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遠ざかる昭和

昨日の好天から一転して、今朝から厚い雲が空を覆っている。
夕方にはとうとう降り出した。
まったく、秋の空は油断がならない。

たまった古新聞を整理していたら、改めて訃報が目に飛び込んできた。
先日亡くなった池内淳子さんといえば、
日曜劇場の「女と味噌汁」が思い出される。
芸者のてまり姐さん、である。
目つきの色っぽさとしっかり者が同居したキャラクターは
子供心にも魅力的だったなぁ。
そう言えば、日曜劇場は東芝提供でした。

「光る 光る 東芝
 走る 走る 東芝‥」

こんなCMソングを流していたと思いますが、家電メーカーの
一社提供番組としては松下電器(現パナソニック)の時代劇枠も有名でした。

「明るいナショナル 家中 みんな なんでもナショナル」

このCMソングも、昭和という高度成長期に白物家電中心に
日本の家庭を席捲していた国内メーカーの「勢い」や「意気込み」を
感じさせるものですね。
今じゃ白物家電では中国メーカーが世界一らしいですから、
隔世の感があります。
改革開放政策の成果なのでしょうが、表面の経済的繁栄に目を奪われて、
政治も民主主義の友好国と錯覚してしまいそうです。
しかし、googleの撤退に見られるようにネット検索も自由にできない
一党独裁体制の政治が厳然と存在し、着実に大国化していることを
改めて思い知らされたのが、先の尖閣諸島での中国漁船拿捕事件。
巡視船のビデオも公開されていない段階では、
真相はどこにあるのか未だよくわからないのですが、
表面上は日本外交の敗北にしか見えず残念なことです。
外交はカードの切り合いですから、強いカードを切ったほうが勝ち。
これから対中外交で日本が強いカードを切っていくことが
果たして可能なのでしょうか。
いささか不安なところです。

もう一人は、トニー・カーチスさん。
印象深いのは映画よりもTVの「ダンディ2華麗な冒険」。
実はタイトルも覚えていなかったのですが、とにかくおもしろかった。
これは、ご本人の演技というよりは、故広川太一郎さんの
破天荒な吹き替えのお陰でしょうか。
「いいんでないかい!?」
「~ちゃったりなんかして」
文字では、あのおもしろさは伝わらないとは思うのですが、
今でも駄洒落を交えたあの声が脳裏によみがえります。
吹き替えも一般的には台本どおりに演じるのが原則なのでしょうが、
広川さんは、かなりアドリブを入れて楽しませてくれたようです。
ところで、同じアドリブでも検察が証拠をでっち上げて犯人に仕立て上げる
というアドリブは言語同断なことで、捜査の原則を大きく逸脱する
こんなアドリブはごめんです。
しかし、若手検事が証拠ねつ造に泣いて抗議したという話がある
ようですから、組織的立ち直りを期待したいところです。

谷啓さんといい、昭和に活躍した人が次第に鬼籍に入られる。
時は着実に流れているだけと考えればそれまでなのですが、
感傷的になるのは歳だから?
それとも、秋だから?

この記事を書きながら聴いているCDはザ・ビートルズ。
BBC放送での1963~1965年のライブを集めたモノラル盤です。
1964年は東京オリンピックの年。
まさしく昭和!
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by capricciosam | 2010-10-03 22:33 | 時の移ろい | Comments(0)

新作映画紹介@11PM

11PM。
どのくらいまでの世代なら共感していただけるのだろうか。
とにかく懐かしい響きです。

硬軟取り混ぜた番組内容の11PMでしたが、
確か大橋巨泉さんが司会の時だったと思います。
不定期に、話題のロードショー公開の映画を数本まとめて
本編の一部を紹介する時がありました。
新作は高い上に、今ほど映画がTVと接近していない時だけに情報不足。
映画が好きなのに、小遣いの少ない大人未満には実に魅力的な企画。
その時、大橋さんに「ひげのゆうちゃんコンビ」として紹介されていたのが
品田雄吉さんと今野雄二さん。
品田さんの落ち着いた解説と今野さんのメリハリをつけた解説。
一種の呆けとつっこみ、のような感じでしたが、
楽しく観ていたような記憶があります。

