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PMF GALA@Kitara_2018

【プログラム】

第1部
1 PMF GALAコンサートのテーマによる即興
2 バーンスタイン 「キャンディード」から<着飾ってきらびやかに>
3 ハイドン 弦楽四重奏第6番「蛙」から第4楽章
4 ヴェルディ 歌劇「イル・トロヴァトーレ」第4幕第2場から2曲
5 ベッリーニ 歌劇「ノルマ」第2幕から2曲
6 ドビュッシー 神聖な舞曲と世俗的な舞曲
7 ホルスト(田中カレン編) PMF賛歌~ジュピター

第2部
8 ヴェルディ 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
9 バーンスタイン ハリル
10 マーラー 交響曲第7番ホ短調

指揮:ワレリー・ゲルギエフ(7~10)
ダニエル・マツカワ(2,4,5,6)
ソロ:天羽明恵(2,7) ※3以降の第1部進行も兼ねる
   マルタン・グレゴリウス(1)
   デニス・ブリアコフ(9)

《開演前のツィート》
Kitaraなう。晴れ。中島公園を風が吹いてあまり暑さを感じずに済んでいます。
今夏PMFの札幌ラスト公演のPMF GALAコンサートがまもなくはじまります。
マーラー7番「夜の歌」をPMFで聴くのは、マイケル・ティルソン・トーマス指揮
ロンドン交響楽団以来。楽しみ。

《終演後のツィート》
PMF GALAコンサート終演。ヴェルディ、バースタインはPMF生のみだが、仕上がり上々。
マーラーでは指導陣も加わりアンサンブルが更に良くなり、
オケの一体感が増してフィナーレへ!
70分台の快速は初だったが、感興に乏しい訳ではない。
ゲルギエフLSO盤は未聴だが、好みは別れるかも。録画していた。
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by capricciosam | 2018-07-29 23:17 | 音楽 | Comments(0)

PMFホストシティ・オーケストラ@Kitara_2018

【プログラム】

1 ハイドン トランペット協奏曲変ホ長調
2 モーツァルト ホルン協奏曲第4番変ホ長調
3 コープランド クラリネット協奏曲
4 ベートーヴェン 交響曲第7番イ長調

指揮:クリスチャン・ナップ
ソロ:マーク・J・イノウエ(1)
   ウィリアム・カバレロ(2)
スティーヴン・ウィリアムソン(3)

《開演前のツィート》
Kitaraなう。夏らしい晴れはPMFに相応しい。
札響がホストシティ・オーケストラとしてPMFに参加すると、
F・ルイージや準・メルクルが指揮する特別な一夜が出現。
さしずめ今夏はPMFアメリカとの協奏曲の夕べの趣きの特別演奏会。
まもなくPMFホストシティ・オーケストラ演奏会が始まります。楽しみ。

《終演後のツィート》
PMFホストシティ・オーケストラ終演。
聴き応えあるPMFアメリカ指導陣のソロ。多彩な音色が楽しい。
中でもベニー・グッドマンの依頼で誕生したJAZZ風味のコープランドは格別。
前半のクラリネットと札響の弦の掛け合いに心を掴まれ、一気に持っていかれた。
最後はベト7の熱演で会場もヒートアップ。
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by capricciosam | 2018-07-23 23:05 | 音楽 | Comments(0)

PMFオーケストラ_プログラムB@Kitara_2018

【プログラム】

1 バーンスタイン ファンシー・フリー
2 バーンスタイン セレナード(プラトンの饗宴による)
3 バーンスタイン 交響曲第2番「不安の時代」

指揮:エドウィン・アウトウォーター
ソロ:五嶋みどり(2)
  アンドリュー・タイソン(3)

《開演前のツィート》
Kitaraなう。ようやく暑くなったら蒸し暑い。
いつになったら気持ち良く晴れるやら。
まもなく PMFオーケストラ演奏会プログラムB
《オール・バースタイン・プログラム》が始まります。
ソロの五嶋みどりさんは第1回以来の参加。
しかも第1回同様「セレナーデ」。楽しみ。

《終演後のツィート》
PMFオーケストラ/プロB終演。
初めて生で聴くファンシー・フリーには金管。以下セレナードには弦楽器、
不安の時代には弦楽器以外の各指導陣が加わる。
バースタイン作品の手強さ故なのか?
五嶋みどりさんの円熟味を増したソロに圧倒される。第1回が懐かしい。
アンコールは絶品。無伴奏リサイタルか。
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by capricciosam | 2018-07-21 23:51 | 音楽 | Comments(0)

