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PMFウィーン弦楽四重奏演奏会@PMF2014

演奏されたのは以下の曲。

1 ハイドン 弦楽四重奏曲第74番ト短調「騎士」
2 チャイコフスキー 弦楽四重奏曲第1番ニ長調
3 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第9番ハ長調「ラズモフスキー第3番」

圧巻だったのは休憩後に演奏された3。
元々各楽章の主題が親しみやすく、第3楽章からは速いテンポが緊張感と興奮を
もたらす構成となっており、腕の達者な奏者に演奏されたらたまらない魅力を発揮する。
一連のラズモフスキーの作品の中でもひときわ惹かれる作品。
ライナー・キュッヒルさんを中心としたアンサンブルはいささかの緩みも感じさせずに
演奏し終えたが、実に感興深いものがあった。しかし、それは単に技巧だけではない、
作品の肝を鷲づかみしたような迫力をともなっていた、とでも言えば良いのだろか。
鳴りやまぬ拍手に応えアンコールを。

4 モーツァルト 弦楽四重奏曲変ロ長調「狩」第4楽章

昨年はキュッヒルさんの存在感の強さが印象に残ったと記事の中で書いた。
もちろん相変わらず大きいのではあるが、今回はそれ程突出して感じることはなかった。
これは客席での聴く位置によるのかな。

2は有名な第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」にうっとり聴入っていましたが、
振り返ってみると実演で全曲通じて聴いたのは初めてでした。意外。
1は実演では2回目でしたが、古典らしい佇まいが素敵です。

空席はあまり目立たず入りとしては9割か。
<蛇足>
PMFに室内楽コースが設置されて以来指導陣として参加していた東京クアルテット
(2013年6月解散)の事実上の札幌でのラスト演奏会となったPMF2012年演奏会
プログラムと今回のプログラムは奇しくも1と3が同一でした。
<追記7.19>
アンコール曲を間違って記載しました。訂正するとともに記事の一部を削除しました。

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by capricciosam | 2014-07-16 22:30 | 音楽 | Comments(0)

PMFオーケストラ・プログラムS@Kitara2014

演奏されたのは以下の曲。

1 ベートーヴェン エグモント序曲
2 ベートーヴェン 交響曲第9番ニ短調「合唱付き」

PMFの公式HPによれば7日にオリエンテーションを行なったのだから、
13日の演奏会までは実質的な練習はどのくらいできたのだろう。
その間行事や12日の演奏会もあった点を考えると、
プロオケが練習に要する日時程度で演奏を仕上げたことは間違いない。
毎度のことながら弦楽器パートにはウィーンフィル、木管楽器パートには
ミュンヘン・フィルというようにPMFヨーロッパの指導陣が陣取っているが、
それは2だけ。1ではPMF生のみだった。
(ただし、金管パートはPMF生のみ。ベルリンフィルの指導陣は同日函館市で
行なわれたベルリンフィル・ブラスアンサンブル演奏会に出演していたようです。)
それが初めの1から統率のとれた見事な音を出したのだから驚いた。
もちろん、指揮者オスモ・ヴァンスカさんの力量に負うところ大であることは
言うまでもないが、それにしても期待以上。
各パート総出なので分厚いサウンドとなる訳で、強奏すると大ホール一杯に
音が溢れ圧倒されることになる。これはPMFオーケストラならではの醍醐味。
急ごしらえだけに少し音がばらける点とやや一本調子に聴こえる点はあるものの、
強奏しても音に濁りが少なく、PMF期間中にオーケストラとしての成長が
十分期待できそうに感じた。楽しみ。

これまで第九は参加したことも含め数的にはかなり聴いてきたが、
大学生、高校生だけの合唱による第九は初めて。
練習でよく注意される部分等に注意して耳を傾けていた。
もっと発声してもらいたいところや自信なげに歌が途絶えがちになるところも
散見されたが、総じてよく歌い通したと思う。若い歌声が新鮮。
北大合唱団、札幌旭丘高校、札幌山の手高校の皆さんの健闘に拍手。
若いオーケストラに若い合唱というアイデアは十分成功したと思う。
ただし、独唱は第九としてはあまり楽しめなかったのが残念。
合唱、ソリストともにP席に。
真夏でも第九と言うべきなのか、さすが第九効果とでも言うべきなのか、
各ブロックとも空席はあまり目立たず。8~9割の入りか。
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by capricciosam | 2014-07-13 22:46 | 音楽 | Comments(0)

