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江川紹子講演会@札幌コンベンションセンター2007

それでもボクはやってない」を観てから、裁判のことが気になります。
これから2年以内に開始される「裁判員制度」も、同じように気になります。
なにしろ抽選で裁判員を務めるはめになるかもしれない訳ですが、
一方で国民の3分の2は「参加したくない」という調査結果もあるくらいです。

そこで、タイミング良く開催された「これまでの裁判、これからの裁判」
という講演会に出かけてきました。
講師はTVでもおなじみの江川紹子さんです。

講演の前に最高裁判所が監修した「評議」という裁判員制度のPR映画を
鑑賞しました。ストーリーは三角関係による殺人未遂事件を裁判員が
どう考えて判決に至るのか、という制度がスタートしたら直面するような内容です。
裁判員も主婦らしき人、中小企業の社長らしき人、失業者等と職業や立場も様々
との設定です。制度をわかりやすく伝え、噛み砕く意味もあるのか、
議論が伯仲するようなこともなく、各自の発言も落ち着いて、
裁判官も結論を急ぎません。最後は、有罪か無罪かを判断し、
次に実刑か執行猶予かを決めていきます。
裁判員が検討する場には裁判官も立会い、進行役を務める訳ですが、
なるほど、こんなイメージで考えられているんだな、とわかり参考になりました。
専門知識がなくとも、素直に証言、証拠、状況を判断していくことができれば
良さそうなので、そんなに構える必要はなさそうです。
ちょっと安心。とは言っても、実際はそう簡単ではないんでしょうね。

休憩をはさんで江川さんの講演です。
☆注:以下の講演要旨はメモをもとに再構成しました。発言順番、ニュアンスが
    必ずしも発言どおりではないことをご承知おきください。

導入は暖冬と、最近冤罪事件をテーマにした映画を4本観たことから。
この中には「それでもボクはやってない」も入っていました。なぜ映画を?
その理由は「名張毒ぶどう酒事件」の昨年の名古屋高裁の判決にショックを
受けたことによるそうです。この事件は「冤罪である」として争われている
有名な事件らしいのですが、より多くの人に冤罪事件を知ってもらうためには
どうしたらよいのか。どんなくふうがなされているのか。
それを知りたくて観たそうです。
私はまったく知らなかったのですが、江川さんはこの冤罪事件に関する
までだしていたのですね。

冤罪への関心は、新聞記者時代にあった妻の突然死が夫の絞殺死と
判断された冤罪事件の「山下事件」がきっかけで、その後フリーになった時、
連載読み物を書く中で「名張毒ぶどう酒事件」にも出会ったそうです。
当初、裁判は真相を解明するためのもの、と考えていたそうですが、
そもそも「真相」とは何ぞや、という疑問にぶち当たったのが、
江川さんを一躍有名にした「オウム真理教事件」だそうです。
見る立ち位置によって真相は随分違うものだ、ということに気づき、
裁判はそれぞれが真相に近づくための材料を手に入れる場なのだ、
と思ったそうです。
また、松本智津夫被告が手続きに従わなかったことで、すぐ退廷させられた
ことにも触れ、裁判官は廷内秩序を維持することには熱心ではあったが、
果たして事件の真相を知ろうという好奇心があるのだろうか、と疑問を呈します。
裁判員制度が始まっても、手続きが整っているから一丁上がりではなく、
「真相はどうなんだろうか」との好奇心を持つことが大事と指摘します。
この点は「12人の怒れる男」に通じるものがあります。

裁判員制度については次のような点を指摘されていました。

◇裁判の争点が事前に整理されてから裁判員が判断するような動きが
 あるが、もしそうなれば、傍聴人もいない密室で行われることになり、
 裁判のかなりの部分が密室化してしまう恐れがある。

◇職業裁判官のみで行うか、または裁判員も入った形で行うか、
 被告側が選択できることがあっても良いのではないか。

◇裁判員は有罪か無罪かまでとし、量刑まで負担させなくてよい。
裁判員によりバラツキがでる恐れ、「死刑」などは裁判官というプロでも
 重いのに、その負担を一般市民に与えても良いのか  

◇裁判員制度は一審よりも再審裁判で行ったほうが良いのではないか。
 裁判官が判決を逆転させるのは勇気がいること、裁判員のほうが冷静に、
  よほどまっとうな判断ができるのではないか
   
◇裁判員をしやすい制度が必要ではないのか。
  一般市民とてスケジュール調整しやすいように当該者には事前に予告する
 守秘義務よりも、むしろしゃべってもらう、聴いた人が「裁判員っておもしろそう」
  と広く関心を持ってもらうことが必要だろう、裁判員制度は国民の義務として
 押し付けても広がりを持たない