PMFオーケストラ_プログラムA@Kitara_2018

【プログラム】

1 マーラー 花の章
2 マーラー リュッケルトの詩による歌
3 バーンスタイン 交響曲第1番「エレミア」
4 チャイコフスキー 交響曲第4番ヘ短調

指揮:ジョン・アクセルロッド
ソロ:リナート・シャハム

《開演前のツィート》
Kitaraなう。雨が降ったり止んだりの札幌。
今年のPMFは停滞する前線の影響を受けてますね。
まもなくPMFオーケストラ演奏会プログラムAがはじまります。楽しみ。

《終演後のツイート》
PMFオーケストラ/プロA終演。マーラー、バースタインはPMF生だけ。
健闘。初めて生で聴くエレミアはR・シャハムの歌唱が素晴らしい。
指導陣の加わったチャイコフスキーは暗譜のアクセルロッドさんの指揮
で思い切りの良さと表現のレンジが拡がり常設オケと聴き間違えそうな
レベルに。録画されていた。
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by capricciosam | 2018-07-15 23:38 | 音楽 | Comments(0)

PMF GALAコンサート@Kitara2017

【プログラム】

第1部 15:00開演
1 モーツァルト エクスルターデ・ユビテーラから「アレグロ」「アレルヤ」
2 モーツァルト 弦楽五重奏曲第5番ニ長調から第1楽章、第4楽章
3 ヴォーカル・アカデミーによるオペラ・アリア
4 ホルスト/田中カレン編 PMF賛歌~ジュピター

第2部 17:15開演
5 ワーグナー 歌劇「タンホイザー」序曲(ドレスデン版)
6 ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調
e J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調から「アルマンド」
7 シューベルト 交響曲第8番ハ長調「ザ・グレイト」

マーク・J・イノウエさん率いるトランペット陣のファンファーレで開場が告げられた
今年のGALA。ホワイエでは管楽器アンサンブルの演奏も開かれ、おしゃれをした方も
多く見られ、ちょっと華やいだ雰囲気はGALAならでは。

第1部は15時開演
再度トランペットによるファンファーレが鳴り響いた後、司会進行の天羽明恵さん登場。

1はダニエル・マツカワさんの指揮でPMF生の演奏と天羽さんの独唱。
初めて聞いたが、モーツァルトの軽快さを感じる。

場面転換の間にダニエル・マツカワさんが登場し、天羽さんとやりとり。

2ではライナー・キュッヒルさんが加わる。
アンサンブルというよりもキュッヒルさんの独奏を聴いているような気分に。
これは以前も感じたことだが、明らかにPMF生との力量が違うからね。
演奏後にキュッヒルさんが登場して天羽さんとの日本語による会話。
キュッヒルさんは話す時マイクを口から離すので天羽さんが「どうしてなんですか?」と
突っ込むと、キュッヒルさん曰く「恥ずかしいから」(笑)
キュッヒルさんは昨年に続き約1か月札幌に滞在してPMFの指導に当たられたとのこと。
PMFにとっては心強い限りです。
そして、来年はバーンスタイン生誕100年との話に。
メモリアル・イヤーだけにPMFも力は入るだろうな(と勝手に期待)。

当初案内されたダニエル・ロザコヴィッチのパガニーニは本人体調不良のため中止に。

3ではヴォーカル・アカデミー生4名によるアリアがピアノ伴奏で歌われる。
ソプラノ2名、バリトン2名だが、会場から盛大な拍手を浴びていたのは
最後に登場したチョンファ・キムさん。
確かに豊かな声量でしたね。今後に期待です。
ただし、2つの二重唱はカットされました。
ここまでで16時10分。
PMF賛歌練習を兼ねた休憩が30分。
4ではゲルギエフが登場して客席も立ち上がって賛歌を合唱。

第2部は17時15分開演
ゲルギエフによるオール独墺系プロというのは初めての体験。

5はPMF生のみだったが、好調の弦楽パートを中心によく引き締まった演奏だった。
ただ、スケール感がやや乏しいのはやむを得ないか。

6ではダニエル・ロザコヴィッチが16歳らしからぬ風格と落ち着きを感じさせ好演。
童顔長躯ながら、紡ぎだす調べのなんと端正で大人びたことか。驚いた。
開場からも盛大な拍手とブラヴォーが。
アンコールにバッハを。
しかし、ここで調べに甘さが顔を出した。これは成熟を待ちたい。
ここまで18時5分。15分休憩。