PMFベルリンフィルハーモニーブラスアンサンブル演奏会@Kitara2014

演奏されたのは以下の曲。

 1 ヘンデル(ワーグマン編) ヘンデルの作品による組曲
  a  オラトリオ「サムソン」から
  b  アン女王の誕生日のためのオード
  c  「王宮の花火の音楽」から歓喜
 2 J・S・バッハ 3つのコラール前奏曲
  a おおいとしきみどり児(ドラーゲ/アンダーソン編)
b あなたがそばにいたら(ラウス編)
  c 我らの紙は堅き砦(ドラーゲ/アンダーソン編)
 3 ジョン・ダウランド(オット編) 歌曲集(4つのトロンボーンのために)
a 盲目であれ、不実を見ぬために
  b 来たれ夜の重々しさ
  c 日陰のシェパード
  d ご婦人用の見事な細工物
 4 ビゼー(ハーベイ編) カルメン組曲
  a アラゴネーズ
  b アルカラの竜騎兵
  c ハバネラ
  d 衛兵の交代
  e ジプシーの踊り
<休憩>
 5 ゴフ・リチャーズ 高貴なる葡萄酒を讃えて
  a シャンペン
  b シャブリ
  c キャンティ
  d ホック
  e フンダトーレ…そしてシャンペンをもう一本
 6 ヤコブ・ゲーゼ(ビシャル編) タンゴ・ジェラシー
 7 グレン・ミラー(オット編) グレン・ミラー物語
  アメリカン・パトロール/真珠の首飾り/ペンシルベニア6-5000/イン・ザムード

すごい曲数を演奏したようですが、休憩20分含めてもここまでで100分程度。
普段ブラスアンサンブルはほとんど聴かないのですが、まったく飽きない。
それどころか、その調和のとれた、艶やかにして多彩なブラスの響きには
身を乗り出さずに聴かずにはおられませんでした。
驚くのはトランペット、トロンボーン、ホルン、チューバが見事に溶け合った時に
まるで一瞬オルガンのように、またはオケの弦楽パートのように鳴り響くこと。
そのうまさ、滑らかさはまるで上質な絹地のよう。
さすが、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団団員による室内楽アンサンブルだけの
ことはあります。ベルリンフィルのHPで確認したのですが、トランペット、トロンボーンは
そのパートが全員参加しているのですね。道理で見事な訳です。

これだけでも満足なのにアンコールは3曲も演奏してくれました。

 8 ショスタコーヴィチ ワルツ
 9 リンケ 「ベルリンの風」
10 ヘィゼル 組曲「3匹の猫」よりミスター・ジェイムス

特に、毎夏ヴァルトビューネで演奏される「ベルリンの風」が聴けたのは幸運の一語。
本場の本物を札幌で聴けるなんて! なんて贅沢なことなんでしょう。
ただ、客席も手拍子で参加はしたのですが、ステージ上からはさらに指笛を鳴らすよう
催促された(ホルンのサラさんやトランペット首席のタマーシュさん)のですが、
残念ながら少なかったですね。PMF生もいたのになぁ~
小生含めて普段から指笛を鳴らすことのできる日本人は少ないのでしょうが、
これだけは個人的には参加して盛り上げたかったな。

開幕前は仕事が入っていたので諦めていた今夜の演奏会でしたが、
うまくひと区切りがついたので早退して当日券で入場できました。
販売されなかったPブロックと3階以外に空席はほとんど目立たず。
いやはや忘れがたい、楽しいひとときでした。
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by capricciosam | 2014-07-10 23:12 | 音楽 | Comments(0)

来シーズンへのときめき

正式発表ではないのですが、札響定期、PMFの来シーズンの概要が見えてきました。

まず、札響定期です。
エリシュカさんは4月にチャイコフスキー6番、11月にブラームス2番を取り上げます。
ブラームスは今年10月定期の感想でも書いたように聴き応え十分で、
ぜひ交響曲チクルスとして完成させてもらいたいところです。
また、ドヴォルジャーク後はスラブ系を密かに期待していたので、
チャイコフスキーは願ってもないところ。
交響曲後半を順次取り上げていってくれるのでしょうか。