いずれの指摘も考えさせられます。
お陰で裁判員制度の理解もほんの少し深まったかな、と思われます。 

最後に、裁判員制度が導入されるまでの今はとても貴重な時間なので、
ぜひ関心をもって意見を出してよいものにしていかなくてはならない、と
おっしゃっていました。そのとおりだと思います。

テーマが良かったのか、講師に魅かれたのか、会場はほぼ満席でした。
講演終了後、江川さんの著書が販売されてサイン会が行われました。
私も買って、サインしていただき、図々しく握手もしていただきました(^^)
ついでに江川さんのHPのことで、だめもとでリクエストも。
中身は秘密ですが、さてどうなりますか。 
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by capricciosam | 2007-01-27 22:31 | 講演会 | Comments(2)

危機に立つオーケストラ★TV

今夜放送されたNHK特集では、我が国オーケストラの危機的状態が
レポートされていました。さっき録画を見終えたところです。

危機的というのは、要はチケット等の収入だけでは財政が慢性的に赤字で
経営的に成り立たない、そのため行政や財界からの支援が欠かせない実態
にあることを指しています。でも、財政危機や不景気から支援額が縮小され、
まさに存亡の危機にある、ということでした。

番組ではその例として昨春の関西経済連の在阪オーケストラへの提言
(4つを1つに)を皮切りに、関西フィルの現状や千葉県にあるオケの
35%賃金カットが取り上げられていました。最終的にはカットを受け入れる
のですが、「生活できない」という楽員の話は切実です。
一方、そこから立ち直った例として札響が取り上げられていました。
札響の努力が認められたことは道民としては嬉しい限りです。

ゲストの堺屋太一氏の話も納得できるものもあれば、納得できないものも。
納得できるものは、例えば近年の札響の自主講演では当たり前に見られる
ようになった、終演後出口で楽員の一部が勢ぞろいして客を見送りする光景。
氏は「宝塚等のプロではとうの昔から取り組んでいたこと」とさりげなく指摘。
ファンを獲得しようとするなら、自らがもっと接近しなさい、ということなのだが、
これは頷ける。ファンがいてこそのプロなのだ、という点はやはり原点なのだろう。
それから、企業や個人がオケへの支援や寄付が出来にくい現行税制の不備を
指摘していたがまさしくその通りだと思う。欧米は文化的活動への支援には
税の面で優遇されるのではなかったか。支援しやすい仕組みが必要だろう。

しかし、「10年後には自立しなさいという目標を持たせて行政は支援しなければ
ならなかった」という話は、あまりにも短絡的で、経済偏重的考えで賛成しかねた。
世界中の歴史あるオケでも支援なしで成り立っている例というのは、そんなに
あるのだろうか。もっと長い目で支援を継続する姿勢が必要なはずではないか。

今回の番組を見て、札響の危機当時に思ったことを改めて思い出していた。
「ファンならば有料公演に一回でも多く足を運ぶことが何よりの支援なのだ」
個人でやれることには限界があっても、これならサイフと相談しつつ、
取り組みやすいのではないか。
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by capricciosam | 2007-01-17 23:58 | 時の移ろい | Comments(2)

奇跡のりんご作り

年末も押し詰まったこの時期に、時の流れを感じる訃報が。

◆青島幸男さん
 政治家として見れば、都知事時代の失速ぶりは痛々しく、
 晩年はその輝きを失っていたように感じました。
 でも、タレント(放送作家)としての活躍は「無責任」に代表されるように
 他に類を見ない、独特のものがあったと思っています。
 青島さんは江戸っ子だったようですが、同年代の
 前田武彦(知っている人も少ないかな!?)さんが
 「最近は全国で大阪弁が幅をきかせているが、
 昔はちゃきちゃきの江戸弁が幅をきかせていたんだ」
 と言って追憶していましたが、確かに、そんな気がしますね。

◆岸田今日子さん
 TVや映画で拝見するだけでしたが、独特の存在感があって、
 演技もお上手な方でしたねぇ。
 あの独特の語り口が印象深いのですが、
 「おぉ~おくは、…」とか「イ〇ナ、私は美しい」のナレーションが蘇ります。

さて、今年も振り返ってみると、書き残した事もチラホラ思い浮かび
ますので、「蔵出し」としていくつか書いてみます。
今日は、ひと月前くらいのNHK「プロフェッショナル」に出演されていた
りんご農家の木村秋則さん。

