1曲目 グリーグ ホルベルク組曲
2曲目 ブラームス 交響曲第2番ニ長調 3曲目 ベルリオーズ 幻想交響曲 アンコール ワーグナー 歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲 前回Kitaraでゲルギエフを聴いたのは2007年以来首席指揮者を務める ロンドン交響楽団を引き連れてきた時。 しかし、手兵のマリインスキー歌劇場管弦楽団とは、6年ぶりとなる。 今回の日本ツアーは11/8大分からスタートして、札幌はラストから2番目。 驚くのは札幌まで毎日演奏会を各地でやりながら、プログラムが多彩なこと。 6年前のツアーの時も同様に多彩で驚いたものだが、交響曲は今回も ショスタコーヴィチ、チャイコフスキー、ベルリオーズ、ブラームス、プロコフィエフと 複数取り上げ、しかも一日しか演奏しなかったり、ドニゼッティの歌劇もはさんだりで、 なんでもござい的なプロ集団の趣きがひしひしと感じられる。 オケの皆さん大変なんじゃないかな、とよけいな心配したりするのですが、 才人ゲルギエフに率いられる以上はこのくらいは当たり前なのかな。 札幌のプログラムも聴く前から"満腹感"に襲われていたのですが、 案の定、2曲目のブラームスが終わったのが20時15分。 それから20分の休憩ですから、どう考えても終演は21時過ぎ。 3曲目のベルリオーズが終わったのも21時をとうに過ぎていました。 万雷の拍手を浴びてアンコールが始まりました。 ゲルギエフが第一ヴァイオリンを向き、トレモロが始まった時、 内心では快哉を叫んでいました。 というのは、6年前に聴きたかったワーグナーだから。 濃密な調べを細部まで一点一画をゆるがせにしない演奏は極上。 「ついに、聴けた。」 まあ、メインプログラムでもそれなりの満足は感じていたのですが、 実を言うと、少々物足りなさも感じなくはなかったのが正直なところ。 演奏自体はうまいし、素人にもわかるようなミスがあった訳ではないのですが、 なんとなく曲自体への共感に乏しいような響き(特に、ブラームス)に、 例えは悪いのですが、ルーチン的感覚がややつきまとったのです。 でも、3曲目のベルリオーズでは曲の展開とともに、そんな気分は 次第に打ち消されてきましたから、曲とのマッチングの善し悪しなのかもしれません。 そんな気分だったので、最後のワーグナーには、このコンビの真の凄味が表れていた ように思いました。しかも、アンコールとしてはよく耳にする、 もっと短い第3幕への前奏曲ではなかったのですから、実にタフ。(驚) 最後は、ゲルギエフが四方に頭を下げて、客席に手を振ってお開き。 手を振るのは初めて見ましたが、ゲルギエフ自身も満足だったんでしょうね。 ホントの終演は21時45分。う~ん、久しぶりに遅い。 空席はあったものの、8~9割の入りでしょうか。 <追加> 3曲目の第5楽章鐘の音はちょっと不思議だった。 どう考えてもステージの真上辺りから響いてくる。 でも、ステージにもP席にも鐘を叩く打楽器奏者が見あたらない。 ステージ右側のドアは見えなかったのですが、あそこが開いていたのでしょうか。 それにしても、音の偏りが感じられないのが不思議。 そこで思い出したのですが、曲の途中で退席した打楽器奏者が一人いました。 彼がステージ裏で鐘を叩き、その音をマイクで拾って、反響盤のスピーカーから 流していた、と推測したのですが、どうだったんでしょうね。
by capricciosam
| 2012-11-16 23:30
| 音楽
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