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M:I:Ⅲ@特別先行上映

正式には来週からロードショー公開のようですが、
先週土日から特別先行上映がはじまっています。
映画の日で料金はお得、かつM:I:Ⅱの印象が
案外良かったことから期待してでかけました。

本シリーズも3作目。
一応「スパイ」ものなんでしょうが、007シリーズが
一作ごとにハデなアクションが目立ってきたように、
ベルリン、バチカン、上海と各地でのアクションは満載。
特にバチカンでの場面はよくできていると思いました。

<以下、ネタバレを含みますのでご注意ください>

とはいっても、見終わってもなんとなくモヤモヤ感が
残ってしまいました。
例えばキーワードの「ラビットフット」を見せはするものの
それが何かは結局明かさずにおしまい。
イーサンが仕事をやめなかったら教える、
なんてことをセリフに入れたりして、
「あれれ、いったい何だったんだ」
との未消化な感じが残ります。
まさか、M:I:Ⅳへの伏線だったりして。
それもロケ地は東京?

それに、「ラビットフット」を手に入れたはずなのに、
敵が執拗にイーサンを追い詰めるのは何故。
しかも冒頭含め2回も見せられる必要性はさしてない
ように思うのですが、このあたりの説明はなし。
なぜか細部が置き去りにされたようなアバウトさが
残って妙なひっかかりを感じてしまいます。
そのアバウトさが私には印象の散漫さに作用したようです。

ところで、ときどき妙な「既視感」に襲われます。
どこかでみたようなシーン、というかパクリに近いものが。
バチカンの塀からのワイヤーアクションは一作目。
このあたりは同じシリーズからなので微笑ましい。
でも、橋を走行中の車をミサイルで襲うシーンは、
A・シュワルツネッガーの「トルー・ライズ」そっくりです。
それにあの橋はひょっとして同じ橋ではないんでしょうか。
しかも、妻に素性を明かさなかったり、最後は妻が銃で
敵をやっつけるんですから、瓜二つでしょう。
その他、最後の上海の路上での格闘シーンで敵が
トラックにはねられるシーンは「スピード」ですか。
「共同制作」か「オマージュ」だったんでしょうか。
いやはや、実にアッケラカンとしたものです。

それなりに一定の水準だとは思うのですが、
私としてはトータルとしては前作を越えていないな、
という印象でした。
どうやら盛りだくさんなエピソードをストーリーとして
うまく整理できなかったせいなのかな。
でも、このシリーズは三作とも底流にあるのは
「裏切り」なんですね。
スパイものとしては王道を歩んでいるんでしょうか。
M:I:Ⅲ@特別先行上映_c0007388_2210162.jpg

by capricciosam | 2006-07-01 22:23 | 映画


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