昨夜仕事が長引いて帰宅が遅くなったのですが、その頃にはすっかり吹雪模様。
「そろそろ来るかな…」とは思っていたものの、やや不意打ち気味。 どれくらい積もるか、少々おっかなびっくりで就寝しました。 すっかり晴れ渡った今朝。 カーテンを開けて窓越しに確認すると、拍子抜けするくらい積もっていません。 しかし、油断はできません。 天気予報ではしばらく雪マークが切れませんから、 ひょっとして今日が根雪ということになるのかもしれません。 日本海側に大雪をもたらした寒気は富士山にも悪天候をもたらしたようで、 元F1ドライバーのKさんと仲間2人が遭難するという事態が発生しました。 Kさんの南極登山の直前訓練にKさんの会社の社員が同行したようですが、 その2人が亡くなられるという悲劇になってしまいました。 現段階の報道では、F1を離れてからKさんは相当な鍛錬を積まれていたようで、 恐らく単独でも危機対応はできたのでしょうが、亡くなられた2人の登山経験は それに比べ十分ではなかったようです。 <訂正>お一人はヒマラヤ遠征も同行された経験の持ち主でした。訂正いたします。 真夜中に2人のテントが吹き飛ばされて、強風の吹きさらしの中に放り出された 2人が力尽きていったようで、Kさんも手を尽くしたようですが、力及ばずだったようです。 生存したKさんにとってはとても重い結末になってしまったのはお気の毒なことです。 ところで、今回の事件は、夏のトムラウシ山での事故との類似を連想させました。 あの時はプロと称するガイドが3人も引率しながらの大量遭難という登山史上に残る 前代未聞の事態でした。つい先頃発表された検証作業報告の中では、 リーダーたるガイドの判断ミスが指摘されていました。 今回の事件と細部は異なるものの、引率する立場の判断の適否に疑問が残る という点は共通するのではないか、ということです。 乏しい夏山経験しかありませんが、気象が安定していれば、実に楽しく チャレンジングな気分が味わえ、山頂を極めた時の爽快感は何にも代え難いものです。 しかし、一方では山の気象は変わりやすく、突如として雨風に見舞われたりします。 濡れた身体のままでは体温を奪われ、命を落としかねません。 その上、登山コースは必ずしも整備されている訳ではないので、足を滑らせたら 滑落して命を落とすことだって可能性として低い訳ではありません。 その時、パーティーであれば、リーダーの的確な判断により危険を避けることが 可能となる訳で、逆にリーダーの判断が的確でなければ一同が命を危険にさらす ことになりかねない訳です。 そう考えると、今回のケースも引率するリーダーの判断のあり方が問われると 考えられます。それにしても、山行中はより的確な判断をし続けなければならない というリーダーの難しさを改めて感じることになりました。
by capricciosam
| 2009-12-20 00:31
| 時の移ろい
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by capricciosam
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