7では指導陣も加わるため、オーケストラとしての迫力が数段アップ。
楽章を追うごとにゲルギエフの指揮に煽られたかの如く躍動感が増し、見事な大団円。
終演は19時15分。

GALAの1部については、かなり整理されてきたとは思うものの、
依然プログラムの詰め込み過ぎの感があり、今回も当初予定されていたソリストの
独奏や二重唱が中止された。それでも第2部の開演が15分遅れだから、
仮に全部こなしていたら相当の遅延となっただろうことは容易に想像される。
翌日のピクニック・コンサートはカジュアルなだけに盛りだくさんでもよいとは思うが、
GALAという以上はスッキリしたスマートさを感じる構成でもよいのではないかと思う。

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by capricciosam | 2017-07-29 22:08 | 音楽 | Comments(0)

PMFオーケストラ・プログラムB@Kitara2017

【プログラム】

1 リスト 交響詩「レ・プレリュード」
2 ドビュッシー 管弦楽のための『映像』から「イベリア」
3 R.シュトラウス 交響詩「ドン・ファン」
4 バルトーク 管弦楽のための協奏曲

今夏の首席指揮者の準・メルクルさん指揮によるPMFオーケストラ演奏会の2回目。
<プログラムB>は4曲と変則的構成。
一日目はメルクルさんが全曲指揮してお手本を示し、二日目にアカデミー生3名が
休憩前の3曲を指揮し、休憩後はメルクルさんが指揮するという趣向になっている。
その一日目を聴いた。

「プログラムBのテーマは、オーケストラの"リズムとハーモニー"。
その醍醐味を味わう。」(PMF BOOKより引用)

1はやや慎重な出だしだったが、終結に至る起伏はきちんと表現されていた。

休憩前の3曲の中では2が一番テーマがとらえやすい演奏だったかもしれない。
カスタネットは鳴り出すとは途端に景色が一変する力を持つが、生み出すリズムと
オケの音色が溶け合い良い感じだった。これはメルクルさんの中庸さか。

3は作品の劇的な物語をオケが一体となって描写しており、PMF生だけでは
一番様になっていた。メルクルさんの指揮ぶりをみていると、手加減している
気配はなく、指揮台で全身を使って躍動して演奏を導こうとしている。
その迫力たるや善し、ですね。

休憩後の4ではPMFアメリカの指導陣が加わる。
各楽器パートが独奏的に演奏され、色彩感に富むだけに、指導陣のうまさが
総体的にオーケストラを一層引っ張り上げていた感がある。聴き応えがあった。


終演後は盛大な拍手とブラボーが。わかるな~
最後は次の教育セミナーの時間を気にするメルクルさんが、コンマスの
チャンさんの弓を持って退場し、ようやくお開きに(笑)
客入りは7~8割か。
内容が充実していただけに空席がもったいなかった。

<蛇足>
今回でメルクルさんがPMFに登場した5回のうち3回聴いたことになるが、
いつも満足度が高い。メルクルさんの札幌滞在は10日間あまりでしょうが、
見事にPMFオーケストラを仕上げてきたことが窺える演奏会でした。
PMFのような教育音楽祭には適任ですね。
芸術監督であるゲルギエフの任期は2020年までだが、
自身の創設したウラジオストックでの国際芸術祭とのかけもちで、
札幌滞在は総仕上げ時だけのごく短期間のようなので、
今後のPMFにおいても首席指揮者の比重はますます高くなるだろう。

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by capricciosam | 2017-07-22 23:58 | 音楽 | Comments(0)

PMFオーケストラ・プログラムA@Kitara2017

【プログラム】

1 ベルリオーズ 序曲「海賊」
2 細川俊夫 夢を織る
3 ラヴェル バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第1部~第3部

今夏初のPMF。
準・メルクルさんの指揮は2015年のプログラムA以来ですが、
いつ登場しても安定した指揮でPMFオーケストラをコントロールされていて
実に上手い。今回も首席指揮者に決まった時から楽しみにしていました。

1からPMFオーケストラが俊敏に反応する。
特に弦楽パートのアンサンブルは見事で、今夏のPMF生のレベルに期待は高まる。
この曲での指導陣参加はティパニのライナー・ゼーガスさんのみ。

2を作曲した細川俊夫さんは2006年にレジデント・コンポーザーとして
PMFに参加されている(未聴)。
2は冒頭から繊細な音が持続されていき、次々に多様な音が重なって様々な感情を
インスパイアされる。全てを包み込んで、その中で漂っているような感情が
湧いてくる不思議な作品だった。PMF生のみで演奏。