5月に高関さんが伊福部昭特集、そして8月には下野さんが早坂文雄と
日本人作曲家の作品が取り上げられます。意欲的かつ刺激的。

尾高監督は3回。3月には一連のシベリウスの仕上げ。
6月にはヴェルディのレクイエム、10月にはマーラー9番と大作を。
尾高さんはマーラー9番を2003年5月定期で取り上げていましたが、
最終音が鳴りやんだ後の長い静寂とこみ上げる感動は忘れがたいものでした。
まさしく一期一会の名演でした。
<追記11.16>
そう言えば、この時の演奏会にちょっとふれた記事を書いていました。こちらです。


9月の児玉宏さん、1月のユベール・スダーンさん。
一度は聴いてみたい人が並びます。
12月のクラウス・ペーター・フロールさんは2009年9月に
マレーシア・フィルと来日した折に聴いていました。当時の感想はこちらです。

こうしてみると全部聴きたくなるのですが、こんなのは初めてです。
来シーズンの札響定期には期待大です。

次にPMFですが、25周年のメモリアルイヤーなので、さてどんな企画が、と期待していました。
これまでのメモリアルイヤーから推して、首席指揮者にはこれまで携わった指揮者の再登場
だろうな、と思ったら意外や、意外。
これまでPMFとは縁がなかったロリン・マゼールがその任に当たるようです。
プログラムもベートーヴェン7番、シベリウス2番、ショスタコービチ5番と、
彼にとっては自家薬籠中のものばかり。

縁があると言えば、台湾のチェン・ウェン・ピンさんでしょうか。
ホール・オペラで「ナクソス島のアリアドネ」を指揮されますね。
2007年7月にはフィルハーモニア台湾を率いて演奏会をされています。
当時の感想はこちらです。

その他に、第九が演奏されたりで、祝祭的雰囲気が感じられます。
詳細発表は年明けなのでしょうが、楽しみです。

期待が大きかったり、楽しみだったりで、来年は札響定期とPMFに大注目です。
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画像のCDを聴きながら記事を書いていました。
マゼールのCDは何枚か所有しているのですが、
このブルックナーは中でもお気に入りの一枚です。
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by capricciosam | 2013-11-09 10:54 | 音楽 | Comments(0)

PMF2013を振り返って-partⅡ

前記事でも書いたように会期中の演奏会ではスマホによるツイートを行なっていました。
感想をつぶやくにしてもそれ程時間もかからず、その位手軽にできるものなんですね。
また、つぶやき出すと、他の方がどんなつぶやきをしているのかも興味が湧きます。
そこで、会期中はPMF組織委員会の公式ツイッターと思われる「PMF-PR」のつぶやきに
注目していました。「朝からリハーサル」などと舞台裏を紹介するつぶやきには
演奏会への期待が高められるなど、とても楽しみにしていました。

また、twitterでは「リツイート」といって、他の方のつぶやきをそのまま自分のtwitterで
紹介できる機能があり、「PMF-PR」も折に触れリツイートさせていただいていたのですが、
少し残念だったのは発信にムラがある点でした。

前半は7/14まではほぼ毎日のようにつぶやかれているのですが、
それ以降は7/21に一回つぶやいたっきりで、札幌終盤の7/28までありません。
後半の準・メルクルさんやPMFアメリカ指導陣の演奏会情報などは皆無です。
特に、残念だったのはメルクルさんが札響を指揮する演奏会情報が
さっぱりつぶやかれなかったことです。地元オケとのめったにない組合せなのに、何故?

