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反省と慶事

土曜日にちょいとした祝い事があったり、緊急で打ち合わせしたりと
やっていたら、ついつい飲み過ぎて、日曜日はつらかった。
今夜当たりようやく胃の辺りの不快感も消えていきつつあります。
何度こんな思いをしてきたことか。反省。
これからもこんな思いをするのか。憂鬱。

ところで、リンクさせていただいている佐々木譲さんが、
直木賞にノミネートされました。
候補は今度で2度目とのことのようですが、
佐々木さんは十分なベテランだと思っていただけにちょっと意外でした。
でも、新春早々おめでたいことです(^^)
ところで、この記事で「札幌在住」となっているのは「?」
確かにこの冬は札幌に避難されているようですが、
道東の地元で変な誤解が生じなきゃ良いが、と心配。
<1.8追記>
やはり佐々木さんにはとんだ「迷惑」だったようだ。
この辺の事情って、マスコミは把握して記事にしないものなのだろうか。
ただでさえ候補となって周囲が騒がしくなりがちだろうに、
執筆活動によけいなノイズが増えないことを祈るのみ。

<1.17追記>
残念ながら受賞されませんでした。
ところで、ノミネート段階で「札幌在住」と書いた某紙も
今度は正確に書いてありましたね。当たり前か。

# by capricciosam | 2008-01-08 00:01 | 時の移ろい

雪も少なく穏やかです

みなさま、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

今年も年初の記事は年末から年始にかけてのアレコレで
ごきげんを伺います、って落語じゃないのですが…

年末も何やかやと使われて、もとい協力していました。
(いかん、いかんつい本音が…)
おおみそかも、それほど酔っぱらってはいなかったのですが、
N響の第九をみているうちに、そのままハイライトを見ていました。
ボリショイやマリインスキーのバレエの見事なこと。
気がついたら、もう除夜の鐘です。

元日は神宮に初詣に出かけましたが、
やはり凄い人で、境内へは入場制限です。
神門の前でロープを張られて、何度も停止させられて、
ようやくたどりつけそうと思ったら、危険な光景を目撃することに。
「危険な光景」とは、神殿の前で何重にも並んでいるため、
あきらめてなのか、後ろのほうからお賽銭を投げるのですが、
それが最前列の人の後頭部にまともに当たったりするのです。
お陰様で無事お参りしてきましたが、元日早々怪我しては、
とヒヤヒヤものでした。
それに道路も雪がほとんどなく、凍っていてツルツルで、
足下が危なっかしくてしょうがありません。

昨日今日はなんと言っても「箱根駅伝」です。
駒大はどのランナーも上位に入ってくるという総合力の勝利でした。
しかし、早大は復路ももう一歩だっただけに、来年は狙ってくるで
しょうね。あとは、関東学連選抜の健闘は特筆すべきもの。
どういう訳か、TV中継は学連をほとんど無視していましたが、
彼らだって一生懸命走っているんだから、もっと写してやれよ、
とTVに向かって文句のひとつも言ってました。
今回を象徴したのは順大、大東大、東海大と常連校が相次いで棄権
したことか。アクシデントとは言え、当の選手は悔しいだろうな。
どこかでこの経験を活かしてほしいな。

スズメの個体数も復活したようだ、と以前の記事で書きましたが、
今朝ようやく餌台に集まってくる様子を撮ることができました。
ちょっと暗いのですが、珍しく飛んでいるスズメも写っています。
雪も少なく穏やかです_c0007388_2204978.jpg

# by capricciosam | 2008-01-03 21:20 | 時の移ろい

ワーキングプア再び

今年も最後に「ワーキングプア」を取り上げてみたい。

先日NHKで二夜にわたって放送されたので、ご覧になった方も
多いではないでしょうか。
日本だけではなく、世界でも同様の現象が生じていることに、
私は改めてショックを受けていました。
二夜目の貧困層に生まれた子は、成長しても再び貧困層になり、
結局、貧困層の固定化と社会の不安定化を招く、という指摘は
重大だと思いました。長い歴史の中で勝ち得た「自由と平等」
という言葉が心の中で空疎に響く。

一夜目の30歳代半ばの男性。
それまでのゴミ箱から本を漁っていた不安定な生活が、公園の清掃で
得る月7万円という低収でも、生活が安定して、精神的にも落ち着き、
初めて前向きな意欲を持てるようになっていく様子には、
心打たれるものがありました。

景気は向上してきたとはいうものの、企業は依然正社員を増やす気配も
ほとんどなく、政府も積極的に指導する様子もない。
おまけに、正社員とて大半は賃金が不景気当時と同様抑制されたまま。
特に、若年層がワーキングプアと呼ばれる使い捨て労働層に押し込め
られやすいということは、彼らがついまでも安定的な生活が営めないこと
と同じことなのだから、将来的な社会的不安定要因を作り出している
ことと同様です。施策があってもハードルが高く、事実上使えない。
若者は結婚できず、ましてや子供も作りづらい。
こんなことを放置して、少子高齢化なんて緩和できるのか。

制度疲労を起こした社会は、そのほころびが年々加速化していって
なによりも人命が軽く扱われる社会がますます現実味を帯びてきた
ように感じられる。
住みづらい社会はなにも「地球温暖化」だけではない。
多様な側面から解決を図らなければならないのは十分承知している
つもりだが、「ワーキングプア」だけは一刻も早く解消に向かわなければ
「日いずる国」が「日沈む国」に固定化されてしまう大きな要因になる
のではないか、と懸念している。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