特に、今野さんは時の流れとともにお名前を聞くことも
なかったのですが、まさかアパート自宅での自殺による孤独死とは‥
11PM当時の活躍されていた若い頃の映像が思い出されるだけに
なんとも信じがたい思いです。

今野雄二さんのご冥福をお祈りいたします。
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by capricciosam | 2010-08-03 22:18 | 時の移ろい | Comments(0)

星を継ぐもの@創元SF文庫

SF小説は、苦手という訳ではないのですが、中々手を出しません。
当然のごとく、読んだ作品の数も極めて少ないのですが、
読み終えて30年経っても、未だにワクワクしながら読み進んだという
強烈な印象を残した作品もあります。
J・P・ホーガンの「星を継ぐもの」です。

「月面で発見された深紅の宇宙服をまとった死体。
だが、綿密な調査の結果、驚くべき史実が判明する。
死体はどの月面基地の所属でもなければ、
ましてやこの世界の住人でもなかった。
彼は5万年前に死亡していたのだ!
一方、木星の衛星ガニメデで、地球のものではない
宇宙船の残骸が発見される。関連は?」
(文庫裏カバーより引用)

月面の謎、それに木星。
一見、A・C・クラークの「2001年宇宙の旅」と似ていますが、展開はオリジナルです。
クラークはどんどん地球から離れる展開の中で、謎は謎のまま、
哲学的示唆をして物語りを終えます。
一方、本書は謎が謎を呼ぶ展開の中で、どういうおちが待っているのかと思ったら、
最後はアフリカの大地での考古学調査の場面で終わります。
そこで読者は「う~ん、そう来たか」と唸ることに。

当時とてもおもしろかったので、「ぜひ読んでみなよ」と友人に貸し、
「おもしろかった」という感想を聞いて満足したまでは良かったのですが、
ついに返してもらえなかったため、後年再読したくなって買い直した作品です。
そんな事情もより印象深くさせているのかも知れません。

先日、作者のJ・P・ホーガン氏が69歳で亡くなられました。
ご冥福をお祈りいたします。
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by capricciosam | 2010-07-18 23:50 | 読書 | Comments(2)

つかさんの遺言

演出家のつかこうへいさんが肺ガンのため亡くなられた。62歳。
死後、下記のような遺言が公開された。
生前の活躍と対比するかのような、ある種の潔さに心打たれる。
つかこうへいさんのご冥福をお祈りいたします。

「友人、知人の皆様、つかこうへいでございます。
思えば恥の多い人生でございました。
先に逝くものは、後に残る人を煩わせてはならないと思っています。
私には信仰する宗教もありませんし、戒名も墓も作ろうとは思っていません。
通夜、葬儀、お別れの会等も一切遠慮させて頂きます。
しばらくしたら、娘に日本と韓国の間、対馬海峡あたりで散骨してもらおうと思っています。
今までの過分なる御厚意、本当にありがとうございます。」
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by capricciosam | 2010-07-13 22:58 | 時の移ろい | Comments(0)

さようなら井上ひさしさん

休日の朝だから、少し時間をかけてネットでも眺めようとしたら、
目に飛び込んできたのが井上ひさしさんの訃報でした。

「とうとう逝っちゃったんだなぁ」

肺ガンを公表されていたのですから、ついに来たということなのでしょうが、
あの飄々として、人なつこい笑顔がもう見られないというのは
にわかには信じがたい気分です。
熱心な読者ではなかったのですが、振り返ってみれば井上さんの
多面的な作家活動に少しずつではあるのですが、触れているようです。

井上さんとの最初の出会い(もちろん作品を通じてです)は
放送作家としてでしょうね。
やはり、「ひょっこりひょうたん島」です。

なぁ~みを チャプチャプチャプチャプ 乗り越えて
くぅ~もを スイスイスイスイ 追い抜いて
ひょうたん島はどこへ行く‥

(節をつけて歌うと、こんな感じでしょうか)