もちろん、つぶやかなくても別段集客には影響はないのかもしれませんし、
ツイートを担当されている方の業務負担の問題もあるとは思います。
ただ、スマホ等の普及とともに手軽な発信受信が一般化していくと、
結構新たなファン層の開拓に貢献する部分も少なからず期待できるのではないか、
と思う(恐らく経済的効果としては測定不能でしょうが)ので、
少なくとも期間中は単なる演奏会告知だけの発信だけでもあまり途切れずに
続けていただければ、と期待したいところです。
また、仮にスタッフの手がまわらないなら、会期中はツイートのみのボランティアスタッフ
を募集して対応してみては如何でしょうか。
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それに関連して、全国の主要なプロオーケストラの利用状況はどうなっているんだろうと
気になって調べてみました。調査日は8/10、調査対象は札響から九響までのHPを有する
全国主要オケ21団体です。
調査ポイントは①FACEBOOK、②twitter、③ブログ、④動画、⑤ENGLISH、
⑥文字サイズ変更ですが、⑤は国際化、⑥は高齢化に対応しているかという点での
ついで調査です。調査の視点はHPのトップページに、明らかに明示してあることです。

①FACEBOOK、②twitterはどちらもほぼ半数が利用していました。
一方、③ブログ、④動画は30%程度の利用で留まっています。
やはり、③の利用は伸び悩み、①、②の利用にシフトしているのは、
発信手段の手軽さという点からなのでしょうね。
また、④の普及は発信までの手軽さが乏しいせいか、少ないですね。
①~④が揃っていたのは、神奈川フィル(③は公式ではなく、スタッフブログ)のみでした。
①、②だけなら、都響、東響、関西フィル、オーケストラ・アンサンブル金沢、名フィル、
山響、広響の7つありました。調査数の約30%です。
①、②どちらかなら、前述したように約50%です。
逆に、①②ともになかったのが、N響、東フィル、読売日響、兵庫管、京都市響、札響、
群響、九響の8つ、約40%です。強固なファン層に支えられているのか、
利用価値なしとみているのか、そこまで手が回らないのか、事情は不明です。
以上から①、②については、その利用目的は様々なのでしょうが、
情報を発信する手軽な手段のひとつとして浸透してきているように思われます。

最後に、⑤は約50%が対応していましたが、⑥は約10%の対応にとどまりました。
⑤は外国人指揮者やソリストに自分のオケを知ってもらう場合など利用価値はある
と思ったのですが、この点は案外対応が進んでいるようでした。
⑥が低いのは、高齢者の情報通信機器利用頻度が少ないためでしょうか。
しかし、ファン層もいずれは高齢化していく訳で、対応しておいても無駄ではない
ように思いますが、どんなものでしょうね。
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by capricciosam | 2013-08-15 07:33 | 時の移ろい | Comments(0)

PMF2013を振り返って

7月にPMF2013演奏会中心に記事を更新し続けた反動なのか、
それとも、この暑さ続きでぐったりしていたせいなのか、
記事更新をさぼっていたら、8月も半ば。

「日本列島は13日も猛暑に見舞われ、高知県四万十市では午後1時過ぎ、
40・0度を記録した。気象庁によると、4日連続で40度以上を観測したのは
国内で初めて。同市では12日、国内の観測史上最高となる41・0度を記録していた。」
(以上、読売8/13より引用)

日本も亜熱帯どころか、熱帯じゃないのなんて街角の声が放送されていましたが、
道外の皆様には酷暑お見舞い申し上げます。
北海道も最高気温が30℃近い日々で、道産子としてはグロッキー気味なのですが、
湿度の低さと夜になると一転して涼風となることで持ちこたえている感じです、ハイ。
お盆を迎えると秋風を感じることが多かったのですが、今年はもう少し後のようですね。

ところで、PMF期間中はtwitterをもっぱら利用しておりましたので、
そちらでの発信が多かったのですが、やはり手軽さが良いですね。
この記事はPCに向かって作成しているのですが、スマホのようなモバイルデバイスによる
発信手段としては、やはりtwiiterが手軽で、優位さがありますね。
でも、なにかまとまってダラダラと記事にしておきたい時のブログの魅力も捨て難く、
当分両方併用でいく方針です。
ですので、ブログ記事が更新されていない場合は、twitterものぞいてみてください。
きっと何かつぶやいていたり、リツイートしています。

さて、PMF2013を少し振り返っておきたいのですが、今年は芸術監督を置かずに
首席指揮者と客演指揮者が会期の半分ずつを受け持つ2人体制でした。
芸術監督の不在は、これはある程度予想されたことだったのですが、
ピンチヒッターの客演指揮者アレクサンドル・ヴェデルニコフさんも健闘されていました。
ウィーン・フィル等の腕っこきが支えているとはいえ、2回ともなかなか聴き応えがありました。
後半の準・メルクルさんは、さらにPMF生のレベルを仕上げていかれ、
結果的には見事なサウンドで圧倒されました。