今年は平日のPMFベルリンやPMFウィーンの演奏会に行けなかったので
休憩後の3は彼らが加わるので楽しみにしていました。
普段よく耳にするのは第3部からなる第二組曲ですが、今回は全曲。
実演は初めてだけに楽しみ。

「大編成のオーケストラを駆使し、多彩な音色で繊細な光彩までを再現した
挑戦的な作品」(PMF BOOK P.45より引用)

メルクルさんの迷いのない指揮と首席に陣取った指導陣のソロに聞きほれている
うちに時間の経つのが早い、早い。臨時編成オケとは到底思えぬ出来栄え。
改めてこの作品の魅力を教えてもらった気分になりました。好演。
しかし、指揮台の隅から隅まで駆使してエネルギッシュな指揮するメルクルさんは
こういう色彩感のある作品にはうってつけですね。

2日目公演。
PMFヨーロッパの指導者たちが最後となるため終演時にはPMF生と挨拶を交わす姿が。
6~7割の入りか。良い演奏だけに空席がもったいなかった。
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by capricciosam | 2017-07-16 22:32 | 音楽 | Comments(0)

PMF GALAコンサート@Kitara2016

【プログラム】
第1部
1 ファンファーレ
2 プッチーニ: 歌劇「ラ・ボエーム」からムゼッタのワルツ「私が街を歩けば」
3 イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第4番ホ短調 作品27-4から第1楽章
4 PMFヴォーカル・アカデミーによるオペラ・アリア集
 1)ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」から「オレは町の何でも屋」
 2)ドニゼッティ:歌劇「ラ・ファヴォリータ」から「私のフェルナンド」
 3)ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」から「フォンテンブロー!…私は彼女を見て、
その微笑みに」
 4)ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」から「あたりは静けさに包まれ」
5 ヒナステラ:フルートとオーボエのための二重奏曲 作品13
6 シューベルト:八重奏曲ヘ長調 D.803から第6楽章
7 PMF讃歌~ジュピター

第2部
8 メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調 作品90「イタリア」
9 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品77
10 ショスタコーヴィチ:交響曲第8番ハ短調 作品65

連日30℃近い暑さが続くものの、朝夕の涼しさと湿気の少ない風が救い。
GALAも今年で5年目。オシャレして参加する方も年々増えてきたようですが、
盛夏のひとときを楽しむのは相変わらず女性が一枚上手ですね。
また、ピクニックコンサートならぴったりのTシャツスタイルも依然目につくので
組織委員会の意図する「GALAではオシャレしてひとときを楽しんで」という
スタイルの定着にはまだ時間がかかるのでしょうか。
第一部はおなじみ天羽明恵さんの司会進行で。
1のファンファーレに続く2では赤のドレスへ素早く着替えて(驚!)華やぎを演出。
3では追加出演が決まった注目のレオニダス・カヴァコスが登場し、
実力の片鱗を披露。せめて第4番全曲を聴きたかったなー。

続いて昨年より設けられているヴォーカル・アカデミーによるオペラ・アリア集。
ピアノ伴奏で4名が一曲ずつ披露してくれたが、1)4)が印象深かった。
ただ、PMFオーケストラとの共演機会は今夏もないようなのですが、
昨年も記したとおり少々物足りない。

第一部残りの2曲はPMFアメリカの教授陣による演奏。
5はデュトワ時代の数々の名盤で活躍したティモシー・ハッチンズのフルートを
生で聞けたのは何より。6は時間の関係上第6楽章だけとなったようですが、
急造アンサンブルとは思えぬうまさ。

7ではGALA恒例の「PMF賛歌」をゲルギエフ指揮で。
ゲルギエフ指揮で素人が歌えるなんてそうそうあるもんじゃありませんから
当然起立して歌いました。今年はステージ準備の間に天羽さんが客席に向けて
「さぁ、皆さん立ちましょう。大きく背伸びしましょう。」
と呼びかけたため起立する人が多かったですね。昨年はこの声がけがなかったため
座ったままの人も多く、客席との一体感に欠ける状態だったのですが、
これは改善されました。

ここまでで17時にあと数分。15分休憩の予定だったのですが、ステージ準備に
時間がかかったようで結局25分遅れに。今年の公式HPでは第2部開始時間は
「17時~(予定)」となっていましたが、公式プログラムは「17時~」と断定的に
記されていてちょっとチグハグ。昨年までの約1時間遅れの遅延状況からみれば
かなり改善されたとは思うのですが、これなら公式には「17時30分~」として
余裕をもたせても良かったのではないかと思います。
GALAの定着とともに客も慣れて第二部だけ聴きたいという人もでてくる
でしょうから、より的確な時刻にしてあげたほうがよいのではないでしょうか。