木村さんは「無肥料無農薬」でりんごを作られているとのことです。
家庭でくだものを作られた経験がある方はおわかりでしょうが、
無肥料無農薬では、とても満足なくだものは作れません。
それが病気や虫の被害をほとんど受けずに作り、
しかもおいしいと評判になっているらしいのです。
きっかけは、農薬に弱い奥さんの身体を気遣ってトライした
とのことですが、何年も実がならずに行き詰まり、
とうとう自殺を考えて山へ。ふと見ると、肥料も施されていない
どんぐりが、病気にもならず、虫にも食われずに実をつけている。
鈴木さんが不思議に思って木の地面を掘ってみると、
フワフワの柔らかい土だった、というのです。
「これだっ」
ひらめきを得て、死のうとしていたことも忘れ、
さっき来た山道を急いで駆け下りたそうです。
そして、「りんごの木が生きるのをお手伝いする」という
気持ちで、りんごの木が生きやすい土づくりから取り組み、
ようやくこの段階に達したそうです。

番組の中で、ものすごく萎びた半分に割ったりんごが紹介されて
いました。もう2年になるというのにカビも生えておらず、それどころか
かすかによい香りがするのだそうです。
常識では考えられないことです。
木村さん曰く
「自然は腐らないんですね。枯れていくんです。」

俄には信じられないものを見た思いがいまだに持続しています。
この話は司会をされた茂木健一郎さんのブログが熱いです。
11月3日の記事をご覧ください。
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by capricciosam | 2006-12-21 21:34 | 時の移ろい | Comments(4)

改めて見直した18歳

今日は高校生ドラフトの日。
その瞬間、北海道のアチコチでため息が聞こえたことでしょう。
私も後で知って、まず出たのがため息でした。
「楽天かぁ~」

まあ、田中投手が成長してくれる球団ならどこでも良いとは思いつつも、
四球団の中では、やはり地元の「日ハム」に交渉権を獲得してもらいた
かった、というのが正直なところでしたね。
日ハムがダメでも、出身地の関西のオリックス、伝統のある横浜という
感じで、楽天は「想定外」でした。
特に、楽天は力不足でとにかく勝てない、という印象のチームだけに
力投しても投手が報われないことが多いのではないか、と心配。
でも、同じパ・リーグだから、札幌ドームで成長した姿を見る機会が
あることで、とりあえず良しとしましょう。その点は、
「楽しみだなぁ」

それにつけても、楽天と決まってからの田中投手の会見は実にりっぱでした。

◆チームはどこであろうと自分のやる野球は変わらない。
  新しい舞台でのスタートが楽天さんに決まった。
 そこに向かって頑張っていきたい(北海道新聞より)

◆新しいチームなので歴史に名を刻めるような選手になりたい。
 今までと同じ挑戦していく気持ちを忘れず、
 すべてをバランスよく向上させていきたい。(スポニチより)

2年連続最下位チームに指名されたら、もっと落胆の色がにじんだ
話っぷりでも不思議ではないのに、「前向き」です。
実に「健気」です。
どこの球団が、というよりも、いかに自己の力を高めるか、を考えている
きっと彼の本心なのでしょう。
高校進学の際、遠く兵庫県から、当時全国的にほぼ無名の北海道の
駒大苫小牧に入学して、見事高校野球で「歴史に名を刻めるような選手」
になった彼の足跡が、今度は楽天で再現されるのではないか、と
重なって見えてきます。

彼のプラス思考とモチベーションの高さがあれば、きっと
前途を切り開いてくれるでしょう。
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by capricciosam | 2006-09-25 22:57 | 時の移ろい | Comments(0)

夏本番は続く

依然あつい日々が続いています。
庭の草花もつらそうなので、帰宅後久しぶりに散水しました。
心なしかリフレッシュされたような感じが…。

ここのところ毎朝カミサンと散歩しています。
前に冬の散歩を書きましたが、実は春をはさんで相当サボッていました。
別に一念発起したなんて大層なことではないのですが、
寝起き後の、意識も目覚めていない身を引きずって、疲れない程度に、
景色や出会う人や犬を楽しみながらボチボチやっています。
写真はコースになっている近くの公園です。
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夕食後は録りためていたTV番組のひとつを観ていました。
昨年末に放送された「プロジェクトX総集編」です。
実は、この総集編は観るのは今回が初。半年以上も寝かせていました。
改めて名も無き挑戦者たちの軌跡に熱いモノを感じていました。