準・メルクルさんに関しては、2013年4月1日付で国立音楽大学の招聘教授に就任され、
7月に来日し、7月16日同大の定期演奏会でマーラーの「復活」を指揮されてから、
PMF2013に参加されたという日程だったようです。
そのため、7/19のPMFオーケストラ演奏会の練習が一日しかとれなかったという
強行スケジュールもあったようですが、なかなかどうして結果は先に記したとおりです。
そこで、指導者としての手腕に期待を込めてなのですが、来年も国立音大の予定が
変わらないなら、準・メルクルさんの続投もありかな、なんて想像するのですが、
果たしてどんなものでしょう。

それから、2回目を迎えたPMF-GALAですが、当日券も完売という盛況ぶり。
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開場時間には、大ホール反対側の小ホール踊り場からトランペットパートの皆さんによる
ファンファーレが鳴り響いて開場です。これで、驚きつつも気分的には嬉しいのですが、
さらに入場してみると、ホワイエのクローク横のスペースでトロンボーンパートの
アンサンブルが演奏を始め、終えると、最後は階段横に陣取ったクラリネット等の
五重奏が演奏をするという、楽しいプレコンサートの連続で気分を盛り上げてくれました。
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昨年もプレコンサートはあったのですが、今年のほうが演出としては良いですね。

休憩のたびに席を立ってツィートしていたのですが、その折にみるホワイエや
カフェ・バーコーナーも大勢の方がくつろいでいるようにお見受けしました。
2回目を迎えて聴く側も少し「楽しむ」雰囲気が出てきたように感じました。
教育音楽「祭」ですから、GALAのような趣向はさらに定着してもらいたいところです。
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by capricciosam | 2013-08-14 15:30 | 時の移ろい | Comments(0)

PMF-GALAコンサート@Kitara2013

2回目を迎えたPMF-GALAですが、昨年の1回目と違って開幕時から趣向を凝らし、
昨年の1回目のような手探り感も薄れ、企画内容を深めていることが感じられました。
そして、聴く側にもGALAらしい「祝祭」の雰囲気を楽しむ余裕が生じてきた気配が。
双方が響き合いだしたのかな。だとしたら良い傾向ですね。
夏の音楽の祭典を楽しむ習慣として、この方向性を維持してもらたいものです。

さて、そんな今年のPMF-GALAを振り返ってみたいと思います。
構成は昨年同様の2部構成。
第1部は司会進行が昨年同様ソプラノの天羽明恵さん。
さらに第1部は休憩をはさんで前半と後半に別れます。
前半のトップバッターはカナディアン・ブラスが登場し、以下の曲を演奏。

 1 シャイト:音楽の諧謔 第1部-第21番 戦いのガイヤルド
 2 J・S・バッハ(ロム編):フーガ ト短調BWV578「小フーガ」
 3 ガーシュイン(ヘンダーソン編):It Aint't Necessarily So
4 R・コルサコフ(ライデノー編):くまんばちの飛行

たった5人の、しかも管楽器だけとは思わせない超絶技巧で、実に楽しいステージ。
白いスニーカーが実利を考えてのことらしいですが、ユニーク。
次は、期待していなかった組み合わせで、ワデム・レーピンと小山実稚恵さんが登場。

 5 チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ 作品34

早くもレーピンの腕達者ぶりを味わうことに。
それを支えるのが小山さんとは、なんとも贅沢なひととき。
終わってからの司会は天羽さんに代わりPMF生のお二人が務めて、
天羽さんの歌とダニエル・マツカワ指揮のPMFオーケストラメンバーで。

 6 ベリオ:「フォーク・ソングス」から7曲

ベリオは20世紀の現代作曲家。しかし、取っつきづらさはまったくなく、
聴きながら「ノマド」とか、「吟遊詩人」と言った類の言葉が思い浮かんだ不思議な味わい。
好きな人はやめられないでしょうね。
第1部前半最後は再び小山さんが登場。