また、今年は第1部の曲間で頻繁に途中入場が繰り返され、少し興を削いだ。
天羽さんのMC時間が長い(つまりステージ準備に時間がかかる)場合は許容される
とは思うのだが、例えばMC時間の短い5と6の間での誘導には演奏への集中を
妨げるので疑問を感じた。
途中入場もMC時間が長い場合にまとめてする等のメリハリをつけてはどうだろう。

第2部からは通常の演奏会スタイルだが、ゲルギエフと独墺モノはさてどんなものか、
と思っていたのだが、あにはからんや。8、9ともにオーソドックスな演奏スタイルの
展開で至極まっとう。さすが、ゲルギエフです。また、プロA、プロBと聴いてきて
今夏のPMFオーケストラの仕上がり具合は順調と感じていたが、
ホント常設オケ並のアンサンブルの良さに仕上がっていると感じました。
また、カヴァコスのヴァイオリンは力み返ったところが微塵も感じられないのに、
実に堂々たる歌いっぷりで正統派の美音そのもの。巨匠の趣。これは収穫だった。

終曲のショスタコでは各パートの首席を教授陣が占め、この曲の陰影を色濃く
描写する力演。ただ、曲が終わってもゲルギエフは頭を垂れたままなかなか腕を
下ろさないのだ。ゲルギエフ指揮の演奏会には何度も足を運んでいるが、
こんなのは初めてだった。
息詰まる緊張が大ホールを満たす。一体何秒経過したのだろう。
とうとうフライング拍手が起きてしまい、ようやくゲルギエフも腕を下ろした。
当初、祝祭的な場でゲルギエフが何故こんな重々しい曲を選んだのか不思議だったが、
この姿を見て思い浮かんだ言葉は「祈り」だった。
この曲にまつわるエピソード(この辺りはWikipediaを参照してください)や
混迷を深める現代、そして何よりもショスタコーヴィチへのゲルギエフの思いが
あの姿に繋がっていたのではないか。
この仮定が当たっているとしたら、PMFオーケストラの最終公演となる
東京公演(8/9)はショスタコーヴィチの命日と重なるだけに、ゲルギエフが
腕を下ろすまでの沈黙を共有できたら最高ではないかと思う。

TVカメラが複数台設置されていた。
HPでも正式な発表はないが、昨年同様ネット配信する予定なのだろうか。
チケット完売公演だけに、カメラ設置でできた空間以外はほぼ満席。
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by capricciosam | 2016-08-06 23:53 | 音楽 | Comments(0)

PMFオーケストラ・プログラムB@Kitara2016

【プログラム】
1 メンデルスゾーン:序曲「静かな海と楽しい航海」作品27
2 ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番 作品72b
3 ムソルグスキー:交響詩「はげ山の一夜」(原曲版)
4 ブラームス:交響曲第4番ホ短調 作品98

PMFの各プログラムは2日間に渡って演奏会が開かれる。
プログラムBはコンダクティング・アカデミー生が2日目に指揮するため曲数が多い。
1日目は全曲をアクセルロッドが指揮するので、ある意味お手本的役割を果たして
いることになる。その1日目を聴いた。

プログラムAから約一週間。指揮者のアクセルロッドは代わらないものの、
教授陣はPMFヨーロッパからPMFアメリカに代わって、さらにオーケストラの充実が
図られたかが試されることになるのがプログラムB。
当日曲順が変更されて2曲目に演奏された2はこのオーケストラの充実ぶりが
よく現れており、特に、弦楽器の合奏は聴いていて芯のある響きが感じられ、
視覚的にも一体感がよくわかった。
また、3は土俗的な荒々しさはあるものの曲自体としての流れが良くないため、
一体的な曲として聴かせるのは容易ではないと思うのだが、PMF生だけでも健闘していた。
休憩前だけでも今夏のオーケストラとしての成熟が順調であることを示していると思う。

