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札幌交響楽団第584回定期演奏会@Kitara2015
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【プログラム】 1 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番ト長調2 ブルックナー 交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(ハース版) マックス・ポンマーさん首席指揮者就任後2回目の定期演奏会も独墺系プログラム。同じ系統としても前回がライプツィヒ・プロとすれば、今回はウィーン・プロか。 1はソリストの独奏から始まり、その独奏が曲全体の雰囲気を暗示する。ソリストのゲルハルト・オピッツさんは、ゆったりとしたテンポを保ちつつ、大人(たいじん)のごとき雰囲気を湛えながら弾き進めていく。その情感溢れ、安らぎに満ちた響きのなんという心地の良さよ。ベテランの味わい。ボンマーさんも札響をうまく統率して、ソリストの作る雰囲気を壊さないため、 情感豊かな音楽が大ホールを満たしていく。札響がこの曲を取り上げた前回の2007年定期演奏会では小菅優さんがソリストを 努めていたが、この時も達者な演奏に満足していたのですが、今回は異なった次元での満足感で満たされました。鳴りやまぬ拍手に応えてソリストがアンコールを1曲。 ブラームス 6つの小品 作品118-2 間奏曲 これは絶品だった。オピッツさんはソロリサイタルで聴きたい方だな。 2では弦楽器が弦楽パート中心に増員されました。ポンマーさんはゆったりとした指揮に時折こまかなニュアンスを加えながら、ブルックナー特有の重層的響きを連ねていきます。テンポを乱すことなく、楽章を進めるのが、あたかも一歩一歩高い極みを目指すがごとき感じです。ブルックナーでは弦楽パートの作る厚みに、管楽器の充実もないとつまらないのですが、ホルンはじめ札響はよく締まった演奏で応えていたと思います。あっさりとした味わいながら清々しささえも感じさせる秀演だった。 昼公演。8~9割の客入か。CD化を目指した録音がされていたようですが、演奏中にハンカチ等で口を押さえずに咳をしたと思われる人や、音楽が鳴りやんだものの指揮者が腕を下ろしきらないうちのフライング拍手などがあり、編集でなんとかするのでしょうが、少々残念でした。特に2は大盛り上がりで終わるだけに、余韻を楽しみたかったなぁ、、、 それから、7月定期演奏会のライブ録音されたCDが先行発売されていましたが、今回含め公開されている来シーズンの定期演奏会プログラムからみてエリシュカさんとは異なるスタイルでの録音がされるようですね。一連のメンデルスゾーン作品を期待したのですが、まぁこれはこれで楽しみです。
by capricciosam
| 2015-12-12 23:56
| 音楽
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北海道在住の雑食系オヤジです。心に浮かぶよしなしごとを書き散らしていましたが、最近はツイートの記録置き場です。※記事に関係のないTBやコメントは削除します
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