 7 リスト:「巡礼の年 第2年 イタリア」から第7曲「ダンテを読んで:ソナタ風幻想曲」

リストが好きだったダンテの「神曲」、その地獄編を描写したものらしいのですが、
天羽さんが小山さんに聴いたところによれば冒頭は地獄の門が開く様子だとのこと。
確かにそんな雰囲気があるが、逆に終盤に聴かれるのは地獄の門が閉じるという意味なのかな。
第2年の中では最も長い曲ですが、それでももっと聴きたかったな。

休憩を挟んで後半はPMFオーケストラと4人のソプラノが共演。
この段階で指揮に準・メルクルさんが早くも登場。
全員が新国立劇場オペラ研修所の修了生で今春終了したとのこと。
音大や音大大学院を終えてから、さらに3年間研鑽されているとのことですから、
すでに一定の技量は身につけていらっしゃるのでしょう。
以下( )内は歌われたソプラノ歌手。
8はバロック歌劇のせいかオケの編成も小さかったのですが、9以下はフル編成で。

 8 ヘンデル:歌劇「エジプトのジュリアス・シーザー」から
   クレオパトラのアリア「難破した舟が嵐から」(吉田和夏さん)
 9 モーツァルト:歌劇「魔笛」から
   夜の女王のアリア「私は苦しむために選び出されたもの」(倉本絵里さん)
10 マスネ:歌劇「エロディアード」から
   サロメのアリア「美しくやさしい君」(立川清子さん)
11 プッチーニ:歌劇「つばめ」から
   マグダのアリア「ドレッタの美しい夢」(柴田紗貴子さん)

普段からこの分野はあまり聴かないのですが、ひとくちに「ソプラノ」と言っても
実に多彩ですね。しかも、曲自体の個性と歌い手の個性が醸し出す雰囲気が
さらに違いを際だたせているようで楽しめました。
まだオケをバックに歌うのも初めての様子ですが、これからの4人のご健闘を期待。
そして、後半最後は客席も「にわか平原綾香」状態でホルストの木星をベースにした
12 PMF賛歌を合唱です。2回目の方も多かったせいか、昨年よりスムーズに立ち上がり、
声高らかに歌っていたと思います。

第2部は午後5時35分からスタート。
午後3時開演ですから相当時間が経っていますが、休憩も2回合計1時間弱あるので
そんなに疲れません。むしろ、ゆったりと時の経過を楽しむ非日常的雰囲気が心地よい。
第2部は通常の演奏会形式で、以下の曲が演奏されました。

13 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 作品26
14 ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14

13のブルッフのこの曲はクラシック音楽の入門当時は、実演でも度々耳にして
ヴァイオリン協奏曲の中でもいち早く親しんだもののひとつでしたが、
思い返してもKitaraでは聴いた記憶がありませんでした。
魅力的なメロディと劇的な展開が素晴らしい曲ですが、ソリストのレーピンは
実に楽々と弾きこなしていく感じで、あっと言う間の25分でした。
Kitaraでレーピンを聴くのは今回で3回目ですが、毎度のことながら満足度は高いですね。
PMFオーケストラはPMF生のみでしたが、アンサンブルの乱れは感じられません。

14はメルクルさんにとっては自家薬籠中の一曲なのでしょう、暗譜です。
PMFオーケストラの各パート首席には教授陣が座り、いよいよ総仕上げです。
第3楽章までは慎重な運びでオケに目一杯歌わせようとはしていない感じでしたが、
第4楽章からは押さえていたエネルギーを一気に放出させて、
メリハリをつけた見事な大団円となり、会場からは万雷の拍手となりました。

前売券完売で、当日券も発売と同時に即売り切れとのこと。ほぼ満席。
28日のピクニックコンサートで札幌での演奏はラストとなりますが、
今年の「新酒」の熟成も上々のようです。
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by capricciosam | 2013-07-27 21:35 | 音楽 | Comments(0)