ゲスト出演されていた心臓外科医の須磨久善さんの発言から。

 人生は基本的につらいものだと思う。
 だからこそ希望が必要で、それを乗り越えた時に感動がある。
 その乗り越え方にはいろいろある。そのいろいろな乗り越え方を
 見せてくれたのが、この番組。
 だから自分もいっぱい激励されて、気持ちの良い涙を流した。
  (略)
 あきらめずに前を向いて歩いていくこと、ぜひみなさんにも
 やっていただきたい。
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by capricciosam | 2006-08-10 23:41 | 時の移ろい | Comments(2)

大人も生活指導

昨夜そろそろ寝ようか、という時に「カンブリア宮殿」という
村上龍と小池栄子の司会によるトーク番組を見ました。
全国でもあまりネットされていないようですが、私もお初でした。
昨夜のゲストは原田隆史さんという元中学校体育教師の方でした。
熱血教師なんて紹介されると、ちょっと引いてしまうのですが、
人のやる気を目覚めさせ、向上させることにかけては
かなりの実績を残されたようです。
中学陸上の指導では短期間に日本一を排出させたことが
それを物語っていました。
今は自営されて、企業の社員教育も手がけられている
コンサルタント業のような仕事をされているようです。
しかも「企業人も生活指導」だ、というのです。
これは正直「?」です。

さて、その日本一を輩出するためにどのような生徒指導を
したのか、ということですが、3段階の目標(最高、中間、絶対やれる)
設定をするという当たりは、なるほどなぁ、という程度だったのですが、
「家庭での目標」という点にはいたく感心しました。
皿を洗う、布団を敷くetc
私たちの年代にはどれも家の手伝いとして当たり前なものですが、
違ったのは、「毎日やる」という点でした。
私も子供の頃はたまにはやりましたが、さすが毎日はできませんでした。
この日常の家庭の小さなことを続けることが大事なのだ、
と原田さんは言うのです。
小さなことが出来る、これを継続していくことで心が強くなり、
難しいことができる力がつくんだ、というのです。
しかも家族からは感謝され、褒められる、だから家庭も明るくなる。
良い循環が形成されていくという訳です。
日本一になるんだったら、まず生活の些細なことからきちんと継続して
いかないとダメなんだ、という意味がこれでした。
原田さんに指導を受けた企業では、管理職が自主的に
早朝出勤してオフィスの環境を整えたり、帰宅してからトイレ掃除を
やっていたり、と生活の面での取り組みを始めていました。
後者の奥さんなんか「いつまで続くんでしょうかねぇ」と
おっしゃっていましたが、目は嬉しそうに笑っていました。

これは私には目からうろこでした。
昔から「継続は力なり」と言われてますが、さてさて、
我が身に置き換えてみて、何ができるかな?
この歳になると、気力、体力の粘りが不足していますからねぇ。
それでも何かできることはあるでしょうから、考えてみますか?

◆原田隆史さんの公式HPはこちらです。
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by capricciosam | 2006-06-06 21:53 | 時の移ろい | Comments(0)

漫画家

夜ダラダラとTVを観ていましたが、「新日曜美術館」の
レオナルド・ダ・ヴィンチ特集は興味深かったですね。
この特集も「ダ・ヴィンチ・コード」の影響もあるとは思う
のですが、結構おもしろい小ネタ(トリビア)がありました。

・レオナルド・ダ・ヴィンチとは「ヴィンチ村のレオナルド」という意味。
・生涯に描いた絵は15~20枚と極端に少ないのは「スフマート」
 という手間と時間のかかる技法のせい、緻密さ故に量産は不可能
・「最後の審判」は当時のフレスコ技法ではなく、テンペラ技法で
 描かれたため、早期に絵が傷んだ
・晩年はフランスに渡り、パリ郊外の別荘で67歳で死んだ
・生涯手放さなかった絵は3枚
 「聖アンナと聖母子」「モナ・リザ」「洗礼者聖ヨハネ」

「モナ・リザが不思議な魅力を放つのは能面に似ているからで、
いろいろなメッセージ性が感じられて、答えをだすことができない」

ゲストの漫画家のかわぐちかいじさんがおっしゃっていましたが、
同感ですね。
その後、チャンネルを変えたら同じく漫画家の一条ゆかりさんが
特集されていました。大変有名な方のようですが、さっぱり
わからないジャンルの方なので、印象に残った言葉だけ
ご紹介しておきます。

■今できることを今やって、その積み重ねが人生
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by capricciosam | 2006-04-10 00:13 | 時の移ろい | Comments(2)

プロフェッショナル

年度末のせいか、なにかと慌ただしく過ごしています。

先日TVでたまたま目にした番組です。
挟土(はさど)秀平、43歳。
飛騨高山に住む左官の方です。
勝負服はボロボロのトレーナー、という「職人」です。
インタビューの中で印象に残った言葉。