結局、今年も「ぼやき」で締めくくることになりましたが、
今日で記事の更新はいったんお休みいたします。
(つぶろぐはこれからも毎日更新の予定です、あくまでも予定ですが…)
今年もなにかと交流させていただき、ありがとうございました。
みなさま、どうぞ良い年をお迎えください。
# by capricciosam | 2007-12-29 21:15 | 時の移ろい

ウェブ時代をゆく@ちくま新書

著者はあとがきで、前著「ウェブ進化論」と「ウェブ時代をゆく」の関係を
福澤諭吉の「西洋事情」と「学問のすすめ」の対になった関係に準える。
つまり、ウェブ時代の意味を説き明かしてみせたのが前著で、じゃぁ
そんな時代にどう生きていくのか、どんな生き方が可能なのか、を
今回の著書で書いたのだ、と。
確かに、重要な指針となる考えが示されている、と思う。

例えば、羽生名人の示唆した「学習の高速道路化とその先の大渋滞」
ということが前著で書かれたが、「じゃあ、我々はどうしたらいいの?」
という私のような凡人の疑問に対し、著者の回答はまだ抽象的であった。
これに対して、今回著者は数段踏み込んでその考えを明らかにする。
それが「高く険しい道」と「けものみち」という考えである(決して中間はない)。
「なるほどなぁ」と半ば共鳴しつつも、これって前途ある若い人には
いいかもしれないが、人生の大半を浪費したわしらには、ちょっとねぇ…
などと、ついつい思ってしまい、半ばあきらめかけたら、
著者はすかさず次章で「ロールモデル思考法」というのを提示する。

どの道を選ぶかという時の基準は「好き(志向性)」だと著書は言う。
では、その好きをどうやって見つけるのか、という方法がこれなのだ。
「ロールモデル」即ち「お手本」ということだ。お手本とはなんとも陳腐だなぁ、
という印象は読み進むうちに解消される。ひと味違うのだ。
ここだけなら前途短い者でも応用可能かもなぁ、という気にさせられた。

著者が一年間心血を注いだというだけあって、総じて読みやすく、
かつわかりやすい。前著は驚きが主となったが、今回はより有意義な
手応えとでもいうようなものを感じる。
どちらかと言えば前途有為な若者にこそ、得るモノはより大きいかもしれない
という印象を持つが、著者はこうも言ってくれる。少々長いが引用する。

「…リアル世界での日常に余裕の出たシニア層は、ネットで過ごす時間を
増やし、いずれ総表現社会の重要な担い手となると私は確信しているのだが、
(略)シニア層が自らの経験を語ることで、「若者にとってのロールモデル」
たる要素をネット上に溢れさせてほしいと思う。」(P.139)

シニア層全員が「ロールモデル」たり得るとは決して思わないが、シニア層が
これからますます進展するウェブ時代を生きる上での貴重な示唆だと思う。
ウェブ時代をゆく@ちくま新書_c0007388_23432971.jpg

<蛇足>
本書の英語タイトルは「Web revolution for the rest of us」だったらしい。
the rest of us、即ち進展するウェブに対応している人たち以外の残りの人たち
に向けて書いた、というのだ。「ウェブというのはすべての人に影響を及ぼす。
そういう人たちがウェブ時代にどう生きていけばよいのか、ということを考えた。」
メイキングとしての興味深い話はこちらをご覧ください。
# by capricciosam | 2007-12-28 23:43 | 読書

鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン@Kitara・2007

今年の聴き納めも前回に続き「全曲」っていうのも何かの縁なのかなぁ…

どうも札幌の愛好家人口の層は薄いようで、満席にはほど遠い。
以前の記事でも指摘したように「古楽」に対してのなじみの薄さに加え
「全曲」が災いしたのかなぁ…、なんてよけいなことを考えたくなる。
「なんとも、もったいない」
そのくらい、バッハ・コレギウム・ジャパン(以下「BCJ」と略します。)
の演奏は極上のひとときを提供してくれた。
だからこそ、聴いた皆さんは凄く濃密な時間を過ごすことができた
のは間違いないようで、終演後の熱狂ぶりが証明しているようであった。

実際、2時間を超えるオラトリオのため、正直聴き通すのがツライ。
終盤手前に「ハレルヤ」というごちそうがあるから、耐えられるような
ものだろう、と自分のレベルに置き換えてみる。
でも、昨夜のBCJは演奏、ソロ、合唱のいずれにおいても、
いささかのたるみもなく、実に聴いていて楽しいのだ。
時間を気にせずに楽しめた、と言って過言ではない。
特に、合唱のレベルの高さは特筆もので、彼らへの拍手が一段と
高くなったことからも明らかであった。
もちろん、オケの素晴らしさは言うまでもないが、ソリストではバスが
印象に残った。例えば第三部の47から48はバスの聴かせどころ
なのかな(と勝手に解釈)、見事な歌いっぷり。

Kitaraを出ると、イルミネーションが一段ときれい。
空には雲ひとつなく、一段と冷え込んだからなんですね。
今年の演奏鑑賞を締めくくる良い一夜でした。
鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン@Kitara・2007_c0007388_2353966.jpg

<蛇足>
この曲の全曲演奏会は、実は2回目。
いきおい聴きながら前回とついつい比べてしまう。
前回は4年前のW・クリスティ指揮のレザール・フロリサンだった。
少々記憶も薄れているが、彼らも水準の高さは言わずもがなだったが、
ステージもなんとなく芝居っ気がある、というのかな、華があった。
それに比べBCJはシックな感じで、これはこれでOK。
タイプの違う「メサイア」なれど、両者ともに演奏水準は高い。
鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン@Kitara・2007_c0007388_23282374.jpg

# by capricciosam | 2007-12-27 23:53 | 音楽