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売れ残った年賀はがき

民営化後初のお正月ということで、年賀はがきの発売には
力が入ったのだろうが、4億枚も売れ残ったらしい。

私自身は互いの安否や気持ちを伝える手段、ツールとしては
否定派ではない。わが家も作成手段がプリントゴッコから
今ではPCに変化してきたが、それでも一定枚数は虚礼も含めて
毎年年賀状を出し続けている。
ただ、その手段、ツールが多様化していく中では、年賀状の役割も
相対的に低下していくことは避けられないのではないか、と考えている。

第一に、若い世代に年賀状という習慣が薄れてきているのではないか。
習慣がなければ、大人になったってやらないのだろうから、先細りか。
第二に、高齢化社会といえども、高齢者は現役当時に比べて一人当たりの
枚数も減少傾向となるのだろう。
死んだ父をみても、リタイアしたら年々減っていきましたね。
第三に、年々希薄化する一方のお正月気分。
昔は正月の数日は商店も休んでいましたが、いまじゃ年末まで開店して
元旦から初売りという風潮になってしまったのだから、手間暇かかることは
やってられない、と年賀状を出さないことが既成事実化していくのではないか。

もともと、携帯やネットの普及と反比例するかのように
年々売り上げを減らしていたらしい。
にも、かかわらず今回は販売枚数を増やしたのだから、
その意気込みの真意はともかく、大量の売れ残りが発生した事実から
過去の延長上での経営感覚だったのではないか、との印象を抱いた。

年中行事として定着してきた年賀状も、技術進歩の激しい
「情報通信」分野の一端を担っていることを考えると、
やはり「変化」という波にさらされざるをえないのだろうと思う。
by capricciosam | 2008-01-27 15:18 | 時の移ろい


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