初めて家電売場で3DTVを観たら、なるほど立体的に見えることに驚いた。
でも、想像していた立体感と違っていたことは、画面よりも観る側に 飛び出してくるというのではなく、むしろ画面のむこう側の奥行きが 作り出す立体感というものだった。 ちょうどステージ上の奥行き感とでも言ったらよいのだろうか。 この段階では、映画のアバターや3Dアニメも観たことがなかったので、 今回のトロンが映画では初めてということになる。 やはり、同じような見え方になるのだろうか。 未知のデジタル世界を想像力を駆使して、しかも3Dで描くのだから、 さぞかし、と期待して出かけたのですが、結論から言うと、 宣伝ほどの3D効果は感じられず、この点に関しては「?」だらけでした。 ただし、字幕だけは、くっきりと浮き出ていましたから、 「あ~、3Dなんだな‥」と。 むしろ、予告のディズニー映画のほうが、よほど立体感があったのは なんとも皮肉な話です。3Dメガネ代300円を返してほしいな、というのが 正直な気分です。 どうも、最初からけなしたようになったのですが、これは3D効果に関しての話。 映像やストーリーそのものは十分楽しめました。 ストーリーは単純化して言うと、「未知の世界からの脱出モノ」ですが、 荒唐無稽と言えばそれまでの構成を補って余りあるのが映像の臨場感で、 これには驚きました。 この辺の作りの丁寧さは大したもので、想像力とそれを実現する技術力には 依然かの国との差があるように感じてしまいます。 ところで、エンコム社が世界で初めて株式を上場するのが東京株式市場で、 失踪した父は禅により瞑想にふける、なんて、あたかも日本市場を意識している のかな、というシーンもありましたね。 それから、白色光に覆われた部屋に古典的家具が置いてあるシーンには、 思わず「2001年宇宙の旅」のラストシーン近くを想像してしまったのは 小生だけでしょうか。 かなり前に公開された前作はいまだ観たことはないのですが、続編としての 性格もあるようです。 でも、独立した作品としても鑑賞に堪えられる仕上りにはなっていましたから 久しぶりの映画でしたが、十分楽しめました。
by capricciosam
| 2010-12-19 23:09
| 映画
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