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■ 書いてみる

   ある時を境に「笑い」の質的転換が生じたようだ。
   それ以前は芸人という職人が練り上げて提供した
   もので、無邪気なものだった。しかし、そうした「笑い」が
   「嘲笑」に転換した時、笑うべき対象が仕立て上げられ、
   その対象を罵倒していくことで獲得される「笑い」は
   無邪気さとは縁遠い「悪意」に満ちている。
   この「対象を罵倒する」という力の優劣の関係は、
   閉塞した階層社会の逆ヒエラルキー疑似体験の
   錯覚をもたらす。しかも、悪意は(自らの正体を明らか
   にしない)「匿名性」が加速させる。インターネットは
   その代表だろう。では「笑い」に質的転換を生じさせた
   ものは何かと言えば、利益追求を目的とした視聴率優先
   の姿勢が少なからず影を落としているのではないか。
    (Thanks bachelorettaさん)
   
   先日いかりや長介さんのことを書いた記事へのTBの
   記事の私なりの要約です。
   見事な論旨に付け加えることなどない感じです。
   
   笑いの質的転換は私も気になっていたのですが、
   なるほど「嘲笑」に集約されるかもしれませんね。
   これの延長上にあるのが「いじめ」ですよね。
   今朝、ドリフ結成40周年というニュースが流れていました。
   一時的に世間の笑いの基準は「嘲笑」に傾いたけれど、
   インノセンスはやはり強いもんだなぁ、と改めて感心しました。
   そういえば、最近のお笑いもなんでもかんでもあざ笑う、
   弱点をつく、といった芸を感じないものは主流ではないように
   思うのですが、特に熱心に見ている訳ではないので、
   この辺は自信がありません。
   どなたか、ご教示くだされば幸いです。
   
   マスメディア、インターネット、ホリエモンと書きたいネタも
   見事に関連させていらっしゃるが、これはまた日を改めて
   書きたい。
   しかし、東京高裁の判断は法に照らして妥当であると思う。
   手詰まりのニッポン放送は、まず話し合いしかないんだろうな。
   フジテレビ側はルールに乗っ取ってガムシャラに勝負しよう
   とする相手に作戦ミスがあったのではないか。
   さて、小が大を呑み込もうとする物語も、いよいよ第一の
   見せ場に近づいた。
   
   
    
   
by capricciosam | 2005-03-23 22:58 | 時の移ろい


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