幼い頃、サンデー先生と子供たちの冒険を、へんなキャラクターに笑いながら
テレビにかじりついて観ていたものです。

次の出会いは作家としてです。
「手鎖心中」で直木賞を受賞された後に、
あの「ひょっこりひょうたん島」の作者と同じとわかって興味が湧き、
手にしたのが「モッキンポット師の後始末」です。
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井上さんの青春と重なる悪童たちと関西弁をあやつる神父さんとの
絶妙なやりとりが醸し出す雰囲気がたまらない抱腹絶倒物語です。
「ひょっこりひょうたん島」以上のユーモアが満載だったのですが、
「宗教的許し」という少々重いテーマもちゃんと配置されています。
それ以上に「ハッ」としたのが、緻密な文章で書き込んで笑わせるという、
その手練れぶりでした。
井上さんの代表作としては挙げられない可能性大なのですが、
井上さんの職業作家としての腕前を感じさせてくれた一冊です。

最後の出会いは劇作家としてです。
晩年は「こまつ座」の座付き作者として劇作家に重点を置いていたように
感じていたので、一昨年の東京鑑賞三昧旅行の折に、
「太鼓たたいて笛吹いて」を鑑賞する機会を得たのは、
今となっては良い思い出です。
日常に流されている身には重い内容でしたが、達者な役者とともに、
程よいユーモアが散りばめられていて決して退屈はさせません。

ところで、かなり前に出版された妹尾河童さんとの写真対談集の中で、
井上さんの仕事場が紹介されていました。
机の前に自筆の自戒の言葉が貼ってあり、次のように書かれていました。

「むづかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをゆかいに」

こうして、私的思い出を振り返っても、井上さんの姿勢は一貫していたんだなぁ、
と頷けるものがあります。

井上ひさしさんのご冥福をお祈りいたします。

<追記4.14>
自戒の言葉は次のように改められていたようです。

「むづかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをゆかいに
ゆかいなことをまじめに」

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by capricciosam | 2010-04-11 23:38 | 時の移ろい | Comments(2)

さようなら玉置宏さん

訃報があるたびに記事を書くなんざぁ、本意ではないのですが、
私的メモワールを兼ねる小生のブログ故と、ご寛恕の程を。

司会で長年活躍された玉置宏さんが亡くなられました。
昨日亡くなり、今日葬儀ですから、遺族の方の「覚悟」の程が伺いしれる
ような重篤な状態だったのでしょうね。

玉置宏さんと言えば、なんと言っても「ロッテ歌のアルバム」

「一週間のご無沙汰でした。司会の玉置宏です。」

名調子でしたね。
マイクに向かってやや前屈みになりながら、笑みを絶やさない
あの顔が思い浮かびます。ホント、当時のあの方の、
その場の雰囲気を壊さない才能はたいしたものでした。
世情がますますギスギスしてくると、なおさらそう思うのかもしれません。

玉置さんの場面は残念ながらほんの数秒です。

玉置宏さんのご冥福をお祈りいたします。
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by capricciosam | 2010-02-12 23:23 | 時の移ろい | Comments(0)

さようなら小林繁さん

「無理が通れば道理が引っ込む」
ホント、この世はままならぬ時もある。

この諺でいつも思い出すのは、「江川の空白の一日」事件だ。

1978年ドラフトでは野球協約の不備をついて阪神に形だけ入団し、
即、巨人へトレードという、あざとい手により江川卓投手は巨人への入団
という本望をまんまと果たした。
つまり、道理が引っ込まざるを得ないようにして無理が通ってしまった訳だ。
しかし、世間の目は江川投手に対して総じて冷ややかだったように記憶している。
この一件以降、彼にはダーティな印象がぬぐえないのは、なんとも不幸なことだ。
一方、トレードのために巨人より放出された小林繁投手には
世間の同情と彼の潔さ、男気に対しての好感が高まったように記憶している。
小林さんは移籍した翌年には最多勝を獲得したが、小生も快哉を叫んだものだ。
「やったぜ小林!!負けるな小林!!」と。

そんなお二人がいくら時を経たとは言え、お酒のCMで競演した時は、
内心とてもビックリした。
2007年のことで、お二人とも引退して相当経っていたし、
当時、その撮影の時までお二人がじっくり話したことがなかったという裏話に
意外な感に打たれつつ、妙に納得してしまった記憶がある。
相当なわだかまりがあって当然だろう、と。

