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ジョナサン・ノット&バンベルク交響楽団@Kitara・第1夜

我が人生初のブラームス・チクルス。
「チクルス」と言えば、かつて経営危機に瀕した札響が尾高さんの棒のもと、
定期演奏会でベートーヴェンの交響曲を順番に取り上げたように記憶しています。
あの時(2002年)は4ヶ月かかったと思うのですが、今回はわずか2日間。
それで、全交響曲(と言っても4曲ですが)を演奏してしまおうという訳です。
しかも、ジョナサン・ノットも、バンベルク交響楽団もお初です。

まず一夜目です。
演奏順に
ブラームス交響曲第3番
ブラームス交響曲第1番

ノットさんは暗譜で通されましたが、オケを自在にコントロールされている様子。
オケの総体的な印象としては音色が実によくブレンドされている感じです。
どこかのパートが変に目立つ場合がままありますが、
主張すべきところは主張しつつも、悪い方向で際だつ訳でもない。
ある意味、渋さに通じるかのような抑制感、節度感を感じました。
その点、ハデさとか、輝かしさを求める人には物足りなく感じるかもしれません。
でも、パワーが不足気味か、というと、決してそんなことはありません。
第1番の第4楽章のフィナーレに向かう高揚感などは結構なものでした。
ところで、案外ブラームスの交響曲はこんな感じのサウンドが
ちょうどよいのかもなぁ、と改めて考えたりしました。
深まりゆく秋に聴いているから、なおさらそう感じるのかもしれません。
特に、第3番の3楽章などは「たまらんなぁ~」でした。

アンコールは2曲
ブラームス/ハンガリー舞曲第2番
ブラームス/ハンガリー舞曲第1番
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by capricciosam | 2009-10-13 23:44 | 音楽


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