■職人の仕事は要求に応えるだけではダメ。
  要求を越えて、初めて職人と言える。職人の仕事にゴールはない。

■良いことは自分の心に持ちすぎてもダメ。慢心してしまうから。

■追い込まれたら、逃げてみる。
  どんなに追い込まれても焦ったらダメだ。

熱海の住宅の壁も2回塗り直したのも束の間、髪の毛ほどの
亀裂が発生した。建築主もそのままでよいと了解しているのに、
チームの職人を説得して、3回目の塗り直しをする。
プロとしてのこだわりぶりに半ば感嘆し、半ば得心してしまう自分。
プロとして納得できる仕事は、同時にお客が満足する品質を
提供することも意味している。
両立できて初めて「プロ」なのかもしれない、と改めて思い至る。

それにつけても、札幌で発覚した耐震構造の偽装問題。
会見した建築士の
「耐震壁が多い方が強度があるという信念を持って構造計算をした」
との発言には、思わず首を傾げた。
「信念?」
建築物が命や財産を守り、他人に迷惑をかけないためには
合理的で客観的な基準の遵守が何よりも優先されるべきであろう。
「耐震壁が多い」=「強度がある」
は果たして基準にあるのか。あるのだったら、「信念」などと大げさに
言う程のものではない。しかし、ないのであれば、「信念」だけで
耐震構造としての品質はプロとして提供できた、というのだろうか。
仮に、ご本人はそんな信念だけが頼りで、客観性のないマンションを
ローンを組んでまで購入するのだろうか。
自分は納得して自信もあったのだろうが、結果的にお客が安心して
住めるだけの品質を提供していたのだろうか。

この件に関して、札幌市内でインタビューに応えていた
年輩の方の発言。

■将来、今の時代は「(プロとしての)良心を失った時代」と
  いわれるんだろう。
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by capricciosam | 2006-03-09 22:15 | 時の移ろい | Comments(0)

煮干し

■近い将来、煮干しも手に入らなくなるかもしれない
                         
辰巳芳子さん。81歳。
由布院のプロの調理師たちに、サバのアラでだしをとる方法を
教えている時に発せられた一言です。
この言葉はさりげないけれど、奥が深い。
漁業資源の枯渇が問題視されているが、まさか煮干しまで
手に入らなくなるかも、なんて考えてもみなかった。
こんな小魚は無尽蔵に近いと考えていたので、頭をひとつ
ぶたれた気分だった。
でも北海道とてニシンの群来がなくなって久しい、という実例が
あるではないか。最近ではマグロの危機が言われだしている。
限りある資源である、という認識が薄いのかも知れない。

ところで煮干しが手に入らなくなると、やはり「だし」が問題です。
みそ汁は材料の鮮度や出来ももちろん大事なのですが、
「だしから丁寧に作る」ことで差が出るのではないか、と
個人的には思っています。
すぐにはないのかもしれませんが、日本型食生活に欠かせない
みそ汁にも大きな影響が…、と考えるのは早すぎるでしょうか。

しかし、辰巳さんのお歳を感じさせない凛としたところ、
基本を丁寧に指導する様は実に素敵です。  
                            「情熱大陸から」
                    
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by capricciosam | 2006-03-05 23:58 | 時の移ろい | Comments(0)

シニアの発言から②

N響アワーをたまたま見たら、作家の石田衣良さんが
ゲスト出演されていました。
作品を執筆される時も様々なジャンルの音楽をBGMとして
流されるそうで、クラシックも相当聞きこんでいるようでした。
有名な(と言っても私は読んだことがないのですが)
「池袋ウエストゲートパーク」でも、かなりの数の
クラシック作品が登場すると、紹介されていました。
超マイナーな現代曲もあり、びっくりしました。
相当造詣がおありのようでしたね。
ところで、一見お若くみえるのですが、45歳なんですね。
前回の矢沢さんといい、一線で活躍される方は
実年齢よりお若くみえますね。
印象に残った発言を前回同様備忘録的に記しておきます。

■音楽はあるジャンルに固定して聴かないほうが良いですよ。
 いろいろな音楽を聴いたほうが絶対良いですよ。 

蛇足ですが、東京では「ジャズタクシー」なるものが走っている
んですね。カーオーディオもちょっと凝っていたようです。
番組ではそのタクシーに石田さんが乗って作品の舞台を
めぐるという趣向がありましたが、流れていたのは
クラシックでした。取材のため特別だそうです。
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by capricciosam | 2005-11-27 23:45 | 時の移ろい | Comments(0)