そして今夜の急死の報だ。ホントにびっくりした。
今年は日本ハムの一軍投手コーチとして手腕を発揮してもらえただろう
という期待もあったが、あえなく潰えた。
しかし、あの独特のサイドスローのピッチングは今でも脳裏によみがえる。
それは巨人のユニホームでもあり、阪神のユニホームでもある。
でも、やっぱり印象深いのは阪神の方かな。
特に、古巣巨人相手に気迫のこもったピッチングを続けたことは忘れられません。
さようなら、小林繁さん。
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by capricciosam | 2010-01-17 22:02 | 時の移ろい | Comments(0)

さようなら加藤和彦さん

突然の訃報に、ただ、ただ驚くばかりです。
いくつになっても「子供ごころ」を失わないような
あの穏やかな笑顔がもう見られないのは寂しい限りです。

当時、いとこが「帰ってきたヨッパライ」のシングルレコードを持っていて、
遊びに行った時に聴いたのが、フォークルとの出会いでした。
当時の記録的セールスを極めたレコードを手にして、
サイケデリックなジャケットとおふざけ調の歌に
子供心にも妙にときめきを感じたものでした。

フォークル時代の作品の多くが北山修さんとのコンビで作られていましたが、
お二人と言えば、解散後の名曲「あの素晴らしい愛をもう一度」でしょうね。


加藤和彦さんのご冥福を心からお祈りいたします。
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by capricciosam | 2009-10-17 17:45 | 時の移ろい | Comments(2)

さようならマリーさん

昔流行った「金曜日の妻たちへ」を見ていたら、
ふいにP.P&Mの歌が流れてきて
「うまい使い方だなぁ~」と感心すると同時に、
改めて彼らの歌は時代を越えて素敵だなぁ、と思ったものだ。
それで、彼らのベスト盤を手に入れて、一時、BGM代わりに
聴いていたことがある。
繰り返し、繰り返し…

「反戦フォーク」という言葉に象徴されるプロテストなメッセージを
込めている曲が目立つが、マリーさんの歌声には怒りを含んだ
荒々しさはなく、むしろ静かに語りかけるような歌声には、慰めさえ感じる。

マリーさんの訃報に接し、久しぶりに聴きながらこの記事を書いている。
ずいぶん昔の歌なのに、今でも新しい。
「パフ」なんて、その典型。
数々の良い歌を残してくれて、ありがとう。

マリーさんのご冥福を心よりお祈りいたします。
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by capricciosam | 2009-09-17 22:14 | 時の移ろい | Comments(0)

続いちまったよ…

どうして気になる訃報というやつは、こうも続くのか。

作曲家の三木たかしさんが亡くなられました。
数々のヒット曲を作られましたが、三木さんと言えば
「津軽海峡・冬景色」
阿久悠さんの情景がくっきり浮かぶ詩の力も凄いのですが、
イントロから聴く者の心をつかんで離さない曲の力も詩に伍していて、
それぞれの力の見事な結晶のあらわれだと思います。
それに石川さゆりさんの歌唱力がさらに磨きをかけました。
作詞家、作曲家、歌手が見事に揃って成し遂げた金字塔。

ところで、一連のテレサ・テンさんのヒットも三木さんなのですね。
「時の流れに身をまかせ」
ちょっと男に都合の良すぎる詩の世界。
でも、テレサ・テンさんが三木さんの作られた雰囲気たっぷりのメロディを
あの甘い歌声で歌われると、もうノックアウト状態ですね。
完璧に誤解か!?

三木たかしさんのご冥福をお祈りいたします。

<追記>
連続してYouTubeのお世話になっていますが、
音楽の感動を共有する可能性は、やはり文字よりも
聴くという行為が高いと思っています。
今後も可能であれば利用したいと考えています。
<追記10.17>
YouTubeの動画がいつのまにか消えていました。
「規約違反」とのことですが、規約自体にも疎いので「?」です。
と、言うわけで、別の動画に差し替えました。

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by capricciosam | 2009-05-11 23:37 | 音楽 | Comments(0)