻想交響曲」
聴き所満載のこの曲で、再び「広上ワールド」が炸裂です。
広上さんの指揮はメリハリを効かして、頻繁に各パートに左手親指を立てては
満足そうな表情を浮かべます。そうして、全体を見事にドライブしていきます。
実際、札響のみなさんの演奏は各パートの乱れも感じられず、
一体となって燃焼している感じで、見事なアンサンブルだったと思います。
この一曲だけでも、フルオケを聴く醍醐味は十分得られました。
なるほど、昨今の評判の高さの一端に触れた感じでした。

昼公演でしたが当日券はなく、会場も90%以上の入りのほぼ満席でした。
チケット購入時点でお目当ての席がなく、いつもは選ばないほうの席だった
のですが、第三楽章でオーボエソロがすぐ側で聴けたり、
第5楽章の「鐘」を打つのがよく見えたりと、楽しめる席でした(^^)
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by capricciosam | 2007-04-28 23:53 | 音楽 | Comments(0)

札幌交響楽団第488回定期演奏会@Kitara2006

ドイツ・レクイエムは「ドイツ語によるレクイエム」という意味らしい。
ではレクイエムとはどんな意味なのか。
requiem(ラテン語)休息
永遠の休息=死にたどりつくことは生きとし生ける者の必然。
死者のためのミサ曲の初めの歌詞がレクイエムと始まること
から曲全体の名称をレクイエムと呼ぶようになったようだ。
そこでレクイエムと言えば、死者のためのミサ曲を指す訳だ。
従って、この曲は本来死者の魂を鎮めることを目的とするだけで良い訳だが、
今回演奏されたドイツ・レクイエムはやや趣を異にする雰囲気がある、
と常々感じている。
それは生き残った者への視点である。
死者との悲しい別れから悲嘆に暮れる生き残った者の魂もなぐさめ、
鎮めようとするような視点である。
それで、この曲を聴くときは、やさしく慰撫してくれるニュアンスを求めて
ついつい聴いてしまうクセがある。
もっとも、ひたすらドラマティックに歌い上げても、
それはそれで十分成り立ってしまう側面も否定はできない。
いづれにせよ、ブラームス畢生の大作であることは間違いない。

さて、前置きが長くなったが、この曲はなんといっても、
「合唱」と「独唱」の出来に左右される、と思っている。
特に、約70分間ほぼ歌いっぱなしの「合唱」の負担は大きい。
今回の札響定期に登場した札幌合唱連盟は高校生も含めた152名と大所帯で、
ところどころ棒読みのような歌い方も散見されたものの、大いに健闘していた、
といっても過言ではない。
しかも、よくあるPブロックへの配置ではなく、ステージに配置されたことで、
オケとの一体感はより強く感じられた。
しかし、あふれんばかりのステージは久しぶりでした。(^^)
また、独唱の二人の歌唱の水準は高く、特に、バリトンは感情たっぷりに、
深々とした響きで会場を満たしていた。
札響も低弦と管を中心にまとまった演奏をしていた。
しかし、先に述べたニュアンスはあまり感じられず、ドラマティックな
大曲風に終わったことは、私としては少々残念。
これは暗譜でとおした尾高監督の解釈なのでしょうね。
終わってみれば、多少のキズはあったものの、ライブとしては
りっぱな演奏で、この曲の実演に接することはほぼ可能性がない、
と思っていただけに、とても印象深い演奏会でした。

昼公演でしたが、8~9割の入りで、札響定期の2公演化も
一周年を過ぎて定着してきたような感じを受けました。
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by capricciosam | 2006-04-22 23:50 | 音楽 | Comments(2)