PMFオーケストラBプログラム@Kitara2013

演奏された曲は以下のとおり。

1 武満 徹 ア・ストリング・アラウンド・オータム
<休憩>
2 マーラー 交響曲第5番嬰ハ短調

準・メルクルさんがPMFオーケストラを指揮する演奏を聴くのは2008年演奏会以来2回目。
あの時は、メシアンのトゥーランガリア交響曲のみ。
おっかなびっくり聴きに行ったが、望外の収穫となっただけに印象深い。
とにかく、食わず嫌いだったメシアンに対して刮目させられた演奏会だった。
あの時は7/12だから、今年のプログラムと比較すると、位置づけとしてはA当りか。
(そうそう、コンマスはライナー・キュッヒルさんだった。)
まだまだ、ひとつのオーケストラとしては熟成がそれ程進んでいない、
と思われる時期にもかかわらず、いくら各パート首席にプロが占めたとはいえ、
オケの生み出すアンサンブルは実に見事なものでした。
準・メルクルさんの指揮者としての確かな手腕を感じたものです。

さて、5年経ってもその腕前は健在どころか、ますます腕を上げているのかも、
と思ったのが今回の2のマーラーの5番。
この曲も結構演奏されますが、大曲だけにそう易々とは仕上げられないはず。
もちろん、各パートの首席にはPMFヨーロッパに代わりPMFアメリカが占めるのですが、
今日のオーケストラの合奏力は見事なものです。
(もちろん、ライブならではの少々の傷はありましたが、気になりません。)
先日の札響演奏会でも感じたのですが、この人はトレーナーとしても一流
なのかもしれませんね。
それから、アンドリュー・ベインさん(LAP)のホルンは絶品でした。

1は2006年に札響が演奏したオール・タケミツ・プログラムの一曲。
初演が1989年ですから、まさしく現代曲。
いくつもの音が現れては消えていく中をヴィオラが自由に旋律を奏でて、
別次元に聴く者を誘う感じのする不思議な曲。
まさしく、武満さんの世界です。
ヴィオラソロを務められたのはダニエル・フォスターさん。

当日券が全席種で売られていたので開演まで心配だったが、ほぼ9割程の入りか。
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<追記>
今春、準・メルクルさんは国立音大の招聘教授に就任されています。
7月上旬から学生オケを指導されて、7/14には定期演奏会を指揮。
7/15から札響と練習をされていますから、東京からすぐ来札されたんですね。
現在はどのオケのポストにも就かれていないようですから、来年もひょっとしたら…  
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by capricciosam | 2013-07-20 21:38 | 音楽 | Comments(0)

PMFホストシティ・オーケストラ札幌交響楽団@Kitara2013

演奏された曲は以下のとおり。

1 ショスタコービチ チェロ協奏曲第1番変ホ長調
2 ブラームス 交響曲第1番ハ短調

1は第1楽章の冒頭に現れる緊張感をともなう動機が印象的な上、
第3楽章がカデンツァ(!)で第2楽章以降はアタッカで繋がるという
極めて特異な構成の現代曲(1959年、ロストロポーヴィチにより初演)。
初めて聴いたが、いかにもショスタコーヴィチらしい内省的で諧謔的な趣きの
割りには不思議と聴き通すのがそれほどつらいとは感じなかった。
これは、ソリストを務めたヴィルヘルム・プレーガルさんの端正な演奏のお陰なのかな。
まあ、チェリストにとっては大変な曲なんでしょうね、額の汗をぬぐう姿が印象的でした。
札響も小規模な、室内楽的な編成ながら準・メルクルさんの指揮のもと
アンサンブルも良かった。

ショスタコービチの協奏曲は、以前安永徹さん&市野あゆみさんと札響演奏会の時、
ピアノ協奏曲第1番を聴いたのが初めてでしたが、不思議な楽器編成の割りには
楽しく聴くことができ、個人的には交響曲より好きになりそうです、ハイ。

2は名曲中の名曲。メルクルさんは暗譜で、指揮台狭しとばかりに、
全身を激しく動かして札響をぐいぐい引っ張ります。
そのため札響の演奏にも推進力に満ちた躍動感を感じましたが、
決して一本調子という訳ではありません。中間楽章ではグッとテンポを押さえ、
しっとり聴かせますから、やはりオーケストラのコントロールが上手なんでしょうね。
久しぶりに聴き応えのあるブラ1を聴かせていただきました。
後半のPMFオーケストラの演奏が楽しみです。