ただ、PMFアメリカが加わった4は少々ハラハラした。
第1楽章からアンサンブルが乱れ、なかなか修正されないのだ。
特に金管楽器の突出ぶりが耳についたが、首席奏者は皆教授陣なので頭の中には「?」。
しかし、これも楽章を追うごとに解消されていき、フィナーレは見事に決めていた。
ベテラン・プレーヤーらしく落ち着きを取り戻すとやはり見事なものだ。
また、4の実演は近年では、ジンマン&チューリヒ・トーンハレエリシュカ&札響
聴いて各々感銘をおぼえていたのだが、アクセルロッド流の解釈はどちらとも違うものだった。
楽章間で十分な時間をとり、指揮ぶりも丁寧ではあったものの、やや早めのテンポで
メリハリをつけるため、表現が劇的でかつ推進力が増すので、曲の有する人生の晩年的
枯れた味わいを想像する人にはやや感興が乏しかったのではないかと思う。
演奏自体は良いと思うだけに、これは好みの分かれるところなのだろう。

最後にアンコールを一曲

5 ブラームス ハンガリー舞曲第5番

演奏が停止したときのフライングにはホールから笑いが起こったものの、これはご愛敬。
約9割の客入りか。


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by capricciosam | 2016-07-30 23:58 | 音楽 | Comments(0)

PMFオーケストラ・プログラムA@Kitara2016

【プログラム】
1 ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
2 ドビュッシー:交響詩「海」
3 マーラー:交響曲第4番 ト長調

PMFオーケストラが演奏する場合休憩前はPMF生が主体で、
休憩後に教授陣全員が加わるというスタイルが近年定着している。
ただし、休憩前においても若干教授陣が入る訳で、今回のプログラムAでは
ティパニーのライナー・ゼーガスさんは3曲とも加わっていたのですが、
1ではホルンのサラ・ウィリスさんが、そして2ではトランペットの
タマーシュ・ヴェレンツェイさん、トロンボーンのシュテファン・シュルツさんが
各々参加していました。休憩前は教授陣の参加が打楽器と金管楽器だけになっています。
ところで、プログラムAに関して指揮者のジョン・アクセルロッドは

「プログラムAは「天国と地上」と呼びましょう。なぜなら前半は海と、この自然界の
もっとも豊穣な力と人間との関係を表現した音楽をとりあげているからです。
ワーグナーの「さまよえるオランダ人」序曲とドビュッシーの「海」は、音の密度、色彩、
動きの傑作です。休憩後、マーラーの交響曲第4番は、私たちを楽園へ、限りなく無垢な、
天上の王国へといざなってくれます。」
(以上、会場配布パンフレットより引用)

と語っています。
なるほど「さまよえるオランダ人」は幽霊船の話ですから海に関係があります。
確かに「豊穣な力と人間との関係を表現」する上で表現のダイナミクスさが
欠かせないだけにこれらの曲では打楽器と金管楽器は要になったのでしょう。
事実、1は最初の演奏会の1曲目にしては上々で、ワーグナーらしい深々とした響きは
聞き応えがありました。また、2は表現のメリハリがやや乏しく、その分色彩感も
もう少しあればと感じたのですが、なかなかの演奏で、「今年のレベルは期待できそうだ」
との思いが。

3では弦楽器、木管楽器の首席は教授陣が占め、教授陣が全員参加して演奏した。
1や2と比べて表現の陰影が深まり、曲の躍動感が増し、「常設オケ?」と勘違いしそう
なくらいの満足すべきレベルだった。教授陣の力たるや流石としか言いようがないのだが、
指揮者のジョン・アクセルロッドさんも多分に寄与していることは間違いない。
後半は教授陣もPMFアメリカに切り替わるが、さらにオケの力が伸びんことを期待
したい。3のソロはバーンスタインのようににボーイソプラノもありと考えると
「無垢な天上」らしさを表現する声がふさわしいのだろうが、その点では今回のソリスト
の声質は適している。これで声量があればなお良しかな。

3の第2楽章ではコンマスのライナー・キュッヒルさんが用意していたヴァイオリンに
持ち替えた。

「長2度高く調弦したヴァイオリン・ソロが、とりとめのない、一面おどけた旋律を演奏
する。」(以上、Wikipediaより引用)

この場面だったんですが、持ち替えていたとはCDではわかりません。実演ならでは。

客入りは8割程度か。
客電が点り、大ホールが明るくなっても拍手は止みませんでした。
前半を支えた教授陣の最後の演奏会でもあっただけに各パートの教授とアカデミー生が
別れを惜しんで抱擁したり、握手する姿が微笑ましかったのですが、中でも隣り合った
フルートのアンドレアス・ブラウさんとオーボエのジョナサン・ケリーさんが
力を込めて握手している姿が印象的でした。
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by capricciosam | 2016-07-24 23:06 | 音楽 | Comments(0)