最後に蛇足を。
PMF開催中に芸術監督や首席指揮者が札響を振るという試みは昨年に続き
3回目(1回目が1994年)なのですが、札響にとっては定期演奏会でも登場が想像し難い
世界的に活躍する指揮者に振ってもらえる良い機会だし、聴くほうだって同じことが言える。
また、当日も会場にはPMF生とおぼしきグループが散見されましたが、
後半の指導者がプロオケを振っている様を間近に体験できるのは良い学習の場でしょう。
と考えると、PMFと札響にとっても大変意義ある演奏会のようです。
これからもぜひ継続して発展させていってもらいたいのですが、
その割りには客席の入りは7~8割とイマイチだったのが残念。
もっとも、ほぼ半分が空席だった昨年よりは改善したようにも思えるのですが、イマイチ。
ホワイエ内には札響事務局とおぼしき関係者もみられましたが、
出入口に立って迎えるのは、やはりPMF組織委員会関係者の方ですから、
来年に向けてはPMF組織委員会として、もっと浸透を図っていただけたらと思います。
(PMF公式ツイッターのPMF_PRすらつぶやいていませんが、いただけません。)
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by capricciosam | 2013-07-17 23:31 | 音楽 | Comments(0)

PMFオーケストラAプログラム@Kitara2013

<オール・ドヴォルザーク・プログラム>の本日のAプロですが、
演奏された曲は以下のとおり。

1 ドヴォルザーク 交響詩「真昼の魔女」
2 ドヴォルザーク ヴァイオリン協奏曲イ短調
<休憩>
3 ドヴォルザーク 交響曲第8番ト長調

この<オール・ドヴォルザーク・プログラム>ですが、当初来札が予定されていた
チェコのイルジー・コルトさん向けのプログラムだと思うのですが、代役となった
アレクサンドル・ヴェデルニコフさんも修正されずに取り組まれたということのようです。

1,2ではオーケストラはPMF生のみでしたが、Sプロよりわずか6日目なのに
Sプロで散見されたアンサンブルの緩みがほとんど気づかなくなり、明らかに数歩前進。
今年の「新酒」は期待が持てそうと思ったのですが、熟成は進んでいます。

教授陣のPMFヨーロッパが加わったのは3だけ。
さすが、100人規模に膨れあがりますから当然音量は増すのですが、
弦楽器のトップは教授陣だったものの、管楽器のトップはPMF生が首席を占めて
教授陣が次席を務める形でした。オケとしては素晴らしいアンサンブル。
いくら教授陣が入ったとはいえ、PMF生の実力がともなわないと無理な話。
これは、1,2でも感じたことが裏打ちされたような形です。

指揮のヴェデルニコフさんの指揮はSプロと異なり、各パートに向け細かく指示を
伝えるように変っていましたが、これはオケへの手応えに応じたものなのでしょうか。
また、教授陣の加わった3では、曲を入念に彫刻していくかのような印象が残りました。
第一楽章からくっきりと音楽が立ち現れ、第二楽章のアダージョでは
入念に進めるものの、停滞したという印象は受けず、しっかり聴かされたという印象です。
ほとんどアタッカに近い状態で入った第三楽章もいたずらに駆け足で過ぎ去ることもなく
第四楽章もテンポを崩すことはしない。
実に、堂々たる音楽作りをされる方だな、という印象が残りました。
とは言っても、4月のエリシュカ&札響で聴いた同じドボ8とは明らかに違う指向性
(ヴィルトォーゾチック、とでもいうのでしょうか)が感じられました。
ボリショイ劇場改革で短期間で高い評価を得たというのが、頷ける感じです。

1,2は初耳の曲。
1は4月の札響定期で聴いた「水の精」との姉妹曲のようなのですが、
作曲のきっかけとなった詩集の物語も「水の精」同様、なんと残酷なことか。
昔話は実は残酷と言ってもいやはや凄い。演奏は無難な仕上り。
2は聴いていても耳にすんなり入る旋律がやや乏しい感じで、
有名なチェロ協奏曲ほどの有名さがないのも、なんとなく頷けます。
しかし、ソリストのヴェロニカ・エーベルレさんは、非常に端正かつ大胆に
演奏されており達者な腕前を披露されていました。
将来が楽しみな雰囲気をお持ちです。

空席はPブロックや三階に目立ったが、8~9割り程度の入りか。
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by capricciosam | 2013-07-13 20:48 | 音楽 | Comments(0)